2023/12/14 - 2023/12/15
3915位(同エリア14000件中)
たれたびさん
2021年の就航以来、年に1回のペースで乗っている東京九州フェリー。
フェリー旅が好きで、いろんなフェリーに乗りたいけど、深夜発で会社を休まずに乗れるのは東京九州だけで、結局ここにおさまるイメージです。
(丸1日船旅を満喫できることも理由です)
船に乗るのが目的なので、到着後は小倉で1泊。翌日は近隣をぶらぶら街歩きをして夕方の飛行機で帰ります。
今回は小倉駅近くにある地図で有名なゼンリンさんのミュージアムと、門司港じゃなくて若松レトロをぶらぶらしました。
ゼンリンさんのミュージアムは地図好きにはたまらない古地図のコレクションがいっぱい。
若松レトロは観光地化されていない、だけど門司港にも引けを取らないレトロな街並みが魅力的でした。
今回も私一人のソロ活動。写真要員のちいさなカビゴンさんと、前回の岡山・香川行きで旅好きになったヤドンさんがついてきます。
写真は若松レトロの上野海運ビル。今年で111歳になる現役テナントビル。築111年なのにフツーにショップや事務所、カフェが入った「生きて稼いでいる」ビルです。個人的には門司港レトロより若松レトロが気に入りました。
それではいってきまーす!
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 3.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 船 ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
旅立ちは深夜の横須賀港。横須賀中央駅から歩いて10分ちょっと。
アクセスが良いのはポイント高いです横須賀フェリーターミナル 乗り物
-
都心で普通に働いて、いったん着替え&晩飯に帰宅しても余裕で間に合う出港時間。
首都圏発だと、東京から徳島経由小倉に行く便と大洗から北海道にいく深夜便がありますが、どれも間に合わないので(大洗は職場から直行すれば間に合いますが、スーツ&革靴がネック)、この便は貴重 -
今回は「はまゆう」に乗船。相変わらず美しい船内でした。
これで4度目くらいだけどなぜか相方の「それいゆ」には乗れません。どうもご縁がないらしい(^_^) -
船内はクリスマスモードやーん
-
受付に押し入ろうとするサンタさんたち。
船だからでかい煙突が屋上についてますけど(^_^) -
今夜のお宿、ツーリストA。いわゆる2等寝台。お布団と枕、電源完備。カギはないけどブラインドでしきれるプライベート空間は一人旅には十分かつ快適な寝床です。
向かいのベッドは無人だったので静かに過ごせました
これで小倉まで12,000円。安い! -
出港まえのお約束だじぇー。
もう1杯追加したら酔っ払って翌日は二日酔い(^_^;) -
貨物積み込みで30分ほど遅れ、24時過ぎの出港です。
貨物で成り立つ航路だから、荷物が集まってるのなら、それはそれで良いことです -
よくあさー。現在、紀伊半島の串本沖。
あいにくの雨模様だ -
途中、白波が立つくらい、波高3mの海況だそう。さほどではないですが、ゆらゆらと揺れ続け、二日酔いの身にはちょっときつかった。途中から軽めの船酔いにシフトしたかも(>_<)
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おひるごはん!梅しらすそば。
船中の楽しみにしては地味ですが、二日酔いと軽い船酔いのミックスでこれくらいが限界でした(梅干しのおかげで復活できた!) -
午後、四国南岸まで来たらようやく晴れ間ものぞきます
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船内では風呂に入ったりプラネタリウムを見たりごろごろと。
夕方くらいまでスマホも圏外で、のんびりした時を過ごします。
年に数回はこんな日もあって良いが、あっという間に時が経ってしまう -
豊後水道の夕日
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雲がかかり、波間に沈む瞬間は見れませんが、反射した光が金色に輝きました。とにかくグラデーションが美しくて、この旅でいちばんの絶景でした
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ばんごはーん。だいたい回復したのでチキン南蛮をいただきます。
とーちゃんまた飲むのかと、心配する2人を尻目にハイボールも。
なるべくお金を落としてレストランに貢献しとかないとね。なくなったら困るし。前来た時より少し値上がりしたみたいですが、美味しくいただきました -
門司の灯が見えてきたやーん
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新門司港で連絡バスに乗り継いで、22時の小倉駅到着ー。
北九州は風が強い雨模様。新門司港では接岸を慎重に行うため15分ほど遅れましたが、安全に到着できました -
今回のお宿は西鉄イン小倉。
早期予約でお得だったやーん西鉄イン小倉 宿・ホテル
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シンプルなお部屋でしたが過不足なくたいへん快適に過ごせました。
基本がちゃんとしてるホテルって素敵です -
さて翌朝。
昨日に続いて小雨模様。寒い。
軽く朝ごはんをとって、ホテル前の道を10分ほど歩き、大きな川を渡ったら目的地のリバーウォーク北九州。真ん中あたりに小さく小倉城が見えていますリバーウォーク北九州 ショッピングモール
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リバーウォーク14階にあるゼンリンミュージアムにやってきました。
住宅地図のパイオニア、今はカーナビでおなじみのあの会社です。子供の頃から道路地図と時刻表が愛読書な地理オタとしは見逃せません。
ゼンリンさん、発祥が別府で、いまの本社は北九州。九州が本拠地とは知らなんだ。このミュージアムでは前社長が収集した貴重な古地図が展示されています。
なお、ゼンリンさんが住宅地図を手掛け、その後大きく成長した過程については、
平岡陽明氏の小説『道をたずねる』に詳しく描かれています。
同書のページ https://amzn.asia/d/2fGtuJt
(アフィリエイトではありません、残念)ゼンリンミュージアム 美術館・博物館
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「地図」の博物館という特性か、展示はすべて撮影NG。
唯一、床面に描かれた伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図(いわゆる伊能図)」が撮影OKでした。伊能図とひと口に言っても大図・中図・小図と縮尺別に作られたり、副本や模写など多数が世に出ているそう。明治時代になってからも伊能図を基に官製図が多数作られ、とても大きな役割を果たしたそうです(知らんかった)。
シーボルト事件もこの地図の密輸だしな。
そのほかにも、伊能図以前の地図でどのように描かれていたかなど、大変興味深い資料ばかりがありました。ビル内の博物館だったので1時間くらいで見れると思ったら、2時間近くいても足りないくらい。学芸員さんも親切にいろいろと教えてくれました
ところで伊能忠敬氏、地図を作り始めたのは齢50を過ぎて隠居後の話。暦学や天文学(測量学)をこの歳から学び始めて伊能図を完成させたそう。今で言えばリスキリングの星ですな。見習いたい! -
ミュージアムに併設されたカフェからの眺望。
製鉄所など北九州工業地帯が一望できます。あいにくの空模様ですが鈍色の空も工業地帯には似合うもの -
小倉城がよく見えるじぇー。
ゼンリンミュージアムのあとに立ち寄るつもりでしたが、ミュージアムが楽しすぎて時間がなくたったの今回はお預け -
いちおう外観だけ。
4,5回北九州には来てるのだが、一度も行けていない小倉城(^-^;小倉城 名所・史跡
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ゼンリンミュージアムの次は旦過市場にやってきました。
ここでぬか味噌だき(サバやイワシをぬか味噌で煮込んだ郷土料理)を買い込みます。
2022年に2回火災に見舞われ大きな被害を受けましたがその復興状況を定点観測するのも最近の流れです(もともとはNHKドキュメント72時間で扱われ、聖地巡礼的に訪れるようになりました) -
火災で被害をうけたエリアは仮設商店街ができていました。
今後は、火災前からあった再開発計画とあわせて大きく変化していくみたいです -
地物野菜がお安い。さすがは庶民の台所です
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無事にぬかみそ炊きを入手して次に向かったのは若戸大橋。
JRの戸畑駅から歩いて10分弱のところにある洞海湾を渡る大きな橋です。クルマは橋を利用しますが、歩行者用に今でも渡し船が通っており、船好きとしては一度乗りたくてやってきました若戸大橋 名所・史跡
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100円で乗れる小さな渡船が対岸の若松まで結んでいます。
戸畑から若松まで鉄道でも行けるのですが、かなりの大回りとなり30分以上かかるため今でも渡船が活躍しています若戸渡船 乗り物
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ごくごく簡素な船内。なんせ3分ですから。
自転車も持ち込み可です。乗った時は学校帰りの高校生が数名いました。日常生活に根付いている感がとても良い -
向こう岸に渡るだけだから、ごく穏やかな渡船かなと思ったら甘かった。
風ビュービュー、波もかなり立ってます。潮流が速い様子。こんなんで大丈夫? と思ったけど、何事もなかったかのように船は出港。
若松側の発着場はちょうど橋の向こう側あたりですが、潮流が強いせいか、いったん大きく左にかじを切って迂回。その後潮流の流れに乗りながらピタッと入港。達人技を見せられました -
無事に対岸へ到着ー
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若松側は、実は門司港レトロとならび、若松レトロと称される昔の街並みが残っています。シンボルとなるのがこの建物。上野海運ビル
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もともとは三菱のビルとして建てられたビルで、築は1913年(!)。今年111周年のレトロなビルディング。
灰色の空と相まってホラーゲームに出てきそうなたたずまいながら(失礼!)、驚くべきことに現役のテナントビル旧三菱合資会社若松支店 名所・史跡
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中に入ると、そこにはまだ日常の息遣いが
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観光名所としての保存ではなく、普通に事務所やお店が入居しています。ちなみに床は板張り。踏み出す足の感覚も楽しい
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とても使い込まれた、でもしっかりメンテナンスされた階段をあがって2階へ
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2階から上は吹き抜けのまわりを回廊がめぐる贅沢な空間です。
100年前の若松は石炭の積出で栄えた街。賑わいの中で最先端のビルディングとして建設されたのでしょう。あまりに素敵すぎます -
革ジャンのリノベーション屋さん。
100年前には考えられなかったテナントでしょうが、ビルの雰囲気にしっかり溶け合っています -
フロア毎の給湯室。効率重視の現代と違ってゆったりしてますね
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お手洗いもキレイに掃除されてました
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お腹が空いたので、3階のAsa cafeさんへ。ビル内では唯一の飲食店です
アサカフェ グルメ・レストラン
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100年のビルに作られた、ゆったりした今風のカフェ
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目の前には洞海湾。船も頻繁に行き交うようで眺望は満点
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ロコモコ丼をいただきました。味はおいしい。
が、結論から行くとあまりくつろげませんでした。
お店のしつらえは良いんだけどねぇ。ここではあまり書きませんが、たぶんハードじゃなくてソフトの問題。早々に退散しました -
気を取り直して若松駅までぶらぶらお散歩。雨はやみましたが空模様はまだまだです
若松南海岸通り 名所・史跡
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若戸界隈、門司港のようにレトロな建物が林立しています。完全に観光地化された門司港より、こちらのほうが気持ち良いです
旧古河鉱業若松ビル 名所・史跡
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あまり時間がなくて駆け足で通り過ぎましたが、次は半日くらいかけてゆっくり回りたいなー
石炭会館 名所・史跡
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渡船場から10分ほどでJR若松駅に到着
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筑豊炭田からの石炭が到着する駅で、昔は大きな駅だったそう。今は住宅街の終着駅ですが、駅前にSLがいたり、この規模の駅では珍しい立ち食い蕎麦屋があったりと、往時がしのばれます。
15分ほど先の折尾駅で特急に乗り換えて博多駅へ向かいます。折尾から博多までは特急なのにまさかの満員で立席でした(>_<) -
慌ただしく福岡空港へ移動。ドタバタ移動したわりに予定のひこーきが30分のディレイ。どうしようと思ったら7番ゲートのすぐそばにまさかのせんべろ発見。
制限エリア内にこんなもん作っていいのか? って思っちゃうくらいせんべろでした( ̄▽ ̄)九州産直角打ち しらすくじら 福岡空港店 グルメ・レストラン
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1,000円でお酒2杯とおつまみ2品。酢もつと明太子でした。右側の木札は2杯目の引換券。15分ほどでぶわーっと飲み干します。
2杯も飲んでトイレだいじょうぶか、、、と心配するちびカビちゃんたち。
※残念ながら2023年末で閉店したそうです -
ほろ酔い気分で搭乗。
今回は青い方のひこーきです。基本はJAL派なんだけど、福岡線はANAが安いことが多くて、よく裏切ります(^_^;)福岡空港 空港
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しかも今回は良い時間に最新鋭の78G(2021年に導入が始まった787の新型エンジン搭載バージョン)が飛んでたので迷わずこちらにしました。
JALのA350以上に大きな画面にびっくり。座席も改良されたのか、今までよりゆったり座れる気が(個人の感想です)。ANAの787ってぎゅうぎゅうに詰め込む印象があったので多少改善されたのであれば嬉しいところ -
東京に着く頃にはまっくらだー。
搭乗前のせんべろ2杯、危惧した通り飛行中にトイレに行きたくなりました。この辺は要注意ですね(今回は隣が空席で良かった) -
というわけでフェリーで九州に行く旅、無事に帰ってきました。
年に1回くらいしか行けない船旅ですが、プチクルーズとして楽しかった。
次は横須賀行きの逆向きで乗ろうかななどと思っています。
あと若戸レトロ。ここはとても良かったので自壊はゆっくり回ろう。
そうそう、もう3回目くらいなので東京九州フェリーの部分は軽めに書いてしまいましたが、よりくわしく船旅を見たい方はこちらもどうぞ。
https://4travel.jp/travelogue/11700841
祝!新就航!東京九州フェリー「はまゆう」で行く門司下関2泊3日の旅(1/2 はまゆう乗船記)
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