2023/12/09 - 2023/12/14
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ミズ旅撮る人さん
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2023年のクリスマスマーケットの旅は、チェコの首都プラハに4連泊です。
観光初日の午前は、プラハ城とストラホフ修道院の図書館を訪れました。そのまま道を下って行ってマラー・ストラナ地区を歩いてカレル橋を渡ってもいいのですが、プラハの町には縦横無尽に走るトラムがあります。過去2回はすべて徒歩観光でした。今回はトラムをせっせと使うルートにします。トラムに乗りたいのと、車窓が楽しいのと、何と言ってもしばらく休めるので。
ストラホフ修道院を出て、展望テラスからプラハの眺めを楽しんでからトラムに乗り込みました。トラムはプラハ城の北側を走り、城の東端でS字カーブを描きながら下って行きます。城下町の中心にある聖ミクラーシュ教会を訪ねます。マラー・ストラナ地区で最も大きい教会ですが、ツアーでは時間がないので素通りです。バロック様式の見応えのある教会でした。ここから再びトラムに乗って、今度は川向こうの共和国広場を目指します。ツアーでは通らない一般の道路を走るので楽しいです。ただ、旧市街の中にはあまり通っていないので、遠回りになるのは致し方無いです。共和国広場では、ミュシャの絵がある市民会館に行きます。午後の見学ツアーの予約が取れたので、時間まで周辺を散策しました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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ストラホフ修道院の聖母被昇天大聖堂を右に見ながら、敷地の東端に向かいます。
ストラホフ修道院 (ピクチャーギャラリー / 図書館) 寺院・教会
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修道院の門を出ると、こんな景色が広がります。左にプラハ城と聖ヴィート大聖堂、正面の大きなドームはこれから向かう聖ミクラーシュ教会です。
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聖ミクラーシュ教会からマラー・ストラナ橋塔まではすぐです。そしてその先にカレル橋があって、奥の方にティーンの前の聖母教会と火薬塔が見えます。城から見た時は火薬塔は左側だったのに、修道院からだと右側に見えます。
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薄く雪をかぶった果樹園がなんだか素敵なアクセントになっています。この果樹園はブドウ畑のようです。
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実は修道院には、醸造所兼レストランがあります。でもビアガーデンなのです。自家製ワインがあるなら良かったのに。ワインはアルメニアやジョージアのあるコーカサス地方で作ったのが世界最初でした。
ストラホフ修道院ビアホール 地元の料理
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この道をずっと下って行けば、カレル橋を渡って旧市街に歩いて行かれます。大抵の健脚な観光客はそうしていることでしょう。でも軟弱者であり、トラム大好きな私は修道院に引き返して、先程見た電停からトラムに乗ります。
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ポホジェレツ(Pohorelec)電停には、また古い車両が停まっています。残念ながら反対方向の電停です。
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こちらには、2両編成のトラムがやって来ました。背後に見えるのは、修道院のチケット売り場だった建物です。
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この電停には、22番と23番が停まります。どちらでもいいので来た方に乗ります。
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プラハ城の北側を東に走って行きます。城の最寄り駅を発車すると検札が来ました。私は1日乗車券を持っているので問題はないのですが、印字が薄くて検札の方が苦労していました。乗車券は、地下鉄とトラムが共通で、30分券が30コルナ、90分券が40コルナです。1回しか乗らなかったり、1時間程度ならこちらの方がいいでしょう。
城の敷地が終わると線路は南に向かい、S字カーブを小気味よく下って行きます。 -
これは乗ってみて正解でした。普通の市街地を走っているよりおもしろいです。
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マロストランスケー・ナームニェスティー(Malostranske namesti)電停に着きます。奥に見える大きな建物が聖ミクラーシュ教会です。
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繁華街の真ん中に降りることになるようです。それにしても、この名前は絶対に覚えられない。
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新型車両は快適だろうけど、古い車両も走っていて欲しい。こちらの方が古い街並みに合っていると思います。
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そうは言っても新型が来ると、こっちもいいなあ。新型は車両も編成も長くて中で行き来が出来るから使い勝手は格段にいいです。
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撮影していると次々にトラムがやって来ます。活気があっていいなあ。町の中にトラムが走っていると本当に便利です。気軽にちょこちょこ乗ってしまいます。そのための1日乗車券です。
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聖ミクラーシュ教会が待っています。教会の入口は向こう側のマラー・ストラナ広場に面しているので、回り込んで行きます。
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大聖堂の南側側面を歩いていると、ひょっこりこんな入口がありました。鐘楼の塔に上る階段です。190コルナと書いてあります。
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プラハの町には、本当にアーケードが多くあります。
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マラー・ストラナ広場に出ました。おお!プラハ城がそそり立っています。城の正面玄関から坂を下ってくると、この広場に出ます。
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聖ミクラーシュ教会の正面に来ました。ミクラーシュとはニコラスのチェコ語で、サンタクロースのことです。1703年に建てられたバロック様式の教会ですが、13世紀に建てられた時にはゴシック様式だったそうです。
聖ミクラーシュ教会 (マラーストラナ) 寺院・教会
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入口で130コルナを支払って中に入ります。さすがに豪華な内装です。
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右側
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左側
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天井画はおもしろい構図になっています。実際の内装の上に続けて絵で構造物を描いて、空に向かってそそり立つように見せています。
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聖堂内は、両側に礼拝堂がびっしり並んでいて、それぞれがまた念入りに装飾されています。目に付いたものを片端から撮って行きます。
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礼拝堂の入口の上部分のアーチも余さずフレスコ画が埋めています。
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これもアーチを見上げて撮っています。アーチの中がもう1段あって、更に空に突き抜けているように見せています。空間を最大限広げようとしているのです。
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柱とアーチの接続部分を撮っています。壁の部分は余すところなく絵が嵌め込まれています。その絵を縁取る細工も創意工夫の賜物です。
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改めて主祭壇を見ると、あまりに細かくてもう、何を見ているのかわからないです。
聖ミクラーシュ教会は、1703年、バロック建築の大家ディーンツェンホーファー親子が設計し、半世紀かけて建設しました。どんな風に設計するとこれが出来るんでしょうね。設計図を見てみたいです。 -
バロックはとにかく金蘭豪華な内装なのだとよくわかります。18世紀にプラハで、これを建設するだけの財力と技術力があった事に少なからず驚かされます。
神聖ローマ帝国では、1740年にオーストリア継承戦争が起こり、1756年には七年戦争が起こります。最終的にオーストリアのマリア・テレジアが相続権を獲得し、オーストリア・ボヘミア・ハンガリーの統治権を維持しました。このボヘミアが現在のチェコに当たります。 -
ちょっと変わった装束の像です。右手には手錠?マジャール人(現ハンガリー)かしら?
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祭壇の上部の薄緑色のアーチ部分(を含めて)から上はすべて絵画です。こういうのって、だまし絵になるの?
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細部をじっくり見ると、だんだんと全体を見回しても目が回らなくなります。どういう構造になっているか、ようやく頭にすとんと落ちて来ました。
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アーチや天井に描かれている絵は薄緑色の枠が多く描かれていて、とても柔らかく明るく見えます。
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まるで宮殿のように豪華で綺麗ですね。プラハ城の中には、こんな豪華な場所は聖ヴィート大聖堂以外にあるのかな?城というと宮殿を連想しますが、プラハ城では入ったことがない旧王宮くらいしかないようです。
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同じに見えるけれど、ちゃんと別の礼拝堂です。
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おや?これはインスブルックの聖ヤコブ大聖堂の中央祭壇に飾られているルーカス・クラナッハの聖母子画「救いの聖母(Maria Hilf 1517)」とそっくりです。模写してここに奉納したのでしょうか?
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主祭壇の前には大きなドームがあります。
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ドームがなんて華やかなことでしょう。
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ドームの内側も聖画でいっぱい。
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説教壇のように見えます。どうやって上がるのかな?
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右が主祭壇です。
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バロックは一つ一つのパーツは好きだけど、全体的にはごちゃごちゃし過ぎて、落ち着かない気がします。
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ここの天井の際(きわ)には、彫像が付いています。
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大きな彫像も柱ごとに立っています。ちょっと山門の仁王様風。
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6体連続行きます。
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どれも皆、下に向かってパフォーマンスをしています。信者が下から見上げるから、聖人たちは見下ろす態勢になるのでしょう。
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主祭壇の一番上
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その下に小さな磔刑像
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あのバルコニーでは、貴族や王族が覗いていたのでしょうか。
後ろの部屋の天井が現代風で、ギャップがありますね。 -
あれ?ドアが開いています。ギャラリーと表示され、60段の階段を上ると書いてあります。入っていいのなら行かない訳には行きませんね。
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階段を上がって行くとテラスに出ました。主祭壇の上部と同じ高さです。
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オルガンがあります。荘厳なパイプオルガンとはだいぶ違いますね。実は立派なパイプオルガンがあるのですが、撮り損ねました。1787年にモーツァルトが演奏したそうです。
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ギャラリーの目録に日本語がありました。
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作品はこのように、点々と展示されていました。
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せっかく上階に上がれたのですから、上からの眺めを楽しみます。
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こうして見ても、柱とアーチから上は実物は無くて絵で描かれているのだとは思えません。
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ぐるっと回廊が繋がっているのがわかります。
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入口は主祭壇に向かって左側にありました。是非上ってみてください。料金は無料です。
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降りて来ました。あの扉が開いていたら、上に上がれます。
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やはり下から見上げるように出来ているんですね。
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では、そろそろお暇(いとま)いたしましょう。
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マラー・ストラナ広場の北側の通りです。ずっと行くとやがてはポホジェレツ広場に出て、城からの道に合流します。マラー・ストラナ広場から城に行くなら右に行く路地を上がって行きます。
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クリスマスシーズンなので中心部を巡るミニトレインが走って来ました。
いや、クリスマス飾りがないので、通年走っているのかもしれません。 -
マロストランスケー・ナームニェスティー(Malostranske namesti)電停に戻って来ました。あら、あのトラムいいなあ。22番だ。戻っちゃうわ。残念。
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電停にやって来るトラムのナンバーです。色の付いた97番は夜便です。
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電停はいくつかあるので、乗る番号が表示されているか確認しないと、トラムが来てもそこに停まらないかもしれません。今回は旧市街の東側にある共和国広場に行くので、15番に乗ります。
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トラムの中にあった券売機です。90分・30分・24時間のチケットをタッチ決済で買うことが出来ます。
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ここでちょっと脱線して、今朝ホテル前の地下鉄赤ラインのストレジーコフ(Strizkov)駅で1日乗車券を買った様子を載せておきます。
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地下鉄と言っても、地表から覗き込んでこの深度です。エレベーターで降りて、チケットを買って改札を通ればホームに入れます。
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改札機の前に券売機が立っています。
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券売機はタッチパネルです。乗車券を買うので左の「BUY TICKETS」を選びます。言語は右上の国旗で選べます。
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乗車券の種類を選択します。支払いはチェコ・コルナかカードになります。
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この駅はエスカレーターで降りる前に進行方向を確認しておかないと、下に降りてからでは逆方向のホームには行かれません。
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15番のトラムはブルタヴァ川に沿って東に走って行き、このシュテファーニク橋を渡って、旧市街に向かいます。ブルタヴァ川はドイツ語でモルダウ川の事です。
ベドルジハ(フリードリヒ)・スメタナの連作交響詩「我が祖国」の中に「モルダウ」があるので、よく知られた川です。学校で「モルダウよ~」と歌ったものですが、静岡文化芸術大学のブログによると、もうモルダウという読みはしていないのだそうです。 -
プラハ城の聖ヴィート大聖堂がよく見えます。隣の橋はチェフーフ橋(Cechuvmost)です。
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ナームニェスティー・レプブリキ(Namesti Republiky・共和国広場)で下車しました。東に少し行くと国鉄のプラハ・マサリコヴォ駅(Praha Masarykovonadrazi)があります。
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新型車両は結構多いです。ラッピングが楽しめるのがいいですね。
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市街地なのでトラムの線路が急角度で曲がっています。
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共和国広場のクリスマスマーケットが見えます。その向こうに「MUSEUM」とある建物は、共産主義博物館(Muzeum Komunismu)です。
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共和国広場の斜向かいに市民会館(Obecni Dum)があります。
内装が華麗なアールヌーボーで、ミュシャの絵が多く見られる事で有名です。内部は見学ツアーで見ることが出来ます。ネットで予約することも出来るのですが、時間を合わせることが難しいので、当日で空きがあればとやって来ました。 -
正面玄関から入ると、円形のホールになっています。
市民会館 建造物
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足元のモザイクタイルがアールヌーボーです。
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玄関も優しいステンドグラス。柱も装飾が華麗です。
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正面に進むと階段があり、スメタナホールがあるのですが、今は立入禁止です。
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右側にバー「Tretter's Obecni dum」があります。看板がとても素敵。
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小さな電話室のようなものがあります。ここが見学ツアーの受付なのですが、ちょうどお昼休みのようで、紙製の時計に13:40と表されていました。どうやら、この時間に受付を始めるようです。あと10分だったので、ここで開くのを待つことにします。
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予約でいっぱいだと言われるかと思いましたが、問題なく14:30の英語のガイドツアーのチケットが取れました。290コルナ約2,000円です。
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集合は受付のお向かいのここに来るように言われました。アートショップの入口前です。
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時間が空いたので、共和国広場のクリスマスマーケットを見て歩きます。
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ところがあまり買いたいようなものがありませんでした。
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「TRDELNIK」商品が台の上に並んでいないのでわかりにくいですが、店員の頭の横にぶらさがっているものを売っています。棒状にしたパン生地を太い丸太にぐるぐると巻きつけて焼き、砂糖やシナモンなどのトッピングをたっぷりつけてくれます。初めて食べたのはスロバキアでしたが、チェコではあちこちで売っていてこちらが本場だったようです。見本はちょっと小さいようですが、ご時世なのかしら?
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共和国広場の地下には地下鉄の黄色ラインが通っています。ホテルに帰るには、この黄色に乗って1駅行って、赤ラインに乗り換えなければなりません。あまり駅に公衆トイレがない国ですが、ここは大きな文字でWCとありました。
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なんとも華麗な市民会館の姿です。1911年にアールヌーボー様式で建てられました。
市民会館 建造物
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隣には真っ黒な塔が建っています。火薬塔です。
火薬塔 (火薬門) 建造物
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15世紀に建てられた塔で、17世紀に入ってから火薬貯蔵庫として利用されました。高さ65mの塔には上ることが出来ます。
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黒いのであまりじっくり見ることがありませんでしたが、ゴシック様式のしっかりした外装になっています。
火薬塔 (火薬門) 建造物
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市民会館の南西側です。
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三角形をしている市民会館の北西の角です。その向こうにはホテル・パリ・プラハ。
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ホテル パリ プラハ(Hotel Pariz Praha)
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正面玄関。素敵ですね~~~
今回はここまで。市民会館は次回になります。ホテル パリ プラハ ホテル
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