【近畿周遊パワースポット巡り４泊５日　その3】京都に移動して西陣織鑑賞・祇園閣訪問・島原のオシャレカフェ

2024/09/20 - 2024/09/24

2024年9月20日～24日の4泊5日で近畿地方の周遊旅行に行ってきました。当初の計画では京都にある大雲院祇園閣の特別公開に合わせて京都周辺を2泊3日で観光する予定だったのですが、直前になってさらに2日間連休が追加となったので、慌てて日程を変更しました。結果的に京都・大阪・奈良・和歌山を周遊する大旅行になってしまいました。
訪れる観光スポットも和歌山の高野山金剛峰寺、大阪の石切劔箭神社・枚岡神社・磐船神社、奈良の生駒山寶山寺（生駒聖天）など、近畿地方の有名パワースポット目白押しです。
事前の天気予報では3日目あたりで雨に降られる可能性が高かったのですが、これだけパワースポットを巡れば当然運気が上がります。予報は外れて見事に晴れました。
スピリチュアルツアー3日目は京都観光です。美しい西陣織の美術館から特別公開の祇園閣、そして島原の花街跡に残る揚屋（あげや）を利用したきんせ旅館のカフェでのんびりした時間を過ごします。
そこから大阪に移動して、京橋にあるレトロな装飾が面白いラブホテル、ホテル富貴に宿泊します。

エリア 京都

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

早朝散歩に出かけます。風が強く雨も少し降っていましたが、歩けないほどではありません。

丹生川と紀ノ川の合流地点。

特産の柿畑がありました。

「能光尊之史跡」と書かれた石碑がありました。

仏師能光尊之史跡 名所・史跡

能光尊は鳥羽院の時代の有名な仏師だそうです。首から上を病む人に霊験あらたかなことで有名らしい。

永治元年（１１４１）高野山中門の多聞天と持国天の二天王を彫った仏師とのことですが、昨日見てきた中門の二天像は、文政3年（1820年）再建時のものなので、能光尊の作ではないと思われます。

慈尊院の入り口にやってきました。ここは後で参拝します。

慈尊院 寺・神社・教会

慈尊院の立派な土塀を回り込んで裏手に進みます。

おしょぶ池。江戸時代、慈尊院村（現在の九度山町）におしょぶという裁縫の上手な優しい娘がいた。ある日、勝利寺へ針の稽古に行く途中、池の中に光る帯があるのを見つけ、それが欲しくなって池に入っていった。すると、突然、その帯は恐ろしい大蛇に変わって、おしょぶを咥えて池の中に消えてしまった。その後、この池は「おしょぶ池」と呼ばれ、針供養の日、この池に針を投げると、裁縫が上手になると言い伝えられている、という伝説があるそうです。

おしょぶが毎日針の稽古に通っていたという、勝利寺。弘法大師が42歳の時、厄除観音を祀られたお寺です。高野山表参道の玄関口で、高野山への宿泊客や参詣者で賑わったと伝えられています。このお寺は、慈尊院よりも前に建てられたといわれています。勝負ごとに勝つ事を祈願するお寺としても有名なんだそうです。

勝利寺 寺・神社・教会

朝からパワーみなぎるスポットに来てしまいました。

おしょぶ池の脇、山に続く道は、全部で7つある高野参詣道のうちの一つ、「町石道」です。ここは高野山参りの主要道だったそうです。電車とケーブルカーとバスを乗り継いでやっとたどり着いた高野山に、ここから歩いていく気には全くなりませんが、信仰心の篤い方はちゃんと自分の足で参詣に向かうのでしょう。

丹生官省符神社に入ります。

丹生官省符神社 寺・神社・教会

弘法大師が慈尊院を開創した弘仁7年（816年）、その守り神として地元にゆかりのある丹生都比売・高野御子の二神を祀った神社です。社殿三棟は木造一間社春日造、桧皮葺、極彩色北面で重要文化財に指定されています。

この神社も、すぐ下にある慈尊院と合わせて、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」構成資産の一部として登録されています。

神社の境内から慈尊院に続く階段を下りていきます。

参拝ルートが逆になってしまいましたが、とりあえず慈尊院にやってきました。

慈尊院 寺・神社・教会

弘仁7年（816年）弘法大師（空海）が、高野山開創に際し、高野山参詣の要所にあたるこの地に表玄関として伽藍を草創し、庶務を司る政所、高野山への宿所、冬期の避寒修行の場所とされました。

弘法大師の母親が香川県の善通寺より訪ねてきた際、当時の高野山は女人禁制であった為、弘法大師の元には行くことができず、この慈尊院で暮らしたそうです。弘法大師は月に九度、高野山からお母様に会いに来られました。そうしたことから、この地は九度山と名付けられたという説があります。

高野山案内犬ゴンの碑というのがありました。昭和60年代に、慈尊院近くに住みついていた白い雄の野良犬で、高野山町石道の約20kmの道のりを朝、慈尊院を発って、夕方に高野山上の大門まで道案内し、夜には慈尊院に戻るという毎日を送っていたそうです。

巨大な石碑。平山郁夫揮毫らしい。

慈尊院は女人高野のいわれがあるため、子授け、安産、育児、授乳、良縁などを願って乳房型、絵馬を奉納する女性が多く訪れます。

それほど広い境内ではないのですが、見どころがギュッと詰まっていて見ごたえがあります。

女性参拝者が多いせいか、全体的に映えを意識している感じです。

お地蔵ズ。

多宝塔。弘法大師の創立。現在の塔は寛永年間（1624～1643）に再建されました。

ビンズリさん
痛む箇所を手でさするとよくなります。

おっぱい絵馬。

みろく石。片手で撫でて、ご本尊と縁結びするそうでうす。
いろいろと工夫を凝らしたアトラクションが用意されています。

かなり面白いお寺でした。関西のお寺はサービス精神が旺盛でありがたいです。

土塀。県指定文化財になっています。

旅行前にはほとんど期待していなかった九度山でしたが、予想に反してかなり面白い観光スポットが集中している地域でした。やはり実際に訪れてみないとわからないことは多いですね。

車に轢かれたヘビの死体発見。

旅館に戻って昨夜もらっておいた柿の葉寿司を食べます。

朝の散歩でいい感じに空腹になったのでとても美味しかったです。高野山参詣のお客さんは基本的に朝が早い人が多いでしょうから、夜のうちにお弁当を配ってしまうシステムは大変合理的だと思いました。
食事が終わったら予定より少し早かったのですが出発することにしました。

九度山駅に来たらちょうど電車が来ていました。ここから一気に京都に移動します。

京都駅構内のコインロッカーに大きな荷物を預けてから地下鉄に乗り込んで四条駅にやってきました。ちょっと早めにお昼ごはんです。

ロティー チキンアンド ジャッキー タコス というこじゃれた店に入ります。

久しぶりのメキシコ料理です。

タコスとロティーチキンのプレートを注文します。

牛肉とかチキンとかを煮込んだ具をタコスに挟んで食べるような感じです。

どれもかなり美味しかったです。コロナ禍前、最後に行った海外旅行がメキシコでしたが、現地で食べたタコスよりもずっと洗練された味というか、日本人の好みに合わせた食べやすい味でした。

店内もオシャレです。場違い感半端ないです。

西陣織あさぎ美術館に入ります。

西陣織あさぎ美術館 美術館・博物館

西陣織で世界や日本の名画を再現した作品などが展示されています。

1800口織ジャガードという極細織技術を使っています。織物とは思えない精緻な柄で埋め尽くされています。

京都には何度も来ていますが、西陣織をちゃんと鑑賞するのは今回が初めてかも。

キモカワイイ小物もありました。

絢爛豪華とはまさにこのこと。

入場料は500円、写真撮影も自由です。

かなりコスパの良い美術館だと思います。

暗闇で輝く西陣織。

ゴッホの名画を西陣織で。ゴッホらしい筆のタッチが織と良くマッチしています。

円山応挙の有名な子犬の絵。
西陣織の圧倒的な技術力を堪能できる美術館でした。

まだ少し雲が残っていますが、雨はすっかりやみました。

3連休の京都は予想どおりすごい人出です。あまり人のいなさそうな裏路地を選びながら次の目的地、大雲院祇園閣に向かいます。

以前からここは入ってみたいと思っていたのですが、なかなか公開日に訪れることができなくて、今回が初めての訪問となります。

大雲院は今を遡ること四百三十数年、天正十五年（1587年）正親町天皇の勅命により、開山・貞安上人に御池御所（烏丸二条）を賜り、織田信長、信忠父子追福のため創建され、その後変遷を重ね東山の山麓に位置する浄土宗系単立寺院です。

本堂でお寺についてスタッフの方から説明を受けて（この説明がとても面白かった）大雲院の歴史などについて大まかな知識を得た後、裏に建つ祇園閣に登ります。この地は、明治維新から大正に至る間、政府、軍部の物資調達を柱に、一代で大倉財閥を築き上げた大倉喜八郎男爵の別荘で、祇園閣は祇園祭りの山鉾を模して建てたといわれています。

お金持ちが自分の趣味嗜好全開で作ると、こういう面白い建物が出来上がります。

入口には巨大な獅子。

阿吽の獅子像です。

なかなか個性的な姿をしています。

入口扉の鶴。大倉喜八郎の幼名は鶴吉、のちに鶴彦と称し、晩年は鶴翁と呼ばれたそうです。

屋根にそびえる銅柱には金箔を五回押した鶴が羽を広げています。建物内部は撮影禁止でしたが、壁には敦煌の壁画が模写されていて大変見事でした。そして最上階からの眺めが素晴らしかった。京都の街をぐるっと360度見渡すことができます。高さが36メートルなので、近隣の八坂神社などの建築物を間近に見ることができました。京都タワーに上るよりこっちの方が良さそうです。

観光客で大混雑だった八坂神社周辺からバスで下京区の方に移動してきました。こちらはあまり観光客の姿は見られません。昨年夏の京都旅行の際にも訪れた島原花街跡にやってきました。

前回来た時に入ることができなかった、きんせ旅館にやってきました。

きんせ旅館 宿・ホテル

ここは江戸時代末期、遊女を呼んで遊興する揚屋（あげや） として建てられた日本建築を利用して、1日1組（6人以内）限定の素泊まりの宿として営業しています。1階にはカフェも併設されているので、立ち寄り客も中に入ることができます。

この日はたまたまイベント開催の日に当たっていたらしく、1ドリンク1500円で入場することになりました。コーヒーとケーキで休憩するつもりでしたが、急遽ジントニックとバイオレットフィズで乾杯になりました。

薄暗い店内とレトロなステンドグラスがとてもいい雰囲気です。

他に数人お客がいるだけなので自由に歩き回って写真撮影できました。

けっこうすごいステンドグラスの作品なのかも。

和洋折衷という感じです。

奥の方でDJがターンテーブルにレコードを乗せています。イベントといっても特にドンチャン騒ぎをする感じではなく、DJのお兄さんがユルいリズムの曲をダラダラと垂れ流していました。

トイレ。床はたぶん泰山タイルですね。

古い窓ガラスもおしゃれです。

いい感じです。

こんなオシャレな空間には滅多に立ち入ることがないので、最初は少し緊張しましたが、お酒を飲んで気分がハイになったのですぐに楽しくなりました。

落ち着く照明です。宿泊もしてみたいのですが、人気の宿なので予約がなかなか取れないようです。

いい感じの本が飾ってありました。スタンランという画家の描いた、「黒猫一座の巡業」と呼ばれる作品らしい。パリのモンマルトルにあったキャバレー「ル・シャノワール（黒猫）」の巡業公演を告知するポスターなんだそうです。

玄関の様子。

ここもたぶん泰山タイルですね。

面白いお札が貼ってありす。狼蘇山と書いてあるようです。どうやら豊田利晃という映画監督さんと関係があるみたいです。　サブカル系にかぶれた若者が好きそうな映画を作っている監督みたいです。

きんせ旅館を出て京都から大阪に移動しました。京橋駅のアーケード街です。

京橋駅 (大阪府) 駅

観光客でごった返す京都とは一転、こちらは普通に酔っぱらいのおっさんたちがうろうろしています。

さっきまでおしゃれなカフェでグラスを傾けていたというのに、ギャップがすごいです。

本日の宿はホテル富貴。

この看板からお分かりいただけると思いますが、ラブホテルです。

昭和レトロな現役ホテルとして、かなり有名なホテルです。事前に予約で405号室を頼んでおきました。朱塗りの橋を渡った先に、御簾に囲まれたベッドがあります。

ザ・昭和ホテルという感じのシャンデリア。

お風呂はジェットバス。

素泊まりで1部屋9300円でした。安いです。

廊下もいい雰囲気です。

夕飯を食べに行きます。

しんぱち食堂JR京橋駅前店というお店で焼き魚を食べます。

旅先で普通の焼き魚が、安い値段で食べられるのはとてもありがたいです。
本日はこれにて観光終了です。明日の朝食をコンビニで買ってラブホテルに戻ります。