エジプト旅行記「博物館編」

2024/02/09 - 2024/02/26

エジプト縦断＆パリ・アムステルダム・マドリード美術館巡りの、16泊18日に渡る旅行記です。

もう何年も正式オープンが延期されている「大エジプト博物館」のプレオープン入場と、その大エジプト博物館に引っ越した後は120年の役目を終える「エジプト考古学博物館」の、博物館編です。

エリア エジプト

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 旅行の手配内容: 個別手配

ギザのホテルからUberでカイロ中心地へ。
もうすぐ役目を終えるエジプト考古学博物館。

敷地内で「ガイドしますよ」と、日本語で話しかけて来る若いエジプト人の男がいました。
正式なガイドではなく勝手に申し出ている感じだったけど、その辺は博物館としてOKなのかな？

建物奥から見た入り口。
入るまでに３回、そしてなぜか出るときにもセキュリティーゲートを通ります。

ここにはエジプトというより世界の至宝である、ツタンカーメンの黄金マスクがあるわけで、テロをする側にすればこれ以上ない爪痕を残せる場所。
まあ厳重なのも仕方ないか。

入館したら2階奥のツタンカーメン黄金のマスクに直行しましょう。
ちなみに部屋の中は撮影禁止。

1分くらいの間だったけど、ツタンカーメン黄金のマスクとフェイスtoフェイスで見つめ合い、旅の大きな目標をひとつクリアー。
ちなみに帰る際に覗いたら、部屋の前は長蛇の列でした。

写真はツタンカーメンの玉座。

最大のピラミッドで世界に名が知れているクフ王。
しかし現存する像はこれしかなく、わずか7.5㎝

こうした古き良き博物館の雰囲気は、引っ越し先の大エジプト博物館にはありません。

髪の毛も残っているミイラ。

重厚な石棺が所狭しと並ぶ。

ミュージアムショップは2つの意味で貴重な存在。
まずは店員にへばりつかれず、ゆっくり見れること。
もうひとつは値札がついていること。

街や観光スポットのみやげ物屋は、必ず店員にへばりつかれる。
そのうえ値札は無く、価格はすべて交渉次第。
事前に大まかな相場感を養う意味でも、こうして色々手に取って見れる機会は貴重。

これが最も高い商品で10万円弱。
でもこれ、正直言って商品としてのクオリティは低い。
日本では高品質なフィギアを普段から目にするので、これで10万？と思ってしまう。

再びUberに乗り、大エジプト博物館にやって来た。
2012年の着工で2020年オープン予定だったが、度重なる延期でいまだ正式なオープンに至らず。
現在は一部入場だけのプレオープンで、その入場料なんと6000円！
このバカみたいな価格は儲ける為というより、現状で殺到されても困るからといった意味合いかと。

この数日後に行ったルクソール、ネフェルタリの墓も理屈は似ている。
10分の入場で1万円というボッタクリバーも真っ青の値段だが、文化財保護の観点から殺到されても困るので、無理して来なくていいよという値段設定らしい。

こうして「大エジプト博物館」と日本語で書いてあるのは、金も技術も日本が大きく関わっているから。

ちなみに小池百合子がカイロ大学と関わっていたかは・・・
あっ、それ言っちゃダメなんだっけ。

来場者を迎えるのは、重さ86トンのラムセス二世像。
あのアブシンベル神殿も、ラムセス二世の命でつくられた。
紀元前に身長180㎝、111人の息子と69人の娘をもうけ、90歳まで生きた歴代ファラオのスーパースター。

建物中央を貫く大階段。
同時に展示スペースにもなっている

大階段を昇りきった正面には、ギザのピラミッド。

模型で再現された、大エジプト博物館とギザのピラミッド。
なるほど、この位置関係なのね。

この抜け感、奥行きは凄い。

そして楽しみなのが、このイマーシブエキシビジョン。
日本語でいうと「没入体験展示」かな。

おおっ、楽しみだ

はじまった！
今の世で見ている神殿は茶色だが、当時は極彩色。

きれいだ・・・

いやーっ、凄かった！
でもまあ6000円も出したのだから、これくらい楽しませてもらわないと。

洗練されたフードコートも併設している。
値段はそこそこ、べらぼうに高いわけではない。

正式オープン前なのに、既にかわいい住民が。
ピザのおこぼれを、ひたすら待つ。