2024/07/09 - 2024/07/10
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ミズ旅撮る人さん
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北海道・旭川より北、道央道が途切れる士別剣淵ICよりさらに北。名寄の北隣にある美深の町から更に山の中へ。そうしてようやく「トロッコ王国」に辿り着きます。旧国鉄の廃線跡を利用してトロッコを走らせるという試みは、美深が最初だったと思います。何度も乗ろうとして、その度に乗れなくて、ようやく乗ることが出来ました。ここのトロッコはエンジン付きなので、幼児から高齢者まで何の心配もなく乗ることが出来ます。
美深の隣は名寄です。鉄道ファンなら素通りできないのが北国博物館に置かれているキマロキ編成です。何度も訪れてはいますが、ついつい今回も会いに行ってしまいました。その後、オホーツク海沿岸を目指して上興部鉄道資料館を訪ねます。オホーツク沿岸を南下してサロマ湖に来たので、計呂地交通公園にも立ち寄りました。
北海道のSLはすべて訪ねてしまったので、鉄道遺産巡りになっています。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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美深の町から東に20㎞道道49号線がかっくんと曲り雄武町に向かう交差点に「トロッコ王国」の入り口はあります。予約はして来ましたが、当日来ても大丈夫のようです。
受付は左のテントの横にある新しいログハウスで行います。入国旅券が発行されます。トロッコ王国美深 美術館・博物館
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建物の前にホームがあり、駅名標に「仁宇布(にうぷ)」とあります。ここは旧国鉄の美幸(びこう)線の仁宇布駅がありました。美深から北見枝幸を結ぶ計画で、1964(昭和39)年に美深~仁宇布間21.2kmがまず開業しました。しかし、仁宇布~北見枝幸間の57.5kmは延伸されることなく、中途半端な区間だけが残ったため日本一の赤字路線として名を馳せてしまいました。1985年に廃線となりました。
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赤い屋根の木造の休憩所は、寒い時期の待合所のようです。
トロッコ王国は2024年は4/27~10/20に毎日運行しています。9~16時の毎正時に出発します。受付〆切は各発車時刻の15分前です。 -
ホームの先には朽ち果てたサハネ581-19がいます。
キハ1輌が行き来していた美幸線にサハネが走っていた訳もなく、どうしてここに佇んでいるのか。 -
その隣の花畑の向こうには、除雪車がいます。これは現役のようですね。
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出発の7~8分前にこのテントに集まって、係員からの説明を受けます。線路には途中、踏切と鉄橋があるので、左右を確認して何もいなければ徐行、何かいたら一時停止すること。順々に出発して、車間を100mほど取って、慌てず急がず進むこと。
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この時は3組が搭乗します。どれもエンジン付きなので、自分でペダルを漕ぐ事はありません。せいぜい運転手がブレーキ操作をする程度です。
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1台ずつ間をおいて出発です。旧仁宇布駅から美深に向けて5㎞の距離を走って行きます。
1998(平成10)年に美深町から線路を借り受けて営業を開始してから、既に26年目。すっかり美深の顔になりました。 -
前のトロッコが見えなくなったので、こちらも出発です。
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北海道らしい緑の絨毯の中を1本のレールが続いています。
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「鉄橋につき徐行」の看板がありました。景色に切れ目はなく、どこにあるのやら。
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あ、あった。足の下がいきなり無くなって、川が流れています。鉄橋の柵などは全くなく、開放感抜群です。
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左側はずっと道道49号線が走っているのですが、右側に草原が現れました。
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一時停止の標識。遮断機のない踏切です。
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草原は、黄色いお花畑になりました。
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1985年に廃線となってから来年で40年。枕木は朽ちて線路は赤茶けています。軽いトロッコしか走らないとは言え、5㎞の区間の保線作業はたいへんでしょう。
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白樺の並木の中を通り抜けます。
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緑のトンネルの先に、先発のトロッコが見えます。
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曲がって行きます。後発だと、前の様子が見えていいですね。
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初夏は沿線に小さな花畑が点在しているので、楽しいです。
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道道と並走していて、ここだと車が来たら手を振れそうです。
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レールが4本になりました。カーブしながら鉄橋を渡ります。
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この鉄橋は一番長いようです。
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トロッコのコースは、道道49号線とペンケニウプ川に挟まれた所を走っています。ペンケニウプ川には、あちこちから小さな流れが合流しているので、それらが線路の下をくぐるため小さな鉄橋がいくつもあります。でもこの鉄橋だけはペンケニウプ川本体が道道の向こう側へと曲がって行くのです。
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ペンケニウプ川を越えたので、そろそろ折り返し地点に着く筈です。
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あ、折り返し地点のゲートが見えました。
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転回はしないで、ぐるっとUターンして行きます。たまに失速して停まってしまう人がいるそうです。
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最後のトロッコが通過したので、線路を切り替えます。出発点にいた人が車で先回りして待っていました。5㎞もあるから、車で追い越せるのですね。
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一日8便あるので、繁忙期には8往復ですね。
美深のトロッコは誰でも簡単に乗ることが出来るので、家族向けです。 -
美深から更に宗谷本線で北に行くと「咲来」という駅があります。
「さっくる」と読みます。名前が可愛いので、立ち寄りました。咲来駅 駅
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宗谷本線では、2024年3月に美深町の初野駅と恩根内駅が廃駅になりました。過去5年間の平均乗客数が1日3人以下だったそうです。既にJR北海道では、切り捨てられる路線はもう無くなって来ています。残った路線は北海道の豊かな農畜産物を輸送するために絶対に必要です。
咲来駅 駅
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たった2駅の美深まで640円、名寄は1,290円。これでは鉄道を利用する人はいないでしょう。咲来駅に止まる汽車は、上下合わせて9本。上り方面は名寄止まりで、早朝の1便だけ旭川まで行きます。下りは半分が音威子府止まりです。稚内の2つ手前の抜海(ばっかい)駅も、廃駅の危機に瀕しています。道内の駅は全部で329駅。そのうち無人駅が233駅。あとどれだけ駅が無くなるのでしょう。
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北海道は7月は麦が実る季節です。ジャガイモは花を咲かせたところで、とうきびもまだ生育中。去年はカボチャがいっぱい店頭に並んでいたのに、今年はまったく見掛けませんでした。
北海道でしか栽培されていないビートが昨年の猛暑により糖の生産量が激減しました。更に褐斑病がはびこって、砂糖の生産量が過去最低になったそうです。今年も暑そうですね。北海道のビートからとれる砂糖は、鹿児島県や沖縄県のサトウキビからとれる砂糖よりも生産量が圧倒的に多く、国産砂糖の約8割を占めているそうです。 -
名寄駅。2018年に駅舎を改修しました。かつてあったキヨスクは2016年に閉店しました。
名寄駅 駅
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隣の名寄高校駅は、かつての東風連駅を1.5㎞移設して、2022年3月に名称を変えたちょっと珍しい駅です。廃駅の話ばかりなのに、よくぞ移転したものです。
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特急サロベツが入って来ました。旭川行きです。
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編成の真ん中辺りにいる車掌さんがホームと汽車の確認をして、発車して行きました。
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名寄に来て、ここを素通りすることは出来ません。
北国博物館の前に置かれているキマロキ編成です。 -
右の奥に博物館が見えます。日本で唯一キマロキ編成が現存する貴重な場所です。
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旅行記に登場するのは3回目かもしれません。
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キマロキのすぐ隣を宗谷本線が走っています。
「DECMO」と書かれている車体は、H100形気動車です。
愛称はデクモで「Diesel Electric Car with MOtors」の略です。
電気式気動車を非電化ローカル線のキハ40形と置き換えるために開発されました。そろそろ「さようならキハ40形」が来そうですね。 -
「キマロキ編成」とは何ぞやという方のために、説明板を載せておきます。機関車・マックレー車・ロータリー車・機関車の編成の頭文字をとった呼び名です。
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このキマロキ編成が好きなのは、珍しいという事だけではなく、屋根こそないけれど(冬はブルーシート)、広くて明るい場所に誇らしげに置かれているからです。大事にされている機関車は少なくて、公園の片隅に邪魔にされつつ廃棄の日を待っているような機関車が多い中、宗谷本線からも見える場所に堂々と置かれているのが嬉しいです。
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先頭の蒸気機関車59601。
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マックレー車。キ911。名寄駅常備。
マックレー車は、先頭の59601に牽引されています。「かき寄せ式雪かき車」です。 -
ロータリー車はキ604。回転式雪かき車。マックレー車がかき集めた雪を回転する羽根で遠くに飛ばします。ロータリー車を後ろの蒸気機関車が押して行きます。
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この巨大な羽根で雪を飛ばします。
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ロータリー車の中身は蒸気機関車と一緒です。後ろに炭水車も連れています。
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ロータリー車の運転室。運転機器が無いので、スッキリしていますが基本は蒸気機関車と同じ。
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後押しのD51398。
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最後尾の車掌車ヨ4456。
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どんな風に動いて、雪を飛ばしたのでしょうか。映像があればいいのにな。
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国道239号線を東へ向かい、西興部村にある上興部鉄道資料館に来ました。
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旧名寄本線の上興部(かみおこっぺ)駅です。
名寄から興部・紋別を経由して遠軽に達する路線でしたが、1989年に全線143㎞を廃止しました。 -
キハ27109。
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雪かき車が付いています。これは集めて飛ばすタイプ。
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DD14302です。新潟鉄工所製。
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資料館は水曜日が休館日でした。
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中を覗いて見ました。壁には「西興部駅」とあります。
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天気が良くて反射が厳しいので、敢えてキハが写るように撮ってみました。
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道の駅おこっぺに来ました。広場に緑色の客車がいます。
道の駅 おこっぺ 道の駅
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RUGOSA EXPRESSと書いてあります。
この車輛は、名寄本線を運行していたもので、HOSTELとSALOONになっています。北海道には廃線跡に残った客車をライダーハウスにしている所がありますが、御同輩です。 -
こちらは喫茶室の方で、とても綺麗になっているので、びっくりしました。
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道の駅に「おこっぺや」という店が付いていて、数量限定で「ほたて弁当」を1,000円で売っていました。これだけ柔らかくて肉厚のホタテが入っている弁当が1,000円。現地でなければ食べられない、実に贅沢で美味しいホタテでした。
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紋別を過ぎた辺りで、白い小山を見つけました。
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ホタテの貝殻です。かつてはオホーツク沿岸は、あちこちにこれが見られました。今は滅多に見掛けなくなりました。貝殻はリサイクルされているのです。「肥料&土壌改良剤」「洗濯用洗剤」「入浴温水除菌剤」「ハミガキ」などに活用されています。
平成22年度国土交通省北海道開発局によると「ホタテ貝殻の有効活用は年間170千tが発生(宗谷51千t、網走78千t、渡島30千t)し、その99%以上が再利用されているそうです。これは宝の山だったんですね。 -
また白い一群です。こちらはマーガレットのような白い花畑です。何故ここだけ花だらけなのか。
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サロマ湖に面した計呂地交通公園です。
湧別町計呂地交通公園 公園・植物園
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この奥がサロマ湖で、能取湖で有名な厚岸草の群生地があります。
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車両の脇を300m進むと木道があって、厚岸草(さんご草)が見られます。赤くなるのは9月上旬だそうです。能取湖の卯原内が観光用に整備されていますが、能取湖の西岸やサロマ湖などでも見ることが出来ます。
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C58139。冬季は緑色のシートにくるまれて雪解けを待ちます。
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旧湧網線の旧計呂地駅をそのまま残した公園です。
再訪なので詳しくは書きませんが、2年前に流氷を見に来た時は、シートの中でした。 -
7月~9月は、駅長の家と客車に泊まることが出来ます。
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カンテラが2つとも残っているのがすごいです。
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除雪板の向かって左側にはC58139とありますが、右側には何故かC139。
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交通公園に保存されるからか、可愛いカラーリングです。
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網走湖の南端、女満別の町から丘を登ったところにある朝日ヶ丘公園。
朝日ヶ丘公園 公園・植物園
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ここから網走湖が見渡せます。
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展望台があるので、上がってみました。
朝日ケ丘展望台 名所・史跡
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如何にも北海道らしい風景が広がっています。
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麦畑がよく実っていて、小麦が足りていないのが信じられません。
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この展望台の周りにはひまわりが植えてあって、こんな写真が撮れるようです。
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朝日ヶ丘公園にこんな看板がありました。「オーヴェールの丘」
黒澤明監督の映画のロケ地なのだそうです。案内の看板を辿って来てみました。 -
北を見ると丘の上に「JAオホーツク網走 麦類乾燥調製貯蔵施設」が見えます。
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東を見ると北海道の真っ直ぐな道。
オーヴェールの丘 名所・史跡
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東南。
オーヴェールの丘 名所・史跡
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オーヴェールの丘 名所・史跡
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南。こちらから来ました。
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いったい、どこがロケ地なのか。見回してみてもわかりませんでした。
網走と言うと港周辺のイメージですが、ちょっと離れると違う風景に会えます。
今回はここまで。次回は道東地域の鉄道遺産を巡ります。
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