オーストリア紀行⑧　体調不良で鑑賞した美術史美術館～ゲルストナーで癒され～翌日根性で帰国

2024/09/09 - 2024/09/16

シェーンブルン宮殿見学後、体調不良の為ツアーを離脱させて貰い、美術史美術館のカフェで昼食を取り館内鑑賞
ゲルストナーでおやつを食べ、早々にホテルへと戻りました
翌日、帰国です

美術館で撮った絵画を載せた為、写真が多くなっています
ここに載せて記録しておかないと忘れてしまいそうで、撮影した絵をほぼ載せてしまいました

⑦シェーンブルン宮殿編
https://4travel.jp/travelogue/11941053

エリア ウィーン(オーストリア)

前々日ザルツカンマーグート地方、前日グラーツと悪天候が連日続き、かなり体調不良となった私たち
昨夜はついに発熱…(⁠个⁠_⁠个⁠)
そして、この日も気温0～5℃、雨、暴風の天気
シェーンブルン宮殿見学は、屋内なのでなんとかなると考え参加しましたが、その後ウィーン歴史地区（外歩き）は無理と判断して、ツアーを離脱させてもらいました

ツアーバスから降りた場所が、自然史博物館と美術史美術館の前
とにかく座りたいのと、何処かで昼食を取らねばならないのと、是非行きたかった場所でもあったので、迷わず【美術史美術館】へと行きました

https://4travel.jp/os_shisetsu/10007667

館内に発券機が有り、なんかよく解らないけど「Adultだろうね？大人だし」で、Adult2枚購入
身体がキツくて調べるのも億劫でした

先ずは、カフェを目指します

美しいエントランスホール
柱の間にクリムトの絵が壁画にありますが、上手く撮れませんでした(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)
天井のフレスコ画も素晴らしかったのですが撮ってない…
気持ちに余裕が無かったんでしょうね

大階段正面に彫像
［ケンタウルスと闘うテセウス］アントニオ・カノーヴァ

此処は、常に人が集まっていて写り込んでしまうので、斜めからの撮影

1階（実際は2階）中央にカフェレストラン【カフェKHM】
世界で最も美しいカフェと呼ばれています

大人気カフェで30分くらい並びました
娘はこの時が1番辛かったと言ってました
朝飲んだ解熱剤の効き目が切れて、ただ立っているだけなのが私も辛かったです
ツアーで一緒だった方が同じく体調不良で離脱し、此処で再会して待ちながら話せて気が紛れました

https://4travel.jp/os_shisetsu/10003500

やっと呼ばれて席に着き、メニューを貰いますがドイツ語のみ(⁠-⁠_⁠-⁠;⁠)
せめて英語表記もして欲しい

スマホかざして翻訳
何か食べなきゃならないけど、2人とも喉腫れてるし、辛くて思考能力も体力もほぼPHゼロ
2人ともハーブティー頼むことにしました

大理石の床と柱、豪奢な装飾
そしてクーポラ天井
美術品に囲まれて座っている様でした

きのこのリゾット頼みました
喉越し良くてちょうど良かったです
結構量があり、2人でシェアして食べました

オーストリアのカフェ文化
担当がテーブル毎に付いて接客、会計
なので、他の従業員に声掛けNG
手を挙げて呼ぶのもNG
なんとな～く目が合って、微笑みとアイ・コンタクトで来てもらい…って、凄くまどろっこしいʕ⁠ಠ⁠_⁠ಠ⁠ʔ
注文するのも会計するのも、待ち時間が10分以上あったし、オーダーしたリゾット忘れられてて話し掛けたくても担当さんと目合わないと聞けないし…
明らかに忘れてただろー？な冷めかけたリゾット持って『これ、スペシャルだよ♡』て
悪意が無いのは解るし、なんなら薬飲むの見てお水持って来てくれたし、この国の文化でありルールなのは解ってるつもりですよ
だけど、これでチップ取るのはありなのか？

と、言ってみても仕方ないことを思いました

座りたいのと、お昼食べて薬飲むのが最優先でしたが、絵を見ない訳にはいかないよね？
サーッと有名どころ中心に鑑賞します

1階絵画コーナー

［バベルの塔］ブリューゲル

どーしても！この絵見たかったんです
じっくり本物見れて嬉しかったし、凄く感動しました

建設中の塔に工事作業員達がいたり、左下には傲慢な人間が描かれていたり、とても細かいです
どれだけ見ていても飽きなくて、何度も此処へ戻って来ては見てました

［農民の婚礼］ブリューゲル

［子どもの遊戯］ブリューゲル

［皇帝マクシミリアン1世］デューラー

［聖三位一体の礼拝］デューラー

［キリストの磔、聖マグダラのマリア、聖ヴェロニカ三部作］ウェイデン

［1万人のキリスト者の殉教］デューラー

［アムステルダム港］バクハイセン、ルドルフ

［若いヴェネツィア婦人の肖像］デューラー

［若い男の肖像］バルバリ

［皇帝カール5世］ガイゼンエッガー、ヤーコプ

左
［皇帝マクシミリアン1世と家族］
右
［聖なる家族］
シュトリーゲル、ベルンハルト

［聖トマスと聖マタイの祭壇画］オルレイ、ファン

［三連祭壇画］クレーフェ、ヨース

［降誕］クレーフェ、ヨース

左
［洗礼者聖ヨハネの骨の焼却］
右
［キリスト哀悼］
ヤンス、ヘールトヘン

［アダムとイヴ］クラナッハ

［大天使ミカエルの祭壇］ダフィット

［ロトとその娘たち］マセイス、ヤン

左
［プラハ市長カサノヴァ・デル・モンテ・チュリス］
右
［カサノヴァ・デル・モンテ・チュリスの妻アンナ・ハインツ・フォン・ヤーデン］
サントフォールト、ディルクス

圧巻に続く圧巻
豪華なのは建物だけで無く、コレクションも素晴らしい(⁠^⁠^⁠)
展示室は広々していて、ソファがたくさん配置してあって助かりました

［皇帝ヨーゼフ2世とトスカーナ大公ピエトロ・レオポルト］バトーニ、ポンペオ

［マリー・アントワネット］ルブラン

ベラスケスの王女シリーズ　3枚

［薔薇色のドレスを着た3歳の王女マルガリータ・テレサ］

マルガリータ王女はスペイン国王フェリペ6世の娘で、16歳頃ハプスブルク家の皇帝レオポルド1世に嫁ぐ
肖像画はお見合い写真みたいな役割だったらしい
3歳にして、自分の立場が解ってる顔してる

［白いドレスを着た5歳の王女マルガリータ・テレサ］

［青いドレスを着た8歳の王女マルガリータ・テレサ］
8歳の頃には、王族の威厳とオーラがありますよね

［ヤコブの夢］フェッティ、デメニコ

アーチンボルド連作【四季】
［夏］

［冬］

アーチンボルド連作【四大元素】［火］

［水］

アーチンボルドの4枚の絵は、果物や木など描写がリアルで、題名イメージが凄くマッチしていました
特に、水に描かれた魚貝はPCて作業したかの様なリアルさで、魚と目が合ってしまいます
この発想力、素晴らしかったです
本物見れて良かった！

絵画鑑賞を1時間以上はしたでしょうか
大きな展示室にはソファが必ず有り、数も多かったので時々座れるのは、有り難かったです
とはいえ、基本歩き回るので2人の疲労も限界となり
「このへんで止めとこう」と、最後にカフェを眺めに2階へ行き、ミュージアムショップに寄って帰ることにしました

『世界で最も美しいカフェ』

上から眺めると、白黒の床モザイク模様と赤の丸いソファの色味が映えて、本当に美しい♪
是非行きたい！でも自由行動が半日しか無いので時間あるかな？と思っていましたが、偶然美術館前でバスを降りたので来ることが出来ました

絵画コレクションの他に
古代ギリシャ・ローマコレクション
古代エジプト・オリエントコレクション
コインコレクション
など、展示室も有りましたが諦めました

ミュージアムショップへ寄り、帰ります

様々なグッズがあり、シェーンブルン宮殿のショップよりクオリティーが高く感じました

私のお目当ては、バベルの塔

画材屋さんで額を買い、飾っています

外に出てパチリ
マリア・テレジア像を挟んだ向こうは【自然史博物館】

ホテルへは地下鉄で帰ります
地下鉄U4で、オペラ座（カールスプラッツ駅）から2駅目なので、オペラ座を目指し歩きます
美術館から王宮側へ道路渡り、「あぁ～王宮行きたかったー(TT)」と言いながら、暴風の中【ゲーテ像】前を通りオペラ座へ

喉が渇いていたので、カフェに寄ることにしました
「さっきはハーブティーだったから、コーヒー飲みたいね」
「あたし達、このままだと1回もウィーンでメランジェ飲まないで帰ることになるよ」

オペラ座横にある【ゲルストナー】

https://4travel.jp/os_shisetsu/10003499

私達のウィーンで行きたいカフェリストに入っていたお店です

店の外まで並んでいたらやめようと思いながら行ったら、時間が良かったのか天気のせいか、空いていた様です
『買物？カフェ？』と聞かれ、「カフェ」と答えると『上に行って』と言われて、螺旋階段を上がります

2階に着くと『drink？』
お酒飲む？て聞いたんだと思い「no」て答えると
『カフェは、上よ』と言われて3階に上がりました

此処にも、皇帝フランツ・ヨーゼフと皇后エリザベートの肖像画
15分くらい並んで待ちました

ウェディング用のケーキ見本でしょうか？
それか、有名なパーティーで披露したか？

順番が来て、部屋に入りびっくり！！
えっ、宮殿か？(⁠(⁠(⁠;⁠ꏿ⁠_⁠ꏿ⁠;⁠)⁠)⁠)
ピアノ生演奏もしてました

こんな格好で来て良かったのだろうか？
と、ビビる(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)

あまりのゴージャスさに、お口ポカーン…

向こうの部屋へ案内され

天井画に豪華なシャンデリア
窓から見えるのは国立歌劇場
壁にはモーツァルトやベートーヴェンの絵が掛かり
贅沢な空間でした

そして、此処でもメニュー表はドイツ語のみ
外国人には皆んな英語で話しかけるのに、何でなんだろう？

メランジェとアインシュペナーを頼みました
オーストリアでは、コーヒーを頼むと銀のトレーに1杯のお水と伴にサーブされます
これは、『この美味しい水で淹れました』と、その土地の美味しい水自慢も兼ねているそうです
レストランやカフェでお水を提供されるのは、スイスとオーストリアの特徴で、この2国はヨーロッパでも珍しいと添乗員さんに聞きました

ゲルストナートルテ（チョコケーキ）
ザッハーとは、また違う美味しさ♡

店内はゴージャスですが、お店の方は皆さんフランクで、居心地の良い空間でした
甘いもの食べて美味しいコーヒー飲んで、お腹も満たされ癒されました
近くに座っていたアジア女子がスマホで自撮り動画を撮っていて、三脚にスマホを固定し食べながらカメラに喋りかけるという、あーVlog撮ってる？を堂々としてましたか、従業員さんは完全スルーでした

席で会計を済ませ「トイレは？」聞くと『そこ真っ直ぐ行って右』と言われて来たら、違う部屋へ
きっと間違えたんですね
重厚な雰囲気で、これまた素敵♡間違えて良かった

店内の内装に準ずるトイレ内装かと期待しちゃいましたが、普通の簡易的なトイレでした
エリザベート見ながら階段降ります

売店のお土産品をサーッと見ました
どれも価格が高かったのと、疲れていて購買意欲が無く見るだけ

出入口から道を渡った所にオペラ座があります
真向かいにオペラ座のショップが見えたので、行ってみました

音楽を専門にしている人なら解るのかもですが、本買ってもね…

ヴァイオリンのグッズ凄く可愛かったです
高いけど…

「ヤマハで売ってそうだね」
「ヤマハの方が安いと思う」とオペラ座で毒をはく親子

特に欲しいもの無く、娘がポストカード買っただけでした

地下鉄駅に向かいます
私達が乗るのは、U4
とっても解りやすいです

切符販売機
ウィーンの地下鉄には改札がありません
切符に時刻が刻印される機械があるので、そこに切符を通してホームへ行きます
混む時間帯でも改札無ければ渋滞は無いですね
思い切ったことするなぁ～

駅近くのスーパーに寄りました

50%offになったカットフルーツと、ヨーグルト、お水

そして、オーストリアですっかりファンになったアプリコットジュース

夕方5時にはホテルに戻り、夕食は日本から持参したカップ麺にお菓子、スーパーで買ったフルーツを食べ、解熱鎮痛剤を飲み、帰国の為の荷作りをします

翌日、帰国日
ホテルロビー集合が10時
当初「オペラ座駅まで地下鉄2駅だから、朝ご飯食べに行く？」「人少ない朝にシュテファン大聖堂行く？」などと2人で話していました
楽しみにしていた買物も出来ず、ウィーン観光と云えば！なペスト記念碑もシュテファン大聖堂も、王宮も行けなくて、帰国日も10時まで部屋に居ました
悲し過ぎる(⁠个⁠_⁠个⁠)悔し過ぎる………

2人とも喉が腫れて唾飲むのも痛いくらいでしたが、熱は無い様だったのでホッとしました
往路は14時間だったけど、復路は12時間半だからね
ちょっと楽だから、なんとか頑張ろう
そして「絶対にリベンジ旅行しようね？」「必ずウィーンに来よう！」と決意表明し合い
「エアコンON.OFF出来るホテルがいい」「アメリカ資本系ならあるんじゃない？」と、集合時間までお茶飲みながらホテル検索してました

添乗員さんから大雨の影響で予定していたガイドさんが来れなくなり、代わりの方が来ましたと説明がありました
ウィーン近郊に住んでいても来れないって、余程酷いんだなと空港へ向かうバスから外見ると、川が増水してました(⁠*⁠﹏⁠*⁠;⁠)

【ウィーン国際空港】

https://4travel.jp/os_shisetsu/10264926

イミグレを通り、機内で食べるサンドイッチと水を買いました
エビアン水が4.9€（約￥800）
空港は特に高いけど、それにしても高過ぎじゃない？
円安が悲しい

空港免税店を物色
ウィーン旅行のブログ等では、空港でザッハートルテを買って帰ったとよく見かけたのですが、見当たりませんでした
行きたかった【ユリウス・マインル】のコーヒーとココアがあったので買い、デュルンシュタインで帰りに買おうと決めたワインは、手荷物で持って帰る自信が無くやめました
自分の身体管理とスーツケース、手荷物で手一杯

ウィーン～成田　オーストリア航空

13:30発の予定が、出発が遅れて機内で1時間待たされ、結局復路も14時間かかりました

https://i.4travel.jp/shisetsu/10429689?dmos=os&lid=search_suggest_os_transport

機内食のサーブ中に結構揺れて、溢さない様とっさに飲み物のカップを手に持ち上げたら、周りも皆んな蓋をする様に手で押さえてカップ持ってました
暫くそんな状態でしたが、それでもCAさん達は食事配ってました
日本では有り得ない光景ですけど、世界基準でもあり得なくない？
トレーにカップ置いたら溢れるくらい揺れてるんだよ
『途中で止めたら、また後からやらなきゃいけなくなって休憩時間減っちゃうから、配っちゃお』ってこと？

成田に着き、レンタルしたWi-Fiを返却
空港レストランでうどんを食べて帰りました

後から検索してみると、中欧の大寒波による大雨、積雪被害が酷かった事が分かりました
観測史上初とか…
飛行機が1時間遅れるくらいは日常だし、そんな状況で無事帰って来れて良しとしなければ！ですね

だけど、心残りがあり過ぎる(⁠~⁠_⁠~⁠;⁠)
そして家に帰ると、留守にしている間録画予約していた『クラシックTV』が、2週続けてウィーン特集
清塚氏が愛理ちゃんを連れてウィーンの街を説明しながら歩いてました
なんてタイムリーな！
ウィーン熱に更に拍車がかかりました

初めて訪れたオーストリア
ハプスブルク家の繁栄がどれだけ凄かったか、今だに目に見えない威力が大きく影響しているんじゃないかな？
治安が良く、我々外国人には英語で話しかけてくれて（ドイツ語で話しかけられた事がほぼ無かったです）
レストランやカフェで無料でお水が飲めて、旅行しやすいと感じました