2023/10/09 - 2023/10/24
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kawausoimokoさん
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ベルリンのペルガモン博物館が4年間の完全休館に入る前に滑り込みで見に行ってきました。
ついでにドレスデン、プラハ、ウィーンの美術館も巡ってきました。
今回の旅でも、各美術館の展示内容について事前の調査が不十分だったため、観られなかった作品がいくつかありました。
しかし、その代わりに予期せぬ企画展に出くわし、思わぬところでお気に入りの作品に出会ったりして、何より歴史を再認識する旅となりました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- LOTポーランド航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2023年10月11日(水)(Day3-2)
次はペルガモン博物館の臨時分館となっている、Das Panoramaへ向かいます。 -
Pergamonmuseum Das Panorama
2018 年 11 月に建てられたPergamon Das Panoramaでは、建築家で芸術家のヤデガー・アシシによるアート作品「ペルガモン360 度パノラマ」をメインとした展示物が見られます。 -
ペルガモン遺跡
1871年、イスタンブールからイズミールへの鉄道建設に関わっていたドイツ人鉄道技師カール・フーマンは、ペルガマ付近の鉄道工事現場から遺跡の破片を発見しました。
当時、英仏は地中海沿岸地域の遺跡を盛んに発掘して貴重な遺物を自国へ持ち帰っており、ドイツは大英博物館やルーブル美術館のようにギリシャ・オリエント芸術の重要作品を所有することが 国威発揚になると考え、オスマン帝国からペルガモ遺跡の発掘権を獲得して、1878年から1886年にかけて発掘調査を行いました。
その結果、紀元前180年頃にペルガモン王国のエウメネス2世が、父王アッタロス1世のガリア戦勝記念として建設した「ゼウスの祭壇」の97枚の浮き彫りパネルと2000の断片、その他多数の彫像や碑文、建材が発見されました。
これらの発掘品はオスマン帝国から2万マルクで購入されてベルリンへ送られ、復元作業が始まりました。
その後も、ドイツはオリエント世界の遺跡を発見・発掘し続け、1904年に「ゼウスの祭壇」を始めとする復元建造物を収蔵するためにペルガモン博物館が計画され、第一次世界大戦を挟んで1930 年にようやく開館しました。 -
ペルガモンのアクロポリス
ペルガモンは紀元前334年にアレキサンダー大王の領地となり、アレキサンダー大王の財産を受け継いだ将軍リュシマコスの死後、リュシマコスの部下フィレタイロスによって紀元前4世紀にペルガモン王国が築かれました。
ペルガモン王国は、フィレタイロスの甥エウメネス1世の時代にアッタロス王朝となり、芸術や科学の中心として繁栄を極めます。
アッタロス王朝はローマと共にシリアと戦って小アジアにおける交易権を獲得し、その富により、ギリシャ文化を取り入れたアクロポリスの建設が次々と行われ、ペルガモンはヘレニズム文化都市として繁栄しました。
ペルガモンのアクロポリスは標高335メートルの丘の上にあり、ゼウスの祭壇を始めとして、宮殿、トラヤヌス神殿、アテナ神殿、アスクレピオスの聖域、円形劇場、ローマ劇場、、アゴラ、ギュムナシオン、図書館、武器庫、水道橋などの建造物で構成されていました。
ペルガモンは紀元前133年にはローマ属州となりましたが、その後も文化の中心地として繁栄し続けました。 -
パノラマ展望台
この部屋は直径34メートル、高さ30メートルの円形で、真ん中にパノラマ展望台があり、階段を昇って行きます。 -
西暦125年4月8日、ローマ皇帝ハドリアヌスがペルガモンを訪問した日の様子が、360度パノラマで再現されています。
この作品は、ペルガモン遺跡を一望できるポイントにやぐらを建てて撮影された現実の風景をベースとし、過去に発掘された遺跡や最新の考古学研究に基づいた映像を組み合わせ、更に実際に撮影された群衆シーンが追加されたものだそうです。 -
トラヤヌス神殿と円形劇場
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円形劇場では群衆がハドリアヌス帝が現れるのを待ち受けています。
人々の歓声や雑踏の音などが流れ、臨場感を高める演出がなされています。 -
円形劇場とディオニソス神殿
円形劇場は1万人を収容できたそうです。 -
アテナ神殿
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ゼウスの大祭壇
祭壇前の供犠場で供物の動物が焼かれています。 -
ペルガモンの中域 市街地の様子
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ペルガモンの中域
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ペルガモンの中域
急斜面であったことが分かります。 -
ペルガモンの中域
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ペルガモン宮殿内部の想像図
ヤデガー・アシシのスタジオが制作した当時の宮殿内部の想像図 -
ペルガモン宮殿の床のモザイク 紀元前 200 ~ 150 年頃
遺跡から発掘されたモザイクも復元展示されています。 -
オウムのモザイク
アジア原産のオウムは、アレクサンダー大王の東方遠征によりギリシャにもたらされ、当時は非常に貴重なものだったそうです。 -
「ゼウスの大祭壇」のビデオ
「ゼウスの大祭壇」は、修復のため展示されていないので、代わりにビデオ映像で紹介されています。
「ゼウスの大祭壇」は、第二次世界大戦時にベルリン動物園近くのツォー高射砲塔に疎開していましたが、終戦後、ソ連によってサンクトペテルブルクに送られました。
その後、東ドイツに返還され、ペルガモン博物館にバビロンの「イシュタール門」などと共に再構築されて1959年から再公開されていました。
ソ連でも「ペルガモンの大祭壇」のレプリカが作られていたそうで、2002年以降はサンクトペテルブルクのシュティグリツ記念美術工芸アカデミーに展示されているそうです。 -
ゼウスの大祭壇のレリーフ
祭壇の外装には、高さ2.3m、全長113mオリュンポスの神々と巨人族の戦いを描いたレリーフがあり、ヘレニズム文化の傑作とされています。 -
ゼウスの大祭壇のレリーフ
ヘレニズム文化を代表するレリーフの人物像は、100体以上あったそうで、一部が展示されています。 -
テレフォスのレリーフ
ゼウスの祭壇の中庭の内壁を飾っていたレリーフで、ペルガモン博物館には47 枚が保存されており、その一部が展示されています。 -
テレフォスのレリーフ
ペルガモン王の祖先は、ギリシャのヘラクレスの息子テレフォスとする伝説を表しているそうです。 -
ゼウスの大祭壇の中庭の想像図
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彫刻の復元
ゼウスの大祭壇の中庭にあった彫刻の修復が行われており、修復過程が展示されています。 -
修復された彫刻
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修復された彫刻
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修復された彫刻
実物のゼウスの大祭壇を見ることができて、その上で360度パノラマやレリーフ、彫刻を見ると、更に興味深いものになったことでしょう。
ゼウスの大祭壇を含むペルガモン博物館の再開は、2027年が予定されているそうです。 -
Friedrichsbrücke フリードリヒッス橋
博物館島とミッテ地区の間のシュプレー川に架かる、アーチ形のフリードリヒッス橋を渡ります。 -
Friedrichsbrücke フリードリヒッス橋
自転車でベルリン市内を回る観光ツアーの人達です。 -
Hackescher Markt
遅いランチを求めて、ハッケシャー・マルクトへ歩いてきました。 -
Hackescher Markt
S-Bahnの高架下に手ごろな値段のお店が並んでいます。 -
Mustafa Demir's Gemüse Kebap
ケバブ屋さんです。 -
Mustafa Demir's Gemüse Kebap
一番並んでいたお店だったので、ここに決めました。 -
Mustafa Demir's Gemüse Kebap
ケバブと飲み物で13ユーロとお安いですが、支払いは現金のみでした。
お店の前のテーブルでいただきます。
野菜たっぷりで、お味は普通かな。 -
James-Simon-Park ジェームス・シモン・パーク
ジェームス・シモン・パークを通って、博物館島へ戻ります。 -
ボーデ博物館(Bode Museum)
ジェームス・シモン・パークから見るボーデ博物館 -
ボーデ博物館(Bode Museum)
シュプレー川を観光船が行き交います。
この後は、新博物館(Neues Museum)を見学します。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- 唐辛子婆さん 2024/01/10 16:53:37
- フォローをお願いいたします
- kawausoimokoさん
美術史がご専門ですか?ぜひフォローをお願いいたします。
って、もうしちゃいましたが^^。
唐辛子婆
- kawausoimokoさん からの返信 2024/01/11 11:24:20
- RE: フォローをお願いいたします
- 唐辛子婆 様
勿論、フォローさせていただいております。
旅行記を沢山読んで頂き、ありがとうございます。
私の旅行記は、昨年初めて4travelのサイトで先輩方の旅行記を読み、遅ればせながら、私も書いてみようと思ったのが始まりでした。
唐辛子婆さんを始め、先輩方の旅行記には大変感心しており、また、参考にさせていただいております。
私は、30代前半まではアメリカ方面での仕事が多く、趣味もジャズとロックとアメリカ国立公園をドライブすることで、美術や絵画には全く縁がありませんでした。
ところが、30代後半になってパリを始めとするヨーロッパ方面へ出張することが増え、フランス語を必死に勉強しながらなんとか仕事をこなす合間に美術館を訪れる内に、いつの間にか、絵画、特にフランドル絵画にハマってしまいました。
元々、歴史が好きだったこともあり、訪れた各地の美術館・博物館・書店で書籍を買い求めましたが、当時は仕事に追われ、それらは積読本となっていました。
実際に旅行記を書いてみると、現地では思いもしなかった疑問が湧きあがり、ネットで検索したり、積読本を開いて調べたりしながら、それらを私なりにまとめて記しています。
なので、全くの素人が勉強しながら書いている内容なので、蕪雑な上、誤りや勘違いがあるやも知れませんので、どうかお許し下さい。
行ったことのない場所、見たことのないものが記載された旅行記は勿論のこと、例え、同じ場所、同じ物を見ても、感想は様々なので、他の方々の旅行記を読むのは本当に楽しく参考になります。
これからも唐辛子婆さん旅行記を楽しみにしております。
kawausoimoko 拝
- 唐辛子婆さん からの返信 2024/01/11 22:10:47
- RE: RE: フォローをお願いいたします
- kawausoimokoさん
> 勿論、フォローさせていただいております。
あ、「フォローさせていただきます。」と書くつもりでした、失礼いたしました。
> 私は、30代前半まではアメリカ方面での仕事が多く、趣味もジャズとロックとアメリカ国立公園をドライブすることで、美術や絵画には全く縁がありませんでした。
> ところが、30代後半になってパリを始めとするヨーロッパ方面へ出張することが増え、フランス語を必死に勉強しながらなんとか仕事をこなす合間に美術館を訪れる内に、いつの間にか、絵画、特にフランドル絵画にハマってしまいました。
素晴らしい経歴ですね。それだけで憧れちゃいます。
旅行は帰宅してからもいろいろ調べては疑問がとけたり納得したりと楽しさが続きますね。
お元気になられて良かったですね。
私も頚椎ヘルニアや血栓症の持病があってあまり無理はできなくなりましたし
この先のモスクワも心配していたらきりがないのですが
旅行によって現実逃避してます^^。
kawausoimokoさんの旅行記は短くてまとまりが良いのでとても読みやすく感じます。
もう年なので100枚以上の画像の旅行記は一度には読む気にはなれず。
(私がフォートラベルに参加した当時は写真は20枚までという決まりでした。)
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
旅行記を楽しみにいたしております。
唐辛子婆
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