‘24 梅雨旅　⑵玉川温泉の凄いお湯

2024/06/25 - 2024/06/26

大人の休日倶楽部パスで、東北4泊５日の旅をしています。
初日は、青森の浅虫温泉「割烹旅館　さつき」でした。海鮮料理と猫女将の宿です。

２日目のきょうは、玉川温泉に向かいます。田沢湖駅からバスで1時間余りの宿です。
玉川のお湯は日本一の強酸性で、包丁も一晩で溶けるとの話。ラジウム含有量も多く、自然治癒力を高めると言われています。人気の温泉です。

玉川温泉自然研究路を散策するのも楽しみです。迫力ある火山活動を間近に見ることができます。

エリア 田沢湖・乳頭温泉郷(秋田)

青森県の浅虫温泉駅から、きょうの旅が始まります。

浅虫温泉駅 駅

青い森鉄道で、八戸へ。
東北新幹線に乗り換え、盛岡を目指します。
平日ですが、「はやぶさ」はかなり混んでいました。ほとんど満席だったそうです。

八戸駅 駅

盛岡で秋田新幹線に乗り換えます。
「こまち」も乗車率高め。車内のトイレが混んでいて困りました。

盛岡駅 駅

田沢湖駅で、玉川温泉へのバスに乗り換えます。

バス乗り場には、長い列ができていました。
「去年は空いてたのになぁ」と、ぼやく声が聞こえます。確かに、今年はどこへ行っても旅行者が多いです。

田沢湖駅 駅

1時間ほどで、バスは山の中に入って行きました。

バス停「新玉川温泉」でたくさんの方が降りて行きます。綺麗で大きな建物が、窓から見えました。
わたしたちが泊まる「玉川温泉」は、もう少し先です。

新玉川温泉 宿・ホテル

二つの宿は姉妹館で、お湯も同じ。新玉川温泉は温泉リゾート、玉川温泉は湯治をコンセプトにしているとのこと。
湯治はしないのですが、訳あって玉川温泉を選びました。

まもなくバスの終点、玉川温泉に到着しました。
恐ろしい顔をしたナマハゲが、宿の玄関で待っています。(人形です)

玉川温泉 宿・ホテル

(ウェルカムドリンクの蜂蜜レモン)


チェックインです。

最初に入浴についての注意がありました。
強酸性の温泉なので、刺激が強いと感じる場合があるそうです。正しい入浴の方法を丁寧に説明していただきました。
こんなに要注意な温泉は初めて。やはり、ここは普通の温泉ではないようです。

その後は夕食の予約と館内の案内です。部屋の鍵を受け取って、チェックイン手続きが終わりました。

予約した部屋は、西館ツイン。
近年改装されたばかりだそう。秘湯の宿とは思えないほど綺麗です。

エアコン、洗面所、トイレ…設備は全て整っています。
静かで快適な部屋でした。

さっそく温泉です。
大浴場は広くて良い雰囲気。木でできた湯船が、たくさんあります。

一番大きなものが、源泉をそのまま掛け流しにした浴槽です。
他は50%に薄めた湯の浴槽です。ぬる湯、立ち湯など色々なバリエーションがありました。

まずは、源泉50%の湯に入浴します。
おそるおそる浸かってみると、穏やかな肌触り。刺激はほとんど感じません。

これなら大丈夫そうです。次いで源泉100%のお湯に体を沈めてみると…
ふわっとした優しい肌触りで、まるで羽毛布団のよう。強酸性の温泉がこんなに柔らかな感触だとは…。意外ですが、ほっとしました。
でも長湯はしないで、早めにあがることにします。

その途端、ビリリッ！と痛みが走りました。(どこが痛かったのかは言わないでおきます)
玉川温泉を甘く見てはいけませんでした。確かに刺激が強いです。お湯の中で体を擦ると、湯ただれになることもあるそうです。


でも、何度か入浴するうちに慣れていきました。痛みさえ気にならなければ、大変心地よい温泉です。

湯上がりに屋外を散歩します。

玉川温泉附近には、興味深い散策路があります。
それが、新玉川温泉でなくこちらにした理由でした。

「玉川温泉自然研究路」は、一周30分ほどの歩きやすいコースです。周辺に広がるのはアスピーテ火山(低山火山)。火山活動を間近に見学できます。

立ち昇る白い湯気が火山活動です。まるで地獄…まだ見たことはないですが。

玉川温泉自然研究路 公園・植物園

熱い蒸気が勢いよく噴き出しています。音も凄まじく、隣で話す声が聞こえにくいほど。圧倒される光景です。

特に印象的なのは、大噴(おおぶけ)。玉川温泉の噴出口です。98度の湯が毎分8,400リットル湧いているそう。
強酸性の熱湯なのに、不思議なほど美しい色です。まるで神秘の泉でした。

夕食の時間です。

「湯治の宿ですから、豪華な料理はありません」と、伺っています。過度の期待はせずにいただきたいと思います。

夕食は、メインの一品＋ビュッフェの料理。
この日のメインは、ロールビーフ(写真・上)か、
メバル唐揚げおろしソース(写真・下)からの選択でした。

ビュッフェ台には、彩の良いメニューが豊富に並んでいます。体に優しい和物や煮物。鳥の唐揚げ、串カツなどもあります。
どれもできたてです。スタッフさんがこまめに補充したり、整えたりしています。

秋田の味、稲庭饂飩やきりたんぽも嬉しいです。

こちらは白玉だんご。粒あん・ずんだあんなどが添えてありました。
コーヒー紅茶、別料金でお酒も注文できます。

山の中とは思えない豊かな夕食でした。
豪華ではないですが、充分においしいです。気持ち良くいただきました。

食後はゆっくりのんびり…したいところですが、そうもいきません。
洗濯をします。館内に洗濯機と乾燥機があって、助かりました。洗濯機は無料で使えます。

済んだら、また温泉に行くつもりです。特にふわっとした源泉が気に入っています。
でも、女湯では、源泉に浸かっている方はあまりいません。50%のお湯の方が断然人気です。
夫によれば、男湯は逆なのだそう。

翌朝。

朝風呂に入ったのでお腹が空きました。朝食ビュッフェです。
バランスのいいメニューが豊富に並んでいます。出来たて豆腐やりんごのカレーが人気でした。

特に嬉しいのは岩泉ヨーグルト。
岩手出身の大谷選手によれば、世界一のヨーグルトです。それが好きなだけ食べられて、幸せでした。

チェックアウトして、出発します。
玉川温泉は、いい温泉でした。

田沢湖駅行きの路線バスが宿の前で待っています。ほとんど満席でした。

きょうの天気は晴れ。
バスの窓から田沢湖が見えました。青くて綺麗です。

田沢湖 自然・景勝地

田沢湖駅に到着しました。
秋田新幹線を待ちます。

きょうの行き先は、秋田駅。ANAクラウンプラザホテルに泊まります。
夕食には、イタリアンレストラン「f (エッフェ)」を予約しました。以前は住所非公開だったという謎めいた店です。どんなディナーになるのでしょうか。

きょうの旅も楽しみです。

田沢湖駅 駅