2024.03 大荒れのドライブ旅 Vol.4 ～予定変更で福井を堪能する～

2024/03/15 - 2024/03/20

所要の為に静岡へ行かなくてはならなくなった。ちょっと荷物もあったので車で出かけることに。ついでなので静岡で所要を済ませた後はどこかへドライブしよう！....ということで決まったドライブ旅。

ドライブ旅４日目。当初の予定通りなら朝に敦賀港から新日本海フェリーの苫小牧東行きに乗船して、船内でまったりとビールを吞んでいるはずだった。しかし日本海時化のために途中寄港する予定の新潟港、秋田港のうち下船する予定だった秋田港は抜港するとのこと。なので乗船をキャンセルして、今日は福井をドライブしながらどうやって帰るか考えることにした。

エリア 福井

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

新日本海フェリーで敦賀から秋田へ愛車ごと移動する予定だった月曜日の朝。日本海時化の影響で秋田港抜港となってしまい、予定が大きく狂ってしまった。

敦賀フェリーターミナル (敦賀新港) 乗り物

予定が狂っても腹は減る。東横インの朝食メニューで腹ごしらえ。

そしていつもの同行者と今後のスケジュールに関して打ち合わせをする。とりあえず「永平寺」は必ず行きたい！ということで....まずは敦賀から福井へ向かい、その後は日本海側を北上して帰るルートも頭の隅に。他にもルートを考えつつ、３日目のドライブスタート。

東横イン敦賀駅前 宿・ホテル

敦賀からは私の要望にて旧・北陸本線の隧道群を抜ける廃線跡道路をドライブすることに。ちょうど北陸新幹線が敦賀まで延伸し、北陸本線は第３セクターへ移管。そんなタイミングに1962年に北陸トンネルが開業する際に廃線となった区間を走る。

葉原隧道から隧道ドライブ♪。

https://youtu.be/4pJCF5HzT3M
葉原隧道から旧・北陸本線の廃線跡を走って南今庄駅まで。

所々で2022年8月豪雨の爪痕が残っていた。

中山峠に残る中山隧道とスイッチバック式の信号所。右側が本線で敦賀方面、左側は信号所の引込線だ。

実は今からン十年も前にバイクで何回か走ったことがある。なので、現在このように整備されていて驚いた。昔は左手は草ぼうぼうだったんだよな。

山中トンネル 名所・史跡

旧・大桐駅のホーム跡。蒸気機関車・D51の動輪などが飾られていて。

旧・大桐駅から先は集中豪雨の被害が大きいエリアを通る。今は道路となった旧・北陸本線の築堤が崩れたりしていて、仮設道路で迂回路が。まだまだ復旧に時間がかかりそうだ。

峠を下り今庄に到着。

今庄宿 名所・史跡

現在の北陸本線（２日前から「ハピラインふくい」に移管）は13,870mの北陸トンネルで一気に山腹を抜いている。

今庄駅 駅

トイレついでに駅舎に立ち寄ってみた。レイアウトは昔ながらのローカル駅な感じだが、きれいにリフォームされているようだ。

今庄駅 駅

今庄駅で休憩後は今庄ＩＣから北陸自動車道で時間短縮しましょ。

北陸道を北上して、昨日盛り上がっていた越前たけふ駅を横目（でも、実際には駅は見えない）に通過して福井北ＩＣへ。インターチェンジに直結している中部縦貫自動車道・永平寺大野道路へ進む。そして永平寺参道ＩＣで下道に降り、谷筋を走る国道364号で永平寺へ進む。

門前通り手前の駐車場に車を停めてから、歩いて永平寺へ向かう。

そしていつもの同行者が要望した永平寺に到着。参道入口に立つと凛とする。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

勝手なイメージなのだが、この３月ならば雪に閉ざされている....なんて思っていたけれど、ちょっと拍子抜け。それでも気温は低く、そのおかげなのか心地よい緊張感のようなものと共に参拝できた。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

ここからは有料参拝へ。

永平寺 吉祥閣 寺・神社・教会

順路に沿ってる傘松閣に。156畳敷もの大広間で天井が見事だった。この花鳥風月もモチーフにした絵の中に見つけると願いが叶う絵があるという。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

願いが叶う天井絵もいいが、自分が気に入る絵を探すのもいいだろう。燕と紫陽花のこの１枚がお気に入りだ。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

法堂では修行僧によるお経の読み上げ・転読が行われ、しばらくの間その場所に正座で見学させていただいた（撮影禁止のため画像は無し）。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

中雀門から法堂を見上げる。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

イメージでは雪を被った永平寺を期待していたんだけどな。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

じっくり見て回ってお参りしたつもりでいたけど、滞在していたのは１時間ちょっと。意外と駆け足で巡ってしまったようだ。それでもいつもの同行者や私は初めて訪れた永平寺に大満足だ。

さて、この後はどうしましょうか？。ここから北上を再開して帰宅の途に就くか第３のルートで帰るか....の前に昼食を。するといつもの同行者が既にリサーチしていたようでリクエストを入れてきた。さらには東尋坊へも行きたいと....。

曹洞宗大本山永平寺 寺・神社・教会

いつもの同行者がリサーチしてリクエストしたのは「谷口屋」。なんでも厚揚げが名物のレストランらしい。え？厚揚げ？....厚揚げといえば仙台・定義山なんだけど、他の場所で食べらるのは貴重な体験かもしれない。

谷口屋 グルメ・レストラン

「あげ半分 そば御膳」をオーダー。お揚げが美味しかったのはもちろんのこと、蕎麦も美味しかったな。

谷口屋 グルメ・レストラン

谷口屋・レストランのセルフサービスコーナー。お水は「白山禅定の清水」とのこと。他にブランケットや取り皿なども用意されていて、サービスの良さに驚いてしまった。

美味しくいただいてお会計。会計するときにレジ係員に「仙台から来ました（ニコっ）」と声を掛けたら身構えられた（笑。「仙台は美味しい厚揚げありますよね」と。変な声かけをして申し訳ございません。

※仙台で油揚げと言ったらねぇ♪
https://4travel.jp/travelogue/11730010

谷口屋 グルメ・レストラン

昼食をとったあとは東尋坊へ向かうことに。このあたりで自分の中では日本海沿いを北上して帰るというルート選択の可能性は低くなっていた。

谷口屋から東尋坊へ向かう道すがら蘆原温泉駅近くを通ったのでちょっと寄ってみる。

芦原温泉駅 駅

なんだか凄い意匠の芦原温泉駅。柱から天井まで見入ってしまいそう。

芦原温泉駅 駅

芦原温泉駅の改札。ホームで北陸新幹線を見てもよかったが、このあと東尋坊へ向かわないといけないので断念。

芦原温泉駅 駅

代わりに駅構内の２階をちょっとだけ見学してみたら、なかなか面白い。「ふくいミゅージアム」というスペースがあり、銭湯を模したような展示に「あわらの湯」という映像ゲームもある。どんなのかは行ってのお楽しみ。

芦原温泉駅 駅

コードネーム「♪じゃんじゃんじゃぁーん、じゃんじゃんじゃぁーん」である東尋坊に到着（意味不明。いつもの同行者は初めて訪れたのだが....「なんか違う」という第一声。そうだよね、私も２度目なのだが柱状節理の向こうではたびたび巨大な波飛沫が上がっている。

東尋坊 自然・景勝地

日本海がちょっと本気出しただけで凄いことになっている。

きっと予定通りに今朝敦賀からフェリーに乗船していたら、どれだけ揺れたんだろう？。この海の状況を見て「秋田抜港」もなんとなく納得してしまった。

東尋坊 自然・景勝地

「船越英一郎は居ない....やるなら今か？」

東尋坊 自然・景勝地

ゆっくりと眺めていたかったが強風であっという間に体温を奪っていく。一通り遊歩道を歩いたので撤収する。

IWABA CAFE グルメ・レストラン

お土産屋なども冷やかしで覗いていくがシャッターが閉まったままのお店も多い。

東尋坊から去る前に恐竜博士にご挨拶。

さて、これからどうしよう？。

今朝乗船する新日本海フェリーの秋田寄港便を泣く泣くキャンセルしたが、どうやってお家に帰るか。日程に余裕はあるので、このまま日本海側を北上するルートは頭から消えている。あとは太平洋ルート、中部縦貫ルート、そして海上ルートの何れかだが最終的には今夜決めることにした。

....予算がたっぷりあれば門司まで行って、東京九州フェリーで帰るのがベストだったんだよな。

三国港駅 駅

いろいろと決めていかないといけないが、まずは今宵の宿を大垣に設定。そして東尋坊から国道305号で海岸沿いを走り敦賀まで戻る。

で、いいかな？。では、海岸ドライブスタート。

道の駅 みくに 道の駅

スタートしたところですぐに車を停める。国道から見えた岩場....東尋坊と同じく柱状節理が美しい。よく見ると石垣や階段、そして観光客らしき人影も。こんなに時化ていて波が高いのに....行けるんだ。

鉾島 自然・景勝地

どうやらここは「鉾島」というらしい。

鉾島 自然・景勝地

この鉾島に上陸して頭頂部へ行ってみたいとアクセス路を探してみたが....え？ここから行くの？。画像では柵もあるので安全に行けるように見えるけど、タイミングが悪ければ全身に冷たい海水を浴びてしまいそう。いや、下手をすれば波に攫われるかも？。

うん、見るだけにしておこう。

鉾島 自然・景勝地

その後も国道305号をドライブ。海沿いを走ったり、集落の中を走ったりと車窓が目まぐるしく変わる。なかなか楽しいドライブコースだ。時間に余裕があれば途中の温泉に立ち寄るのも良いかも。

ただ海岸沿いを走り、地形も厳しいところを通過するので落石には注意しながらとなる。1989年には大きな落石事故も起きているので、どうしても慎重になる場面もあった。

道の駅 越前 道の駅

国道８号に入りバイパスで敦賀市街を回避。車窓の向こうには敦賀駅の新幹線の駅舎や高架が見える。

さよなら敦賀、また来るよ。新日本海フェリーで寄港便のフェリーにリベンジ乗船しないと。

大垣までは昨日のルートを戻る感じになるが、今日は旧北陸本線・柳ケ瀬隧道を経由せず素直に国道８号を走る。

すっかり暮れた琵琶湖畔を走る。いろいろと立ち寄りたいところがあるが、ぐっと我慢して先を急ぐ。

琵琶湖 自然・景勝地

19時30分に大垣に到着してホテルにチェックイン。１日目に泊まった「くれたけイン」にしたかったけれど、満室だったのか予約サイトに名前が出てこなく諦め。ならば出張でよくお世話になっている安定のアパホテルにした。

ところが....安定のクオリティを期待して部屋に到着したら、なんとバスルームの扉が歪んでいて開閉にはすごい音が伴ってしまう。フロントにクレームを入れたら対応できないとのこと。深夜にドアの開閉音でいつもの同行者を起こしてしまう可能性があるのでドアを開けたままにすると下水の匂いが部屋に入ってきて....。その件も申し出してみたが、ホテル全体が老朽化しているのでという回答。

う～ん....。

アパホテル＜大垣駅前＞ 宿・ホテル

ホテルに荷物を置いて、ちょっとだけ呑みに出かける。ここで明日以降のルートを最終決定しないと。

当初予定では....今頃新潟港入港直前くらいかな？。明日の早朝に秋田港で下船して国道13号などを走って帰宅するはずだったんだよなぁ。まさか低気圧の影響で敦賀発苫小牧東行きの寄港便フェリーが秋田抜港になるなんて思っていなかったから。

休みは明後日まであるのでスケジュール変更に関しては余裕がある。なので明日もどこかで１泊して帰ることも可能だ。

１．岐阜県または愛知県から縦貫ルートで北上
２．東海道～国道４号または国道６号
３．海上ルート（太平洋フェリー）

と、３つの候補を上げてみたが、まぁ答えは見えているような（笑。

新日本海フェリー・秋田抜港でドライブの走行距離が延びてしまった今回の旅。まだまだ続くよ。

新時代 大垣駅前店 グルメ・レストラン