ドイツから4泊5日で、イタリア、スイスを旅行してきました。2018年にも行ったコースで、今回は日本から訪れた母を連れての母娘二人旅になります。無理のないゆったり観光プランです。<br /><br />ドイツ間往復のみ飛行機を使い、現地では鉄道を使って移動しました。<br /><br />---Reiseplan---<br />□9/12 ヴェネツィア<br />□9/13 ミラノ<br />■9/14 ツェルマット<br />□9/15 ツェルマット/インターラーケン<br />□9/16 グリンデルヴァルト<br /><br />-----------------<br />◆航空券（1人）<br />・Eurowings（DUS-VCE）：EUR 99.99<br />・Eurowings（ZRH-DUS）：CHF 140.00<br /><br />◆ホテル（一泊 / 2名）<br />・ヴェネツィア「Ca' Pedrocchi」：EUR 150.93<br />・ミラノ「B&B HOTEL Milano Central Station」：EUR 120.00<br />・ツェルマット「Antares Hotel」CHF 207.36<br />・インターラーケン「Post Hardermannli」：CHF 252.00<br /><br />-----------------<br />■2018年イタリア - スイス横断旅行<br />https://4travel.jp/travelogue_group/8831<br /><br />■2019年スイス　ドイツ発 1泊2日旅行（ツェルマット）<br />https://4travel.jp/travelogue/11474217

イタリア - スイス横断　デュッセルドルフ発 4泊5日旅行（ツェルマット・街歩き編）

159いいね！

2024/09/12 - 2024/09/16

17位(同エリア2129件中)

エリア

ツェルマット(スイス)

旅行の満足度: 5.0

観光: 5.0

ホテル: 4.5

グルメ: 4.0

交通: 4.0

一人あたり費用: 20万円 - 25万円

交通手段: 鉄道徒歩

旅行の手配内容: 個別手配

■Samstag, 14, September 2024

母と一緒に行く4泊5日イタリアとスイス旅行の3日目です。今日は朝一でミラノを出発してスイスのツェルマットに向かいます。
ミラノ、ツェルマット間ですが、直近まで鉄道移動を悩みました。

2024年の6月9日から9月8日まで大規模工事が実施されており、鉄道移動の場合かなり時間がかかる迂回ルートになっていました。現地の工事スケジュールは信用ならず、終わらない可能性大。

更にツェルマット付近も6月の洪水被害により鉄道ルートが閉鎖され、代替バスの運行になっていました。

だったのですが、なんと両方とも奇跡的に解消！幸運は更に続く…
3日目は、ミラノからツェルマットへの移動日。ツェルマットは今回の旅の大本命です。
ツェルマットは、スイス南部のイタリアとの国境に位置しヴァレー州に属します。ミラノからツェルマットまでは鉄道で約4時間。

■Trenitalia（126,50EUR）
07:05　Milano Centrale 発
09:57　Brig 発
11:14　Zermatt 着

実は今回…出発前のスイス滞在中の天気予報が全日雨だったので、恐らく山歩きもできないだろうと思い、スイスの交通機関が半額になるハーフフェアカードを買わずに丸腰で入国（苦笑）

しかしこの後、嬉しくも予想が外れることに。物価高スイスの丸腰旅をご覧ください。
Bahnhof Zermatt（ツェルマット駅）

ハイシーズンは越したとはいえ、電車は満席でした。

母は初めてスイスを訪れるので、登山鉄道からウキウキのご様子。私は久しぶりに大好きなスイスに来られたので、これまたウキウキ。

駅にいるツェルマットのシュヴァルツナーゼ（黒鼻羊）のマスコット「ウォーリー君」に5年ぶりにご挨拶。

2018年10月に初めて来た時は悪天候でマッターホルンを見られず、2019年3月にリベンジを果たし、今回は3度目の再訪です。
ツェルマットは、標高は1620mに位置するマッターホルンを始めとするアルプスに囲まれた村です。

スイスに行きたいと言った母を先ず連れて行きたいと思った場所は、即決でツェルマットでした。スイスはどこも美しいのですが、マッターホルンは外せませんね。
ツェルマットは、環境保全のためにガソリン車の乗り入れが禁止されています。村の移動には、電動自動車か馬車が利用されています。
Bahnhofstrasse（バーンホフ通り）

ツェルマットのメインストリート。この両側にシャレータイプの建物が並んでいる感じがとても良いんですよね。山岳リゾート特有の雰囲気があります。
地図を見る

mont-bell（モンベルツェルマット店）

ツェルマットの駅前に店舗を構えるのは、日本のアウトドアブランド「mont-bell（モンベル）」。

山岳リゾートでは、品揃え豊富なアウトドアショップを見るのも楽しみのひとつです。

モンベル (ツェルマット店) 専門店
店内には、ツェルマットでしか買えない限定商品が揃っています。
どれも可愛くて全部欲しくなる。
今回私は自分への誕生日プレゼントにTシャツを購入しました。かなりお気に入りのバックプリントのデザインをゲット！！
MAMMUT（マムート）

こちらは160年の歴史を持つ、スイスのアウトドアブランド「MAMMUT（マムート）」。ダウンはマムートを愛用中。
バルコニーに飾られたゼラニウムの花が街を彩ります。ゼラニウムは、虫除けの効果もあるんですよ。

初めて訪れた時に泊まった「Hotel Helvetia」。中心部にあるホテルで便利なので検討しましたが、今回は少しだけ離れた場所に取りました。
地図を見る

Matterhorn Museum（マッターホルン博物館）

ツェルマットの歴史や文化、19世紀のアルピニズム、マッターホルン初登頂に関する展示物などがあります。

マッターホルン博物館博物館・美術館・ギャラリー
マッターホルンの歴史を語るうえで欠かせないのが、マッターホルンの悲劇といわれた初登頂の物語です。

1865年に英国人ウィンパー率いる一隊がマッターホルンに初登頂しました。しかし、下山中の滑落により、生還したのは7人中3人でした。

生還した3人はロープが切れて生き残ることができたのですが、世間からは生き残るためにロープを切ったのではないかという疑念を持たれることになります。まさに勝利と悲劇だったのです。
博物館では、切れたザイルがそのまま展示されています。切れたのか、切られたのか真相は不明です。
アルプスマーモットの像。愛くるしいヤツですよね。1年のうち9か月を冬眠して過ごします。
以前は階段の中央部にいたシュタインボックの像が移動していて驚きました。

シュタインボックは、ヨーロッパアルプスの森林限界付近の岩山に生息するヤギの一種で”アルプスの王”とも呼ばれています。アルプスを代表する野生動物。
元々あった像やレリーフを集めて、新しくモニュメントとして設置したのですね。
Walliser Schwarznasenschaf（黒鼻羊）

そしてこちらは本物ですよ！スイスのヴァレー地方に生息する羊「Schwarznasenschaf（シュヴァルツナーゼンシャーフ）」。直訳すると「黒い鼻の羊」の意味をもつ羊で、螺旋状の角が特徴的です。
見事なフォーメーションを見せてくれました。

モフモフで本当に可愛い。でももうすぐ毛刈りの時期なんですよ。
地図を見る

Kirchbrücke（通称：日本人橋）

到着時は曇天の空模様でしたが、ガスっていないのでマッターホルンがはっきりと見えています。何度見てもかっこいい山です。

日本人が好むフォトスポットですが、残念ながらクレーンが邪魔ですね…。

日本人橋建造物
地図を見る

Restauant Old Zermatt（レストランオールドツェルマット）

さて、今日はゆっくり昼食を取りたいと思います。レストランは、前回スイス人の友人に教えてもらったスイス料理レストラン「Old Zermatt」。
オシャレな雰囲気でランチにおすすめ。
窓際の席に案内してくれました。マッターホルンを眺めながら食事をすることができます。晴れていたらテラスがおすすめですよ。
夜はチーズフォンデュを予定していたので、あまり満腹にしたくない。ということで、「tägliche Suppe（シェフの日替わりスープ）」を注文。
この日はセロリのスープ。とろみのある、いわゆる食べるスープのような感じです。パンも付いていて丁度良い量感。味も美味しかったです！
日本人橋から徒歩10分程度の場所にあるホテルに向かいます。

宿泊先に向かう道中の景色、贅沢すぎますよね！目の前にマッターホルンが迫ってきます。
ホテルまでは急な坂もありません。ホテルは、展望台グレッシャーパラダイスのゴンドラ乗り場のすぐ近くになります。

ツェルマットは手ごろなAirbnbも多いですが、急斜面を歩いていかなければならない場所などもあるので立地はよく確認しましょう。
地図を見る

□9/14 - 9/15（1泊）
▼HOTEL
Zermatt泊「Hotel Antares」★★★（個室）：CHF 207＋観光税

今回は少し奮発をしてマウンテンビューの部屋を予約しました。1泊なのでマッターホルンが見られる確率は低いと分かりつつも、あとは運次第ということで。

アンタレスホテルホテル

 スイス・目覚めは絶景とともに！マッターホルンビューのホテル！ by beachさん
伝統的なスイスのホテル。内装も素敵でした。

しかし1点、Wifiが絶望的に繋がりません。Wifiを使いたい時は、ロビーまで行くか、デジタルデトックスの良い機会だと割り切って、ひたすらマッターホルンを眺めましょう（笑）
バスルームも高級感のあるデザインです。タオルもオリジナルの刺繍が入っていて素敵でした。
そして、バルコニーからの眺めはというと！この通り！！

最高です。幸運にも滞在中マッターホルンに雲がかかることはありませんでした！！素晴らしい景色を心ゆくまで堪能できます。
ずっと眺めていられる。母にこの景色を見せることができて良かったと満足。

雨予報は外れ、翌日はなんと9月はほとんど無かった快晴予報に！？となると、明日はゴルナーグラート展望台しかない！となったのです（丸腰で苦笑）。
ホテル周辺には、シャレータイプの高級アパートメントホテルが沢山建っています。
地図を見る

Bergbahnstation（山岳ステーション）

ホテルから近いということで、グレッシャーパラダイス展望台に向かう中間地点のフーリまでゴンドラで行ってみることにしました。

■Zermatt - Furi retour CHF 20.00 （所要時間片道約7分）

マッターホルンエクスプレスその他の交通機関
登山鉄道も良いですが、少々揺れるゴンドラも山の楽しみのひとつ。
Furi（フーリ） ▲1,867m

あっという間にフーリに到着。周辺を散策することにします。
ちなみに、ゴンドラは更に上に繋がっており、シュヴァルツゼ―（▲2,583m）やグレッシャーパラダイス（▲3,883m）展望台まで行くことができます。
フーリから眺めるツェルマットの村。
山のレストランも素敵な雰囲気ですよね。
カウベルの音が近づいてくると思ったら、あら可愛い牛さんたちの登場です。
羊のショーンが飾られた山小屋も可愛らしいです。
地図を見る

Pfarrkirche St. Mauritius（聖マウリティウス教会）

再び麓に戻ってきました。夕方になると晴れてきました。

モーリシャス聖教会寺院・教会
シンプルな内観です。1980年に全面改装されたため比較的新しい印象を受けます。
天井画はモダンな印象さえ受ける、ノアの箱舟をモチーフにしたデザイン。

右下にはスキーを履いてひっくり返っている人がいたり、海パンを履いている男性がいたりと色々斬新。
教会前では週末のイベントでフードフェスが行われていました。ラクレットや焼き菓子が売っていましたが、チーズフォンデュが待っているので食べるわけにはいきません。
Bahnhofstrasse（バーンホフ通り）

バーンホフ通りも多くの人で賑わっています。夏休みが終わった9月は、観光客はファミリーよりも年配のカップル率が高めでした。中心地の雰囲気も落ち着いています。
小さい村ですが、お土産屋さんに入ったり、ゆっくりと街歩きも楽しいです。

ついでに、明日の晴天を確信したので、ゴルナーグラート鉄道のチケットを前日に購入しておきました。
地図を見る

Hinterdorf（ヒンタードルフ）

続いて、ツェルマットに訪れたらぜひ立ち寄って欲しいエリアに来ました。ヴァレー地方の16世紀から18世紀にかけて建てられた伝統的な納屋や古い家屋が残る地区ヒンタードルフ。

ヒンタードルフ通り観光名所
現在でも30軒以上の納屋や穀倉、厩舎がそのまま残されています。
Mazot（ネズミ返しの小屋）

カラマツ材で造られた高床式の穀物倉庫「Mazot（ネズミ返しの小屋）」は、柱の間に円盤状の石が挟まれていてネズミが上がれない造りになっています。とても趣がある地区です。
地図を見る

Restaurant Du Pont（デュポン）

いよいよチーズフォンデュの時間です。今回はツェルマットで一番古いレストラン（Wirtschaft：宿）で知られる「Du Pont」で決定。

カフェデュポンカフェ
店内は木の温かみがある、スイスの伝統的な造りになっています。
ツェルマットでは人気店のひとつなので、絶対入りたい人は予約した方が良いです。
Fondue Du Pont 3 Sorten Käse / pro Person CHF 34.00

3種のチーズのオリジナルチーズフォンデュを注文。一人あたり34スイスフランで、2名分から注文可能です。なかなかのお値段（笑）グリーンサラダも頼みました。
付け合わせは、パンとジャガイモのみです。

私はお酒が苦手なので、注文の際に白ワインを少な目で頼みました。やっぱチーズフォンデュは夢がある食べ物ですね。永遠にチーズが食べられて幸せでした。
さて、今回は街歩き編ということでツェルマットのお土産を少しご紹介します。

街中にいるマーモットたち。脂肪たっぷりのビール腹のおじさんみたいで、動きが可愛いんですよね（笑）
Murmeli-Kräutersalbe（マーモット油）

マーモットの脂肪組織から得られる油。馬油のマーモットバージョンですね。ホットタイプとクールタイプがあります。

関節痛やリウマチ、筋肉痛に効くそうです。
Senntumschellen（カウベル）

牛さんにつける鈴ですね。いつかドデカいのが欲しいと思っていますが、今回もまだ検討。
スイスの伝統工芸の牛の木彫り。特に老舗メーカー「Trauffer（トロイファー）」が有名です。
マッターホルン型のチョコレート。パン屋さんなどに置いてあります。
母とお揃いで購入したキーホルダー。私はエーデルワイスのデザインが好きです。
アイロンワッペン2種。左側はモンベルデザイン。
マッターホルンが底にデザインされたValais（ヴァレー）の水と、TOBLERONE（トブラローネ）のチョコ。

ヴァレーの水は、スイスのスーパーマーケット「Migros」で購入できます。

トブラローネのチョコは、2023年に生産拠点の移転を理由にマッターホルンのデザインが廃止されました。しかし、スイスで購入したものには、以前よりは主張されていないものの、山頂デザインの痕跡が残っていました。
mon-bell「マッターホルンと山麓の風景」限定Tシャツ（女性用のみ）。
夜のツェルマット。
夜のマッターホルン。
オフショット。バルコニーでコーヒーを飲みながらマッターホルンを眺める母。
オフショット。バルコニーでmon-bellのTシャツを着てマッターホルンを拝む娘。
Hotel Antares Zermatt @Zermatt 14.09.2024

明日は晴天予報！念願のスイスの山歩きになります。

それではまた。Ade : )