オランダ(3)ブンブン疾風キンデルダイク

2023/12/25 - 2024/01/02

十数年前にアジア放浪中だったジリアンと意気投合して、寝床に我が家のカウチを提供した際、「いつかオランダに来たら絶対寄ってけよ」と指切りげんまんしたのを真に受けて、いざロッテルダム。

新婚生活を始めたばかりのスイートホームには、当時の我が家の２倍サイズのカウチが待っており、相変わらずのバカ話をしながら、飲んで笑って時々世界遺産。とっても絵になる「チューリップと風車」よりも、「寒風吹き荒び過ぎてブンブン回る風車」の方が迫力ある事も判明しました。

エリア ロッテルダム(オランダ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 鉄道 船 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ジリアンの友人たちと近所のフードコートで酌み交わした後、仕事帰りの新妻が合流しスイートホームで飲み直し。目が覚めると幅広フカフカのカウチでした（連泊したブリュッセルの極狭ベッドより格段に快適！）。

起床前に奥さまはアムステルダムへ出かけたため、マンション住民専用のサウナでジリアンと「あしたのジョー」ごっこ（＝灰になるふり）してあったまった所で極寒の戸外へ繰り出します。

港巡り (スピドー) 船系

新マース川のスピドー発着場から水上バスに乗って、いざキンデルタイク。

マース川クルーズ アクティビティ・乗り物体験

川面からジリアンのオフィスを望む。うちに泊めた頃は貧乏旅行をしていた青年がこんな立派になって、と感慨深い。

川沿いのオモシロ建築の数々を説明してもらっている内に、半時間程度で到着です。

ロッテルダム都心から東へ10キロ、キンデルダイクには、今もオランダ最多の風車が残されています。ビジターセンターは後回しに。

オフシーズンゆえ人影まばら。鈍色の空の下、ずらり風車が並んでいます。

キンデルダイク＝エルスハウトの風車群 文化・芸術・歴史

運河沿いにおよそ20基。

凍える強風が吹き荒ぶ中、「ラッキーだね！」とジリアン。おかげで風車がグルングルン回ってて壮観でした。

モフモフあったかそうな羊たちとか、牧歌的な風景も。

あれが一番古いらしいよ、とジリアン。

１基だけフォルムの違った風車が。手前にあるもう１基とこちらは有料で内部見学可です。

下の水路から風車の力で上の運河に流されて、灌漑設備の仕組みも見て取れます。

寒さに震えつつ、ビジターセンター内のカフェに…ぽっかぽか。

「あったまるよ」とご当地ブランドのクリームたっぷりホットチョコレート。ありがとう、ジリアン。

因みにセンター地下のWCは有料で、レシートに記されたバーコードで扉が開きます。

センター近くに、風車の後継たる今どきの灌漑施設。

復路も同じ顔触れの船員さんの水上バスにて。

クレジットカードのタッチ決済で乗船できるはずがうまくいかず、結局往路の乗船時に船内で往復チケットを買いました。復路もレシート提示が必要です。

新旧トラムがすれ違う様に一瞬大喜びしたら、腹ペコだし何より凍死しそうなので競歩で帰途に。

ジリアン邸そばのアルバートハインで、クラフトビールを片っ端から買い漁る。

アルバートハイン スーパー・コンビニ

まるで犬の散歩のようなカゴが可愛いこと。

ブリュッセルは失神しそうな高額チョコだらけだったのに「オランダだって美味しいチョコあるんだから」と、あれこれ薦めてくれました。中でも、目にも鮮やかTony's Chocolonelyは味は勿論、尊い想いもぎっしり詰まってます。ばらまきサイズも。

一泊二日の弾丸ロッテルダム、あれこれ飲み食いした中で、この時ジリアンがパパっと作ってくれたハンバーガーが一番のご馳走でした。何種類飲んだか覚えていないクラフトビールで、十年越しの友情に乾杯！

ロッテルダム中央駅までジリアンと。アムスから急いで帰ってきてくれた、美しく聡明な奥さんともホームで再会。「ジリアンのことを宜しくお願いします」と親族のように頼んでから、次回は日本で二人を歓待する約束かわして…再び鉄路でブリュッセル中央駅に帰ってきました。

ブリュッセル中央駅 駅

光と音のショーが終わった後のグランプラスも凛としています。少々小腹がすいたので、ベルギー最後の夜はいつも大行列だったフリットの人気店Fritlandに。

隣で並んでいたアフメッドが、パキスタン出身サウジアラビア育ちのルクセンブルク在住で、パキスタンもサウジも長年興味津々だったから缶ビールで話し込み、多分近い将来次なる旅の目的に。

フリットランド 地元の料理