2024/05/24 - 2024/05/24
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出雲大社、今回は、大注連縄で知られる神楽殿とその右側を流れる素鵞川の上流に鎮座する境外摂社 大穴持御子神社を掲載します。
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 2.5
- グルメ
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
-
出雲大社、今回は、大注連縄で知られる神楽殿とその右側を流れる素鵞川の上流に鎮座する境外摂社 大穴持御子神社を掲載します。
上は出雲大社境内図で赤枠部分が訪れた所になります。
神楽殿へは社務所北側の参道を西に向かい、素鵞川を渡って神楽殿の社標の前に続きます。 -
往古の出雲大社本殿と同じ高さの国旗掲揚塔の南には写真の祓社、金刀比羅宮の二社が鎮座します。
写真は境内から二社を見ており、手前が金刀比羅宮、奥が祓社となります。 -
祓社。
二ノ鳥居の下り参道右に鎮座する祓社と同様で、瀬織津比咩神、速開都比咩神、気吹戸主神、速佐須良比咩神の祓戸四柱を祀っております。
違いがあるとすれば、由緒の下の因幡の素兎をモチーフにした兎があるかないかだと思います。
この兎出雲大社境内にはデザインの違う66羽の兎像があるようです。 -
祓社は平成26年(2014)に創建された新しい社で、由緒・祭日の内容は下り参道の祓社の由緒と内容は同じです。
-
祓社の左に鎮座する金刀比羅宮。
ここにはこんぴら船に乗った2羽の兎の姿があります。 -
由緒は以下。
祭神 大物主神
大物主神は大国主大神の別名で、大国主大神の幸魂・奇魂とされ、神名の如く万物の根源を司る神様で
殖産・医薬・技芸の御利益があり、漁業や航路安全の御神徳があるとされます。
祭日 4月1日。 -
神楽殿。
本来、千家國造家(出雲大社宮司家)の大広間として使用されており、「風調館(ふうちょうかん)」と呼ばれ、明治に入り、出雲大社教設立後は出雲大社教の神殿としても使用され、祈祷や結婚式などの祭事行事が執り行われる場所です。
内部の広さは270畳もあるという。
神楽殿は元々は風調館という千家国造家の大広間として使われていた場所で、昭和56年(1981)に現在の巨大な和洋折衷の建物に建替えられたもの。 -
出雲大社の第一印象と云えば、大注連縄が思い浮かびます。
その大注連縄は神楽殿の向拝の下に吊るされたものを指します。
大社の拝殿でも書きましたが、吊られた大注連縄の大きさが約6.5㍍、重さは1.5㌧あり、全長はミニバンより大きなものでした。
この神楽殿の大注連縄は長さで倍、重さは5倍と観光バス並みの巨大なものになります。
その注連縄を吊るす吊り木も半端なものでは耐えられません。
飯南町産の根元の太さ65㌢以上、長さ20㍍以上の真っ直ぐな檜が使われるそうです。 -
大注連縄に吊り下がる三つの円錐形のものは〆の子と呼ばれるもので、〆の子ひとつの大きさが直径1.7㍍、高さ2.1㍍、重さ300㎏あるそうです。
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向拝下から神楽殿の眺め。
左右の大きな狛犬とその上の大きな額が視界に入ってきます。 -
額には神光満殿と書かれています。
神の光が満ち溢れる神殿と捉えればいいのかな。
建物が和洋折衷と書いたように、神社としては異例とも思えるステンドグラスが入れられています。 -
木造狛犬。
対比するものがないので実感はないが、恐らく人の身の丈を越える大きなものだろう。
出雲大社では兎や亀は良く見かけますが、狛犬の姿はあまり見かけません。 -
神楽殿の右の軒下を奥に進むと神楽殿後方の神座と鎮守社に続きます。
鎮守社は出雲大社境内摂末社には該当しない宮司家の祖先神や天満宮などが祀られています。 -
鎮守社全景。
正面に門柱の後方に控柱を設けた趣のある腕木門があり、その先の左に天満宮、向かい合う様に火守社、姥神社、門の正面に稲荷社 倉稲魂命、秋葉神の6社が祀られています。 -
シンプルな門ですが腕木や蟇股には手間をかけた彫が施されています。
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天満宮
祭神は菅原道真を祀ります。
管原氏は相撲の祖の出雲国造家13代の野見宿禰命からの分流。
出雲国造家の始祖の天穂日命の系譜結ばれる。
祭日は4月1日、8月3.4日。 -
姥神社(右)と火守社
姥神社
祭神は伊弉諾尊・伊弉冉命、代々出雲国造公の神霊、千家家親族神霊を祀る。
祭日は4月1日。
火守社
祭神は猿田彦命を祀ります。
猿田彦命は道・衢などの誤りなき道行き、導きの神様です。
七十五代俊勝公は出雲大社の延享遷宮を奉仕。
現今境内の基本はこの時以来の構えです。
天德日命が大国主大神の祭主を仕えて以来、同命の嫡孫の代代の出雲国造公は大神の出雲大社宮司を仕え来ています。
その神銃・道統の揺るぎなき道行きの見守り神です。
祭日は4月1日。 -
正面に鎮座する三社、左から稲荷社、天夷島命社・荒神社、天穂日命。
稲荷社
御祭神 倉稲魂命、秋葉神
倉稲魂命は、伊弉諾尊・伊弉冉尊の御子神で、稲をはじめさまざまな作物など諸々の豊饒を 司られる神様です。
「稲荷‐いなり」は豊かな捻りの「稲生り‐いねなり」に由来し、諸々の産業の生成発展、商売繁盛などの御神徳が敬仰され、昔から全国の里々家々でおまつりされています。
秋葉神は大難除けの神様です。
祭日 旧?初午日、4月1日。
天夷島命社・荒神社
御祭神 天夷島命、仲津彦命、仲津姫命、五十猛神
天夷島命は、天穂日命の御子神で出雲国造家第二代の神祖です。
天穂日命と共に御力を尽され、高天原から神宝を将来して大国主大神の宮居に奉られ、始祖天德日命を継いで大神の祭主と仕えられました。
仲津彦命・仲津姫命は素盞鳴尊の御孫神で憲神、五十猛神は同尊の御子神です。
祭日 4月1日。
天穗日命社
御祭神 天穗日命
天穂日命は、御皇室の神祖である天照大神の第二の御子神で、出雲国造家(出雲大社宮司家)の始めの神祖です。
大国主大神の天つ神への国譲りに御力を尽され、天つ神による大国主大神の御神殿造営と共じ祭主となられました。
以来、天穂日命の子孫は代々継承し出雲国造を称し、祭主(宮司)として仕え来て現在八十四代です。
祭日 4月1日 。 -
上は稲荷社の狛狐で下は天夷島命社・荒神社の……
寄進年どうこう以前の話で、外観は相当な年月を経たものに見えます。 -
神楽殿から素鵞川左岸を遡り、出雲大社摂社大穴持御子神社に向かいます。
最初は舗装路が続きますが、一つ目の橋の右手からは山道に変わります。
写真は橋の袂にある道案内、未舗装が合わない方は舗装路をそのまま進めば社の後方に続いています。
大穴持御子神社へはここから約10分程になります。
案内の内容は以下。
「福迎の社ご案内
摂社 三歳社(大穴持御子神社)
祭神 事代主神、高比売命、御年神
由緒
三歳社は延喜式内社で、大国主大神の御子神である事代主神を主祭神とし、同じく御子神である高比売命、そして穀物の神である御年神を合祀します。
殊に事代主神は「えびすさま」として信仰の篤い神であり、大国主大神に国土奉還のご進言をなされ、天孫 降臨に御力を尽くされた神です。
毎年1月3日には午前一時より「福迎祭」が斎行され、終日に亘り多くの参拝者がこの参道を行き交い、縁起の「福柴・福茅」を戴き、1年の福を迎えて幸縁を祈ります。
祭日 1月3日・10月6日」
当日こちらを参拝し、頂いた福柴・福茅を自宅に持ち帰れば幸縁が訪れると云う事です。 -
素鵞川沿いの杉並木に古くからの参道が続いており、所々に道案内もあり道に迷う事はないでしょう。
目的地の大穴持御子神社(三歳社)この先にある橋を渡った右上です。 -
素鵞川と二つ目の橋。
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橋を渡ると右上に社の姿が見えています。
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大穴持御子神社(三歳社)全景。
境内は右手に今は使われていない手水鉢と社のみ。
延喜式神明帳(927)に記されている古社で、正面・側面ともに一間の杮葺きの社。
すぐ上手が道路で、時に車往来がありますが、走り去れば素鵞川のせせらぎと鳥がさえずる杜に包まれた社は神秘的で、外国語が飛び交う出雲大社の中にあって、神話の世界を体感できる唯一の場かもしれません。 -
出雲大社摂社
解説は以下の内容(一部割愛)
「大穴持御子神社(三歳社)
御祭神 事代主神、高比売神、御子神
由緒
事代主神、高比売神は大国主大神の御子神であり、国土経営に際して大神を助け力を尽くされた神様です。
後世、大年神の御子神年神を合祀し三歳社と称します。」
祭日 1月3日・10月6日」
全て参拝できませんでしたが、ここから出雲そばを食べに行く事にします。
前にも書いたように、出雲大社への参拝は海外の観光客が少ない時間、朝・夕が一番です。
出雲大社 3 『神楽殿、境外摂社 大穴持御子神社』
創建 / 不明
祭神 / 大国主大神、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神、天照皇大神、天穂日命、産土大神
境内社 / 荒神社、天穂日命社、稲荷社、天神社、天満宮等
所在地 / 島根県出雲市大社町杵築東 真名井194-3
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