2024/01/20 - 2024/02/14
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j-ryuさん
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★町郊外の釈迦堂川上空を翔ける白鳥たちを激写してみました。
一日二日で撮影したのではなく、時間のある時に出向いて
チマチマ撮りためた写真を旅行記にしました。
この釈迦堂川の白鳥飛来地は我が家から車で10分程と
近いからこそ出来るチマチマ撮りです。
白鳥に限らず動物や植物の写真は出向いたからと言って
必ず成果があるわけではありません。
植物なら開花時期さえ予想できて、天気さえ良ければ何とかなりますが
白鳥は釈迦堂川に居たとしても、天気が良かったとしても
思い描いた写真が撮れる保証があるわけでは無いので
できるだけ足繫く通うにことが良い写真が撮れる近道です。
ま、言い換えれば私は『下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる』方式なので
腕が良く運がある人なら1日で良い写真が撮れる強者もいるでしょう。
で、チマチマ撮りして、この程度の写真しか撮れないんかい?と
思いきり突っ込まれそうですが、
これが悲しいかな実力であり現実です(^-^;。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
★福島県鏡石町&天栄村 釈迦堂川ハクチョウの飛来地Map
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3
当町には主な飛来地が2か所あり、
一つは釈迦堂川、もう一つは高野池です。
他にも十数羽飛来する池も2,3つありますが
比較的安定して見られるのが釈迦堂川と高野池です。
今回は釈迦堂川の飛来地で撮影しました。
場所は鏡石町の国道4号沿いイオンスーパーセンター鏡石店の
北側信号から車で3分ほどですが地元の人以外は少し難しいかも。 -
★福島県鏡石町&天栄村 釈迦堂川ハクチョウの飛来地Map拡大版
※google mapに加筆。
https://www.google.com/maps/@37.25759,140.29852,4444m/data=!3m1!1e3
釈迦堂川の白鳥は川を挟んで鏡石町からも天栄村側からも見られますが
撮影的には河川敷のある天栄村側がいいでしょう。
ただ専用の駐車場は無いので堤防道路の片側ギリギリに寄せ
他の車が通れるよう駐車します。 -
◆釈迦堂川の空駆ける白鳥たちをチマチマ撮りしてみる
◎2024/1/20
今シーズンの飛来は12月初旬に確認していましたが
まだ数が少なかったので初撮りはこの日が今シーズンのとり始めでした。
釈迦堂川の白鳥は川に沿って少し縦長に散らばっているので
写真で見るよりは多く飛来しています。
この日はおよそ100羽くらいでした。
私が撮影している地点が天栄村で対岸が鏡石町です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
タイトルは『◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬』で
今年になりチマチマ撮りしていますが、
撮影に訪れたからといって必ず
納得できる写真が撮れるわけではなく、
忍耐強く通う必要があります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
野生の動物を撮る方なら分かると思いますが
少しでも良い動物写真を撮るには機材やスキルはもとより
一に忍耐、二に忍耐、三四も五六も忍耐あるのみです。
白鳥の場合は目的も無くただ漠然と撮るなら忍耐は要りませんが
羽ばたきとか、離水、着水、飛翔などは
そのタイミングが来るのをカメラを構えひたすら待つだけです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
離水、着水、飛翔はそう簡単には出会えませんが
比較的簡単に撮れるのが羽ばたきです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
羽ばたきする理由は様々で、
単に伸びをする場合をはじめ親愛の確認、絆の確認、
歓喜、威嚇など様々です。
伸び以外の羽ばたきはディスプレイとも呼ばれています。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
でも白鳥の行動学をある程度知らないと
その羽ばたきが親愛の確認なのか絆の確認なのか
威嚇なのは簡単には見分けがつかないと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この写真は当初は家族の絆の確認かなと思いましたが
相手を突っつく行動が見られたので威嚇の羽ばたきでした。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この写真なんかは、家族や仲間と絆の確認をしているようにしか
見えませんが、最後まで見ないと確定できません。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
これはおそらくペアによる愛の確認だと思います。
しょっちゅう見ている私でも悩まし場合が良くあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
片方が背中を見せたら威嚇行動です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
釈迦堂川のこの飛来地には主にオオハクチョウとコハクチョウと
稀にアメリカコハクチョウが飛来しますが
威嚇行動をするのはほぼオオハクチョウです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この飛来地は両岸が堤防の土手なので
周囲の見通しはあまり良くありませんが
土手の北側に少し見えている雪山は安達太良山(1700m)です。
中通りのやや北側に聳える安達太良山は別名・乳首山とも
呼ばれ山頂が乳頭のような形をしているので
近くでみればすぐ分かります。
しかし、中通り南部から見ると手前にある和尚山(1602m)と重なり
和尚山の方がわずかに高く見えるので、和尚山を
安達太良山と思い込んでいる人も多いです。 -
★東北道安達太良サービスエリアから見た安達太良山と和尚山
(※2023/01/30 撮影)
この写真でお分かりのように安達太良山と和尚山は別々の山ですが
中通り南部から見ると2つの山が重なって見え、
手前にある和尚山の山体が安達太良山のように見えてきます。 -
★釈迦堂川の土手から見た那須連峰
釈迦堂川のこの白鳥の飛来地からは那須連峰(33km)の方が
安達太良連峰(45km)より近いのでくっきりキレイに見えますが
堤防の土手が邪魔になって白鳥のいる川面からは
残念ながら見えません。
でも土手の上からはご覧のようにとても美しく見えます。 -
★釈迦堂川の土手から見た那須連峰と白鳥
釈迦堂川の川面から那須連峰と白鳥のコラボは撮れませんが
運が良ければ堤防(土手)の上から、
飛翔する白鳥と那須連峰のコラボが撮れることもあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
白鳥たちはほぼ毎朝釈迦堂川からすぐそばの田んぼに餌を食べに
飛び立ちます。
飛び立つ時間は必ずしも毎日同じでは無く、
だいたい朝8時~朝11時の頃が多いと思います。
運が良ければ撮影に来て直ぐに飛び立つこともあれば
稀に11時過ぎても飛び立たない事もあります。
少なくとも1時間くらいは粘らないと
飛び立つ姿は撮れないかも(--〆)。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
上記で白鳥が威嚇しているのはオオハクチョウが多いと書きましたが
オオハクチョウはコハクチョウやアメリカコハクチョウより
体長が大きいのでコハクチョウたちがオオハクチョウたちを
威嚇したり追い払ったりはしませんが、
激しく威嚇したり追い払うのはオオハクチョウ同士です。
オオハクチョウは個々の性格もコハクチョウより
キカナイ(キツイ)と思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
オオハクチョウの夏の生息地(繁殖地)はシベリアのタイガ地帯で
コハクチョウたちはそれより北のツンドラ地帯で。
なので繁殖地で縄張り争いすることはありませんが、
オオハクチョウ同士はライバル関係になるので
餌や雌をめぐって縄張り争いをします。
その延長が越冬地にまで及ぶのだと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
それでいてオオハクチョウたちは集団で越冬するのですから
仲が良いのか、悪いのかかなり微妙です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こちらは同じ釈迦堂川のコハクチョウたちです。
オオハクチョウより体長も小さいし、
見たからに性格も穏やかそうです。
釈迦堂川のこの飛来地では、少し変動はありますが
オオハクチョウが7割でコハクチョウが3割ほど。
稀にアメリカコハクチョウも飛来します。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こちらの右側がアメリカコハクチョウです。
嘴(くちばし)全体がほぼ黒いのが特徴です。
左にいるのはオオハクチョウで黄色い部分が多いのが特徴です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
●アメリカコハクチョウ
アメリカコハクチョウは北アメリカ北部で繁殖し日本へはごく少数が
コハクチョウの群れに混じって飛来します。
全長は約130cmで、コハクチョウ(全長約120cm)より少し大きく
嘴はほぼ黒で付け根の部分がわずかに黄色ですが、
個体差もあるし、コハクチョウとの交雑種もいるので
中間的配色だと明確な判別は難しいです。
ただコハクチョウの黄色い部分は鼻筋も黄色ですが
アメリカコハクチョウは黒なので正面から見れば判別できます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
●アメリカコハクチョウ
アメリカコハクチョウは嘴がほぼ真っ黒なので、いればすぐ見つけられます。
手前は少しボケていますがコハクチョウです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
●アメリカコハクチョウ
アメリカコハクチョウの群れは見たことが無いので分かりませんが
日本へはコハクチョウに混じってわずかに飛来するからか
性格は控えめで穏やかに見えます。
もしかしたら、借りて来た白鳥(猫)なのかもしれまんが・・・(^-^;。 -
★オオハクチョウ&コハクチョウ&アメリカコハクチョウ 見比べ
釈迦堂川には3種のハクチョウが飛来します。
飛来数はそれぞれ一定ではなく
オオハクチョウが7割、コハクチョウが3割くらいです。
アメリカコハクチョウはコハクチョウに混じってわずかに飛来する程度なので
数羽いるかどうかです。
この写真では珍しく3種が並んでいます。
それでも遠くから見たら見比べは難しいと思います。
体長は
オオハクチョウが140~150cm
コハクチョウが120cm
アメリカコハクチョウが130cm
でも体長は個体差もあるので正確な見極めにはなりません。 -
★オオハクチョウ&コハクチョウ&アメリカコハクチョウ 見比べ
一番分かりやすい見分け方は嘴(くちばし)の黒い部分です。
黒い部分が8割以上ならアメリカコハクチョウ。
黄色い部分と黒い部分がやや斜めに色分けされているのがオオハクチョウ。
黄色い部分と黒い部分が直線的に色分けされているのがコハクチョウです。
稀にアメリカコハクチョウとコハクチョウの交雑種がいて
両者の中間的な色分けタイプもいます。
右上はぱっと見た時にアメリカコハクチョウ?かと
騙されたのですが、
良く見たら黄色い部分に葉っぱがひっついていました(^-^;。 -
★白鳥の脚
白鳥の足は良く見比べたことは無いの詳細な差は分かりませんが
オオハクチョウもコハクチョウもアメリカコハクチョウも黒一色です。
みな大きな水かきが印象的です。 -
☆イタリア~ドッピアーコ湖のコブハクチョウ (※2019/6/18 撮影)
欧州や中央アジアに生息するコブハクチョウ。
体長150cmほど、鼻孔のコブが特徴です。
コブハクチョウは日本各地で飼育され
中には逃げ出し山中湖のように自然繁殖している所もあります。
他に南半球にはコクチョウ、クロエリハクチョウ、カモハクチョウが
生息します。
コクチョウは日本で飼われていた1羽が逃げ出し
猪苗代湖に現れたことがあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
2羽で向き合って羽ばたく場合は多くは親愛の確認(ディスプレイ)ですが、
複数の場合は家族の絆であったり、
子どもが両親のディスプレイを真似していることもあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
一家族がディスプレイを始めると周囲の白鳥たちも
刺激を受けてディスプレイを始めることもあり
時には十数羽が集団でディスプレイすることもあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
水面の白鳥を粘り強くチマチマ撮りしていると
餌場に向かって飛び立つこともあるし
他から飛来してくることもあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
青空をバックに飛翔する白鳥の姿は
白鳥写真の中でも躍動的でとてもフォトジェニックなので
大好きな一コマです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
飛翔と一言で言っても
飛来してくるケースと、飛来して行くケースがあり
躍動的なのは飛び立っていく時で、
飛来してくる時は羽を大きく広げ
スピードが緩くなるので優雅に見えます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
飛来して来るときはスピードを緩め
上空を旋回することもあるので
撮影チャンスも多くなります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
上空を旋回するのは飛来地の様子を確かめる場合と
その時の風向きによって着水する向きを変更する場合もあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この写真は白鳥の写真を撮りなれている人なら
旋回中だと分かると思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
旋回する場合や着水する場合は羽を大きく広げ
風切羽を広げ初列風切(しょれつかざきり)を立てたりします。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
左側のグレーの白鳥3羽は昨年の夏に生まれた幼鳥です。
幼鳥は約1年で同じく純白になります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
幼鳥はグレー(灰色)といっても個体により色の濃淡があり
濃いグレーほど生まれた(孵化)したのが遅い個体です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
幼鳥がなぜか1羽だけ飛来してきました。
飛ぶ力がまだ弱いのでどこかで親とはぐれたのかも知れません。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こちらも頭がまだわずかに灰色なので幼鳥です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
唐突に目の前のハクチョウが助走し始めました。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
家族やグループで飛び立つ時はリーダーが
先頭になり仲間にクォ!クォ!と声かえしますが
1羽だと鳴くことなく飛び立ちます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
遠くの1グループが助走し始めました。
ハクチョウを数多く観察していると
家族やグループがそろそろ飛び立ちそうだと
ある程度は察知できるようになります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ハクチョウはのべつ幕無く鳴いていますが
家族やグループが一斉に飛び立つときは
リーダーがまずクォ!クォ!と声かえし、
仲間がそれに呼応するようにクォ!クォ!と鳴き
その間隔が次第に短くなり、グループ全体が呼応をしたのを
確認してリーダーを先頭に助走し始めます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
このリーダーの声かけと、仲間の呼応の鳴き声が
聞き分けできるようになれば、
助走する瞬間からカメラを連写することができます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ハクチョウは身体が大きいので飛行機と同じように
風上に向かって助走し揚力を得る必要があります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
川の場合は上流、下流はあまり関係なく風上に向かって
飛び立つので撮影時の風向きを把握できれば
自ずと助走し離水する方向も分かります。
つまり、川は上流側と下流側の2方向しか無いので
風向きさえ把握できれば助走&離水する方向が分かります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
でも、時には無風の時もあれば横風が吹くときもあり
そんな時はさすがに飛び立つ方向を予想するのが難しくなります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
もっと予想が難しいのは360度飛び立つことが可能な
池や沼、湖での予想です。
小さい池や沼なら岸辺に障害物のない場所に向かって飛び立つので
大きな湖よりは予想しやくなります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
釈迦堂川のこの飛来地は川下が北で川上が南になります。
冬は北から風が吹くことが多いので川下側に助走し離水することが多くなり
暖かくなって南風が吹いてくると川上にむかって助走します。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
助走距離は航空力学的に、向かい風が強ければ強いほど
揚力を得やすいので助走距離が短く飛び立つことができ
羽ばたく回数も少なくて済みますが
風が弱いときは助走距離が長くなりバタバタと羽ばたく回数も多くなります。
ただ風が強すぎる時はなるべく飛び立つことを控えるようです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
当地では高野池と言う飛来地もありますが
写真的には釈迦堂川の方が撮りやすいです。
撮影場所によってはご覧のように目の前を飛んでいきます。
あまりに近くてズームのワイド端でも画角からはみ出してしまいます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この距離感は狭い川だからこそ撮れる特徴だと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
集団で来ると3,4羽を画角に撮り込むのが精いっぱい。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
これも着水前に緩やかに旋回しているときの撮影です。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
旋回するときは直接着水する時より
スピードが緩いのでシャッターチャンスも多くなります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ハクチョウ同士がこんない狭い間隔で
よくぶつからずに旋回できるものだと感心してしまいます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
おそらく風切羽は我々が思う以上に優秀なセンサーの役目も
しているのだろうと思います。
自分の体の回りの僅かな風の流れや風圧などを瞬時に捉え
お互いぶつからない距離を保てるのではないかと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ハクチョウは短い距離を飛ぶ場合はカモやガンほど
明らかなV字編隊飛行をするわけではありませんが
グループが集団になればなるほどV字編隊飛行になります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
航空力学の専門家ではないので詳しいことは分かりませんが
V字編隊飛行すると風圧がV字型に分散され
先頭の白鳥には強い風圧がかかるものの
その後ろになるほど風圧が弱まるからではないかと思います。
スケートや自転車競技の団体パシュートと同じような理論だと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この編隊は着水寸前なのでV字編隊飛行は崩れていますが
それまではV字編隊飛行をしていました。
V字編隊飛行中は風圧が一番強い先頭が時々交代するそうですが
実際は見たことが無いので、どのように交代しているのは
分かりません。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ハクチョウは休んでいるとき水面に浮いていることが多いですが
あんがい浅瀬で休むことも多いです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
流れのある川では中々水鏡にはなり難いのですが
浅瀬の岸辺近くは流れもあまり無いので
水鏡に写り込む白鳥が見られます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
少し遠くにいた白鳥が離水し
こちらに向かって飛んできました。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
飛んでくる白鳥がオオハクチョウなのかコハクチョウなのかは
中々見分けはできません。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
でも朝、餌場に先に飛んでいくのはほとんどコハクチョウで
撮影時に分からなくても、後でPCに取り込んでから拡大して
確認すると朝一番に飛び立つのはやはりコハクチョウだと確認できます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
Pc上ならこの大きさになれば嘴の黄色い部分の大きさから
コハクチョウだと分かりますが
肉眼であといくら目の前を飛んでいても
瞬時に見分けるのはかなり難しいです。
スポーツ選手のように動体視力が良ければ見分けられるかも。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
とても美しいフォルムです。
おそらく航空力学的にも理にかなった体形なんでしょうね。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
-
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
上記の写真もこちらの写真も同じコハクチョウですが
下は上記より少し高く浮上したので背景が土手から
黒い森に変わったので白い体がより美しく際立って見えます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この写真から下、しばらくはオハクチョウです。
朝から昼前にかけてまずコハクチョウが最初に餌場に飛び立ち
次ぎにオオハクチョウが飛び立ちます。
完全にコハクチョウが飛び立った後と言うわけではありませんが
大方、コハクチョウが飛び立ってからオオハクチョウが
飛び立つパターンが多いです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
オハクチョウはコハクチョウより体長が大きく
首も長いので飛んでいる時はコハクチョウよりスマートな感じに見えます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
釈迦堂川のこの飛来地は川面から土手(堤防)の上まで
高低差が4,5mありハクチョウが歩いて
土手を乗り越えることはありませんが
同じ町内の高野池は土手が低い部分があり、
そこから徒歩で餌場に向かうこともあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
この飛来地の白鳥の多くは直ぐそばの田んぼに餌を食べに行きますが
必ず一旦上空に飛び立ってから餌場のタンボに降り立ちます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ここからコハクチョウです。
春~秋の生息地はコハクチョウはユーラシアやアラスカのツンドラ地帯、
オオハクチョウはツンドラ地帯より南のユーラシアのタイガ地帯です。
でも日本の越冬地はなぜかコハクチョウはオオハクチョウより
南西で多く越冬します。
おそらく体の大きいオオハクチョウの方が体力にものを言わせ
餌場を独占しやすく、コハクチョウはオオハクチョウに敵わないのも
理由の一つだと思います。
実際、餌を撒くと最初に餌を食べるのはオオハクチョウで
コハクチョウは追い払われます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
コハクチョウは約4000km、オオハクチョウは約3000kmもの長距離を
樺太や千島列島、北海道など中継地で休みながら主に本州に渡ってきます。
本州に渡った白鳥の約70%は東北で越冬するそうです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
オオハクチョウは日本では、北海道から、太平洋側では茨城県・千葉県の
利根川付近、日本海側では福井県あたりまでが越冬の南限だそうで、
琵琶湖でもわずかに見られるそうです。
関西より南で見られたとしても迷鳥扱いされると思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
コハクチョウは本州の宮城県以南から島根県あたりまで飛来します。
宮城県より北でも見られますが、
それは越冬すると言うより中継地として休息するためだと思います。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
日本におけるオオハクチョウ&コハクチョウの飛来地を見ると
福島県はどちらにも当たり、
実際当地の飛来地でもオオハクチョウもコハクチョウも見られるのですから
ハクチョウ好きや写真愛好家からすれば羨ましい地域かも知れませんね。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
-
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こんなに重なって飛んで大丈夫? -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こちらはオオハクチョウ。
体重が重い割には体長も長いのでスマートに見えます。
オオハクチョウは日本で生息する飛べる鳥の中で最大で
体重はオス平均9.8kg~11.4kg、メス平均8.2kg~9.2kg、
最大で15.5kgもあるそうです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
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◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
タンチョウヅルの体重は平均6~12kだそうなので
オオハクチョウがいかにヘビー級か分かります。
飛べる鳥で世界最大なのは
アフリカオオノガンで7~18Kで
最大だと23kにもなるそうです。
オオハクチョウより一回り大きいくらいでしょうかね。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
首から頭がグレーなの昨年夏に生まれた幼鳥です。
一般的に小鳥や猛禽類などは孵化してから巣立ち、
一人前になるまで親鳥が給餌しますが
ハクチョウなどカモ科の雛は早成性の離巣性で
親鳥が口移しの給餌はしません。
孵化すると親の真似をして自ら餌を見つけて食べます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
-
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
こちらはコハクチョウの助走&離水。
コハクチョウはオオハクチョウよりは小型ですが
それでも体重は5kg~8kgもあります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
-
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
これらはまだ混雑していない方ですが
混雑している時でも他の白鳥にぶつかることなく
飛び立てるのは凄いことです。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
水面にたたずむ他の白鳥は泰然自若。
助走している時も、離水するときも無関心に見えます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
助走&離水するときは、まず他のハクチョウにぶつかることはありませんが
混雑している水面に着水するときはわずかにぶつかることもあります。
おそらく飛び立つ時より、着水する時の方が
コントロールが難しいのかも知れません。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
-
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
助走&離水するときは
そこのけ、そこのけって感じですが
水面に居るハクチョウは避ける様子はほぼ見受けられません。
ぶつかってくることは無いと思っているのでしょうね。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
端から見ていると良くぶつからないものだと感心します。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
ま、釈迦堂川はそれほど混雑しないので他のハクチョウにぶつかる
ことはありませんが、
新潟の瓢湖のように激混みしている飛来地ではどうなんでしょうね? -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
私が釈迦堂川のこの飛来地で撮影する場所は殆どが左岸の
天栄村側からですが、一連の写真を見ればお分かりのように
助走、離水して飛び立つ写真の殆どは写真右(川上)から
左(川下)に飛び立っていきます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
それはいかに冬の風が川下(北)から南に向かう
北風なのか分かります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
春が近づき次第に南風が吹く割あいが多くなって
ハクチョウたちも川下(南)に向かって飛び立つ割合が
高くなるので、春の訪れや北帰行が近づいてきるのが分かります。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
北帰行は一気にシベリアなどに向かうのではなく
宮城の伊豆沼や北海道の湖沼などで休養したり
栄養を補給しながらシベリアのタイガ地帯やツンドラ地帯に
帰っていきます。 -
◆釈迦堂川の白鳥点描2024の冬
シベリアに到着してからは越冬地のように集団で暮らすことは無く
基本的にはペアごとに縄張りをもち、
再び繁殖に入ります。
ただ昨年生まれた幼鳥が全て親別れするわけではなく
親の縄張り近くで秋の渡りまで暮らすこともあるそうです。
これで◆釈迦堂川の空駆ける白鳥たちをチマチマ撮りしてみる、はお仕舞です。
いつも最後までご覧下さりありがとうございます。
そして、いいねもありがとうございます。
今日で東日本大震災&福島原発事故から13年。
その間にも熊本地震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)、
そして今年の能登半島地震(2024年)と大きな震災がおき
福島県では2022年の2/13と3/16に震度6強の地震がありました。
当地は2011年の東日本大地震でエネルギーは放出され
私が生きている間には大きな地震は起きないだろうと
身勝手な思い込みをしていました。
全国でも震度6程度の大きな地震は毎年のようにどこかで起きています。
日本ではいつどこで大きな地震が起きても可笑しくないと
度々言われいますが、痛い目のあったはずの私でさえ
さすがにもう大丈夫だろうとか、起きてもせいぜい震度5くらいだろと
判断してしまう心理「正常性バイアス」が働いてしまいます。
痛い目にあってもそう思い込んでしまうのですから
経験の無い人は尚更でしょう。
まさに明日は我が身なので、
せめて身の回りに倒れそうな物は置かない、無理なら
倒れないようしっかり耐震対策をすることが大切だと思います。
ではまた。 j-ryu
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