北陸新幹線の延伸部分とその周辺に行ってきた【その２】　寄り道しながらＩＲいしかわ鉄道に乗る

2024/04/19 - 2024/04/19

３月１６日に延伸開業した北陸新幹線の金沢～敦賀間と、それに伴い第３セクター化された北陸本線。
開業直後しばらく様子を見ておりまして、開業約１ヶ月後に満を持して出かけてきました。

まずは敦賀から、第３セクター化された区間のうち福井県内区間の「ハピラインふくい」に乗車。石川県内に入って、引き続き「IRいしかわ鉄道」の区間になります。

途中、小松駅で途中下車。理由は金沢駅の混雑対策です。このあと乗る北陸新幹線のチケット（ネットで予約していた）の引き換えや、昼食などをここで済ませてしまいました。駅の東口には「こまつの杜」という施設があり、そこも簡単に見学。

その後、金沢駅へ。これにて第３セクター化された路線も全区間乗車。
このあとの新幹線の時間まで時間があるので、「間合い運用」で北陸鉄道浅野川線にちょい乗りしてみたのでした。

エリア 小松(石川)

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 私鉄
• 旅行の手配内容: 個別手配

【その１】からのつづき

３月16日に開業した北陸新幹線の延伸区間とそれに伴い第３セクター化した北陸本線に、開業１ヶ月ぐらい経ってほとぼりが冷めてきた頃、満を持して出かけております。

まずは東海道新幹線経由へ敦賀へ。そして北陸本線の福井県内区間が３セク化された「ハピラインふくい」に乗った。
路線名とは裏腹に、各駅とも元幹線の駅らしくいい感じの重厚な駅が多かった。

その「ハピラインふくい」と、石川県内区間が３セク化された「ＩＲいしかわ鉄道」の境界駅である、大聖寺駅まで来た。

大聖寺駅 駅

電車はそのまま、ＩＲいしかわ鉄道の区間に入っていく。

IRいしかわ鉄道 IRいしかわ鉄道線 乗り物

次の駅が新幹線との接続駅である加賀温泉駅。
新幹線の高架線が寄ってきた。

と思ったら離れた（笑）　フェイントをかまされる。

しばらく走ってまた新幹線が寄ってきて、加賀温泉駅の構内へ。

加賀温泉駅。
ここから温泉客と思われる人たちが大量に乗ってきて、かなり混雑してきた。

加賀温泉駅 駅

元幹線の北陸本線だけに、各駅広い構内の駅が多い。

動橋（いぶりはし）駅。
福井県内区間もそうだったが、いい感じの駅舎の駅が多い。

動橋駅 駅

粟津駅。

この駅の駅舎もいいですねえ。

粟津駅 駅

また新幹線の高架線が寄ってきた。
こちらも高架区間となる。

小松駅構内へ。

この駅で下車してみた。

小松駅 駅

ハピラインふくいの駅名標は、ピンク色が主体のハピハピしたデザインだったが、ＩＲいしかわ鉄道のはＪＲ西日本時代とほぼ変わらず、違うのはマークが入っていることぐらい。

２面３線、ホームも長い堂々とした高架駅。
新幹線開業前は長大な特急電車がバシバシ走っていたが、今となってはちょっと過剰になっている。

恐らくかつては特急電車が着くたびに多くの乗客が行き交ったであろう、広い駅構内。

改札を出たところは、駅の東西を結ぶ広い通路になっていて、在来線と新幹線の改札口がそれぞれある、よくある構造。

こちら、新幹線改札口。

小松駅に立ち寄った理由は、１にも２にも「金沢駅対策」。
今回、新幹線のチケットはe5489から予約したのだが、おそらく金沢駅は大混雑していて、切符への引き換えが大変そう。昼食も大混雑して、とるのが大変そう。そう見越していた。
小松駅の自動券売機は並んでいる人も少なく、難なく切符の引き換えができた。

金沢に着いて分かるが、この「読み」は大正解だった。

この地域の有名人といえばこの人ですかね（隣の能美市出身だけど）。
ワタクシの立場的には、常に「敵チーム」の人だったので、複雑な感情だったりしますが（汗）　でもなんか憎めないキャラなんですよね。

駅の東口。こちらは新幹線の駅側なので、ＪＲのマークが入ってる。

駅前にはかつて小松製作所の工場があって、そこは現在「こまつの杜」という広大な施設になっている。

こまつの杜 公園・植物園

まず目に付くのが、かつて鉱山などで活躍していたという巨大なダンプとショベルカー。右奥は、子供たちが学べる施設や、その奥には小松製作所そのものの研修施設がある。

写真では見たことがある、巨大な重機たち。
ひとこと「でかい」。
予約制で、内部に入って見学もできるらしい。

昔の本社を復元したという歴史館。
時間があれば見学してみたかったけど。

学校で見学に来ている小学生たちもいたりして、広々とした空間だった。

奥が小松駅。こんな位置関係。

一方、こちらが駅の西口。
どちらかというとこちら側が町の中心方向。

小松空港も近くて、空港行きのバスも発着する。
それでここに来たこともある。

新幹線開業、推してますねえ。

ここで昼食をとります。
西口の高架下にある、「カレーの市民アルバ」の小松駅前店。

金沢駅対策その２、その前に昼食を食べてしまう作戦。

カレーの市民アルバ 小松駅店 グルメ・レストラン

首都圏などにも店舗があるが、本店は小松市内にあるという、いわゆる「金沢カレー」のお店。
さっき出てきた松井さんも高校時代に愛食していたとか。

「金沢カレー協会」というのがあって、このお店も正会員。

券売機でチケット買って入ります。

内部はテーブル席とカウンター席。
たまたま空席があったけど、混雑していた。

金沢カレーの特徴は、黒っぽくてどろっとしたルー、舟形のステンレス皿、千切りキャベツ。それを先割れスプーンで食べる。
そして、一番スタンダードなのがカツカレー。カツにソースをかけて食べるのが一般的。

金沢カレーのルーは、私も好きでしてねえ。
今回も美味しくいただきました。

昼食後、駅に戻る。

小松駅の在来線時刻表。
昼間は、福井方面が１時間に１本、金沢方面が２本。
つまり、半分はこの駅で折り返す。

今度の金沢行きが、その小松駅折返しの電車。
さっきの電車は４両だったが、今度は２両ワンマン。

小松駅 駅

この電車も、ＪＲ時代と同じ顔の521系電車。
ただよく見ると、スカートのところに「IR14」と書かれている。
つまりこの電車はＩＲいしかわ鉄道所属の電車。

小松駅を出発。
新幹線が上を通り越して左の方へ。

明峰駅。
気のせいか、小松駅から先は近年新しくなったような駅が多いような気がした。

明峰駅 駅

さっき左の方に分岐していった新幹線が上を通り越して行く。
新幹線が直線的で、こちらの方が左右にくねっているわけですが。

能美根上（のみねあがり）駅。

能美市の、旧根上町の中心に近いところにあるのでこういう駅名。
かつては寺田という駅名だったけど、旧寺田町は少し離れたところにある。

能美根上駅 駅

ＩＲいしかわ鉄道のオリジナル車両が来た。

小舞子駅。
コンクリの四角い駅舎。

小舞子駅 駅

美川駅。

立派な駅だけど、今は無人駅らしい。

美川駅 駅

加賀笠間駅。
ここはいい感じの木造駅舎だった。
電車から近すぎて撮れなかったけど。

加賀笠間駅 駅

このあたりから、ずっと新幹線の高架橋が並行するようになる。

新幹線高架橋の反対側は、北陸新幹線の白山総合車両所。

西松任駅。
３月にできたばかりの新しい駅。

新幹線の総合車両所から本線に上がっていく線路が見えた。

松任駅。
この駅からＩＲいしかわ鉄道の車庫につながる線路が分岐している。
いわゆるＪＲの「松任工場」がある場所。

松任駅 駅

旧松任市の中心駅。かなり混雑してきた。

新幹線建設に合わせて新しくなったらしい。

野々市駅。

なんか地方都市近郊の中小私鉄の駅みたい。

野々市駅 (JR) 駅

西金沢駅。

西金沢駅 駅

終点の金沢駅構内へ。

終点の金沢駅に到着。
新幹線延伸開業前まではここまでがＪＲで、ここからがＩＲいしかわ鉄道だった。現在は中間駅になっている。

これにて、今回第３セクター化された路線に全区間乗ったことになる。

金沢駅 駅

隣のホームには七尾線、その向こうには富山行きの電車がいた。
今や石川県内のＪＲ線は七尾線のみ。

切り欠きホームもある、３面７線の堂々たる金沢駅の構内。
この駅も、今となっては使い余してる。

今の電車の発着状況に比べたら過剰に広い駅のコンコース。

金沢駅にやってきました。
駅前にある、超有名なモニュメント。
写真を撮っている観光客多し。他人のこと言えないけど。

鼓門 名所・史跡

意外と知られていない、そのモニュメント直下の巨大な地下空間。

ここに、北陸鉄道浅野川線の北鉄金沢駅がある。
２年半前に来た時もここから電車に乗った。

金沢駅では、少し時間が余っているので…

北鉄金沢駅 駅

はい、乗りま～す（笑）

浅野川線は、ほぼ終日30分間隔運転。
今度の電車は日比谷線のお古電車。

運賃箱と運賃表がついた以外は、日比谷線時代と変わらない雰囲気。
車両番号の銘板もそのまんまだし。

地下駅の北鉄金沢駅を出発。
しばらくすると地上に出る。

北陸鉄道 浅野川線 乗り物

金沢市内の住宅地の中を走る浅野川線。

２つめの上諸江駅で降りた。

上諸江駅 駅

この駅で降りたのは、初乗り区間がここまでだったから（笑）
そうでもないと降りる機会がないので、だからこそ降りてみた。

駅の全景。

少し歩くと、古い家が建ち並ぶ旧道に出た。

さらに少し歩くと、河川敷に出る。これが浅野川。
浅野川線はこれに並行しているので、そういう路線名。

浅野川 自然・景勝地

駅の向かい側。

短い滞在だったけど、なんだか満足して北鉄金沢行きの電車に乗る。
これも日比谷線のお古車両だった。ラインが銀座線みたいだけど。

上諸江駅 駅

ワンマン電車なので、途中駅では整理券制。

まったりした車内。
ほとんどの人が左側に座っているなあと思ったら、右側にはさんさんと陽が差していた。

北鉄金沢駅に戻ってきた。

北鉄金沢駅 駅

改札口で運賃を支払います。

駅を出た地下広場から階段を上れば、金沢駅。

いよいよここから、北陸新幹線延伸区間に乗ります。

【その３】につづく

この旅行記へのコメント （4）

• Akrさん 2024/05/09 13:05:01

  マイルール上、三セクは乗り直し？

  Tagucyanさま
  
  こんにちは。
  ご無沙汰しております。還暦前にして新入社員のAkrです　笑
  
  北陸新幹線延伸区間は当然、防衛戦なのでしょうが、もとJRで並行在来線が三セク化した路線も新しい会社ということなので乗り直しが必要というマイルールなんでしょうか?
  北陸本線は、もとJRというより、国鉄時代からの大幹線なので各駅とも重厚な造りなのに新会社がなんとも軽～い感じのハピライン。駅名標もピンク色。なんか違和感ありまくりですねえ。
  
  これで、もと北陸本線は米原～直江津間で４社に分断されてしまい、「まとも」な区間は米原～敦賀間だけという結果に。これは同じく新幹線のせいで分断されまくった信越本線と同じような運命を辿りましたね。
  
  さて次回は「本題」でしょうか。
  楽しみにしてます。
  
  Akr

  Tagucyanさん からの返信 2024/05/09 21:00:36

  一応「新会社」路線なので

  
  Akrさま
  こんばんは
  
  新しい会社の雰囲気には慣れたでしょうか。まだまだですかねえ。
  
  特に厳密にルール化しているわけでもないのですが、経営会社が変わったら改めて乗りに行くことが多いです。特に整備新幹線開業に伴って並行しているＪＲ線が３セク化されたら必ず乗りに行ってますね。一応「新会社」の路線ということになりますので…　
  でも今回の場合は特に、電車はＪＲ時代のがそのまま、いかにも元幹線らしいしっかりした線路や重厚な駅舎もそのまま、駅名標だけがハピハピ^^;
  
  これでかつての大幹線・北陸本線も往時の10分の1以下の短い路線になってしまいました。「北陸地方を縦断する」ではなく、「北陸地方につながっているだけ」路線になっちゃいましたね。信と越がつながってない信越本線も見事なぶつ切れ状態ですが…
  
  もったいぶりましたが、次回が「本題」です。
  トナラー対策とかいろいろ考えたら、次話のような話になりました（←何が言いたい　笑）
  
  ---
  Tagucyan

• HAPPINさん 2024/05/05 16:01:52

  ＩＲの新規移管区間

  Tagucyanさん、こんにちは(^^)
  
  北陸本線（あえてそう呼びますｗ）の大聖寺、動橋、石動っていう駅名、初めてこの地を訪れた時に自分の地域にはない北陸らしい？駅名だなと思って好きな駅名です。
  その大聖寺駅から始まる旅行記。ワクワクしました。
  
  指定券発券のために小松駅で降りる。あわせてずらし昼飯。どちらもおおきく共感です。とくにずらしご飯は、混雑や並ぶのが大嫌いなもので旅先ではかなりの頻度で行います。
  
  地下にある北鉄金沢駅。地上の喧騒とはかけ離れた静かな空間だったような思い出があります。北鉄ちょぴ乗り。時間つぶし（もとい、有効活用）にはもってつけでしたね。
  金沢駅ビルあんとも魅力的ですが、混雑必至でしょうから。
  
  さてと、このあと「素直に？」新幹線にお乗りになるのでしょうか　笑
  
  ありがとうございました。
  
  Happin

  Tagucyanさん からの返信 2024/05/05 19:57:35

  やっぱり「北陸本線」のほうがしっくり

  
  HAPPINさま
  こんばんは
  
  ハピライン？ＩＲ？あいの風？トキめき？えーいしゃらくせえ、北陸本線ですよね（笑）
  大聖寺、動橋、石動、北陸らしい地名ですね。滑川とか魚津とか。「動橋」はなんと読むか分からなくて、時刻表で調べてしまいました（汗）
  
  今回の行程で一番ネックになりそうだったのが、ちょうどお昼が金沢駅になってしまうことで、たぶんスゴいことになっているだろうなあと思い、手前の小松で降りてみました。
  結果的にはこれが大正解。指定券発券も昼食もサクッとできたので、駅東口のこまつの杜も見学できました。また、そのおかげで金沢駅での乗り継ぎ時間がまるまる使えて、２年半ぶりに北陸鉄道にもコンニチハできましたしね。あの駅前の有名なモニュメントの地下があんな空間になっているなんて、多くの観光客は知らないでしょうねえ〜
  
  ちなみに金沢駅の「あんと」もちょっとだけ覗きましたが、あまりの人の多さに内心ガッツポーズしました（笑）
  
  ここからは素直に新幹線です。トラナー対策、考えました。
  
  ---
  Tagucyan