2024/05/12 - 2024/05/12
130位(同エリア335件中)
はなまりんさん
- はなまりんさんTOP
- 旅行記129冊
- クチコミ62件
- Q&A回答17件
- 229,606アクセス
- フォロワー48人
大河ドラマ「光る君へ」で時ならぬブームを巻き起こしている紫式部。
そのゆかりの寺を琵琶湖畔に訪ねました。
石山寺と三井寺の二古刹です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
石山寺と三井寺の所在を示す大まかな地図です。
琵琶湖の南と西に在る二つのお寺を訪ねるのが、初日と二日目午前中の予定。
紫式部ゆかりの寺として今、人気を集めているお寺です。 -
2024年5月12日〈日曜日〉博多発08:36の新幹線のぞみ号で京都にやって来た私たち。京都駅着の時点ですでに11:19。
荷物をコインロッカーに入れ、東海道本線に乗り替えます。目指すJR石山駅まで所要時間13分余り。13:00からの石山寺ガイドツアーに申し込んでいるので、少々焦り気味。京都駅 駅
-
石山駅に到着。駅前の1番乗り場から京阪バスに乗車。
列車の到着を待っていてくれたのか、すぐに待機中のバスに乗車出来ました。石山寺山門前まで乗車。サクサクとつながって幸先良し! この方面行きのバスは、結構本数が多いのかな?石山駅 駅
-
初めて乗った京阪バス。石山寺山門前駅で下車。ここまでほんの10分ほど。
親切な運転手さんありがとう! (@^^)/~~~
新幹線も東海道本線も京阪バスも、みんな交通系ICカードで楽々OKでした。ほぼ日本全国使えるようです。便利になったものですね。(新幹線は予め各自のバスカードを登録済み) -
バスを降りると、目の前に親切な表示が。
左手の川は瀬田川です。このもう少し左手上流にかの有名な瀬田の唐橋(せたのからはし)がかかっています。 -
現在の瀬田川。釣り人がいます。そこそこ大きな川ですね。
瀬田川は、自然の川としては、琵琶湖から流れ出て南へと流れ下る唯一の川。
瀬田川が京都の南部へ入ると宇治川となり、更に大阪へ下って淀川となります。
・・ということは、長い間、京のみやこの中心部には琵琶湖の水は流れていなかった、ということでしょうか。みやこの水は比叡山を始めとする周囲の山々からの湧き水や桂川あたりから引いていたのでしょうか。 ふ~~む・・・
ところで昔、東国に行くには、この川を渡らねばなりませんでした。なので、瀬田川にかかる唐橋は、京の都と東国を結ぶとても重要な橋だったのですね。
石山寺は重要な寺院ですが、その瀬田川に沿う景勝地でもあります。平安時代、もしかしたら都人にとっては憧れのリゾート地だったのかも! -
すぐに石山寺の山門「東大門 ひがしだいもん」が現れます。立派ですね!
源頼朝が寄進し、淀殿によって大規模な修理が行われたとか。石山寺 寺・神社・教会
-
山門には「阿吽」の仁王像。
-
石山寺は天平勝宝元年(西暦749年)聖武天皇の勅願によって創建された、とあります。初代座主は良弁僧正(りょうべんそうじょう)。この方、謎の多いお坊さんのようですが、、、
今年の大河ドラマ「光る君へ」の人気で、さぞや聖地石山寺はごった返しているかと思いきや、大した混雑もありませんでした。
時折雨のパラパラ降るお天気だったので、そのせいもあるかも。 -
おおっと、これは何?? 高さ5メートルほどもあります。門前の駐車場にデンと立っています。
実はこちらは、12世紀頃の学僧朗澄律師(ろうちょうりっし)というお坊さんなのだそうです。自分の死後は鬼の姿となって経典類の守護・降魔招福を行うと誓われたので、その遺徳をしのぶため、毎年5月中旬にこのような杉の葉の鬼を飾ってお祭りが行われるのだとか。ほんの一週間ほどの展示だそうです。面白いものを見せて頂けてラッキーでした。 -
石山寺観光協会のHPから申し込んでいた「ガイドと回る石山寺ツアー 90分 土日祝限定」に、余裕で間に合いました。この方が私たちのガイドの俣野さん。申し込みが少なかったらしく、二人の為の専属の形になったので、13時前にはスタートし、2時間超丁寧にゆっくり解説して下さいました。とても有意義な見学になりました。(写真掲載承諾済)
ガイド料500円。入場料1100円。計1600円。
ガイド料の500円は全然高くないと思います。 -
中学校の教科書にも載ってましたね、石山寺縁起絵巻。この絵巻に沿って石山寺を見学します。
まず初めに登場する、石山寺のそもそもの成り立ち。
なんでも、奈良時代、聖武天皇の命を受けた良弁僧正が、東大寺の大仏に貼る金箔のための金の出土場所を探して歩いていたところ、仙人が現れて・・・・云々・・・ と言うような事が描かれています。。。
奈良時代から、観音信仰の聖地として信仰を集めているそうです。 -
山門を入ると、参道には覆いかぶさるような緑のトンネルが。。。
したたるような緑が美しい・・・ -
ゆるキャラ「ひかる君」がいました。
-
石山寺境内。(パンフレットから)
お堂がたくさん!! これ全部回るの~~?!
日頃運動不足のハナは、出発前からビビり気味。 -
石山寺の名前の由来となった硅灰石(けいかいせき)。石灰岩が変性して出来た岩だそうです。山全体がこの石でできているとのこと。石の山の上に立つお寺なので、石山寺なのですって。
-
硅灰石を体感するために、穴くぐりを体験します。
頭をぶつけそうで怖かった、、、 -
お約束の階段。
神社仏閣って、どうしてこうも上に登らせるんでしょう??
ありがたみが増すから??
階段の苦手な信徒だっているでしょうに・・・ というか、ここは石の上のお寺なんだもの、そりゃ登らなくっちゃね!! -
えっ?!不思議な塔発見!! なんて安直な、なんてお手軽な!? お大師様もビックリでしょう!
でも、これが庶民にとっては有難いんですよね?!
もちろん、私たち二人もお砂を踏みましたとも!
ご利益がありますように・・・ありますように・・・ -
えっと、たしかこちらが本堂の一部。あまりにもたくさんの伽藍を一度に回ってしまったため、分からなくなっちゃって、、、ゴメンナサイ、、、
ご本尊は秘仏のため、33年に一度しか開帳されません。
何故秘仏なんだろう? 〈秘すれば花〉? -
おっと、出た!出ました紫式部!
石山寺に参篭して源氏物語の着想を得た、と伝わる紫式部の像が本堂の端の方にありました。でも、この場所から琵琶湖と湖面に映る月影が見えたというのは本当かしらん?? 方角とか距離とか・・
いやいやいや、本当だと思った方が楽しいですよね!? -
石山寺縁起絵巻に描かれている紫式部。
(パンフレットから)
豊浄殿では「紫式部展」が開催されていて、なかなかの充実ぶり。でも一切撮影禁止でした。
しかし・・紫式部はどうしてあんなドンファンみたいな主人公を創造したんでしょう? 読み方によっては、光源氏は物語の狂言回しの役で、実は大勢の女たちの嘆きそのものが本当の主人公なんじゃないかしらん、と、ハナは密かに思ってるんですけどね・・ だって、時代の長きに渡って、女というものは男の陰に追いやられ、男の都合に人生を委ねるしかなかったと言いますから・・個人の名前すら定かには残っていないんですから・・ 紫式部や清少納言と言う名も、親や兄の官職名だのあだ名のような呼び名だったりで、本名は分からない訳だから・・ もっとも、この時代、通い妻婚とは言え、女の方も複数の通う夫を持っていたのかもですけど・・ ・・源氏物語、奥が深いですね。。。 -
桜の季節も美しいそうですが、5月はあおもみじがとても奇麗でした。秋の紅葉の頃はまたどんなにか美しいことでしょう。
(パンフレットから) -
本堂と同じく”国宝”の多宝塔。やはり頼朝の寄進です。
-
多宝塔はここからの眺めがいい!・・そうです。
-
はるかに琵琶湖が望まれます。京都市内のお寺もいいけれど、少し郊外のお寺の静謐さは素晴らしいですね。
平安時代の貴族たちの間で石山詣が盛んになったというのも、仏教の教えを学ぶとともに、この美しい景観に惹かれてのことだったのかもしれません。
まさにあの時代のテーマパークと言えるかも?! -
金堂。こちらは、現代のものです。この辺りにある有名企業”東レ”の寄付なのだそうです。新しいですが、なかなか立派でした。
斜面に建てられる「懸造 かけづくり」という形式をきちんと踏襲しています。清水寺と同じ造りですね。 -
木の間隠れに下の方から金堂を望みます。
緑が美しい・・ -
木立の中に、執筆中の紫式部の像がありました。静かな境内で、筆が進んだのでしょうか・・
石山寺は多くの文学作品にも登場するなど、平安文学が花開いたところなんですね。清少納言、道綱の母、菅原孝標の女(むすめ)など、そうそうたる顔ぶれです。 -
石山寺縁起絵巻に登場する、天智天皇の石切り場とされる場所です。ここで切り出された石は、瀬田川を船で運ばれて行ったのですね。
舟運が、ほんの近代まで運送の主格だった証。琵琶湖由来の川の面目躍如。 -
石切り場近くの小屋。水が湧いているようです。
-
さてさて、今日はなんと一万歩も歩いてしまい、くたびれました。
お寺の前の茶店で、揚げみたらし団子を頂いてしばし休憩。
ガイドの俣野さん、時間延長でお付き合いくださって本当にありがとうございました。紫式部にも会えたし、石山寺をより深く味わえてよかったです。感謝! -
京都駅に戻りました。
夕食は、京都駅伊勢丹11Fの和久傳京都駅で和食。美味しかった。デパート内の店とは言え、さすがに老舗の京料理店です。味も接客も一流。
次は本店に行きたいなぁ。紫野和久傳 ジェイアール京都伊勢丹店 グルメ・レストラン
-
お宿は、京都駅近の都ホテル八条。とても便利な立地です。歩き疲れた体を休めます。
紫式部に浸かってしまった一日でした。ドラマにしっかり影響されていますね・・・
グッドナイト。。。都ホテル 京都八条 宿・ホテル
-
さて翌日。やっぱり小雨が時折りぱらつきます。
あ~~あ 今日がこの旅のメインなのに。
琵琶湖畔の三井寺に向かいます。昨日と同じ東海道本線乗車。京都駅 駅
-
膳所(ぜぜ)で京阪電車に乗り替え。
京阪膳所駅 駅
-
三井寺駅で降車。
西国第14番札所、三井寺にやって来ました。三井寺(園城寺) 寺・神社・教会
-
三井寺は石山寺より更に鄙びた佇まいです。元の名は円城寺。
紫式部の父の墓所としても知られています。
三井寺と石山寺は、僧兵を多く抱えていた事でも有名ですね。 -
写真が思い切り傾いてますが、観音堂です。
本尊は33年ごとに開扉される秘仏、如意輪観音像です。
はぁ、こちらも秘仏ね・・・ -
この辺りからは、琵琶湖が奇麗に見えます。
紫式部はここには来なかったんだろうか? そういう記録も無いそうですが・・・ -
内部が撮影OKだったところ。たぶん本堂。
-
三井寺も緑が美しく、心が洗われるようでした。
雨に映える緑も、しっとり落ち着いてていいな~~。
このお寺も紅葉の時期に再訪したいものです。 -
雨が強くなったので、ひとまず退散して門前のお店でお蕎麦を頂きました。昨日歩き過ぎたことを教訓に、今日は少し控えめな行程です。
入れ違いに団体さんがバスでやって来ました。静かなうちに拝観できてよかった~~。
この後、今回のメイン「琵琶湖疎水」に向かいます。
続きは次の旅行記で。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- ma-yuさん 2024/05/18 16:53:19
- 素敵ですね!!
- はなまりんさん
こんにちは!
ようこそ滋賀へ! 来ていただき嬉しいです(^^♪
私は滋賀の湖南に在住で4月に石山寺と三井寺に行きました。
石山寺は紫式部で人気が出て来ました。
それにガイドツアーは歴史も判り正解ですね(・∀・)イイ!!
硅灰石を体感するための穴くぐりや不思議な塔他知らないスポットを拝見して
参考になりました。
三井寺は紅葉が綺麗です。時間が許せばお越しください。
興味津々で楽しく拝見しました。
ma-yu
- はなまりんさん からの返信 2024/05/18 20:28:14
- 志賀はいいところですね!
- ma-yuさん こんばんは
滋賀県にお住まいなんですね?! 今回初めて滋賀にお邪魔しましたが、いっぺんで好きになりました。奇麗で、どことなくのんびりした雰囲気だし、地元の方もなんだか暖かいし。福岡にちょっと似てるかも。
きっと、紅葉の時期はみごとでしょうね?青紅葉も素敵でしたが、真っ赤なモミジもぜひ見てみたいです。11月頃に再訪しようかなと、早くも考えているところです。
コメントありがとうございました。
はなまりん
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったホテル
この旅行で行ったグルメ・レストラン
石山寺周辺(滋賀) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
43