2024/07/19 - 2024/07/19
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AandMさん
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7月中旬、フランクフルト国際空港を起点に、レンタカーでドイツ、ルクセンブルグ、フランス、ベルギー、オランダを巡りました。
レンタカー旅行を始めてから6日目、ブリュッセル観光を終えて次の滞在地であるアムステルダムに向かう途中、アントワープに立ち寄ることにしました。「フランダースの犬」の教会に行ってみたい、との家内の希望を考慮した急遽の予定変更です。
ネットでアントワープ市内の様子を調べてみると、「フランダースの犬」で知られる聖母大聖堂周辺の道路は複雑で狭く、公共駐車場も見つかりません。ドライバーとしては気が進みませんが、家内希望を却下することも憚られます。幸い、大聖堂から3km程離れてはいますが、アントワープ中央駅南口に比較的大規模な駐車場が見つかりました。この駐車場に車を停め、公共交通機関を利用して聖母大聖堂に行くことにしました。駐車場予約、車ナンバー登録、クレカでの料金事前支払いなどの面倒な手続きが必要でした。車の駐車場乗り入れで想定外の事態にも遭遇しました(レンタカー利用に関する状況は別旅行記https://4travel.jp/travelogue/11919325)。
この旅行記では、聖母大聖堂見学を中心に紹介致します。アントワープの聖母大聖堂は、12世紀の聖堂を前身として1352年にゴシック様式で建設が始まった大聖堂で、世界遺産にも登録されています。17世紀に活躍した有名画家ルーベンスによる「降架」を題材にした三連祭壇画があり、小説「フランダースの犬」の舞台としても有名です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- レンタカー タクシー 徒歩
- 航空会社
- JAL
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
7月19日(金)
ブリュッセルからアントワープまでは50km、車で1時間の距離です。アントワープ市内の道路を進み、中央駅にある公共駐車場に向かいます。
市内道路は結構複雑で、車も多いので、カーナビ情報を頼りに慎重に進みます。 -
駐車場への入場で少しトラブルましたが、通りがかった人に助けられて、何とか地下駐車場(Interparking Antwerpen - Parking Centraal)に到着。
100台以上駐車できる大きな駐車場で、混みあっておらず、駐車スペースも広めでした。 -
駐車場エレベータで地上に出ると、"Antwerpen Centraal"の表示、アントワープ中央駅の南端部でした。
聖母大聖堂まで、メトロ利用で約10分(料金2.5 Euro)、タクシーなら数分。 -
駅南口にタクシースタンドがありましたので、安直にタクシーを利用しました。料金は12 Euro。
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聖母大聖堂の最寄りの降車場所は、ヒルトン・ホテル(Hilton Antwerp Old Town)前でした。アントワープ中央駅からの道路は複雑で狭く、レンタカーだと辿り着くのに苦労しそうでした。タクシー利用、多分、正解だったと思います。
Hilton Antwerp Old Town ホテル
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タクシーを降りて、ホテル反対側を見ると、立派な塔が目に入りました。1518年に完成した聖母大聖堂の尖塔(北塔)で、高さは123mだそうです。
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ヒルトン・ホテルから聖母大聖堂に行く途中に広場があり、銅像が建っていました。
ルーベンスの銅像が建てられている広場 by AandMさんグルン広場 広場・公園
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最盛期のフランドルで活躍したピーター・ポール・ルーベンス(1577-1640)の銅像です。
聖母大聖堂にあるルーベンスが描いた「キリスト昇架、1610年」、「キリスト降架、1611年 - 1614年」、「聖母被昇天、1625年 - 1626年」はバロック期宗教画の最高峰として高く評価されています。聖母大聖堂を背にして建てられているルーベンス像 by AandMさんルーベンスの像 モニュメント・記念碑
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広場から大聖堂に向かう通り沿いに、カフェ、レストラン、ワッフル店などが並んでいました。午前10時過ぎと早かったので、大部分の店は開店準備中。
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ラーメン店がありました。洋風のお店が大部分の中でのラーメン店、目を引きます。「麵処、匠 TAKUMI-ANTWERP」の看板、「ガンガン炊いてます!」と訳の分からない日本語が書かれた暖簾がありました。
店員さんは日本人ではないようで、どんなラーメンが出てくるのか心配になります。 -
聖母大聖堂の側面に銅像がありました。聖母大聖堂を建設したピーター・アペルマンス(Pieter Appelmans, 1373-1434)と彼が率いた職人の銅像です。
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聖母大聖堂前の石畳広場、お土産店やレストランで囲まれた中世風の美しい広場です。
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広場中央に白色の石像があります。「フランダースの犬」に登場するネロとパトラッシュです。
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「フランダースの犬」は、19世紀のイギリス人作家ウィーダ(Ouida, 1839-1908)が書いた児童文学"A Dog of Flanders and Other stories"。本が出版された英国や物語の舞台となったベルギーでは、当初、知られていませんでしたが、アントワープを訪れる日本人の殆どが「フランダースの犬」のことを訪ねたことが切っ掛けで有名になったそうです。
日本語版は明治41年(1908年)に初めて「フランダースの犬」(日高善一 訳)として出版され、以降、沢山の訳本が出版され、またアニメ化もされています。 -
聖母大聖堂の正面、高さ123mの尖塔は圧巻です。
「フランダースの犬」の舞台として知られる聖母大聖堂 by AandMさん聖母大聖堂 寺院・教会
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大聖堂の入り口上方には、沢山の聖人や天使の彫像があります。小さめの彫像ですが、造りが丁寧で見応えがあります。
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入口の表示 週日は10:00-17:00、土曜は10:00-15:00、日曜は13:00-17:00が公開時間になっています。
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入場料が必要でした。大人12 Euro、20名以上の団体、学生、60歳以上は10 Euro、18歳以下は無料と現地語(オランダ語?)で書かれています。英語表示が欲しい。
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大聖堂の内部、比較的新しく、明るい感じです。
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大聖堂に入った右側に、十字架を掌に乗せた手品師のような像がありました。
昆虫記で有名な「ジャン・アンリ・ファーブル」の孫「ヤン・ファーブル」の彫刻作品「十字架をもつ男 The Man Bearing the Cross」です。2015年の設置
ヤン・ファーブル(Jan Fabre, 1958 - )は、アントワープ出身の芸術家です。 -
「十字架をもつ男」の前方にある瀟洒なチャペル(Maria chapel)
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聖母大聖堂には沢山の見事な宗教画が掲げられています。
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キリストが描かれた絵、説明版が無いので誰の作品か分かりませんが、中世時代の画家作品と思われます。
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中心にキリストが描かれています。
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ルーベンスが描いた「キリストの昇架」
1610~1611年に描かれた三連祭壇画の一つで、中央の絵画は縦462cm、横341cm、左・右の絵画は縦460cm、横150cmの大作。美術館と違って照明工夫がなされていないため、光の反射が気になります。 -
「キリストの昇架」の脇に掲げられていた絵で、復活したキリストが描かれています。
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ルーベンスが描いた「キリストの降架」
「キリストの昇架」と対を成す絵で、中央パネルは縦421cm、横311cm、両翼パネルは縦421cm、横153cmの大作です。「フランダースの犬」でネロが最後に見た絵です。 -
「キリストの降架」の中央パネル
十字架から降ろされるキリストが描かれています。 -
「キリストの昇架」と「キリストの降架」の間の先に大聖堂の主祭壇があります。
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主祭壇後方に掲げられているルーベンスの「聖母被昇天 Assumption of Mary」
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主祭壇の逆側に1657年に造られた立派なパイプオルガンがあります。注意しないと見逃します。
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大聖堂の奥に向かって進みます。
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奥まった場所にテーブルと椅子がありました。訪問時は営業していませんでしたが、カフェレストランです。
広くはありませんが、ここに近代的なトイレがありました。長い歴史を有する大聖堂で、トイレがあるのは珍しいと思います。入場料の支払いがあることと関連があるのかも知れません。 -
大聖堂には見事なステンドグラスが沢山あります。
キリストを囲む聖人達が描かれています。19世紀の作品 -
主祭壇の後方にあったステンドグラス
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キリストと聖人達の下に、王族や貴族が描かれたステンドグラス
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主祭壇の左側の回廊沿いに、見事なステンドグラス、木彫、絵画があります。
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聖母子、聖人達、紋章などが描かれています。
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前と似たような感じのステンドグラスです。
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このスタンドグラスは「デシャン大司教によるルルドの聖母像の献身(1885年製)」を描いたものです。
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幾つかの絵画が展示されていました。作品名などは分かりませんが、近年に描かれたものと思われます。
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子供たちを描いた絵、比較的最近の作品です。
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中央に聖母子が描かれた祭壇画。画調や構図はクラシカルですが、最近描かれた作品のようです。
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ばら窓の下に、立派なレリーフ像と絵画がありました。
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ばら窓は、ステンドグラスと同様に18-19世紀頃に造られたと思われます。
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木彫の彫は丁寧で、見事な芸術品です。説明はありませんが、中世時代に彫られたと推察されます。
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大聖堂内を一巡りして、「十字架をもつ男」の彫像がある入口付近に戻ってきました。
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大聖堂の出口前にショップがあります。
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大聖堂に関連した宗教的なグッズが売られていました。
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ベルギー名物のチョコレートかな、と思いましたが、箱に入っているのは大聖堂の組み立て模型でした。
「フランダースの犬」の舞台として知られる聖母大聖堂 by AandMさん聖母大聖堂 寺院・教会
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聖母大聖堂を出て、レンタカーを停めてあるアントワープ中央駅に向かいます。大聖堂前の広場にあるレストランは営業開始しており、人が入り始めていました。
7月中旬は観光のハイシーズンですが、午前中であったためか、大聖堂内部も混みあってはいませんでした。 -
来るときタクシーを降りたヒルトン・ホテル前から後方を振り返ると、大聖堂の尖塔が青空に向かって聳えていました。記憶に残る景観です。
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ヒルトン・ホテル前からアントワープ中央駅まで利用したタクシー 大型タクシーでしたが、料金は12 Euro。アントワープのタクシー料金、安くはありませんが、明朗会計でした。
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アントワープ中央駅の駅舎、宮殿のような豪勢な造りです。
アントワープ中央駅 交通機関
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1895年から1905年にかけて建設された教会のようなドームの載った石造りの駅舎はベルギー鉄道建築の傑作といわれており、「最も美しい駅」の投票でも常に上位に名を連ねるそうです。
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駅のエントランスホール、上部に黄金色の紋章があり、石段を昇った先にあるアーチ状通路が設けられています。このような豪勢な造りの駅舎、他には無いように思います。アントワープ中央駅、一見の価値があります。
宮殿のような豪勢な造りのアントワープ中央駅 by AandMさんアントワープ中央駅 駅
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駅南口にある地下駐車場(Interparking Antwerpen - Parking Centraal)に停めておいたレンタカーに乗り込み、次の目的地であるアムステルダムに向けて出発です。
アムステルダムの宿は、旧市街の南外れにあるHoliday Inn Amsterdam - Arena Towers, an IHG Hotel、アントワープから約150km。道路も混んではいませんので、2時間弱で到着できるはずです。
家内の急遽要望で訪れたアントワープの聖母大聖堂、ルーベンスの名画を見れたのは良かったですが、町中の車運転や駐車場利用で苦労もありました。アントワープのような歴史のある旧市街訪問では、車の乗り入れでは相当な覚悟と事前準備が必要と再認識しました。電車で訪問する方が遥かに気楽。
次の訪問地、アムステルダムでは車はホテルに置いてバスやトラムなどの公共交通機関で旧市街見学をすることにします。
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