2024/08/30 - 2024/09/04
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この旅行記のスケジュール
2024/08/30
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ナヌックオーロラツアーズ
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太陽の活動は11年周期で極大期を迎えるらしく、今年はそれに当たるそうです。ということは、オーロラ鑑賞には11年に一度の好機。これを逃す手はないと、カナダのイエローナイフにオーロラを見に行くことにしました。イエローナイフはオーロラベルトの真下にあり、晴天率も高いので、高確率でオーロラを見ることができるそうです。本当は冬の方が鑑賞しやすいそうですが、マイナス30度以上の世界で生きていける気がしないので、夏に訪れることにしました。まあ、それは大げさだとしても、冬は寒いだけではなく、カメラの取り扱いが難しかったり、めがねの金属フレームが危険だったりと、色々とデメリットも多いのです。一方、夏にすると、日中は過ごしやすい気温でハイキングが楽しめるし、運が良ければ、湖にオーロラが映る「逆さオーロラ」が見えるかも(冬は湖が凍るので見えません)というメリットがあります。
イエローナイフでオーロラを見るには、オーロラビレッジやベックスケンネルなどの現地の大手ツアー会社を利用するのが一般的です。ホテルからその会社が所有している土地まで送迎してくれて、山小屋やテントみたいなところで待機してオーロラの出現を待つのです。ここにお願いすれば、空港からホテルへの送迎までやってくれて至れり尽くせりです。日本からのツアーもほとんどがこの2社を利用しています。でも私は現地のナヌックオーロラツアーズに申し込むことにしました。
ナヌックオーロラツアーズはオーロラが好きすぎてイエローナイフに移住した日本人ガイドの大塚さんが個人でやっている定員5名の少人数ツアーです。こちらのツアーは決まった場所で待つのではなく、オーロラが見えそうな場所を探して連れていってくれるオーロラハンティングツアーです。少しでもオーロラを見る確率を上げたいと考えた私は、大塚さんの情熱にかけてみることにしました。ナヌックオーロラツアーズの予約はHP(https://aurora-guide.com)から日本語で申し込むことができました。1晩120カナダドル(税抜)で、現金のみの現地支払いです。
エアカナダの航空券と滞在中のホテルはまとめてHISで手配しました。ホテルはイエローナイフの中ではハイクラス(と言っても格式が高いわけではない)のエクスプローラーホテルにしました。ツインをひとりで使うため、1泊38000円と私にしては高めな価格になってしまいましたが、4泊も宿泊するし、ホテルに滞在する時間も長くなりそうなので、そこは贅沢をすることにしました。それでも全体の旅行代金(ナヌックオーロラツアーズ4晩分や食費等を含む)はツアーに一人参加するより安く済みました。
全行程は以下の通り
8/30 成田空港 16:45発
8/30 バンクーバー国際空港 9:45着 乗り継ぎ 13:45発
イエローナイフ空港 17:15着
ナヌックオーロラツアーズ 22:30~ …旅行記①
8/31 フレーム湖トレイル、オールドタウン散策
ナヌックオーロラツアーズ 22:30~ …旅行記②
9/1 キャメロン滝ハイキング
ナヌックオーロラツアーズ 22:30~ …旅行記③
9/2 買い物、帰宅準備他
ナヌックオーロラツアーズ 22:30~ …この日以降、旅行記④
9/3 イエローナイフ空港 5:30発
バンクーバー国際空港 7:07着 乗り継ぎ便 12:50発
9/4 成田空港 15:10頃着
この旅行記①では8/30の出発からナヌックオーロラツアーズの1晩目の様子を紹介させていただきます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 50万円 - 100万円
- 交通手段
- 飛行機
- 航空会社
- エアカナダ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- エイチ・アイ・エス
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カナダのイエローナイフにオーロラを見に行こうと、HIS経由でエアカナダを予約しました。24時間前にWEBチェックインができるということなのでチェックインしようとしたけど、なぜかできない…。「直接、空港の係員にお声がけください。」とのコメント。なんで~?
座席指定だけはできたのでやってみたら、今度は爆弾メールが戻って来ました! 予約は8/30バンクーバー空港着、同じ8/30にイエローナイフ空港に向けて出発するはずなのに、なぜかバンクーバー空港での乗継便が翌日の8/31出発で座席が取れたとのメールが…。メールの日付間違い?それとも私が座席指定のときになんか変な処理しちゃった?(そんな器用なことしてないと思うけど…) とりあえず、もう夜も遅いし、チェックインさえできれば確認できるはずだから、明日空港に行ってから考えよう…とは思うのですが、気になってろくろく眠れない一夜を過ごすことになりました。
思えば今回、カナダの電子渡航証明書(eTA)を取得するときからスムーズにいきませんでした。申請から取得まで72時間以内と散々宣伝しているくせに、5日経っても連絡がなく、何か問題があったのかとドキドキしながらカナダの移民局に問い合わせのメールを送ったら、速攻で「eTA取得できました」メールが届いたのです。…ただの怠慢だった?
とにかく、イヤ~な予感しかしない旅の始まり。 -
波乱は他にも。まだ九州にいる台風10号の影響で、出立の日の朝はゲリラ豪雨が繰り返しやってきているような大雨。関東でも朝から電車の運転見合わせや遅延のニュースがバンバンと入っていました。私が利用する予定の電車も遅延しているようです。夕方からのフライトですが、早めに出かけることにしました。
大雨の中、びしょ濡れになりながら、成田空港に到着。(今日ほどスーツケースを空港宅配で送っておいて良かったと思った日はない)
早速、空港の自動チェックイン機でチェックインしたら、ちゃんと乗継便の出発日は予約通りの8/30になっていました。メールの日付が間違えていただけみたいです。(普通、そんなことある?) ま、ひとまず安心。成田国際空港 空港
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国際線エリアへ。
…今、秋葉原って、こんなイメージなの? -
バンクーバー行きは出発が10分早まったようですね。
ボードを見なくても、エアカナダはその辺の連絡はメールでこまめにくれました。
WEBチェックインの開始、出発時間の変更、搭乗時間の開始、自動手荷物預り機で預けた荷物のピックアップ場所(今回の旅ではイエローナイフ空港で)などをメールで知らせてくれました。
飛行機の搭乗待ちのときにエアカナダのカウンターに呼び出されて、パスポートを確認されました。WEBチェックインできなかったのはHIS経由で手配したので、エアカナダ自体は私のパスポートを確認できていなかったせいかも? -
あ、何? この飛行機、かわいい~。ウミガメちゃんなのかな?
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私が乗る飛行機はあれかな?
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一番安いスタンダードエコノミーの席にしたはずが、なぜかプレミアムエコノミーになっていました。ツアー客からの押し出しでもあったのかな?
スタンダードの横の座席並びが3・4・3に対し、プレミアムは2・4・2なので、シートの横幅がやや広い。写真では伝わらないかな? -
これも伝わらないかな? 前の座席との間隔もやや広め。ただ広いと言っても、席を立つときに隣席の人にどいてもらわないと通れないことに変わりなく、トイレが近い私としてはプレミアムの内側の席(そこしか空いてなかった!)よりもスタンダードの通路側の席の方が良かったなぁと…。
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1時間ほどして食事が出ました。プレミアムだとプレートで供されるのですね。
メニューはサラダと鶏むね肉にトマトソースがかかったもの、付け合わせの野菜(マッシュポテトの割合がかなり多め)、パンにデザートのティラミスです。
味は良かったのですが、プレートのせいか、ちょっとお料理が冷め気味なのが気になりました。スタンダードのお弁当箱のような容器に入った機内食はいつも熱々なので、機内食に関しても私はスタンダードの方が良かったかもって思いました。 -
一度目の食事を終えて一眠りしたら、もう結構いい時間になっていました。去年ヨルダンに行ったときはカタールまで13時間ほどかかったので、今回の9時間は短く感じますね。
バンクーバー到着の少し前に2回目の機内食です。こちらはたぶんスタンダードと同じ機内食ですね。熱々で供されて、「そうそう。これこれ。」とご満悦。エアカナダの機内がめっちゃ寒いのですよ。冬用のフリースを着込んでも足りないくらい。熱々なお料理が一番のご馳走です。味も卵がトロトロでおいしかった。 -
ほぼ予定通りにバンクーバー国際空港に到着。
入国審査はとっても簡単でした。この機械で「日本語」を選択して、質問に答えていきます。最後に出て来たレシートを係員に渡すだけ。何か質問されるかと思っていたのですが、何も聞かれずにあっちに行くのよと示されただけでした。 -
「Canada Connections」の案内に従ってくれば、このトーテムポールのところに行き着きます。ここからが国内線エリアです。
バンクーバー国際空港 (YVR) 空港
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バンクーバー国際空港からは綺麗な山が見えました。
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国内線エリアはお店もたくさんあって、とても賑やかでした。
小腹がすいたので何か食べたかったのですが、お昼時ということもあってどこもいっぱい。お店に入るのはあきらめて、売店でパウンドケーキとナッツバーを購入しました。
あちこちのお店を覗いてみたのですが、サンドウィッチ類が高めの価格設定。14ドル(このときのレートは1カナダドルで108円くらい)以上しました。それに比べると、焼き菓子は安いかも。私の顔くらいある超ビッグなマフィンは7ドルくらいでした。ビッグマフィンは食べ切れる気がしなかったので、少し小ぶりなレモン味のパウンドケーキにしました。お値段5ドル。このパウンドケーキも写真で見るよりずっとボリューミーで、小腹を満たすには十分でした。味もレモン風味でしっとりとして、おいしかったです。質と量を考えれば5ドルは安いかも。ちなみにナッツバーは4ドルでした。これは日本よりも高めの設定かな。 -
バンクーバーからイエローナイフは2時間半のフライトでトイレの心配もないので窓側の席にしました。バンクーバー出立直後は海と海岸近くのバンクーバーの街並みが見えました。
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8月の終わりですが、あんなに冠雪している山があるなんて! さすがカナダです。
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あちこちに色とりどり、たくさんの湖沼(?)も見えます。
カナダはロシアに次いで湖沼が多い国らしいですね。これから行くイエローナイフも周辺は湖沼だらけらしく楽しみです。 -
この辺の湖沼は雪解け水が溜まったものかもしれませんね。
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この湖は大きい!
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雲が多めになってきました。
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真っ白!
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飛行機が降下を始めました。雲の層から降りてくると、空がどんより。
今夜からオーロラハンティングツアーに参加するのですが、イヤな予感しかしない…。 -
広いので海のように感じるかもしれませんが、これは全部湖です。
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イエローナイフの街が近づいて来ました。結構街中の低いところを飛ぶんですね。
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17:15頃、イエローナイフ空港に到着。
バンクーバーの出発が20分ほど遅れたので、到着も同じく20分ほど遅れました。飛行機からは歩いて建物に向かうのですが、歩くライン(白いラインの内側)からはみ出て歩いたり、写真を撮るために立ち止まったりすると、厳しく叱責されます。怖い…。 -
建物内に入ると、いきなりかわいいお尻が目に入りました。
イエローナイフ空港 (YZF) 空港
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正面に回り込むと、白くまさんでした。ちなみに、イエローナイフには白くまはいないそうです。日本のツキノワグマのようなブラックベアだけです。
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そして、今回の旅の一番のトラブル。車輪がとれて、穴が開いちゃってる~っ!
エアカナダはロスバゲが多いと聞いていたので、荷物が出てきてホッとしてたら、ダメージの方だったか~。帰りの便だったら良かったのに…。
とりあえず保険を使うためにも、エアカナダに証明書を書いてもらわなくてはなりません。急いでエアカナダのカウンターに向かったら、まさかの無人…。空港スタッフに聞いてみたら、エアカナダのスタッフは今飛行機内にいるとのこと。15分ほど待っていてくださいと言われました。(やり取りは翻訳アプリ使用。英語は中学生レベルなので。いや、今の中学生の方が堪能か?) 小さい空港なので、飛行機の離着陸前後の準備はスタッフ総出でやっているのでしょうか? 19時クローズのレストランに行きたいと思っていたのですが、これはもうあきらめるしかないですね。
漸くスタッフが戻ってきて証明書をお願いしたのですが、何やら私のデータをPCで打ち込み、正式な証明書じゃないような書類を渡されて、あとはオンラインで申し込むんだとのこと。なんじゃそりゃ…ここで書いてくれないんかい。色々詳しく聞きたかったけど、なぜかそのスタッフは翻訳アプリに向かって喋るのを嫌がり、「オンラインで申し込むんだ。早くホテル行きのバスに乗れ!」の一点張り。まぁ、いいか。とりあえずエアカナダには報告してくれたっぽいから、成田のエアカナダスタッフと話をしよう。 -
空港を出たら、すぐ目の前にホテル行きのシャトルバス乗り場がありました。空港からイエローナイフにあるいくつかの提携ホテルを巡回してくれます。提携ホテルの宿泊者ならば無料で利用できます。(特に宿泊者かどうかのチェックはされませんでした) たまたま地味なボディのバスに当たったのですが、他のバスは車体にデカデカとホテルのロゴが書かれていたので、すぐにシャトルバスだと分かると思います。
バスは飛行機の到着に合わせて待機しているようですが、私のフライトに合わせて来ていたバスはとっくに出発していて、次の便用のバスに乗れた感じです。 -
こちらが今回4泊するエクスプローラーホテルです。(写真は翌日に撮ったもの) HISで航空券と一緒に手配しました。一人で泊まるせいもあって、1泊38000円と私にしてはお高めでした。もっと安いホテルもありましたが、4泊もするし、ホテルに待機する時間も長くなりそうな行程なので、(私にしては)贅沢することにしました。
ザ エクスプロ-ラー ホテル ホテル
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ホテルのロビーにも白くま…。白くま、いないのにねぇ?
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エレベーターはルームキーと一緒に渡されたカードをセンサーにかざさないと、客室階のボタンを押せないシステムになっていました。不審者が客室階に入り込めないようにする対策だと思うのですが、客と一緒に乗っちゃえば入り込めるのでは…? あまり役に立たないシステムと思われるのに、両手が塞がっているときにカードを取り出して、ボタンを押すという手間が地味にストレスでした。
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ツインを一人使用なので、お部屋は広々。ベッドもキングサイズでふかふか。
部屋にはミニ冷蔵庫、電子レンジ、湯沸かしポット等がありました。
水回りの設備はちょっと古いですが、特にお湯が出ないなどのトラブルはありませんでした。ただ、部屋の照明はちょっと暗め、部屋のエアコンの効きも悪く(全館冷房が優先されている?)、温度設定を上げてもあまり暖かくなりませんでした。 -
でも窓からの眺めが良いので、全てが許される。(これは翌朝に撮影した写真です)
エクスプローラーホテルに決めたのは、小高い丘にあるホテルからの眺めが良さそうだったからです。長時間過ごすなら、私が一番重視したいのはやはり眺望です。
予定では閉店の19時前に「すしノース」に行って、北極イワナのおすしをテイクアウトして夕飯にしようと考えていたのですが、部屋に着いた時点ですでに19時になっていたので、あきらめて日本から持ってきたレトルトごはんとカレーを夕飯にしました。この後オーロラツアーに参加する前に、買い物に行きたいし、夕焼けも見に行きたいし…と考えていたら、どう考えても外食の時間がなさそうなのです。わびしい夕食になりましたが、この景色がご馳走ですね。 -
エクスプローラーホテルから歩いて5分もかからないところに「Indepenndent」というスーパーがあって、結構何でも置いてあるのでとても便利でした。営業時間も長めで、休日は閉まるお店が多いイエローナイフでは珍しく休日でも営業してくれていました。(この写真も翌日撮影したもの)
ユア インディペンデント グローサー (Glen's YIG店) スーパー・コンビニ
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上の写真はカットフルーツとサラダのコーナー。大体、1パック5~7ドルくらいでした。若干高いように感じるかもしれませんが、日本のスーパーやコンビニで売っているサラダやカットフルーツの2倍以上の量が入っているので、それを考えると安いかも。1つ買って、楽勝で2回分くらいあります。
この後のオーロラツアーで出会った日本人女性がイエローナイフ在住の人で、このIndepenndentでアルバイトしていたこともあるそうで、サラダを購入した人はこのサラダコーナーの下の方に置いてある小袋のドレッシングが無料になるよと教えてくれました。
カットしたものが嫌な人はバナナやミニトマトなども売っていました。 -
上の写真はバラ売りのパンコーナー。ベーグルやクロワッサン、ドーナツなどが売られていて、価格も2ドル以下のものが多く、リーズナブルです。ただ、遅くに行くとあまり商品が残っていません。
そして、やはりここでも焼き菓子系が安い! 左下の写真の大容量マフィンがとにかく安いのですが、量が多すぎて食べ切れる自信が全くありません。
ケーキも安かったです。結構大きな1カットで4ドルくらい。こちらも食べ切れる気がしない。 -
上がサンドウィッチやサモサなどのコーナー。
下はチキンやフライドポテトなどのお惣菜の量り売りコーナーです。
この日は朝食用にスイカをカットしてあるパックとミニトマトのパック、ハムのパックとヨーグルトを購入しました。全部で18ドルほどでした。量が多めでどれも2~3日分はあったので、価格は安いと思います。味も日本のものとそう変わらず、特にヨーグルトがおいしかったです。 -
あ! ナンバープレートも白くまだ。どんだけ白くま推しなの?
後で知り合ったイエローナイフ在住の人に「なんで白くまがいないのに、こんなに推しているの?」と聞くと、「私もよく分からないけど…イエローナイフには白くまいないけど、州にはいる場所もあるから、州として白くま推しなんじゃないかなぁ?」とおっしゃっていました。なるほど~。 -
買い物を終えてホテルに戻りました。
20:15頃、部屋から夕焼け色に染まったフレーム湖が見えました。あっちの方角に行けば日の入りが見えるかな?と見当をつけて、出かけてみることにしました。 -
20:30頃、フレーム湖の手前にあった小さな沼にて撮影。十分に美しい写真が撮れましたが、イエローナイフのこの時期の日の入り時刻は21:00少し前くらいとまだ時間があるので、フレーム湖のほとりにまでもう少し進もうと移動します。
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沼のほとりに、もこもこ綿毛をつけた植物がツンツン生えていました。
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ピンク色の花も咲いていました。
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州議事堂の駐車場の脇にフレーム湖のほとりに出る道を見つけました。その道を進んでいくと、湖が見渡せる岩の上にポツンとベンチがありました。人は誰もいません。超穴場スポットなのでは? この辺で日の入りを待つことにします。
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岩の隙間からは背の低い木が青い実をつけています。
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グーグル先生に聞いてみたら、ジュニパーベリーと呼ばれるものみたい。
ジュニパーベリーは独特な風味がする洋酒のジンの香りのベースになる実らしいです。香りが強いので、その他料理のスパイスに使われたり、製油してアロマに使われたりするみたいですよ。 -
左方向の眺め。
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右方向の眺め。
この雄大な景色を眺めていると、スーツケースの損傷なんて小さなことに思えてきます。ヘコんでいた気持ちが少し上昇しました。 -
結構、波があります。
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今日は地平線上に厚めの雲が出ているので、日の入りは最後まで見られないと判断して、20:43、もうホテルに戻ることにしました。オーロラツアーに出かける準備をしないといけないことですし…。
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帰り道、行きに通った小さな沼のところで再び撮影。赤い雲の水鏡が綺麗です。
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22:30、予約してあった「ナヌックオーロラツアーズ」のガイド、大塚さんがホテルに迎えに来てくれました。
大塚さんはオーロラが好きすぎて、イエローナイフに移住した日本人です。ナヌックオーロラツアーズは大塚さんが個人でやっている定員5名のオーロラハンティングツアーです。私は滞在期間最大の4晩全てナヌックさんのお世話になることにしました。(ナヌックオーロラツアーズについての詳細は旅の概要をご参照ください。)
お迎えの車に乗ると、「今日は条件がいいから、きっと見られると思いますよ~。」と早速嬉しいお言葉が…。お隣のシャトーノヴァホテルで他のお客をピックアップし、皆でオーロラツアーに出かけます。ハイウェイを少し走ったところで、「もうオーロラが出ていますね。移動の時間がもったいないから、今日は近場にしましょう。」とハイウェイから側道に入って、車2台分くらい路駐スペースがある場所に停車しました。大手のツアーバスが絶対来れないようなスポットです。ザ エクスプロ-ラー ホテル ホテル
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早速、オーロラ見えた!
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写真、撮れた!
実はこれを機に、以前から欲しいと思っていたフルサイズのミラーレス一眼(一番安いの)を購入したんです。日本で星空を撮影して練習をしていたのですが、まだまだ使いこなせていなくて…。ちゃんと撮れるか心配だったのですが、まぁ、なんとか…。
ちなみにカメラはキャノンのEOS RPで、レンズはF2.8、rf16の安い単焦点レンズを使用。ただ一緒に持っていったコンデジでも星空モードでオーロラは撮れました。コンデジはタイムラプス撮影に使用しました。オーロラはタイムラプスとの相性がいいと思います。普通の動画ほどまどろっこしくなく、動きが分かって非常に面白いものが撮れました。スマホも上位機種なら綺麗に撮れるようです。私のはダメでしたが、他の人のは撮れていました、 -
タイムラプスはお見せできませんが、ほぼ1分置きくらいに撮影した写真をどうぞ。
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1分後、こうなり…
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更に1分後…
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またまた1分後。どんどん形を変えていきます。
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構図を変えて、上の方も。
ちなみに、先ほどから見えているこの沼。大塚さんに「これ、なんていう名前の湖ですか?」と聞いたら、「こんなの湖じゃないよ。ただの水溜まりだよ。」と言われてしまいました。いやいや、水溜まりはないでしょ。大きすぎます。せめて沼ということで。湖沼が多いカナダでは、こういう名もなき立派な沼(?)がたくさんあるのかもですね。 -
また形を変えていきます。
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同じ方角(左)の写真ばかり撮っているので、そちらの方角にしか見えないのかと思われそうですが、そんなことはありません。実はこちらの方角から天頂を通って、反対側の方角までずっと伸びているのです。写真に映せるのは本当に1部分だけ。
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天頂部分を見上げて撮影すると、こんな感じ。
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反対側(右)の方角。
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同じく右側の1分後。
オーロラの全貌を写真ではお届けできなくて、非常に残念です。
オーロラに色がついて見えるのはカメラを通してだけで、肉眼では白い靄にしか見えないので、実際に見るとつまらないという話を聞いたことがありますが、そんなことはありません。東から西へと大きな天球いっぱいに広がるオーロラの壮大なショーは肉眼で見ても圧巻でした。 -
ここまで道路脇の少し高いところから撮影していましたが、沼のすぐほとりまで降りて行けそうだったので行ってみました。暗いので、皆さんの許可をもらって、ヘッドライトをつけて降りて行きます。(ヘッドライトの灯りは写真に影響を与えるため) ヘッドライトの灯りは木や石などの障害物は見やすいけど、透明な浅い場所の水は分かりづらいので要注意。気を付けてはいたけど、ちょっぴり沼ポチャしちゃいました(笑) 防水スニーカー履いて来てよかった。
しかし、冒険(?)のかいはありました。左側方向、水面にオーロラが映る逆さオーロラが撮れました! 冬は沼や湖が結氷してしまうイエローナイフで、逆さオーロラが見えるのは夏~秋の季節だけです。 -
反対側(右)の方角。
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右側は水鏡になっていないですね。
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対して、左の方角はどんどん水面に映るオーロラが大きくなってきています。
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複雑な形まではっきりと。オーロラの明るさで沼の中の藻まで見えます。
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どんどん勢いが増している?
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あ、右側のオーロラも水鏡になってきました。
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更に勢いが増していきます。
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沼の上にカーテン状のものがかかっています。
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沼と反対側の空。少し勢いがおさまってきたかな?
でも、初日からオーロラ(しかも逆さオーロラ!)が見られて大満足です -
オーロラの勢いが下火になってきたので、星空の撮影にも勤しみます。新月が近いだけあって、無数の星が輝いていてとても綺麗なのです。
寒くなってきたので、車の中で温まりながら他の客とおしゃべりをしていると、「オーロラがすごいことになっていますよ。」と大塚さんが呼びに来てくれました。急いで沼のほとりまで降りて行きます。 -
本当だ、なんか沼の方角がすごいことになってる!
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イチオシ
オーロラの帯が低いところにまで降りてきて、沼の水面全体がオーロラ色に染まっています。さっきまで逆さオーロラと喜んでいた写真は全然たいしたことはなかった!
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夢を見ているみたいに美しい世界。
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オーロラが大きく展開を始めます。
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カーテン状に。
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一部しかお見せできないのが本当に残念。
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反対側の方もこの通り。
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あとで聞いたところによると、オーロラ爆発という最高レベルのオーロラだったそうです。大塚さんもここまでの規模のものは本当に久しぶりだと喜んでいました。
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初日からこんなに素晴らしいオーロラが見られるなんて! あまりもの幸運に「私、明日死んじゃうんじゃ…」と思わず呟いてしまって、皆に笑われました。大丈夫でした、まだ生きています(笑)
きっとスーツケース破損でヘコんだ私への神様からのプレゼントですね。もうスーツケースなんてどうでもいいさ。 -
1:37、オーロラがひと段落したところで、ティータイムとなりました。撮影に夢中になっている間は寒さを感じませんでしたが、気温は10度くらいなので長時間外にいて身体はすっかり冷えています。暖かい車の中で熱いお茶を飲むと生き返ります。
ナヌックさんのツアーではオーロラを見終わった後に、このようなティータイムがあります。飲み物はホットチョコ、紅茶、コーヒーから選べて、お茶請けは大塚さんの奥様が焼いたパウンドケーキです。ただし、私が参加していた間は奥様の休養期間にあたったようで、大塚さんご自身が焼いていました。今日のパウンドケーキはコーヒーとクルミのパウンドケーキでした。その他にツアー客のイエローナイフ在住女性から一口ドーナツの差し入れもありました。(Indepenndentで働いていた女性です。イエローナイフ情報はこの女性から色々教えてもらいました)
ティータイムの後、大塚さんからこの後どうするか聞かれました。大塚さんの話では、さっきのオーロラほどの規模ではないと思うけど、3時頃にまたオーロラが出現すると思うとのこと。そこまで残るか、もう帰るかの判断を客にまかせてくれるようです。私を除く他の客は今日で4晩目で、毎日オーロラを見ているらしく、もう十分満足だということでした。明日早くに、バンフに旅立つのでもう帰りたいと申し出ました。私もまだ荷解きも終わっていないような状態だったので、今日はもういいですと皆と一緒に帰ることにしました。全員が帰ると言った途端、大塚さんが「え~っ!」と残念そうな声を上げ、「じゃあ、皆さんをホテルに送った後、私だけ戻ってこようかな」と言ったのには、全員軽く引きました。ちょっと、大塚さん、どんだけオーロラ好きなんですか!? (笑) -
ナヌックオーロラツアーズに参加すると、大塚さんが撮影した写真や動画を無料でもらうことができます。商用以外だったら自由に使っていいと言われているので、ここで少しだけ紹介しますね。
素人の私とは全然違う構図の写真があって感心させられます。 -
車に! この発想力も私にはないなぁ。
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オーロラの一部しか切り取れない中でも、十分に壮大さが伝わります。やっぱり私の写真とは全然違うなぁ。さすがです。
2:00頃、ホテルに戻って、荷解きして、お風呂に入って…。疲れているはずだけど、素晴らしいオーロラを見たせいか、興奮してなかなか眠れませんでした(笑)
明日以降もオーロラが見られますように…。(欲張りすぎ?)
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この旅行記へのコメント (2)
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- トットさん 2024/11/14 20:50:25
- 連続投稿となりました。
- 御免なさいまたまた現れました。
j3matuさん スケールが大きいですね、感心。
私は30代の頃カナダスキー旅行に憧れたことが
ありますが実行で来ませんでした。
オーロラ好きすぎる大塚さんの写真は
見たこともないオーロラで感動しました。
トット
- j3matuさん からの返信 2024/11/14 21:36:48
- Re: 連続投稿となりました。
- 連続投稿、ありがとうございます(笑)
トットさん、スキーされていたんですね。
今でも行かれたりするんですか?
私は金沢の出身なので、若い頃はスキーをしていたのですが、年をとったらスキーは億劫になってしまいました。スキー靴履いて、スキー背負って移動とか、もう無理って感じです。
オーロラ大好き大塚さんと出会って、移住するほど夢中になれることがあるって素晴らしいなと思いました。
私もサードライフ(仕事を引退したら)で移住することに憧れがあります。生活しやすい便利なところだけど、自然がいっぱいなところを探しています。いいところがあったら、教えてください。
j3matu
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