2024/01/19 - 2024/01/22
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ひよこ日和さん
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大人の休日倶楽部パスを使って旅に出ました。宮城、秋田、岩手の温泉を巡る3泊4日です。
1日目は、鳴子温泉郷の川渡温泉「山ふところの宿みやま」に泊まりました。
2日目のきょうは、乳頭温泉「鶴の湯」に行きます。人気の本陣に似た、離れ本陣の予約がとれました。秘湯の鄙びた風情を期待していますが…。
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旅の2日目、川渡(かわたび)温泉「山ふところの宿みやま」の朝です。
朝風呂でお腹が空きました。朝食も昨晩と同じ個室でいただきます。
出来立てのお料理が並んでいます。温泉玉子や焼き魚など、さりげなくてもきちんと美味しいものばかり。
この土地ならではの味もありました。
ご飯の奥のお皿は、シソ巻き。味噌を紫蘇で巻いて揚げた郷土料理です。
お味噌汁の奥は胡桃豆腐。近所に有名店があるのです。
器も美しいです。
例えば、汁椀は漆塗りの良いもの。近くに工房があるのだそうです。山ふところの宿みやま 宿・ホテル
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これは鬼首の木桶職人さんのお櫃。存在感があります。炊き立てご飯に木の香りが移って、ひときわでした。
食後には、ご主人がコーヒーを淹れてくださいました。お話ししていると、親戚の家にいる気分になります。 -
(ラウンジ)
出発の時間になりました。名残惜しいです。
「山ふところの宿みやま」は、豊かで清々しいお宿でした。
帰りも駅まで送っていただけるそうです。
最寄りの鳴子御殿湯駅から、陸羽東線に乗ることにします。 -
鳴子御殿湯駅の駅前にある「なるみ観光ストアー」に寄りました。
自家製のお饅頭や地元の名産品が買えるお店です。なるみ観光ストアー グルメ・レストラン
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名物の「栗だんご」は、丸ごとの栗を生地で包んだものです。出来立てを保温機で販売しています。
もっちりとして、柔らかいお団子をスプーンで。栗とみたらし団子が一度に食べられます。温かくて和みました。 -
鳴子御殿湯は、小さくて可愛い駅です。
列車の入線が近づくと、駅員さんが「小牛田行きが来ますよー」と声をかけてくれました。
陸羽東線に乗って、鳴子温泉を後にします。次の目的地は秋田の乳頭温泉です。
まず古川で新幹線に乗りかえ、田沢湖駅へ向かいます。鳴子御殿湯駅 駅
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田沢湖駅に着きました。懐かしい気がします。
昨年の冬も乳頭温泉に行きました。泊まったのは「鶴の湯」の別館、「山の宿」です。この宿が良かったので、「鶴の湯」にも泊まりたくなったのです。人気の本陣は満室でしたが、離れ本陣の予約がとれました。
「鶴の湯」に泊まれる、乳頭温泉の濁り湯にまた入れる。そう思うと、つい急ぎ足になります。田沢湖駅 駅
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駅のバス案内所で切符を買い、乳頭温泉行きのバスに乗ります。 -
バスの窓ごしに、田沢湖が見えます。
昨年は、湖には誰もいませんでした。今年は、観光客が増えている様子です。田沢湖 自然・景勝地
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バス停「アルパこまくさ」で「鶴の湯」の送迎バスが待っていました。
雪の山道を走り、「山の宿」を経由して、「鶴の湯」に到着です。乳頭温泉郷 秘湯 鶴の湯温泉 宿・ホテル
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チェックイン後、「離れ本陣」に案内していただきました。JRの旅行商品専用の部屋です。
名前の通り、宿泊棟や本陣から少し離れていました。
小さな一棟を、2部屋に仕切ってあります。 -
室内です。12畳くらいでしょうか。窓から日が入って明るいですが、灯りは電球ひとつです。暖房は置き型のエアコン。暖かいです。
クローゼットに、浴衣と羽織、タオル、歯ブラシがあります。 -
囲炉裏もあります。夕食前に炭火が入るとのこと。ランプも持ってきてもらえるそうです。
炭火、ランプ…昔話のようで現実感がありません。
戸には鍵があり、奥にセイフティボックスもありました。そういう点は、やはり現代で現実です。安心しました。 -
水回りは寒いです。でも、流しの蛇口からお湯が出てほっとしました。
その奥にはトイレ。笑ってしまうほど狭く、シャワートイレは故障しています。それでも、部屋にトイレがあるのはありがたいです。
便利で綺麗な部屋を求めてはいないので、これで充分。離れ本陣で快適に過ごせそうです。
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部屋の探索が済んだら、温泉です。
まず宿泊棟にある内湯(女湯)に行ってみました。
(どなたもいなかったので、写真を撮らせていただきました)
簡素で、秘湯の風情が豊か。こぢんまりとしたお風呂で、洗い場や脱衣所も狭めです。
お湯はかなり熱く感じました。
シャワーと、ドライヤーがあるのはこの内湯だけです。 -
続いて、貸切風呂です。二つありました。
どちらもほとんど同じ作り。二人でちょうどいいサイズ感です。無料で、予約は不要でした。
ここにもシャワーがあり、洗い場は内湯より広いです。お湯は、確か黒湯。温度も感触も優しく感じました。
二つの貸切風呂は、壁一枚隔てて隣りあっています。物音は筒抜け。隣りのお風呂で話す声がはっきり聞こえて、困りました。 -
お風呂は他に、黒湯、白湯、混浴露天風呂、女性露天風呂があります。
夕方を待って、有名な混浴露天風呂に行ってみました。
乳頭温泉と言えば、のあのお風呂です。 -
混浴ですが、女性にも入りやすい工夫があって助かります。「姫の通り道」がそれ。女性エリアから、濃い濁り湯に体を沈めたままで露天風呂まで進んでいける通路です。
上手に動けば見えないようですが、暗くなってからの方がより安心かと思います。
混浴露天風呂と女性露天風呂は、底から温泉が湧出しています。いかにも新鮮で、ふんわりした感触でした。青みを帯びた綺麗なお湯。季節のせいか少しぬるめで、長湯ができました。 -
入浴後は部屋でひとやすみ。
湯上がりの一杯は、外の雪に埋めて冷やした炭酸水です。この部屋に冷蔵庫は無いのです。
夕方、スタッフさんがランプを持って来てくれました。灯りが灯ると秘湯感が増します。 -
写真で囲炉裏の奥に見える壁は、隣室との境。あまり厚くはないようです。話の内容までは分からないものの、声が聞こえます。気をつけなくては、と思いました。
…なのに、特大の悲鳴をあげてしまいました。
理由は、カメムシ。
ここのカメムシは、天井からいきなり落ちてきます。しかも大きい。目の前にボトン!と来て、総毛立ちました。
部屋にはガムテープ(カメムシ捕獲用)が用意してあります。たくさん使いました。 -
6時前、囲炉裏に炭火を持って来てくださいました。
暖かくて、和みます。
囲炉裏があるのは、本陣、離れ本陣と一部の部屋のみ。夕食は、この囲炉裏端でいただけるそうです。それが、この部屋にこだわった理由のひとつでした。 -
夕食のお膳が届きました。
川魚のお造り、山菜、きのこのホイル焼、お浸し、いぶりがっこ…など。しみじみします。 -
名物の山の芋鍋は、囲炉裏の火で最後まで温かくいただけます。
昨年、別館「山の宿」でも同じ鍋を食べました。宿ごとに味が少し異なるようです。こちらのお団子には山芋の粘りをより感じました。 -
岩魚の塩焼き、蕎麦、煮物などは出来たてを運んできてもらえます。炊き立てつやつやのご飯も来ました。
雪道を幾度も往復して、配膳してくださいました。寒いのに、ありがたいです。
情緒たっぷりで、温かい夕食でした。 -
夕食後は、また温泉に行きます。
部屋が離れなので、戸外に出ないとお風呂に行けないのはつらいところ。でも、ゴムの長靴と、厚くて丈の長い羽織が用意されています。特に長靴は、滑りにくくて助かりました。
お風呂はかなり混んでいましたが、堪能できました。夜の「鶴の湯」は、いっそう風情が増します。
体が温まると、雪も暖かく見えました。 -
部屋に戻ると、囲炉裏の炭は灰色になっていました。でも手をかざすとまだ暖かいです。
温泉の余韻に浸りながら、布団に転がりました。旅の幸せを噛み締めます。
ぽとっと、枕にカメムシが落ちてきました。
秘湯は気が抜けません。 -
明日は次の秘湯です。
岩手の松川温泉「峡雲荘」に向かいます。緑がかった濁り湯だそう。雪の中の露天風呂や、岩手短角牛の夕食が楽しみです。
カメムシぐらい!自分を叱咤して眠りました。
なんだか夢に見そうです。
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旅行記グループ ぬくもる東北
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