中欧４都市15日間の美術館巡り（Day1 ＆ Day2）ベルリン到着

2023/10/09 - 2023/10/24

ベルリンのペルガモン博物館が4年間の完全休館に入る前に滑り込みで行ってきました。
ついでにドレスデン、プラハ、ウィーンの美術館も巡ってきました。

ベルリンのペルガモン博物館は2014年からリノベーションしていましたが、工事が大幅に遅延した結果、2023年10月末から2027年まで完全休館することを遅ればせながら知りました。
既に大祭壇などの目玉展示が見られないことは承知していましたが、これまでゆっくりと博物館島を訪れたことがなく、ノイエス新博物館でエジプト・アマルナ時代の展示物を観たかったのと、加えてゲメルデガレリーも観たかったので、急遽ベルリンを訪れることにしたのです。

今回の旅でも、各美術館の展示内容について事前の確認が不十分だったため、観られなかった作品がいくつかありました。
しかし、その代わりに予期せぬ企画展に出くわし、思わぬところでお気に入りの作品に出会ったりして、新たな発見や気づきがありました。

出発直前の10月7日、ハマスがイスラエルへの攻撃を開始し、以降、ガザ地区での戦闘が激化しました。
その状況下で、一日が終わってホテルへ戻りテレビで報道される悲惨なニュースを見ると、のんきに美術館を巡っている自分に後ろめたさを感じました。
そんな時は、かつて自分がうつ状態で「明日はないかもしれない」と感じていた時に唱えた呪文、「Carpe diem quam minimum credula postero」で、気持ちを落ち着かせました。

空港や駅、街中では、中東系の男性が検問される光景が散見されました。
ドレスデンでは中東系市民による大規模な抗議集会が行われ、一時的にホテルから外出できない状況になるなど、ウクライナだけでなく中東問題をも身を持って感じる旅でもありました。

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 100万円以上
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 航空会社: LOTポーランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

2023年10月9日（月）、10月10日（火）（Day1 ＆ Day2）

成田発ポーランド航空LO080便22：35で出発しました。

価格で選んだ初めてのLOTの深夜便に搭乗しましたが、色々戸惑いました。
成田第一ターミナルでは、全てのANA便が出発してしまった20時頃にはANAラウンジは閉まってしまい、Unitedラウンジへ移動しても20：30頃には丁寧に「クローズするのでご退出下さい」と言われました。
ゲートで出発を待ちます。

私が座ったビジネスクラスのシートが故障していてフルフラットにならなかったので、食事が終わった後、1席だけ空いていた別のシートへ変更して貰いました。

私は、ラウンジや航空機内での食事には全く拘らないのですが、飛行機が苦手（できれば乗りたくない）なので、長時間のフライトではフルフラットシートだけは譲れません。
LOTのビジネスクラスは、一昔前のANAやJALのように、お隣の席との間にパーティションはありませんでした。

そうこうした後、ワルシャワで乗り換えて、ベルリン・ブランデンブルク空港に翌10月10日の朝11時前に到着しました。

空港からQBB Railjetでベルリン中央駅に着きました。

ベルリン中央駅

前回ベルリンを訪れたのは東西統一後の1990年代後半です。
30年以上を経て、色々変わっているようです。

このベルリン中央駅は2006年にサッカーのワールドカップ・ドイツ大会に合わせて開業したそうで、冷戦下では旧東ベルリンのベルリン東駅と、旧西ベルリンのベルリン動物園駅に分かれていました。

ベルリン中央駅北側のオイロパープラッツに面したインヴァリーデン通り

インヴァリーデン通りのトラム停留所

インヴァリーデン通りのトラム停留所と宿泊するホテルがある建物

バス停留所も駅の真ん前です

宿泊するホテル　ibis Berlin Hauptbahnhof

歩いて駅からインヴァリーデン通りを渡って３分、お昼過ぎにホテルにチェックインできました。

どこにでもあるibisですが、良い方だと思います。

テレビのニュース報道は欠かせません。
各国のニュースをザッピングすると、今回のガザ侵攻についての報道内容にもそれぞれ立場の違いが表れています。

洗面所

ibisの多くはシャワーのみで、Bathtube付きは少ないようです。


博物館島にある博物館・美術館は予約のタイムスロットがタイトに設定されていたので、到着日は飛行機の遅延等を考慮して博物館島内の施設は予約せず、予約無しで入れるゲメルデガレリーにしました。
実際にゲメルデガレリーへ行ってみると、ほぼ貸し切り状態で至福の時間が待っていました。

次回から、私なりの美術館巡りをアップして行きたいと思います。

この旅行記へのコメント （6）

• あの街からさん 2023/11/05 20:50:59

  世界は・・・

  私がベルリンに滞在したのが７月の中旬でしたから
  kwausoさんの１０月の旅行記はさすが！です。
  またまたの長期間の旅　楽しさも倍化♪ ですね。
  
  私も、あのベルリン中央駅から行動開始でしたから
  懐かしい風景です。
  ローマからジェットでベルリンへ向かったのですが
  ベルリンの街は、物価も街も落ち着いているし
  日本ほどではないにしろ道路や広場がきれいに
  掃除してあり、街中に森のような公園もあっていいなぁ。
  と思ったことを思い出しました。
  
  今回は、ペルガモンをスルーしてしまったので
  kwausoさんの旅行記で楽しませていただきます。
  
  世界の街のリアルな状態も　心配ですね。
  　　　　　　　あの街から
  

  kawausoimokoさん からの返信 2023/11/06 11:47:50

  Re: 世界は・・・

  あの街から　様
  
  今回は急に思いついたので、準備不足の上に15日間で４都市を回るという慌ただしい旅になりました。
  ベルリンはおよそ30年前に訪れた時には戦争の傷跡がまだまだ見られましたが、今は沢山の新しい建物が建って整備され、パリやロンドン、アムステルダムに比べて道路は本当にきれいですよね。
  
  そんな、ベルリンで「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人ための記念碑」を前にし、古の昔から人間の蛮行愚行が何度も繰り返され、現在進行形であることに涙しました。
  そして、その対極にある、美術館、博物館、コンサートでは「この素晴らしきもの、人間」に感動しました。
  
  ゲメルデガレリーには２回通いましたが、ここは信じられない程空いており、至福の時間が過ごせました。
  博物館島内の博物館は時間制予約制ですが、入場に長い列ができ、館内は大混雑でした。
  ベルリンの美術館、博物館の展示物には圧倒されてしまいました。
  これから整理してアップしてまいりますが、例によって超スローペースなので、ご容赦ください。
  
  今後、世界中でテロの危険性が一層高まるものと危惧され、先行きが心配ですね。
  
  kawausoimoko　拝
  
  
  
  

• World Traveler 1959さん 2023/11/02 08:24:06

  こんにちは

  kawausoimokoさま
  　旅行記拝見させていただきました。ドイツはぜひ次の機会にじっくりと見て回わりたいなと思いました。もちろん美術館や博物館にも。ありがとうございました。

  kawausoimokoさん からの返信 2023/11/02 13:59:36

  Re: こんにちは

  World Traveler 1959　様
  
  旅行記をお読みいただき、ありがとうございます。
  ベルリンは約30年ぶりに訪れました。
  当然ですが、東西統一後、色々変わっていました。
  しかし、「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人ための記念碑」を前にして、古の昔から人間の愚行が変わらずに何度も繰り返され、今現在も進行ていることに涙しました。
  そして、その対極にある、美術館、博物館、コンサートでは「この素晴らしきもの、人間」に感動しました。
  
  10月から再開されたWorld Traveler 1959さんの世界周遊旅行記を拝見しております。
  この先、世界中でテロの危険性が高まってゆくと危惧しますので、どうかお気を付けて、楽しい旅をお続けください。
  
  kawausoimoko 拝
  

• OASISさん 2023/11/01 15:21:59

  はじめまして

  kawausoimokoさん
  
  はじめまして、先日アムステルダム早朝の治安の質問に回答していただいた者です、その節はありがとうございました。
  
  旅行記興味深く拝見させて頂きました、今月ドレスデンへ行く予定なのでドレスデンでもデモがあり外出に制限がかかったと知りびっくりしています。
  今のヨーロッパはどの街でもそんな感じなんでしょうか、確かに私ものんきに旅行することにうしろめたさを感じます。
  
  旅行記の続きを楽しみにしています。
  
  OASIS

  kawausoimokoさん からの返信 2023/11/01 18:04:54

  Re: はじめまして

  OASIS　様
  
  旅行記をお読みいただき、ありがとうございます。
  
  私は10月14日にベルリンからドレスデンへ列車で移動し、10月16日にドレスデンからプラハへ同じく列車へ移動しました。
  ドレスデンではDresden Hbf駅に近いHotel Pullman Dresden Newaに２泊しました。
  このホテルはプラガー広場に面していて、この広場で10月14日（土）の夕方18時頃から中東系市民によるイスラエルに対する抗議集会が行われました。
  緑の丸天井からホテルへ戻って来ると、ホテルの入口前に警察車両によってバリケードを築かれており、ホテル側から集会が解散するまでは外に出ないほうが良いと言われたので、夕飯はホテル内で摂りました。
  集会は特に大きな混乱もなく20時頃には終了しましたが、その後も深夜まで、若者達が大音響で中東の音楽を流し続けて叫んでいました。
  翌日曜日の朝には広場は通常に戻っており、前の晩の喧騒が嘘のようでした。
  
  今回の15日間の旅行中、アラブ系男性が検問されるのは何度も見ましたが、ドレスデン以外ではデモや集会に遭遇することはありませんでした。
  私は定番の観光場所しか訪れていないのですが、その限りでは通常の注意を怠らなければ特に観光に支障はないと感じました。
  
  ただ、状況は変化しますので、旅レジに登録した上、テレビやネット上のニュースは細かくチェックされることをお勧めします。
  これからドレスデンへ行かれるとのことですが、どうぞお気をつけて楽しい旅行をお過ごしください。
  
  kawausoimoko 拝