2024/02/15 - 2024/02/22
36位(同エリア109件中)
ミズ旅撮る人さん
- ミズ旅撮る人さんTOP
- 旅行記691冊
- クチコミ160件
- Q&A回答23件
- 1,022,426アクセス
- フォロワー48人
チュニジア最後の観光地はカルタゴからちょっと北に行った地中海に臨む、風光明媚な高台に広がる高級住宅地シディ・ブ・サイドです。チュニジアのガイドブックやポスター、ありとあらゆるものに登場するチュニジアの顔です。どうしてなのか。白壁と青い窓枠がとても綺麗だからです。
駐車場から坂道をえっちらおっちら上って行くと両側に待望のお土産屋さんが出迎えてくれます。これほど土産物店が立ち並んでいる場所は他には無いでしょう。そして白と青の世界が待っています。20世紀初めに、白と青で統一するよう命じられ、そのお陰で無秩序な建物の林立が無く、チュニジア随一の美しい観光地となりました。ツアーの参加者の誰もが、パンフレットの写真に惹かれて参加して来たのです。
坂道の上部まで行ってから自由行動です。シディ・ブ・サイドの顔であるカフェ・シディ・シャバーンを目指します。そして、メディナでは見られなかった豪商の邸宅ダール・エル・アンナビを見学しました。
ここのレストランで昼食を摂ったらそのまま空港です。最後の観光をお届けします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 1.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 観光バス 徒歩
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 阪急交通社
-
カルタゴ遺跡から3㎞ほどしか離れていないシディ・ブ・サイドは、特徴的なロータリーとこの白い壁のAlghfran Mosqueが現れて、すぐに到着です。白いのでキリスト教会かと思いますがモスクです。
-
麓近くの駐車場でバスを降りて、歩いて行きます。
-
早速、あの独特な下が膨らんだ窓の格子がありました。
それにしても、この青空はどうしたことでしょう。今朝は大雨だったのに。まるで白と青の町シディ・ブ・サイドのためにとっておいたようです。 -
シディ・ブ・サイドは、景観の美しさは有名ですが、こんなに急な坂の町とは誰も言っていなかったです。ステッキでも用意したくなるような急坂です。
-
駐車場からずっと続く土産物店の店先に、扉や窓のマグネットが並びます。最後の観光地でようやく、慣れ親しんだお土産屋さんいっぱいの観光地に出会えました。
-
窓と空が青さを競っています。それにしてもすごい青。そして坂。
-
相変わらず、脇道に誘われてしまいます。
-
そろそろ頂上なので、坂が緩やかになって来ました。はあ、参った。
-
シディ・ブ・サイドの白と青の徹底ぶりは、メインストリートから見えるすべての家に課せられています。
-
お、頂上にある有名なカフェが見えて来ました。
-
それでも、脇道の誘惑には抗えない。壁に魅惑的な女性の顔が描かれていれば尚のこと。
-
この階段を上がって行くとホテルやゲストハウスがあるようです。
荷物を運ぶのはたいへんですね。 -
カフェ・デ・ナットです。この坂道を上り切って道がちょっと右にずれる場所にあります。建っている場所がいいのと、眺めがいいので有名なカフェです。
-
カフェ・デ・ナットの足元を右に曲がって、メインストリートは続きます。カフェの前で解散になりました。フリータイムになったので、先ずは最も眺めがいいカフェ・シディ・シャバーンに向かいます。
-
大きな青い扉。この中はシーフードレストラン「Dar Zarrouk」になっています。地中海を見下ろす絶景のレストランです。
-
一般人はここには住めないでしょうね。
-
白と青しか無いから、ブーゲンビレアのピンクが目に嬉しいです。
-
路地の先には小さな地中海。
-
青と白は綺麗だけど、やはり緑があると気が休まります。
-
ずっとこの窓枠を維持するのは、たいへんでしょうね。
外からは綺麗でいいけれど、中からはどう見えるのでしょう。 -
右に下って行く道が現れます。こちらを下って行きます。
-
絶景と言っていいでしょう。ただもう、見事。
-
この道をもう少し下って行きます。
-
白壁の向こうがカフェ・シディ・シャバーンです。
Sidi Chabaane Cafe des Delices カフェ
-
入り口から覗き込みます。これはさすがにすごい。でも意外と客がいないのね。
Sidi Chabaane Cafe des Delices カフェ
-
イチオシ
すぐ横の緑地帯を上がると、上からカフェ・シディ・シャバーンが見られます。
-
さっき通った道を下に見ながら、カフェ・デ・ナット方面に戻って行きます。
-
2月の海とは思えない柔らかな色の地中海。この海岸線にカルタゴの遺跡もあります。
-
入って見たいな~~
-
地中海の眺めは夏になると、どう見えるのかしら。こんなに綺麗に見える?
-
シディ・ブ・サイドは本当に特別な町ですね。12世紀にアブー・サイード・アル・ベジがイスラム神秘主義(スーフィズム)を教え、現在でもここで神秘主義的音楽祭が行われます。彼は聖人として丘の上に埋葬されています。
-
17世紀以降、オスマン帝国時代には豪商たちがここに豪華な邸宅を建てました。ところが、フランス統治時代にロドルフ・デルランジェが、町を青と白に統一させたのです。以後、アラブとアンダルシアが融合した独特の街並みが形成されました。フランスの芸術家たちがこぞって訪れたそうです。
-
シディ・ブ・サイドの頂上付近に戻って来ました。カフェ・デ・ナットのすぐ横です。
-
壁に描かれた女性の絵をちょっと見に行って、更にメインストリートのアビブ・タムール通りを下って行きます。シディ・ブ・サイドでは買い物は楽しそうですが、もっと行きたい場所があるのです。
-
このアラブのアーチが玄関になっている邸宅ダール・エル・アンナビ(Dar El Annabi)です。
ダール エル アンナビ 博物館・美術館・ギャラリー
-
右手の大きなアーチの下に青いデスクを挟んで両側に入り口の扉があります。デスクの前で声を掛け、入場料5ディナールを払って中に入って来ました。
-
入った所が先ず大きなパティオでした。あまりに明るいので驚きました。ここはサマールームでした。
-
玄関を入って左手には、客たちがまず寛ぐ客間があります。
-
客間の反対側です。家の中にもあの窓枠があります。ここは半分まだ外なのでしょう。
-
屋敷の中に入りました。人形が当時の住人の様子を現しています。
書見台が古くていい感じです。 -
女性たちの居間。青い窓枠の中に、まだ木枠が付いているのですね。
-
こちらの部屋は、結婚式のお祝いをしている様子になっています。花嫁さんは薄いヴェールだけなんですね。花婿以外に顔を見せないのかと思っていました。
-
ダール・エル・アンナビは18世紀に建てられてから、20世紀にかけての住人たちの生活の様子を再現しています。彼らは、赤いトルコ帽を被っているので、オスマントルコ時代の人なのでしょう。
-
お金持ちなので豊かさを見せびらかしたいのでしょうが、「装飾過多」これに尽きます。
-
またパティオがあります。こちらが本当のパティオ(中庭)ですね。
-
パティオに出る前に、こちらにも部屋があります。
-
今いる場所はパティオの前庭?構造が難しい・・・ガラス屋根になっています。
-
花嫁の足にヘナを塗っている様子です。この部屋は夏の寝室でした。
-
部屋の奥には洗面所が付いています。
-
縦に長いパティオ。ここは本当に屋外です。両側にも奥にも建物が囲んでいます。
-
左側の建物。独立した棟のようです。1階の入り口の脇に巨大な鳥籠があります。メディナの店で売っているものは、あれを屋内用にしたものでした。
アンダルシア庭園には、多数のテラスから来る雨水を集める地下貯水池があります。巨大な鳥籠の周りには珍しい植物が植えられています。大きな壺はかつてシリアルとオリーブオイルを入れるために使われていました。 -
奥は、パティオ側にまた前庭のような空間があります。ここでお茶を飲みながら歓談するのでしょう。
-
実際に住んでいた時には、青い鉄格子は無かったのだろうと思いますが、綺麗だけど、自分の部屋だったら嫌だなあ。イスラムの女性は閉じこもるのが当たり前だったから、これが普通なのかしら。
-
ミシンが置いてあるから女性の部屋でしょうね。
-
テーブルの上のグラスはカラフルでキャンドルのように見えます。
その割に、棚にあるタジン鍋や大皿は地味な色柄です。陶器とガラスの違い? -
絨毯やカバー類は手作りなのかな?裕福な家庭だから、それらを買い付けるのでしょう。楽しみが少ないから手工芸品には凝りますね。
-
部屋の一番奥には不思議な空間があります。
真ん中の手は、ファティマの手です。「ハムサ」と呼ばれる護符として広く使われています。イスラム教ではファティマとはムハンマドの娘ファティマ・ザーラの事を指します。5本の指は、信仰・祈り・巡礼・断食・慈善というイスラムの5つの柱を意味します。 -
では前庭に戻って奥の部屋に入り直しましょう。
-
奥の部屋には「家族の図書室」とあります。
-
部屋の中を見た時にやたらと違和感があったのは、それまでのオスマントルコ時代から、フランス統治時代に家具類が変わったからなのでしょう。頭の切り替えが間に合いませんでした。
-
奥の部屋には、古いパソコンとプリンター。あれは置かなくてもいい気がしますが。タイプライターならいいかな。
-
この部屋には、家族の手紙などの書簡も展示されていました。アラビア語の手紙なんて初めて見ました。
-
部屋の中から窓格子越しにパティオを望みます。
-
パティオ越しの玄関のある棟。2階の上に屋上まであります。
-
パティオのベンチ。足元が、踵のために削ってあるのがいいなあ。ポルトガルのアズレージョでタイルに目覚めました。
チュニジアにはナブール焼きという陶器があって、ツアーではチュニスに戻って来る前に工房に立ち寄りました。現地通貨が余っているので、安かった絵タイルを結構買いました。カタール航空はスーツケース23㎏2個までOKです。でも、随分稚拙な絵でした。工房直販なのに出来が三流品。当時のような職人がもういないのかな? -
本館に入ります。真っ直ぐ行くと出口ですが、右手に階段があって2階に上がれます。
-
家の中まで全部、青と白なのですねえ。この扉は、最初に蝋人形をみた部屋に繋がっていると思います。
-
別の扉の中に階段がありました。タイルがいいなあ。
-
私が階段を上ろうとしたら、管理人のお兄さんが電灯を点けてくれました。
-
まあ、とうとう西洋風になってしまいました。すっきり綺麗になりました。
-
2階は廊下があって、部屋が細かく仕切られていて、本当に西洋風です。
-
部屋が狭くなったので、ちょっと撮りにくい・・・ここは控室みたい。
-
天井が吹き抜けになっています。このシャンデリア点けてみたいなあ。
-
パティオに向かってあるバルコニーの窓。装飾タイルがすてきです。
-
さっきの控室の奥にちらっと見えていた部屋です。ブラウン管テレビにレコードプレーヤー、左奥には洋式トイレ。当時の最先端の生活だったのでしょう。
-
ベッドルームの窓はサマールームに面しています。
-
暑い国なので、青い光は涼しく見えるのでしょうね。
-
壁にあのような飾りがあるとすごく立派に見えますね。
-
バルコニーの飾りがとても美しいです。
-
嵌め込まれている色ガラスの模様が素晴らしい。これはいい、すっごくいい。この下の部屋から、どのくらいでこの内装にまで変化したのでしょう。1つの家の中とは思えない変わりようです。
-
本館の2階のバルコニーからパティオを見ています。どこまでがダール・エル・アンナビの建物なのでしょう。まだまだありそうです。
-
2階はすべて西洋風になっていますが、その昔はどうだったのでしょうね。
-
中二階のような場所に隠れ家のようなダイニングルームがありました。
-
一角にキッチンがあります。オーブンまで付いています。いつ頃の物なのでしょう。
-
更に上に上がる階段があります。角に小さな手洗い所があるのがおもしろいです。
-
屋上は単なる平面ではなく、いくつかのパーツの寄せ集めのようになっています。
-
右手前がパティオです。階段が見える棟は、その先にも小さなパティオを持っているようです。残念ながら、もうあまり時間が無いので、あそこまでは行かれません。
-
また階段があります。その周りも全然平坦な所がなくて、イスラム建築の雰囲気が感じられます。
-
下に降りる階段もあって、そちらにもイスラミックなパディオがあります。屋上まで迷宮だなんて。時間さえあれば、全部見て回るのになあ。
-
サマールームの上で作業をしています。白いペンキを塗っているのです。この白と青を維持するのはたいへんでしょうね。特に白はすぐに汚れてしまうので。
-
少しだけ地中海が見えます。右がカルタゴ遺跡のある辺り。左がボン岬のある半島です。
-
お隣さんも、ちょっと覗かせてもらいます。やはり複雑に入り組んだ構造をしています。
-
この複雑さ。立体ラビリンス。何故このような構造にするのでしょう。女性が外に出られないから?パディオ以外に庭が無いから?
-
いったい、何層になっているのやら。ちょこちょこ階段が現れます。
-
さあ、階段を降りて行きます。
-
2階に降りて来ました。
-
階段、3連発でした。
-
階段の突き当りが、素敵な空間でした。
-
これで終わりと思って出口に向かいます(突き当りが出口)。
-
左にある階段を上がると、さっき下りの階段の先に見えた屋上パティオに出るようです。
-
サマールームを右に見ながら進んで行くと、(来た時は、左から入って来て、アーチの中の小部屋を見て、右に入って行きました)
-
その一角に、こんな階段を見つけてしまいました。時間が無いと言うのに、ああ上っちゃった。
-
おお、こんなバルコニーがあったんだ。サマールームの先っぽ。ガラス屋根は右上です。
-
床のタイルが気持ち良さそう。
-
階段にもタイルが貼られています。なんだか有田焼の茶碗を貼り付けたみたい。
GWに佐賀県の有田陶器市を訪れました。有田駅から歩行者天国が3㎞もあって、そこに陶器の露店がずらっと並んでいるという、すごいものでした。100均に飽きたら、有田に行こう! -
サマールームの出口付近にも小部屋がありました。
ここでミントティーを飲みながら、町行く人々を眺めたのでしょうか。 -
さあ、出口です。観光客が少ないから(4人しか見なかった)、入る時も出る時も誰にも会いませんでした。ここは絶対にお勧めです。
-
カフェ・デ・ナットを通り過ぎてすぐのモスク。やはりここも白。
-
「Le Chergui」ツアーの昼食はここでした。テラス席ではなく、屋根の下のオープンエアの部屋です。
-
魚は焼き過ぎて硬いし、これが全てで、食欲の湧くメニューではなかったです。
-
口直しです。ガイドブックに載っている揚げドーナツ。カフェ・デ・ナットのすぐ脇で売っています。ぶわぶわっとした食感で、オリーブオイルとは言え油をジュワっと含んでいて、個人的には今一つかな。揚げ物が苦手な人は、チュニジアでは苦労します。そう言えば、添乗員から油でお腹を壊す人が多いから、気を付けるように言われました。男性の中に、苦労された方が何人かいました。
-
バスに乗って降りて来ました。シディ・ブ・サイドの駅です。
とうとう鉄道とは縁がありませんでした。エル・ジェムでちらっと見られただけ。 -
これで空港に向かって帰国です。
今回の旅行では、5ツ星ホテルで盗難が発生し、部屋に勝手に押し入られた女性もいて、安心して過ごせませんでした。現地ガイドはバスの中で咳をし続け、マスクをするように注意されるとむくれてしまいました。町中では撮影を制限される場所があって、銃を持った兵士に呼び止められ、撮影したものを確認されたりもしました。まだ治安がいいとは言えない国でした。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
旅行記グループ
チュニジア
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア1(ザグーアン水道橋とケロアンの城塞ホテルとメディナ)
2024/02/15~
ケロアン
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 2 (ケロアンのグランド・モスクとシディ・サハブ霊廟)
2024/02/15~
ケロアン
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 3 (サハラ砂漠と塩湖そしてスター・ウォーズ)
2024/02/15~
トズル
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 4 (スファックスのメディナと穴倉式住居)
2024/02/15~
スファクス
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 5 (エル・ジェム博物館と円形闘技場そしてスースのメディナ)
2024/02/15~
エル・ジェム
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 6 (チュニスのメディナ)
2024/02/15~
チュニス
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 7 (ドゥッガ遺跡)
2024/02/15~
ドゥッガ
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 8 (チュニスのメディナとカルタゴ遺跡)
2024/02/15~
カルタゴ
-
カルタゴとサハラ砂漠のチュニジア 9 (シディ・ブ・サイド)
2024/02/15~
シディ・ブ・サイド
旅行記グループをもっと見る
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
シディ・ブ・サイド(チュニジア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
シディ・ブ・サイド(チュニジア) の人気ホテル
チュニジアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
チュニジア最安
709円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
旅行記グループ チュニジア
0
113