イギリス(8)"THE Suite"からあの日の滑走路へ

2023/12/25 - 2024/01/02

エンドレス花火の年越しミュンヘン後は、修行のためロンドン経由で帰国です。ポイント大放出で人生２度目の"THE Suite"アップグレードが叶い、ハッピーエンド！で締め括るはずが、羽田着陸直後に大変な事が起きました。

エリア ロンドン(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 3.0
• ホテル: 3.5
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: JAL ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

本来の２倍のアップグレードポイントを差し出せばTHE Suiteに乗れますよ、とANAからそそのかされ、つい。

ミュンヘンからヒースローまではYでしたが、おずおずとFクラス用のカウンターに。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

保安検査の長蛇の列を横目にスイスイ！と思いきや、先客が何やらもめ続け大幅タイムロス…何もかもうまくいくわけではありません。

カウンターの女性から「Fクラス専用ラウンジ楽しんでって！」と場所を教えられたものの、丁重に「この区間はYだから」と門前払い。何もかもうまくいくわけではありません。

ルフトハンザドイツ航空ラウンジ (ミュンヘン空港) 空港ラウンジ

２時間のフライトでヒースロー着。およそ１年前に大興奮で移動した道順で再び歩く歩く、でも足取り軽く。

ロンドン ヒースロー空港 (LHR) 空港

前回同様４人に見送られて延々ゲート移動です。
I've got "Ticket to ride" ! …しかし Tomorrow never knows.

本家SQの飛ばない時間帯なので、ほぼ独り占めのシルバークリスラウンジに。

ヒースロー空港T2 シンガポール航空 シルバークリスラウンジ 空港ラウンジ

シャワー後なみなみ注がれたローランペリエが届けられますが、機上の宴に備えて控えめに。

空席待ちは20人と事前に聞いていたのに、稀に奇跡が起こります。さすがに窓側はあいておらず、前回座った１Aのお隣でした。

離陸は元日の午後７時、遅めの初日の出気分を。

アメニティと一緒に、CMを見る度に何だかザラザラした気持ちになる化粧品が添えられていました。

コントローラーのミニ画面も神々しい。

一生一度だと思っていたのに、再会です。二度目の人生が始まった事にします。

前回は体調絶不調だったので、今度こそ。アスパラとチャイブのスープやゴートチーズのマカロンから。

数の子に黒豆にワカサギの甘露煮と、機上でおせち風。

薦められるがままに３種類目の白は甲州ワインKisvinと、炙り鮪やイカの湯引き。

最後に鰤の藻塩焼きをいただき満腹ゆえデザートをパスしたのに、ひと眠りした後さっぱりしたものを…と金目鯛磯のり茶漬け。

「お好きな時に」の選択肢が多すぎて、この時ばかりは４つ胃袋のある牛に生まれたかったと思う。フルーツ盛り合わせで終了。

和牛ちり蒸し。着陸前に和食の朝食なのか夕食なのかをいただきました。

当初の予定より少し早く羽田のA滑走路に着陸です。その直後に隣のC滑走路で前代未聞の大事故が起きました。広い空港なので直ぐに気付けず、なかなか出てこない荷物を待っていた所にニュース速報。呆然としつつ、翌夕の国内線に備えていったん都心へ引き上げます。

翌日もう一度羽田へ戻る前に、今年初ラーメンは神田にて。麺の上が大騒ぎのお正月限定メニュー一択でした。

塩生姜らー麺専門店 MANNISH 淡路町本店 グルメ・レストラン

事故の影響で全社で欠航が相次いでいました。自分もスタフラとのコードシェアにつき１タミで搭乗を待っていたら「欠航」表示に気付き、別便に振り替え一旦保安検査を逆流し２タミに移動です。

羽田空港第2旅客ターミナル 展望デッキ 名所・史跡

搭乗予定時刻まであいたし、青春の味。学生時代によく新宿のお店に通ったロールキャベツを。

アカシア 羽田空港第２ターミナル店 グルメ・レストラン

ラウンジのカーテンが全て降ろされているのを初めて見ました（窓の向こうはC滑走路）。

羽田空港国内線 ANA スイートラウンジ 空港ラウンジ

遅延が繰り返されラウンジから殆ど人影が無くなった頃、とうとう欠航が言い渡されました。預けた荷物を再び回収です。「本当に申し訳ありません」と何度もお詫びになるので「普段通れないルートで逆流できて興味深いです」と応答。そもそも別に誰も悪くありません。

羽田空港 第2旅客ターミナル 空港

もう一泊する予感がしていたので早めに宿をとって正解でした。空港撤収時点で周辺はどこもかしこも満室に。へとへとで部屋に入って初めて「あれ、いつの間に？」と手書きのメッセージを発見です。

実は大混雑の空港カウンターは「いつ帰れるんだ」「宿代出せよ！」と居丈高なオジサンだらけ…それでも一生懸命対応を続ける地上スタッフの姿に胸が痛み、自分の振替便を準備してくれた人へ「大変だけど頑張ってね」と別れ際小さな声で伝えたら、涙目でにっこり会釈を返されました。あの人かな。

確かに寝不足の仕事始めにはなったけど、ちゃんと生きててちゃんと帰れました。殺伐とした現場でプロの仕事を続ける皆さん本当にありがとう。

アイホテル京急蒲田駅前 宿・ホテル

大幅に遅れてついに羽田を発ちます。前日にどさんこプラザで買ったお土産はすっかりドライアイスが溶けてしまい、事情を伝えて新しいのをもらいました。店員さんが「大変でしたね…今日は飛びそうですか？お気をつけて！」と笑顔で送り出してくれました。誰かを罵るより誰かに感謝。色々あった2024初旅でしたが、今年も大空へ。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港