『洞爺湖有珠山ジオパーク』は道路開通2日目でも行かれない!?〈有珠山～羽田空港〉

2024/04/22 - 2024/04/22

マイレージの期限切れ前に何処かで使っておこうと選んだのが羽田～新千歳でした。4月なら片道6000マイルで済むモンで。

行きたかったのは国内に10ヶ所在るユネスコ世界ジオパークの1つ、洞爺湖有珠山です。40余年前に訪れた時の有珠山は2000年の噴火どころか、まだ1977年からの地殻変動の真っ最中で、近寄る事は出来ませんでした。
で、それらの火口を見たいと思ったのです。

いよいよ有珠山です。
此処でたっぷり時間を取るべく空港(南千歳)までは特急を予約して有ります、えきねっととくだ値！で30%オフだし。って、運賃だけでも2860円かかるところ、特急料金込みで3560円。差額700円で有珠山での滞在時間が丸2時間延ばせるってなかなかでしょ☆

と、事前の準備は完璧でしたが、肝心の有珠山へは公共交通機関が有りません(去年の8月から12月だけは運行されて往復640円でした)。
まぁ、それってPHOの旅あるあるなのでレンタサイクルを利用する事にしました。
当然貸出し先にはかなり前から連絡をしていたのですが、1ヶ月前には「1週間前頃になったら」、1週間前には「2、3日前に」と確約出来ず、結局前日に直接店へ行っての交渉となりました。それだけ無断キャンセルが多いって事なのかもしれませんが、借りられたから良いものの、電動は3台しかなく、そのうちの2台は日跨ぎで貸し出されており危ないところでした。正直他に電動を借りられる所が在ったら、其処にはお世話になっていなかったと思います。実際、物凄ぉく高くついちゃったんですよ、9時半から14時半の5時間(実走は1時間弱)で6千円超★バス代の10倍って泣ける｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡迎車を待てる時間が有れば、タクシーの方が安上がりだったと思います

エリア 洞爺（とうや）湖(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 5.0
• 交通: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 自転車 JALグループ JR特急 JRローカル 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

この地図上のピンクのライン、四十三山フットパスは前日に歩いており、有珠山への途中に立ち寄った1977火山遺構公園とともに前の旅行記にあげてます(但し分岐4から5は洞爺湖温泉のホテル華美を往復してるので歩いてはいません)。
で、今日は青いラインの残り、外輪山展望台まで行く予定♪

昭和新山
その名の通り、昭和19(1944)年に始まった噴火活動で隆起した有珠山の側火山です。デイサイト質の粘性の高い溶岩により溶岩円頂丘が形成されています。支笏洞爺国立公園内に在り、国の特別天然記念物に指定されており]、周辺地域がユネスコ世界ジオパークである洞爺湖有珠山ジオパークの一部となっています。
山肌が赤色に見えるのは、かつての土壌が溶岩の熱で焼かれて煉瓦のように固まったからなのだそうです。
昭和新山の命名者は日本の地球物理学の先駆者である田中舘愛橘の養子、田中舘秀三で、現在の所有者(私有地です！)は三松正夫記念館館長の三松三朗氏です

昭和新山 自然・景勝地

バス停は残ってますが、バスは運行してません。国立公園の一大観光地なのに★
それでレンタサイクルを借りたんですけどね。せめてホテルのチェックアウトの時間に合わせた温泉街を周るバス走らすとか考えないのかな

この角度だと瘤2つ

有珠山ロープウェイに乗ります。
日本人団体ツアー客のバスの到着とかち合ったので

ジオパーク情報館
主にパネル展示

昭和新山火山村 名所・史跡

有珠山ロープウェイは昭和40(1965、以下西暦のみの記載とします)年に開業しましたが、1977年の噴火で大きな被害を受けて休業、噴火活動終息宣言の出た1982年に営業再開、2000年の噴火を経て現在に至ります

有珠山ロープウェイ 乗り物

スイス製96人乗りのゴンドラが15分おきに運行しています

ロープウェイからの絶景☆洞爺湖＆雪の残るのは尻別岳かな

近っ＼(^o^)／

羊蹄山、正に蝦夷富士☆

山頂展望台

溶岩ドームだって事が良く判ります。有珠山とともに気象庁による常時観測火山に指定されているそうです

Mt.USU Terrace
2021年にスケールアップ

最近流行りの絶景テラス席
少し前まで◯国人団体が居ましたが

Mt.USU cafe 牛乳ソフト
あんこが添えられているんですけど、心は景色に奪われて味の記憶は全く無し(^_^;)

有珠山ロープウェイ山頂駅から火口が見える所まで、もう少しだけ上る遊歩道が在ります。
で、有珠山って活火山なんだけど、現在の山体は直径1.8kmの外輪山を持つ本体火山と側火山(ドンコロ山)、カルデラ内と山麓に形成された複数の溶岩円頂丘(小有珠、大有珠、昭和新山)、潜在円頂丘(西山、金比羅山、西丸山、明治新山＝四十三山、東丸山、オガリ山、有珠新山)によって構成されてます

有珠山 自然・景勝地

名前付いてないのかな？ロケットか、人か

HOKKAIDO LOVE！のHPからお借りした画像です。
見事に外輪山と噴火口が判るでしょ。昭和新山は隠れちゃってるけど、洞爺湖との位置関係もクリア

外輪山の縁の外側、此処だけえぐれたようになってるけど名前は見当たらない。すり鉢状とかじゃないし、単に崩れただけ？

カルデラ！
火口原展望台からの眺めです。外輪山の一角まで来ました

大有珠(標高733m)方向

有珠山火口原展望台 名所・史跡

噴火湾
高速道路の橋としては日本最長の長流川橋も見えてます

駒ヶ岳♪

外輪山の縁歩き
右が火口、左は海。どちらにも転がりたくない(-_-;)

真ん中は有珠新山かな

緑と茶色の境目を歩いています

芝生が広がり、上り坂だけど先の景色に期待が高まります

南外輪山展望台
再び羊蹄山と洞爺湖が見えたって事は、少なくとも外輪山を半周はして来たんだよね。
今回やりたかった事、少なくとも1つは達成＼(^o^)／

此処で振り返ると一番ハッキリ銀沼大火口が判ると思います

もう少しだけ進めましたが、柵が在って行き止まり

山容がハッキリしなくて、これも羊蹄山？

この先へは行かれません。
この往復で何人かの観光客とすれ違いましたが、PHOと同じ1人旅の初老の女性以外は全て外国人でした

左端に何か在るんだけど？

やっぱ、この無機質な風景に惹かれるPHO。柵越えて底まで歩いてみたいなぁ、と

とは言え、噴煙の殆どは水蒸気ですが、硫化水素などの有害物質も含まれているので、近寄るのは危険です。
学生時代、実験室の入口(屋外)に硫化水素発生装置が置かれていて、周囲を黒く染めつつ悪臭を撒き散らしてました。今じゃ考えられないですよね

ちょこっと覗く羊蹄山

縁に沿って戻ります。先に白い階段が小ちゃく見えてるけど、途中までって判るかな(更に上らなくちゃならないって事)。遮るモノが一切無いので日差し＆風注意です

クジャクチョウ
タテハの仲間って事はその場で判断出来たのですが

荒涼感

600段余の上り★
下りて来たんだから上るのは当然判ってたんですけどね(-_-;)
見えてるだけで終わりじゃないのです。上の方で途中まで下りて来て火口が見えた所で引き返す方がずいぶん居ましたよ

ロープウェイで下山。この時点で2時でした。洞爺湖温泉から駅へのバスは確か2時50分頃のはずなので、戻りに30分かかっても間に合いますが、ご飯を食べてる余裕は無さそうです★
ロープウェイ乗り場周辺は食事出来る所は幾つも在りはしたものの、とにかく先に戻ってレンタサイクルを返そう、と。

ところがバスターミナル周辺で2時過ぎに食事の出来る店が在りませんでした。
しかもレンタサイクルの料金が高過ぎてダメージ大(ToT)

洞爺駅から特急北斗に乗ります。えきねっとのとくだ値で30％オフでしたので、有珠山滞在を約2時間延ばせるので迷わず選択。此処から逆算して1泊目が登別温泉、2泊目が洞爺湖温泉ってプランを決めました。最も長く有珠山で時間取れるように。
ただバスターミナルでも駅でも20分程度の待ち時間が有りました。それって半端で勿体無い

お昼食いっぱぐれたから、せめて特急車内で駅弁でも、なんて甘かった(T_T)
ホッキめし、かにめし、鮭めし、ほたてめし、豚丼☆は幻と化し、手持ちのプロテインバーでお茶を濁す事に。
結局、空港でも食事してる時間の余裕は無く、北海道グルメも不完全燃焼となりました

15時21分発の函館行きが発車した後、「まもなく札幌行き特急北斗13号の改札が始まります」ってアナウンスが有りまししたがホームへ移動したのはPHO1人

洞爺駅 駅

PHOは3号車

初・北斗♪ってか北海道で特急に乗るのは初めてかもしれません。40余年前は普通と急行に乗れる周遊券を使ったし、以降ツアーやバス移動が主で、今回も空港～登別～洞爺は普通のみでした。

乗車位置はKです

ちょっと地味っ、特急には見えないな
洞爺駅から乗るお客さんはPHOだけでしたが、登別からは幾つか空いてた席も全て埋まり満席に。ついこの間のダイヤ改正で全席指定になったのですよね

海側席を予約したつもりが山側席でした。ただ海側席の全ての窓はロールカーテンがガッツリ下ろされてました

たまたま二重火口のようにに見える山？って、どうしても名前が知りたくてネットで地図と画像を見比べました。で、樽前山！やっぱり活火山です

樽前山 自然・景勝地

南千歳でエアポート快速に乗換え

南千歳駅 駅

混雑する売店で義理のお土産を確保して搭乗口へ

新千歳空港 空港

搭乗する機体
この角度からしか撮影出来ず

北からの帰りはK席
そう言えば、特急もKから乗った偶然

新千歳空港上空
見えてる湖は真ん中に島も無いし、支笏湖？

アッ、この形は支笏湖だ！
羊蹄山がマジ富士山

絵鞆半島、てっきり室蘭半島って言うんだと思ってました。左に突出してる所が地球岬

絵鞆岬 自然・景勝地

詰め合わせのように色々見られて感激の図

ボケてますけど絵柄半島の釣り針のような独特な形が判り易いかと。
この後は一路南下し、雲の中

ディズニー仕様の機体だった事はこの時まで気づきませんでした。

最後までご覧いただき、有難うございましたm(_ _)m

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港