ノルウェーで世界最北の町を体感する旅　＃７【ヘルシンキ復路編】

2024/06/11 - 2024/06/19

北極圏に行ってみたい、どうせならできるだけ北へ。ということで、2024年の6月にノルウェーにある世界最北端の街・ロングイェールビーンへ行ってきました。６泊９日（機内泊２）の旅です。

1日目　6/11　成田（機内泊）→
2日目　6/12　ヘルシンキ→トロムソ　
3日目　6/13　トロムソ　
4日目　6/14　トロムソ→ロングイェールビーン
5日目　6/15　ロングイェールビーン
6日目　6/16　ロングイェールビーン
7日目　6/17　ロングイェールビーン→トロムソ
8日目　6/18　トロムソ→ヘルシンキ（機内泊）→　★
9日目　6/19　羽田　★　

この#7【ヘルシンキ復路編】は、8日目の朝から終了までです。★参照。

エリア ヘルシンキ(フィンランド)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 50万円 - 100万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: フィンランド航空 ノルウェー・エアシャトル
• 旅行の手配内容: 個別手配

5時ちょうどごろ。
今日の飛行機は朝8時5分なので早起きしました。それほどお腹は空いていませんが、栄養補助食品と抹茶オレを食べておきます。

受付は誰もいないのでカードキーを受付に置き、昨日食堂の冷蔵庫に入れてもらったお土産を持っていこうとしたら、そこになくて焦りました。運よくスタッフが早めに来たので探してもらったら、受付の冷蔵庫に入っていました。

バスの時間まであまりなく半ば諦めていましたが、見つかって良かったです。お礼を言ってホテルを後にします。

エンター アマリエ ホテル ホテル

前回空港に行く時にも来たBankgataのバス停です。6時前からバスが走っているのはありがたいです。シングルチケット44nok（約700円）をアプリで買ってバスに乗り、空港へ向かいます。

トロムソ空港もロングイェールビーン空港と同じく自動チェックイン発券機で手荷物タグを発券します。空港の人にカウンターはダメなのかと尋ねたら、まずは発券機を使ってみてうまく行かなかったらカウンターに言ってくださいと言われました。まずは、ね。

最初のほうで日本語が選択できることが分かり、迷わず日本語にします。英語でもできますがこちらのほうがかなり楽です。簡単に手荷物タグと紙のチケットを発券できました。

トロムソ空港 (TOS) 空港

現在6時15分で搭乗時刻は7時35分。
保安検査が混雑すると面倒なので、早めに済ませておきます。

まだ朝早いせいか保安検査も人が少なく、あっさり通過しました。

搭乗ロビーの椅子に充電用のUSBポートがついています。こういうのはどこでも当たり前なのでしょうね。

雨が降ってきました。早めに来ておいて良かったです。色々ありましたが北極圏ともこれでお別れです。

やがて搭乗ゲートからアナウンスがあり乗客が進んでいきます。都会行きの飛行機なのにその数は少なめです。

離陸直前になっても飛行機の後半は席が空いています。私の席は翼あたりでしたが、後ろにほとんど人がいません。時間帯にもよるのでしょうが、こんなにガラガラなのは本当に久しぶりに見ました。

キャビンアテンダントがやってくると、隣の列の人たちに前に詰めてくださいみたいなことを言っていました。わざわざ後ろに座る必要ないですからね。

トロムソ発ヘルシンキ行きのフィンエアーAY0938便は概ね定刻通り出発しました。

10時35分ごろ。
到着予定時刻の30分ほど早くヘルシンキ空港に到着しました。シェンゲン圏内なので入国審査もなく、荷物もバゲッジスルーで羽田直行なのですぐ空港の外に出られました。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

6日前に通った道を歩いて空港駅へ。
早めに着いたので、湾内クルーズ船に乗るかまたはスオメンリンナ島に行けるかもしれません。この時点ではまだ分からないのでHSLアプリでABCゾーンの1dayチケット（11ユーロで約1900円）を購入して、ヘルシンキ中央駅に向かいます。

ヘルシンキ空港駅 駅

相変わらず車内は静かです。前回中央駅に行くときはネットが繋がらず焦っていましたけど、今回はのんびりと外を眺める余裕があります。

中央駅から海はそれほど遠くないので歩いていきます。今日のヘルシンキは18℃くらいあり暖かいです。

ヘルシンキ中央駅 駅

このあたりはまさにヨーロッパの街並みといった趣です。ゴミも落ちていなので綺麗ですし、それほど騒がしくもありません。

Helsinki Market Squareに着きました。屋台の目の前に湾内クルーズ船が停泊しています。出発時刻を確認するとそろそろ出発するみたいです。しかし、乗ると空港に戻るのがギリギリになってしまいそうなので止めておきました。

スオメンリンナ島へ公共フェリーで行くことにします。

マーケット広場 (カウッパトリ) 市場

フェリーがでるのが確か12時20分です。現在11時55分なので昼食を軽く取っておきます。急がないと。

今回はトナカイのホットドッグとジュースにしました。10ユーロ＋手数料（約1800円）です。小ぶりですが夕方までもてばいいや。

こちらがフェリー乗り場です。スオメンリンナ島は世界遺産なので、大勢の観光客がフェリーを待っています。

スオメンリンナ島行きフェリー乗り場 船系

掲示板で出航時刻を確認します。昨晩ネットで調べたとおり12時20分で合っていました。概ね20分毎にフェリーがあります。

このフェリーはHSLのチケットなので、さっき買った1dayチケットで乗れます。

大勢の乗客をのせ出航。しばし心地よい風をうけながら景色を楽しみます。

15分ほどでスオメンリンナ島に到着しました。帰りは13時40分のに乗れば余裕をもって空港へ着くので、見物できるのは約1時間です。

スオメンリンナの要塞 建造物

島の右側に行く人が少なかったのでまずは右へ。
港の近くにスーパーマーケットがあります。時間が惜しいのでパスします。

スーパーの先には長い橋があり、隣の島へ行けます。確かこちらに要塞の跡があったはず。

かつては島全体が堅固な要塞でしたが、今では自然と調和した牧歌的な雰囲気です。

石造りの壁は要塞だった時代を連想させます。日本のお城とは時代が違うこともあってか興味深いです。

地面にシートを敷いて何か食べています。ピクニックのような光景です。

ここからの眺めは手前に花が咲いていて綺麗です。私の想像するヨーロッパ感が出ています。

島の北端には砲台が残されています。グーグルマップによるとthe anti-aircraft defenseとあるので、対空砲とでも訳すのでしょうか。非日常的な光景です。年代は第二次世界大戦でした。

こちらにはもっと重そうな砲台がありました。さきほどの物よりも旧型でしょうか。

少し高くなっている場所には、こうした見張り台のようなものが設置されています。景色が良く手前に砲台、奥にヘルシンキの街が見えました。

それにしても誰もいません。ほかの観光客は教会のほうかな。ここは行き止まりなので港まで戻ります。

最初の橋まで戻ってきました。時間を確認すると残り30分くらいなので少し早歩きで港の左側へ。

正面に見える建物がスオメンリンナ教会です。高いので島内から良く見えます。

スオメンリンナ教会 寺院・教会

坂を下りて橋の手前にあるのがスオメンリンナ博物館です。
島の歴史、過去の生活の様子、戦争で使われた武器などが展示されているようです。入場料は9ユーロ。時間があれば見たかったです。

スオメンリンナ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

ブロムクロイツ・カポニエという史跡です。大きい。奥までずっと続いていそう。

しかし、残念ながらここで時間切れです。引き返さないとフェリーに間に合いません。島の雰囲気は味わえたので良しとしましょう。

時間があればこういうカフェでのんびり過ごすのも良さそうです。見学時間は3時間くらい欲しかったかな。

帰りのフェリーがやってきました。間に合って良かったです。特に何事もなく無事Helsinki Market Squareに戻りました。

先ほど食べた量では足りなかったので、結局トナカイのホットドッグをもう一回買いました。7ユーロ＋手数料（約1300円）です。最初から多めの料理にすれば良かったですね。

空腹も満たされたし一息つけたので歩いて駅に向かいます。

二階建ての観光バスです。こういうのって乗ったことがないのですが、見た感じなかなか楽しそう。

ヘルシンキの街もこれで見納め。トランスファーでたまたま観光したけれど天候にも恵まれて往路も復路も楽しめました。

15時少し過ぎ。
予定通り飛行機の3時間前にヘルシンキ空港内に到着しました。出発ロビーは座る場所がないので中へ入ってのんびりしよう。

早めに保安検査に向かったらこの旅一番の長蛇の列でした。なんてタイミングの悪い。係員も大量の客を次から次へとさばかねばならず疲れているようでした。お疲れ様です。

中身を分けようとしたらそのままでと言われ、検査したら例のごとく別レーンに流され恒例の中身チェック。もちろん問題なし。抜けるのに40分以上かかりました。

ヘルシンキヴァンター国際空港 (HEL) 空港

出発ロビーのキオスクで水を買おうとしたら、サルミアッキを発見しました。

サルミアッキをご存じでしょうか。世界一まずい飴、もしくはまずいお菓子として有名なフィンランドの食べ物です。買おうかどうか迷いましたが、まずかったらこの量を食べきれる自信がありません。買うのは止めておきました。

16時40分ごろ。
日本にもある画像認識の出国審査（パスポートコントロール）を通過し、搭乗ゲートに着きました。

この辺りでは日本語が頻繁に聞こえてきます。そういえば、この旅行でまともに日本語を聞いたのはこのヘルシンキ空港だけかもしれません。それだけ北欧に来る日本人が少ないのか、それとも海外旅行に行く人自体が少ないのか。少々寂しいですね。

このあと地元の観光局の人につかまりタブレットでアンケートに答えました。英語かフィンランド語を話せますかと言われ、ほとんど喋れない日本語だけと答えたら、アンケートを日本語に設定してくれました。用意周到です。

18時過ぎに搭乗開始。（確か）3-3-3の座席で中央右の通路側の席です。行きと違って帰りは隣の座席に乗客がいました。今度は横になって寝られません。

ヘルシンキ発羽田行きのフィンエアーAY0061便は概ね定刻通り出発しました。所要時間13:50。長いです。

離陸直後に左前方で体調が悪い人がいて、トイレの脇あたりで横になっていました。私からはどうなっているのか見えません。しばらくすると機内放送で「乗客の中にお医者様がいらっしゃいましたら、乗務員までお知らせください」と英語と日本語で流れました。

私の2つ右の乗客が現場に近づいていきました。いるものなのですね。それからずっとみていたようです。

しばらく経つと機内食が出ました。
飲み物はフィンエアー名物のブルベリージュースです。もうこの旅何回目なのか分かりません。ミートボールが入っていて美味しくいただきました。

先ほどのお医者さんらしき人が席に戻ってきたら、キャビンアテンダントがエコノミーのものには見えない豪華な食事を運んできました。ビジネスクラスのものでしょうか、せめてものお礼なのでしょう。食後も頻繁に患者を診ていたようです。

この後3時間くらい寝て、（おそらく2022年の）「ザ・バットマン」を見て、また2時間くらい寝ました。

ネックピローは何だか居心地が悪いので使うのを止め、ヘッドレストの両サイドを曲げたら頭が傾かず寝やすくなりました。あとは靴をスリッパに履き替え、薄いパーカーを前からかぶるように着ただけです。意外と眠れました。

目が覚めたので「トゥームレイダー・ビギニング」を見て、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」を見始めたらすぐ2回目の機内食となりました。

卵焼きとサイコロ状のポテトです。飲み物はコカ・コーラ・ゼロにしました。近くの人が飲んでいるのを見てなんか飲みたくなったのです。

食事が終わって間もなく着陸態勢に入りました。窓から見える日本は暑そうです。

13時25分ごろ。
羽田空港に到着しました。予定よりも25分ほど早く着きました。

今回の旅行もほぼ計画通りかつ大きな問題もなく楽しむことができました。スヴァールバルでは人数不足で中止を危惧していたボートツアーとハイキングも無事開催されましたし、極端に寒くもなかったので良かったです。

残念なのはeSIMが上手く機能しなかった点です。電波は受信していたのに。帰国後に再度チャットで問い合わせましたが解決しませんでした。eSIMについては次回の旅行までの宿題ですね。

この旅の話をしても周囲の人の共感はほとんど得られませんでした。お金も通帳を確認したくないほど費やしましたが、それでもトロムソ、スヴァールバル諸島と北極圏を旅することができて満足しています。

またいつか遠いところに行ってみたいです。

羽田空港(東京国際空港) 空港