最後のパキスタン旅５　話が違う！？

2023/07/21 - 2023/08/05

今回の最高峰地点4100ｍのパトゥンダスでのキャンプは楽しかった。今日は1200mの下りのみ・・・って話だったのに「なんで～・・ウソじゃんか～」っていういち日は始まった。

表紙写真は、最終キャンプ地のテント内から。

シスパーレの動画…って山は動かないけどね。
https://youtu.be/E7Nu6xSKvjw?si=w_QFBkySiuJXICA0

エリア その他の都市(パキスタン)

• 旅行の満足度: 5.0

• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

さぁ、今日も無駄に長い山歩き日記だぜ！

キャンプ地のパトゥンダスには13時に到着し、のんびり昼ご飯を食べて周辺を散歩。トレッキングで一番好きな時間帯かもしれない。パトゥンダスは尾根沿いにあるのだが、西側になだらかに続く斜面が見える。

この写真は丘を登って撮りました。

もしかしたら・・・と思ってたら、やっぱりいたよ～。余計なことを言うヤツが、
「あそこを登ってみない？」　と言って、ひとりで歩き始めた。右の小高いところに立ったら、素晴らしい景色が待ってるかもしれない。それをヤツにひとり占めされたらイヤじゃんね。

ってことで、私を含め数人が登り始めた。緩やかな坂と行っても、標高は4000m以上。なんでこんなダリ～ことを。

アメダス？、パキスタンでは初めて遭遇した。

前回の表紙にしたのはここ。

で、最高所？のでっぱりから見下ろした下界。

地図で確認すると、今回の最終キャンプ地は黄色円らしい。
最終目的地は、黄色円から更に数時間歩いたところらしい・・・何かあるの？

ってことは、明日は氷河まで降りて、2日後には「また氷河横断？」

ちょっとおしゃれに撮ったら露出オーバー。

なんだこれ？

お～…不自然な岩！

誰か積んだんだ～・・・

遥か彼方にキャンプが見える。
天空のお花畑に我々だけなんだけど、どうにも絵にならないね。

あ～・・カラコルムハイウェーが見える！

拡大すると、赤線に沿ってカラコルムハイウェー

キャンプに戻ると牛が訪問中・・・牛も退屈してるんだろうね。

も～・・・何かくれ～　ってか、食べられない様にしろよ。

いい時間だね。

何回も書くが、カラコルムで「凄い夕焼け」を見たことが無いのは何故？

ここまで大切に運んで来たニワトリ

星空写真を楽しみにしてたけど、雲が多かった。

トイレタイムはこんな。

標高4100ｍ、しかもお花畑でのキャンプは思い出深いものになったが、夜中から曇り始めて明け方には、けっこう激しい雨となった。

予定表では、今日はここから次のキャンプ地の「ユンズ」まで、1200ｍの下りのみ。足場が悪いと聞いてるので注意して下さいね。という添乗員のお言葉でスタート、今日は楽ちんだ、るんるん気分？

ところが～・・・歩くのが気持ちいい草原を1時間も行くと、急な上りが！　あれれ・・・？

後から添乗員が白状した？のだが、ここパトゥンダスまではSA社でも過去にツアーを催行してますが、この先は今回が初めてです・・・とのこと。

SA社のパンフレットやHPは暗記する程？よく見てるが、そうかそれで今までこのコースを知らなかったんだ・・・と納得。

それにしてもだ、どう間違えたら「下り一筋」のはずが、この山を登るハメになるの？

参加者一同、動揺はしたものの誰も文句を言わないのは「秘境パック」だから？「パキスタン」だから？　もしかしたら「シニアあるある、自分が勘違いしてた」？　今回は平均年齢は高かったがベテランばかりなので、まぁそういうこともあるさって感じ。

ちなみに添乗員は気さくでいい人（表現が貧しい）だったので、全員一致で笑って済ませたよ。まぁ、仕事がいきなりこんなに増えちゃったら怒るけど、遊びが増えるんだからいいじゃんね。

それにしても、雨の中、この山行はヤバくない？
何処にヒトが歩いてるか見えるかな？

白丸ね。
取りあえずの目的地は赤矢印の草原。
どうも、あそこからの下りが1200mってことらしい・・・どこで勘違いしたんだ？

中央上に人影

中央上にヒトが見えるかな？
側面は崩れやすいから、きっちり尾根を行くんだよ。

後ろの頂を越えて来た。

足元に注意・・・尾根を歩いてる時の景色はこんな感じ。
今日中にあの氷河の末端まで降りる。

尾根を外れると、崩れ放題。

ビビる方がいなかったので順調に進んだが、時どき安全なルートを探るために渋滞。

中間地点で、もうぐったり・・・雨が降ってなければなんてことはないんだけどね。

ランチ？
水は氷河水？なので濁ってる。

塩だけは豊富。

亡霊のように歩く。

下を見る…怖いもの見たさ？　スマホを落とすなよ～
多分、オレンジ丸辺りが今日のキャンプ地？
もっと下流だった様な気もする。

中央に赤い人影。
実は、危険だから写真撮影は止めてね…ってことでカメラはリュックの中。内緒でスマホで撮りました。スマホ写真は慣れてないので難しい。

動画で撮っておけば凄かったのにね。

バトゥーラ氷河が白ヘビの様。
明日からはあの氷河の上流を目指す・・・だって。
もう帰ろうよ…が本音。

危険地帯は通り越したが、とげとげ岩が続く。

実は今回、過去のカラコルムトレッキングの経験から、4100ｍまでならトレッキングシューズでいいんじゃないの？　実際、パンフレットにも軽登靴かトレッキングシューズで参加可能ってあったしね。

で、日守山で愛用のトレッキングシューズで来たさ。これなら街歩きも普通に出来るしね。3月のネパールもこの靴だった。

登山靴にすれば良かった・・・と後悔しながら歩いた。同じようなレベルの靴での参加者がもう一人いたので、何となくの安心感。

急峻な山を越えると、1200mの下りに掛かる。
雨も上がり、いきなり春になる。

年間何人も歩かないだろうトレイルに、延々とお花畑が続く。

今日のキャンプ地が見えた。既に先発隊がテントを張っている様だ・・・見える？

ここ！
と言っても、ここからまだ1時間半も掛かる。

最後の下りが、またきつかった。モレーンの下りは石がごろごろしていて、猛烈に滑る。

キャンプ見えた～

遅れていたグループも到着。
既に16時。

マジでハードな一日だった・・・天気が良ければそれほどでもなかったし、事前に「こういうコース」だって分かってたら何てことはなかったかも。

お疲れ様～・・・ってことで、とりあえず水が配られた。
濁ってるけど、これしか無ければ飲めるよ。

雨も上がった・・・みんな頑張ったね～
実はここ「ユンズ」は、カラコルムハイウェーまで徒歩2時間。
激しく消耗していた某オヤジが「ほいみさん、ここでリタイアして一緒にフンザに帰らない？」って誘って来た。

なんでオレを誘うんだ？　　危うく乗っちまうところだったぜ！
「今晩ゆっくり寝て、明日になってから考えようよ」
って我ながら理想的な返答をしておいた・・・かなり気持ちが動いたからムゲに断らなかったのかも。

もちろん、翌朝は笑い話になったけどね。

ここ、ユンズにはもう一度来るから覚えておいてね。

パキスタンあるある面倒臭いこと。

谷が変わると部族？が違うことがあって、大抵は問題ないんだけど、お互いに仲が悪いと、ここから先は「俺っちのシマだから他者は通らせないぜ・・・あ、外国人は関係ないけどね」

つまりポーターをそこの部族の者と入れ替えなければならないという面倒臭さ。スイカとトイカみたいなもの？

で、ここでポーター総入れ替え。

キャンプ地から見えるバトゥーラ氷河の末端、ここから2日間でこれを遡上して最終目的地に向かう。

この旅行記へのコメント （8）

• yamayuri2001さん 2024/03/02 10:42:57

  切り立つ山・・・

  ほいみさん、こんにちは。
  すごい山を登って下ったんですね。
  私には絶対無理だと思いながら、
  今回も驚きと共に拝見しました。
  それにしても、こんな岩がゴロゴロの急な山を
  踏破するには、やはり靴が大事ですよね。
  
  私は、たかがアンコールワットの遺跡を登っただけだったのですが、
  ちょっと緩めの靴を履いていたので、
  靴の中で足が動き過ぎたらしく、
  人差し指が内出血してしまいました。
  未だに黒いままです。
  それに、そこで無理を重ねて、
  さらに筋トレを頑張った結果、
  今、変形性膝関節症で痛みと戦っています。
  こんな山を登るなんて、ひたすら尊敬してしまいます。
  yamayuri2001

  ほいみさん からの返信 2024/03/02 19:05:38

  RE: 切り立つ山・・・

  こんばんは。
  私もあの山を目の前にしたときは冗談かと思いました。
  
  普段からトレッキングシューズを愛用していて、散歩も街歩きも2000m位までの山も同じ靴です。しかもずっと同じモデルを履き続けているので、ネットで買っても問題なし。1年で履き潰しちゃいます。
  
  靴は自分に合ったものを選択するのはもちろんですが、靴下が重要なことは歩き遍路で知りました。歩き遍路用の靴下っていうのがあって、2回戦目の時に履いてみたら「なるほど」でした。
  
  アンコールワットの階段の上り下りは危険ですよね。あれって足を踏み外すヒトが居ないのかなぁ。日本だったらあり得ないです。現役中は力仕事もあったので、腰痛・膝痛に悩まれましたがリタイアしたら治っちゃいました。でも?年位前がら微妙は腰痛が再発してます。
  
  ここまで頑張ってくれたことに感謝してます。
  
  ほいみ

• チーママ散歩さん 2024/02/29 19:20:05

  誰も何も言わないのが大人だな。

  こんばんは　ほいみさん。
  
  ・・・もしもダチョウ俱楽部の上島竜平さんがいらしたならば
  「聞いてないよ」
  「押すな、絶対に押すなよ」
  のギャグフルコースのようなルートですね。
  よくぞここまで添乗員黙ってましたね。
  よくぞ誰もブーたれなかったですね。
  大人な対応です。　
  体力に自信のある猛者ばかりなんですね。
  　
  頁岩っていうのですか？　
  あの今にもはがれて滑りそうな岩。
  ずっと尾根を歩いてみたいとは思ってましたが
  あれは凄い。　
  絶景続きとはいえ。「ほいみさん　一緒に離脱しない？」
  そう聞いてきたおじさんの気持ちがよくわかります。
  

  ほいみさん からの返信 2024/02/29 21:07:44

  Re: 誰も何も言わないのが大人だな。

  こんばんは。
  
  こんなところまで歩きに来る連中は、私を除いて変態ばかりです。私以外は、みんさん「レベル3のトレッキングなのに、こんなところを歩かせて貰ってラッキー！」みたいなものじゃないでしょうか。
  
  逆に聞きたい・・・頁岩っていうんですか？　なるほど、パラパラ漫画には最適な岩かも。あれが重なってると滑ること！　しかも角が尖ってるので危なっかしいこと。
  
  あの軟弱オヤジ、もう一押ししてくれたら楽になれたのに。晩酌の一杯もあればすぐに回復するのに、それが出来ないのがパキスタンの問題点。トンカツも無いし。
  
  ほいみ

• gontaraさん 2024/02/29 12:46:56

  未踏のツアー

  秘境パックアルあるですかね。
  現地のガイドの事をどれだけ信じて決行するか？
  まぁ、この辺りのツアー参加者は、旅の語源はトラブルぐらいには思えるんでしょうけど・・・
  雨のガレ場を歩くなんて、とてもGONTARAには無理。
  危ないから写真は撮らないようにって、ほいみさんに向けた言葉でしょ、きっと。
  俺んちの縄張りには入らせない！
  これも、地方へ行けばあるアルですよね。
  ホントめんどくさい、と僕らは思うけど。
  
  3日から西アフリカに行くんだけど、ガイドがこの前と同一人物らしい。
  上から目線のわりに頼りなくて、チョット心配！
  
  GONTARA

  ほいみさん からの返信 2024/02/29 15:26:19

  RE: 未踏のツアー

  そ〜なんですよね。こういうツアーの添乗員って現地ガイドと参加者の仲を持つのが仕事、みたいなところがありますね。現地のトレッキング会社に丸投げ。コースによっては1年1本のもあるので、このコースは初めて添乗・・・ってことはけっこう多いです。
  
  パキスタンは地方によっては、まだまだ閉鎖的な場所もあって、いろいろ面倒臭そうです。トレッキングコースも山小屋はほぼ無いのでグルプツアーで行くのが一般的みたい。
  
  もう3つ寝ると、西アフリカですか〜・・・羨ましい！　西アフリカはカメルーンしか行ってない。そうそう、秘境パックって、添乗員次第というより現地ガイド次第なんですよね。サファリやトレッキングでは特に。
  
  ほいみ

• 猫大好きさん 2024/02/29 12:13:24

  絶対無理だ～！

  先にテントを張っていた先発隊って
  その道を下ったの？
  もしかして楽な迂回路があったりするのかしらん
  リタイアを誘う某オヤジに一っ票
  まぁ間違ってもこのツアーには参加しないけど。。
  
  コロナ前にナミブ砂漠ツアーに申し込んでいて
  トレッキングシューズでとあったので
  モンベルでトレッキングシューズを購入
  そのままお蔵入りしているのですけど
  メルカリで売っても大丈夫？
  底が劣化とかしていませんか
  
  あれやこれや売り払って身軽になりたい
  猫大好きでした

  ほいみさん からの返信 2024/02/29 15:12:33

  RE: 絶対無理だ?！

  こんにちは。
  
  そうですよ・・・同じコースを大荷物持ってスニカーで行きました。こういうトレッキングに参加すると、自分たちが座敷犬であることが分かります。この手のツアーは事前に健康診断書と過去の山歴の提出が義務付けられてるので安心？ですよ。今回のは5段階中のレベル３でした。
  
  登山靴やトレッキングシューズは10年間もするといきなり底が剝げたりするけど、数年なら問題ないんじゃないかな。私も身辺整理中でデカいリュックや冬用の寝袋など、断捨離中です。腹のぜい肉を断捨離出来なくって困ってます。
  
  ほいみ