2023/11/10 - 2023/11/11
7位(同エリア41件中)
群青さん
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旅に出る前には結構念入りに行程表を作ることが多いのですが・・・
何でか知らんが秋口になんやかんやで用事が立て込んでいて、いつものように下調べに時間を割く間がないまま旅に出る日がやって来てしまった!(汗)
何の予定も立てないと、結局ただ行っただけ!に陥る危険性があるので一応ラフな行程だけは取り急ぎ作ったりはしたのだが・・・
悪天候だった場合のことを完全に失念しておったわ(苦笑)
旅の2日目は前日からの雨は止んだものの、空は低くどんよりした雲が垂れ込めている。
日本海はビックリするほどの荒波がやみそうもなく・・・
ラフな行程表では笹川流れに行った後、村上市内の観光を組んでいたが・・・
子の天候じゃ、笹川流れは無理そう。
なので次善の策で村上周辺の紅葉スポットに向かったのだが、どういうわけか2日目の行程は思わぬ方向へ漂流していってしまいました(苦笑)
- 旅行の満足度
- 3.5
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
山形から新潟県村上市に向かって流れる荒川。
国道113号線とJR米坂線はこの川の両岸を縫うように走っているのだが、荒川沿いの渓谷が紅葉スポットの一つだ!とネット情報にあったので、碌すっぽ下調べもせず目的地設定してみた。
国道7号線沿いの道の駅神林に立ち寄り・・・道の駅 神林(穂波の里) 道の駅
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道の駅スタンプを押したら目的地へと向かう。
朝野比較的早い時間帯だったからか、新鮮な農作物目当てのお客さんが入れ替わり立ち代り訪れる場所のようだ。 -
国道113号線をひたすら西進。
荒川を右に左にと何度も橋を渡りながらドンドン奥へと入っていき、ナビの指示通りに車を走らせたが、荒川峡もみじラインの中でも紅葉がキレイらしい「鷹の巣橋」へ侵入する道は工事による通行止めの措置が取られていた。
Uターンしてもう一度チャレンジしようにも、国道113号線はそれなりの交通量(村上と米沢方面を結ぶ唯一の道路網だからか)なのと、そもそも方向転換できるスペース自体が見つからない。
アワアワしているうちに渓谷はさらに深まり、気が付くと山形県へと入っていた(汗)
とはいえ、ハンドルを握りながらも見える風景からは渓谷の紅葉美なんてものは微塵も感じられず・・・
こりゃ成り行き任せかな!と感じ始めていたら道の駅の案内板が見えたので立ち寄ることに。道の駅 白い森おぐに 道の駅
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道の駅白い森おぐに。
ここは山形県小国町。
まさか山形まで迷い込むなんて想定外だったので、「東北道の駅スタンプブック」を持参しなかった事を後悔。 -
古ぼけた建物が2棟。
駐車場を挟んで反対側に新しそうな建物が見えたので行ってみることに。
建物の外のテントには遠目から見ると黒っぽい布のようなものが見えたので・・・
もしや?
と近づいて見たら、やはり熊の皮を剥いだものが風に揺られていて、テントの下で2人のおじさんが作業していたのは「クマ鍋」作り!
さすがに熊肉はハードル高くて無理だわ(冷や汗) -
店内はコンパクトな作りながら、この地域の土産物類が多く並んでいる。
サクランボのゼリー、ラフランスのゼリー、山形牛の肉巻きetc.を母がいつの間にか買っておった。
ま、道の駅めぐり&買い物でも十分に旅は成り立つし・・・ネ!(笑) -
再び国道113号線を新潟方面へ引き返し、もう一度荒川峡もみじラインの鷹の巣橋付近へと入る道を探ったが、どうも無理っぽい感じなのでそのまま直進。
着いたのは道の駅関川。
敷地内に車を停めて3~4分歩くと豪商屋敷があるのは調べていたので、そこの紅葉を見ようと思いましてね!道の駅 関川 道の駅
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歩いていると何やら雰囲気漂う一角に差し掛かった様子。
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東桂苑の案内板
ここは後ほど来るとして、先を急ぎましょう。東桂苑 名所・史跡
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水路に水車
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白壁の土蔵が見えてきた。
あ、着いたようだ! -
渡邉邸。
江戸時代のこの地域の豪商豪農であった渡邉家の邸宅。
現在は国指定重要文化財となっており、見学可能。国指定重要文化財 渡邉邸 【豪商豪農の館】 名所・史跡
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入場料を払って中に入ってすぐに圧倒される家構えが!
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渡邉邸の間取り図。
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堂々たる!という言葉しか出てこない
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渡邉邸の概要の案内板
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この人がこの地で廻船業や酒造業を始めた渡辺三左衛門。
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奥から振り返るとこんな様子
現在ではこんな太い梁や柱なんて調達不可能だよなぁ~!
圧倒される想い・・・ -
荒川の今昔の写真
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荒川という名が示す通り、この川は昔から暴れ川だったようで、直近だと昭和42年(1967)の羽越大水害で甚大な被害を受けたという。
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こうした今昔の写真の対比にグッと惹きこまれてしまう
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建物の中心を貫くように土間が置かれ、最盛期には70人ほどが住んでいたこの邸宅の煮炊きや、訪問客との応対もここで行われていたのだとか。
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せっかくなので靴を脱いで母屋を見て回ろう!
内部が非常に綺麗だな!と感じたのだが、平成21年(2009)3月から約6年をかけて大規模な修復工事を行い、平成26年(2014)12月に完成。
総工費 約8億2千万! -
さりげなく
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これだけ見事な邸宅なので、これまでも映画や時代劇ドラマのロケ地として使用されてきたようだ。
これは宮尾登美子原作の映画「藏」のロケの様子を示す写真。
NHKで放映されたドラマ版。 -
こんな風に各部屋に・・・
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この司馬遼太郎原作の映画「峠」もこの邸宅でロケを行ったそう!
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渡邉邸のもう一つの見どころが庭園。
見どころを開設したものがこちら! -
江戸時代中期に遠州流の庭師を招いて造園させたとか
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木々の色づき、雪吊りが施されたところに越後の晩秋の風情を感じます
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この邸宅の広さを感じられますね
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2階に上がってみました。
釘隠しの意匠。
各間によって違うのだとか・・・ -
こんな風に
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渡邉邸の前にはかつての米沢街道が抜けているのですが、街道筋には同じように豪農屋敷や庄屋などが立ち並んでいたそう。
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この写真から分かるかな?
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渡邉邸の屋根は石置木羽葺き(いしおきこばぶき)という工法が取られているようだ。
その説明文 -
囲炉裏には火がくべられもうもうと煙が立ち上っている
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ダイドコの囲炉裏の説明
身分格差が厳然と存在していた時代を彷彿とさせますね -
思ったよりも見どころが多く、しかも写真撮影自由なのが良かったところ。
やっぱり気になった部分を写真に残せると、後で見た時にいろいろ思い出せますものね! -
屋敷の裏手の土蔵へ行ってみた。
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綺麗な紅葉なんだけど、やはりどんよりとした曇り空が恨めしい!
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渡邉邸には土蔵が6棟ある。
米蔵、味噌蔵、金蔵、宝蔵、新土蔵、裏土蔵。
かつて江戸時代の慶応期には12棟も土蔵を有していたという。 -
以前、北方文化博物館(豪農 伊藤邸)を見た時にも感じたのだが、江戸時代の新潟という地域の豊かさや文化度の高さを改めて実感させられます。
米どころ新潟、日本海の海産物、日本海側の廻船こそが日本の物流の大動脈であったがゆえに富が蓄積し、繁栄した事実を!
https://4travel.jp/travelogue/11634009
「阿賀野川流域への旅2014夏(2)」 -
見終わって最後に渡邉邸の外観を道路の反対側(関川村役場)からパシャリ!
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この路がかつての米沢街道のようです。
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次に東桂苑に。
ここは渡邉邸の分家邸。
外観からして本家とは設えが違いますね東桂苑 名所・史跡
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庭園は比較的広々としているが囲われていないためより一層開放感を感じます。
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案内板
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なかなか綺麗な紅葉が少ないように思えたが、この樹がイチバン赤々としていて美しく感じた。
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東桂苑の建物に入ると、何やら蕎麦つゆの何とも言えぬいい香りが・・・(笑)
ここは昼食処として活用されているらしく、結構多くの人たちが利用していた。
そろそろ空腹を覚えたし、何より風通しの良すぎる渡邉邸を見学していて体が冷え切ってしまったのも事実。
一瞬、ここでお昼にしようかしら?と思ったものの・・・
靴を脱いで上がらねばならぬ設えで、しかも先程の渡邉邸よりもさらに段差が大きく、膝の痛みのある母にはキツイだろうと思い、止めることに。
車を停めた道の駅まで戻ってみたものの、この道の駅は食事処がない道の駅みたいね。
スマホからグーグルマップで蕎麦屋・うどん屋を検索したら、国道7号線近くにあると表示されたので向かうことに。 -
やって来たのは「こだわりうどん 一(はじめ)」という店。
繁盛店のようで、駐車場も混みあっていたし、何よりも店内が順番待ちの客で溢れていた。
基本、並ぶのが嫌いな自分は「回避しようかしら?」と思わなくもなかったが・・・
一応、名前を書いて順番待ちしているうちにあることに気がついた。
店員さんが女性ばかり。
一人だけ高校生のアルバイト男子がいる以外はホールスタッフも厨房もすべて女性!
普通の店だったらこんな混雑していたら、店員もヘンな苛立ちを発しているケースも珍しくないけれど・・・
この店のスタッフは絶妙のタイミングで
「申し訳ございません。もうしばらくお待ちくださいね~!」
と、のどかな口調で声を発しているのネ。
雰囲気がギスギスしていないから、待つ方もそんなに変なストレスを感じずに済むという状態で、これは客さばきが見事だわ!と脱帽。こだわりうどん 一 グルメ・レストラン
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寒かったので天ぷらうどんで汁は温かいものをオーダー。
店に着いてから客席に座れるまで20分待ち、オーダーしてから運ばれるまで10分待ちの計30分待ち状態だったが、待った甲斐があったみたい。
太めの麵はこしがあり美味しい。
揚げたてサクサクの天ぷらは油切れも良く胃にもたれる心配は無し!
イチバン驚いたのは、こんな寒い日だったのに丼が非常に温かく、食べ終わるまで冷めることがなかった点。
ごちそうさまでした。 -
国道7号線を新潟方面へとのんびり走る。
道の駅加治川に立ち寄る。道の駅 加治川 道の駅
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近年改装オープンしたらしく、さほど広くない道の駅ながら人気を集めている様子。
確かに品ぞろえもありきたりな感じではなく、ここ独自の商品もたくさん扱われているのが特徴かも。 -
いつしか国道7号線が高規格道路のような流れもスピードも出る道路に入ったな!と思っていたら、道の駅の看板が見えたので立ち寄ってみる。
道の駅豊栄(とよさか)。道の駅 豊栄(国道7号線) 道の駅
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1993年に始まった「道の駅」制度の第1回認定駅がここ道の駅豊栄。
道の駅発祥の地と呼ばれる所以はそこにあるようです。 -
が、建物の外観は地方の高速道路の寂れたパーキングエリアみたいな雰囲気だし・・・
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入口は無機質でお役所仕事チックだし・・・
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店内も何となく昭和テストで、やる気のなさムンムンな空気感(苦笑)
もう少し何とかすりゃ良いのにネ・・・ -
今回の旅もここで最後の立ち寄り場所。
新潟ふるさと村。道の駅 新潟ふるさと村 道の駅
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新潟県最大級の道の駅!との称号は偽りでなく、規模もデカけりゃ人の出入りも多い、活気あふれる場所。
僕自身はここに来るのはこれで3回目なのだが、初めてスムーズに駐車できたような気がする。
まぁ、立ち寄ったのが午後3時半過ぎという時間帯も関係していると思うけどネ。(笑)新潟ふるさと村バザール館 お土産屋・直売所・特産品
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海産物や加工品を見て回ってから
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こちらのフロアーで新潟の土産物を見たり気になったものを買い求めたりして・・・
荒川峡もみじラインに辿り着けなかった時は、一体どうなるんじゃ?と心配したけれど、それなりに楽しく過ごせた2日目だった。
そろそろ日も暮れ始めてきたし、家路を急ぎましょう!
あ!
道の駅スタンプを押してくるのを忘れた!!(汗)
と気がついたのは高速に乗ってからという有様で・・・
ま、いっか。(笑)
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この旅行記へのコメント (4)
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- ふわっくまさん 2024/02/04 07:36:23
- 晩秋の新潟・・
- 群青さん、おはようございます。
晩秋の新潟へ、豪商豪農屋敷巡りに行かれたそうで・・
空の色の移り変わりで、季節を感じました(*^_^*)
表紙にもされていますが、お屋敷とともに味わいのある風景ですね。
さて山形県では道の駅で、クマ鍋があって・・
熊の皮を剥いだものが ぶら下がっていたとは、ギョッとしました。
昨年はクマの出没でお騒がせしたものの、ふわっくまを名乗っているもので・・(^^;)
待たされた甲斐のある天ぷらうどんは、見た目にも美味しそうでホッとした次第です。
ふわっくま
- 群青さん からの返信 2024/02/04 15:44:52
- Re: 晩秋の新潟・・
- ふわっくまさん
こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
空の色が季節を感じさせる!という事を初めて知ったのは20年ほど前に自分が仕事の関係で新潟に住んだ時だったと思います。
文化の日あたりまでは関東と同じように普通の秋の空模様だった筈が、その後こういう曇り空になる日が増えて・・・
雷が轟くと冬の季節の到来。
雪まじりの日が増えるんだな~!って事を、暮らしてみて初めて知りました。
晩秋の新潟旅行の日も、もし気温がもっと下がったら、もしかしたら初雪に遭遇していたかもしれませんね。
熊の皮を剥いだものがぶら下がっていたのを見た時は結構ギョッとさせられましたね(笑)
まさか道の駅の出店にそんなものを見かけるとは予測もしていなかったので・・・
こういうネット情報にも出てこない、現地に行かなければわからないことがあるからこそ旅は楽しいなぁ!と再認識した瞬間でした。
天ぷらうどんも、寒風に吹き晒された身にはホッとするひとときでしたよ。
群青
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- salsaladyさん 2024/01/08 10:31:19
- 道の駅発祥の地。。。
- ☆新潟が最初に「道の駅」を提案したのですかね? 関東だとばかり思っていたけれど。。。
☆新年早々の大地震で毎朝能登の被害ばかり見ているので,近県新潟も相当な被害を被ったと思っていたら、ジムのスタッフが【大したことは無かったよ。】と嘯いていたので余計能登地方が不憫になって心落ち着かない日々を過ごしています。日本の歴史上貴重な江戸時代の黒屋根の街が壊滅状態。。。自然災害とは言え、群発地震が数年間起こってる間にシェルターなどを作っておくべきだったのに~
☆他人様のブログでぼやいても仕方がありません。新規まき直しで新しい北陸地方を再建する力を育てたいですね。それにしても渡辺豪邸(こんなに日本間が続いててプライバシーは保てたのだろうか?)。。。
- 群青さん からの返信 2024/01/08 14:59:02
- Re: 道の駅発祥の地。。。
- salsaladyさん
こんにちは。
コメント頂きありがとうございます。
まず「道の駅」発祥の地の件ですが
>☆新潟が最初に「道の駅」を提案したのですかね? 関東だとばかり思っていたけれど。。。
改めて調べ直してみたところ、僕の文章表現に紛らわしい点があることを確認できたため、修正も含めて触れていきます。
1993年4月22日に「道の駅」に正式登録された103駅が「道の駅第1号」と呼ばれるのですが、その前に1991年10月から7ヶ月かけて山口、岐阜、栃木の全12箇所で「道の駅」の社会実験が行われ、その効果を検証したうえで正式に1993年4月に現在の「道の駅」制度が発足したとの事。
社会実験が行われた12箇所のうち、現在もそのまま「道の駅」として存続しているのはわずか3箇所のみだそうです。
一方、僕が立ち寄った「道の駅 豊栄」ですが、1988年11月に国道7号線新新バイパス(新潟市と新発田市の頭文字から命名)開通時にパーキングエリア機能を持つ「豊栄道路情報ターミナル」が建設省(当時)によって設置され、そのまま1993年の道の駅103駅の一つとして含まれたことから、ここを「道の駅発祥の地」とする石碑が設置されたとの事。
ちなみに他の地域にも「道の駅発祥の地」を標榜する場所は幾つかあるらしく、ちょっと興味深いものもあるのでアドレスを貼っておきますね。
https://www.homemate-research-roadside-station.com/useful/14520_facil_001/
道の駅発祥となっている場所の諸説
>渡邉邸は今回の能登地震で被災しなかったのか?
ですが、これも調べてみました。
「渡邉邸の母屋は「石置き木羽葺き屋根」と呼ばれる珍しい屋根で、約15,000個もの玉石が乗っており、その重さは110トン以上ですが、幸いこの度の能登半島地震でも屋根の石が落下する事はなく、被害はありませんでした。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。」
と書かれておりました。
ひとまず良かったです。
salsaladyさん同様、自分も今回の地震によって被災された方々の事をとても案じております。
僅かながら義援金を送ることしか今はできないけれど、これからも復旧復興を応援していきたいと思っています。
また能登の地を旅することができる日を期待しながら・・・
群青
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