2023/12/01 - 2023/12/08
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マリアンヌさん
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3,500年以上前、人口100万人を抱える上エジプトの首都だった古都テーベ。
まさに古代浪漫のルクソール。王家の谷、王妃の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿など見どころ満載。
記録として写真を残したくて枚数が増えてしまいました。
まずは半日分をアップしました。
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いよいよクルーズ船がルクソールに到着した。
そもそもベースのツアー日程があり、おすすめOPでイシス神殿、気球、バナナ島観光(セットになってるようだった)を追加した。
ロビーに5:45集合。波止場からボートでナイル川対岸に向かった。 -
バスに乗り換えて行くと車窓からバルーンが見えた。
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朝日が登ってきた。
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バルーン搭乗広場に到着。
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同じボートで来た方たち、追加フィーで写真&動画を申し込んだ。
色んなポーズを要求されて。 -
バルーンのカゴは仕切りが4区分、事前に体重を申告してバランスをとって乗る区画を指示される。乗っている間はバランスが崩れないよう移動禁止。
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だんだん上がっていく。朝日が美しい。
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広場で準備しているバルーンが見える。
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地平線が見える。
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北海道で乗ったことがある気球、景色が全然違う。
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幻想的な景色。
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きれい。
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バーナーで気球内の温度を変え、コントロールするそう。
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ハトシェプスト女王葬祭殿が見える。
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ひとつのバルーンに20名くらいの乗客だった。
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それほど期待してなかったのだけど、感動的な眺めだった。
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バルーンツアーバスが河岸で降ろしてくれて、ガイドと今日のドライバーと合流。
メムノンの巨象へ。
紀元前14世紀古代エジプト第18王朝第9代のファラオだったアメンヘテプ3世の葬祭殿が、この場所に建てられたが、後のファラオによって破壊され、入口に立っていた像だけが3000年以上の時を経て今に残されているそう。 -
確かにデカイ。でも顔も削られているね。
時代がわからくなって…
アメンヘテプ3世の頃は第18王朝の最盛期で、ハトシェプストの後の時代。
アメンヘテプ3世の年長の王子トトメスは夭折し、別の王子アメンヘテプ4世が即位する。ツタンカーメン(トゥトアンクアメン)の父としても有名な唯一の神アテンに対する信仰という独自の宗教政策を行った王。 -
そして王家の谷へ。何故この辺りが王家の谷なったかというとこのピラミッドの代わりになるような山アル・クルン(とんがり帽子のような山)があるからとのこと。
王家の谷には、古代エジプト文明の新王国の歴代ファラオの墳墓が60以上が発掘されているそう。
古王国のピラミッドと違い、山腹の岩窟を掘り込み、通路奥深くに王墓が造られている。
この電気自動車で墓の入口まで移動。 -
ラムセス4世の墓。
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ラー・ホルアクティに迎えられる王。
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ヒエログリフが並ぶ。
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ヒエログリフが並ぶ通路、まさにエジプトだわ。
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ミイラ作りの絵だとか。
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玄室へ。
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青い天井。アスワンから運ばれた花崗岩の石棺。
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天の書が書かれているそう。
アトラスみたいに天を支えているみたいな絵。 -
現代アートに通じるような絵。
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門の書、アム・ドゥアトの書が書かれているそう。
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黄色い顔料が鮮やか。
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この先は立ち入り禁止。
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門番が奥の写真を撮ってくれた。
珍しくチップは要求されなかった。 -
拡大して。
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メルエンプタハ王の墓。
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ラー・ホルアクティに迎えられる王。
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太陽円盤の中のフンコロガシのケペルと羊の頭を持つ神クヌム。
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上は、オシリスの厨子。
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人型棺や大型棺も。
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これも死者の書なのでしょう。
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ジャッカルの姿をした死者の守護神アヌビス神。
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ラムセス9世の墓。
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王のレリーフでしょうか。
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牡羊の頭をした神と洞穴の書。
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通路の天井。聖なる船と神々の行進。
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船の中央には、ハトホル神、クヌム神、ホルス神でしょうか。
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アンクと何かを捧げてる?ヒエログリフが読めたらね…
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さらに奥へ。
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玄室。
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あぁ王家の谷に来てるんだなぁと実感。
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素晴らしい図像の数々。
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修復、再生の象徴的な意味があるホルスの目かな?
(ウジャトの目ともいわれている)
古代エジプト神話によれば、ホルスは戦いで敵に右目を奪われたが、後に再生され、彼の復讐のための力として役立ったため、ホルスの目は再生、復活、そして生命の力の象徴として捉えられるようになったそう。
それと、天空で太陽を運ぶ太陽神ケプリと同一視されているフンコロガシ。 -
象形文字って可愛いよね。
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ツタンカーメンの墓へ。
王家の谷は20世紀初期までにほとんどの墓が盗掘に遭ったが、ツタンカーメン(紀元前1341年頃~紀元前1323年頃)の王墓だけは、ラムセス6世の墓の作業小屋の下にあったために、1922年にハワード・カーターに発見されるまでほぼ未盗掘だった。
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当時の写真つきの案内表示板があった。
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ツタンカーメンのミイラ、レプリカだと思ったら本物だった。
ツタンカーメンは、父・アクエンアテンの後をわずか8~9歳で継ぎ、19歳で亡くなった。
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玄室。角川武蔵野ミュージアムで予習してきたのでわかりやすい。
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いやぁ、やはり本物だ!
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石棺。多神教の神々が復活していて、オシリス神、イシス神などが描かれているそう。
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死者の書とは、1時から12時まで、各時間ごとにストーリーがあって12時に到達したら、太陽神が再生する=朝日となって地平線から昇るという、再生復活の神話。
5人の神々に先行されたケプリ(スカラベ)の姿をした太陽神が描かれていて、夜明けの情景が描かれているそう。
その下の12匹のヒヒは、昇る朝日に顔を向けて嬉々としている様子であると思われるそう。
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左端のミイラの姿をした人は、冥界の神オシリス。その横に良き神、2国の主、王冠の主、ネブケペルウラー、永遠・永久の生命を与えられし者、ツタンカーメン。
その隣は、ツタンカーメンのカー(生命力を表す死者の分身)。 -
天の女神のヌウトが、ツタンカーメンに挨拶をしているシーン。
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オシリス神の前で、ヒョウの毛皮をまとった人物、ツタンカーメンの次に王位についたアイ王が手に持っている手斧で、ミイラの口開けの儀式をしているところだそう。
ミイラとなった王があの世でも呼吸ができたり、食べ物を食べたり、ものが見えたりするように、ミイラのあちこちを手斧で開くような儀式とのこと。 -
右側の壁画。
葬列の人々の上には、オシリス神となりしエジプト王、ネブケペルウラー(ツタンカーメンの即位名)を称える言葉のよう。
ツタンカーメンのミイラのソリを友人達が運んでいるそう。白いハチマキは、喪章とのこと。 -
ミイラの上には、良き神、2国の主、ネブケペルウラー、永遠の生命を与えられし者。その名前よ永久にと。
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次にハトシェプスト女王葬祭殿へ。
女性初のファラオとなったハトシェプスト女王が造営した。
王家の谷、ハトシェプスト女王葬祭殿、カルナック神殿は一直線上にあるとのこと。 -
周囲の風景と調和してエジプト建築の最高傑作の一つと言われている。
何だか建築デザインがモダン。 -
ハトシェプスト女王(B.C.1505~1484)はトトメス2世(B.C.1530~1520)の死後、即位した幼いトトメス3世の摂政となり権力を手にし、トトメス3世に変わり、自らファラオを名乗り実権を握る。
そして地位を正当化するため、自分は男性であると称して髭まで付け、古代エジプト最初の女王となった。
枠の中、没薬のもととなるミルラが植えられていたそう。 -
以前ここでテロがありましたよね。同じ市に住む新婚夫婦が亡くなり、同じ名字だったため、弟と間違えて実家に記者から電話があったことを覚えている。
現在は観光地の途中や出入り口にチェックポイントを設け、警備しているようだった。 -
空港で会った日本からのツアーの方に聞いたところによるとバスの中に銃を持った警官が同乗、バスも先導されていたそう。
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ホルス神もあった。
もともとスフィンクス参道にスフィンクスが並んでいたのではということで再現されている。 -
美術館みたい。
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復元されたハトシェプストのオシリス柱。
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実際のレリーフは見つけられなかったけど…
誕生殿には物語が描かれている。ハトシェプスト女王の母の寝所にアメン・ラー神が入ってきて二人が結ばれ彼女が生まれた、羊頭の神クヌム神(ろくろを回し粘土に魂を吹きこみ人間を作る)にアメン・ラー神が私の為に可愛い子供を作りなさいと命じている。クヌム神が作ったカァ(生命力)には男性器が、ヘケト女神は生命のしるしアンクを与えていて、それをハトシェプストの母に与えている。 -
王家を受け継ぐ魂、ロイヤルカァいわゆる男性の魂的なものを持った女性の肉体をもった人が生まれてきたのでハトシェプストは女王になることができたという物語。
ハトシェプスト女王葬祭殿の設計者である側近のセンムトという男性が愛人だったとの説もあるそう。 -
ハトホル女神礼拝所。
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こちらは牛の姿をしたハトホル女神。
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女王が行ったブント国(紅海、ソマリア、エジプト周辺にあったと言われる)との交易を描いたレリーフが残っている。女王の治世では、エジプトで初めて貿易が行われただけでなく、シナイ半島で金の採掘を行うなど、平和で経済も盛んだったそう。
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エジプト初の女王として権勢をふるったハトシェプスト女王だが、、トトメス3世が成長し、力をつけてからは結局失脚することとなった。
トトメス3世は、女王の像を全て破壊させ、これまでの平和路線とは一転し、エジプトのナポレオンと呼ばれるほど戦争を続けたそう。 -
至聖所へ。冬至に太陽光が入る設計になっていたそう。
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奥に少し残るレリーフ。
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知恵の神、書記の守護者トト神が見える。
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ヒエログリフが削られているところもあり、ハトシェプストは歴史から消された女王と言われる。義理の息子のトトメス3世によって名前や姿が消された。
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最近では、トトメス3世の息子アメンヘテプ2世の即位にあたり男性の王位継承権の正統性を示したかったからではと考えられているそう。
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ところどころレリーフが見える。
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旧約聖書の出エジプト記でモーセをナイル川で拾って育てた義母は彼女とも言われているそう。
イスラエルの民が飢饉を逃れてモーゼに率いられてエジプトに逃れたという伝承は、エジプトとパレスチナの交渉が多く遊牧民ヒクソスがエジプトに侵入したことなどから史実なのではと。しかしエジプト王の酷使のため脱出、出エジプト記に。 -
ところで彼女たちにとって異邦人な私、珍しいらしくこの後も観光地で一緒に写真撮って!と寄ってくる。
ちょこっとだけアイドルの気持ちがわかった(笑) -
柱が残るのみになった場所。
今まで見たプトレマイオス朝の神殿とは、全く違う建築で面白かった。 -
いよいよ楽しみにしていたネフェルタリの墓へ。制限時間10分ほど。
ネフェルタリ・メリト=エン=ムト (最も美しい者、ムトに愛されし者) は、ラムセス2世の即位前に彼と結婚していたと思われているそう。 -
彼女はファラオの他の妃たちに比べてはるかに重要な役割を果たしていたそうで、外交においても重要な役割を演じていた。たとえばヒッタイトの王妃プドゥヘパに親しい関係を結びたいと手紙を送ったそう。
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前室にも死者の書が書かれているそう。
上の絵で右を向くホルスとその4人の息子たち。
下の絵で横たわっているのは、ミイラになったネフェルタリ王妃。
両脇のハヤブサは豊穣の神イシス女神と葬祭の神ネフィテス女神。 -
左に死者の守護神、死者の眠りと来世を守るアヌビス神。
右に死後の再生と生命を象徴するオシリス神。 -
こちらもオシリス神かと。
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左に愛と美の女神ハトホル、次に地平線の太陽神ラー・ホルアクティ。
右奥にはホルス神も見える。手前右は、戦と狩猟の女神ネイト。
天井の星々も美しい。 -
右はフンコロガシ頭の太陽神・ラーの形態の一再生復活の象徴つケプリ。
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イチオシ
イシス神に連れられているネフェルタリ王妃。白い亜麻布のチュニックは、透けているかのように描かれている。
一番お気に入りの美しいネフェルタリ☆ -
ネフェルタリがオシリス神とアトゥム神に捧げ物をしている。
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中央に死後の再生と生命を象徴するオシリスと創造の神アトゥム。
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中央から左。
オシリス神に供物を捧げている。
牛の頭、脚、臓器などが書かれていて、香を炊いて煙があがっている。 -
中央から右。
アトゥム神に供物を捧げている。 -
右側の絵。
來世の糧になるよう雌牛が7頭、雄牛は1頭、赤い城の主とあるそう。
舵櫂は東西南北を示していて、來世への旅が出来るようにとのこと。 -
美しいネフェルタリ王妃。
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左側の絵。
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拡大して。
ネフェルタリ王妃が、学問の神、魔術の王でもあるトト神にパレット(筆箱)やペンなどを捧げている。カエルはへフェン(10万)を表し、彼女の長寿が10万年生きますようにとの比喩とのこと。 -
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下への通路の左側。
右のイシス女神と左のネフティス女神のあいだにいる雄羊頭の神は、ラーとオシリスの結合を象徴し、太陽の日々の死と再生のテーマを表しているそう。 -
下への通路の右側。
ネフェルタリがプタハ神に亜麻布の供物を捧げている。
右の色とりどりの柱は、オシリス神の背骨ジェド柱。 -
さらに下へ。
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上は、ネフェルタリ王妃が供物の入った儀式用の壺をハトホル女神とセルケト女神に差し出し、マアト女神が保護のしるしに翼を差し伸べている
下は、供物卓の前にいるネフェルタリ王妃が、イシス女神とネフティス女神にぶどう酒を捧げている。 -
左は戦と狩猟の女神ネイト、右は生命の貴婦人女神セルケトでしょうか。
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羽を広げネフェルタリを歓迎する太陽神ラーの娘アマト神。
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ジャッカルの姿をした死者の守護神アヌビス神。
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玄室へ。
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右にホルス=ネジテフ、父の復讐者ホルス。
左にオシリス神。 -
ホルス=イウンムテフ(ホルス神の1つの形で側頭部の髪を編んでいる)
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完璧なオシリス神。
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拡大して。左はセクメト女神でしょうか。
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ネフェルタリ王妃もヒエログリフもあまりにも色が美しい。
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ナイフを持って冥界の門番がいて、呪文を唱えて通り、來世に行くそう。
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玄室の一番奥へ。
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ネフェルタリ王妃とオシリスのために泣く女神ネフティスのよう。
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オシリスとアヌビスに守られたネフェルタリでしょうか。
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セルケトでしょうか。
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少し時間オーバーになり門番から時間ですよとの声が。
15分くらいとは思えないほど永遠の時にワープしたような素晴らしい時間だった。 -
最後に一番お気に入りのネフェルタリにご挨拶。
写真が多くなったので、午後に続きます。
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