2023/05/21 - 2023/06/21
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powerbookさん
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- 旅行記15冊
- クチコミ107件
- Q&A回答2件
- 101,958アクセス
- フォロワー3人
2023年3月末で夫婦とも完全引退、引退記念旅行としてオランダから欧州入りし、フランスのパリ・ノルマンディ地方・ボルドー・オクシタニー地方を旅し、最後に13回目となるウィーンに立ち寄り、帰国後京都を観光し、1か月の旅となりました。
第4巻は、ボルドーに3泊滞在し、メドックワインシャトーツアーやサンテミリオン日帰り観光の記録です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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6月8日は、8:08 ル・アーヴル発の電車でパリを経由してボルドーに向かいます。
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地方中核都市らしく、到着する電車からは多くの人が降りてきました。
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電車は往路と同じ形式の車両です。列車番号はN3106です。
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写真撮っていたら、回送の運転士さんがドアを開けてくれ、客席側から運転席の写真を撮らせていただきました。欧州の運転士さんは、鉄道ファンに好意的に接してくだささる方が多いのですが、マナーと節度を守って行動しましょう。
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2階の1等車内です。この日は冷房増量サービス?がきつ過ぎ、軽く風邪をひいてしまいました。ルーアンを出ると、ほぼ満席です。
サン・ラザール駅には定刻で到着です。 -
サン・ラザール駅とモンパルナス駅間はメトロ12号線で直結していますが、パリのメトロ駅はエレベータやエスカレータのない駅が多く、あっても故障してたりで、スーツケースを持っての移動は厳しいので、タクシーで移動しました。
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昔来た時は雑然として暗いイメージの駅構内でしたが、改札前の空間はすっかり明るく改装され、いろいろなお店が入っています。右手は日本人にも人気のフォションです。1時間ほど時間があったので、駅構内探索やランチ用のバゲットを購入して過ごしました。
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これから乗車するのは、12:08発のTGV12259です。
ボルドー行きと、遠くバイヨンヌを経由してスペイン国境まで行く編成の併結です。 -
オール2階建て車両を2編成併結した長大編成です。ボルドーまでは1時間に1本、ノンストップのTGVが走る高頻度路線です、
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2階部分の1等車ですが、TGV用車両は日本の新幹線と比較しても狭くて窮屈です。
ボルドーまでは所要時間2時間7分、新線経由でノンストップです。在来線より1時間の短縮です。この日はほぼ満席のようでした。 -
隣の車両がBar車両(軽食ビュッフェ)で、発車前から昼食を求めるお客さんで行列ができていました。Bar車両の壁面に、子供のかわいい絵が飾られていました。
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ノンストップであっという間にボルドー到着。翌日聞きましたが、新線完成後はボルドーからパリまで通勤する人もいるそうです。
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駅は伝統的建物で、吹き抜けの下が地階部分になり、ここにも改札があります。駅構内を一回りしてから、トラムに乗ってホテルに向かいます。途中でトラムを乗り換えますが、乗り換え前提の駅なので、スムーズに乗り換え可能でした。
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メルキュール・シテ・モンデール・サントンビルという長い名前で、トラムMusée d'Art Contemporain(現代美術館)駅からすぐで、ガロンヌ川やカンコンス広場もすぐの便利な場所です。
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旅行前にホテルからメールが届き、アコーグループのメルキュールからIHGグループの「インディゴ」へのリブランドに向けて改修工事中で、レストランも閉鎖中とのこと。
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クロゼットを開けると事件発生!天井から冷水が流れ落ちてきました。たまたまハウスキーピングの女性が近くにいたので、状況を見せるとびっくり!。すぐにレセプションから別室の鍵を持ってやってきました。エアコン工事のミスで、パイプが外れてしまったようです。
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バスルームは今風のレインシャワーでした。
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エアコン工事騒動もひと段落し、街の観光に出かけます。
2本の塔の右側が広大なカンコンス広場です。左側がガロンヌ川で、広い河川敷が市民の憩いの場になっています。 -
広場の並木の中をトラムが進みます。都市の中とは思えない美しい光景です。
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ガロンヌ川左岸のプロムナードです。晴天に恵まれ、多くの人で賑わっていました。ガロンヌ川はボルドーの街で大きく湾曲し、その形から「月の港」と呼ばれ、それが世界遺産の名称にもなっています。
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ガロンヌ川に架かるボルドーで最も重要な橋、ピエール橋です。
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有名なブルス広場の水の鏡です。水が張られると、すぐに子供やイヌの格好の遊び場。ガイドブックの定番ショットの幻想的な光景には、よほど幸運でないとお目にかかれないと思います。
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ブルス広場中央の、噴水のモニュメント像です。
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ショッピング街になっている旧市街地中心部にやってきました。エトルタで吹き飛ばされた私の帽子を買うのが重要なミッションです。中心部には大きなギャラリー・ラファイエットも。美しいパサージュがありました。
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ボルドーを代表する建築物、コメディ広場に建つボルドー大劇場です。ガルニエがオペラ座を設計する際に参考にしたと言われています。
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劇場のすぐ前をトラムが通っていきます。これにはびっくり。今日の夕食は、モノプリで仕入れた食材で質素に。
なんと、カップヌードルが売っていて、ミヤゲ話にと1個買ってみました。ユーロ高もあり、円換算400円くらい。お味はスパイシーで美味しかったです。 -
6月3日は、今回の旅行で一番楽しみにしていた「メドック地区シャトー訪問ツアー」です。日本の有名フランスワイン商社がボルドーで運営する旅行会社「トランスネーション」で手配しました。今回はメドック地区格付けシャトー3軒を訪問するツアーで、この日は私達のみ2名の参加でした。途中、有名シャトーで撮影ストップです。まずは、シャトー・ラフィット・ロートシルトです。
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左に見える丸い塔が、エチケットに描かれている有名な塔です。周囲は一面のぶどう畑です。
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次のフォトストップは、2級シャトーのシャトー・ピション・バロンです。ここは、日本でも有名な国際的保険会社がオーナーとの事。
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ボルドーのシャトーのオーナーは、大企業のほかアジアの超大国でネット通販で巨万の財を築いた有名人など、いろいろだそうで、そういう業界裏話もドライバー兼アテンド兼通訳のYurikoさんから教えていただきました。
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1軒目の訪問は、ポイヤック地区にある「シャトー・ペデスクロー」です。5級シャトーですが、メドックで格付けされているのは全シャトーの僅か5%です。ただ、1855年の格付け以来ほとんど変化がありません。
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古いシャトーそのままに、左右にガラス張りで拡張した、建築的にも見応えのあるシャトーです。
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説明では、現オーナーが買収してから、設備やぶど畑の拡大に多額の投資をし、飛躍的に質が向上したそうです。
休日にもかかわらず、私たちのために出勤してくれた"ナイスガイ"から概要説明を受けましたが、Yurikoさんのおかげで、私達の質問にも的確に答えていただき、とてもよく理解できました。 -
シャトーの横にある未来的建築の製造部門へ移動します。
ボルドーのシャトーは、伝統的製造方法なのだろうと思っていたのですが、最先端設備のシャトーを目の当たりにし、全くの思い込みだったと痛感しました。 -
階上が選果と搾汁スペースで、この作業が品質を左右すると力説していました。瓶詰め設備がなかったので質問すると、その時は設備を詰んだ専用車両が来るそう。ストラスブールでたまたまその工程に出会ってびっくりしたことがありますが、ワイン製造ではごく普通なのだと理解できました。
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階下の貯蔵タンクと直結したここに搾汁機械を据え付け、果汁を直接流し込みます。搾汁→発酵→カーヴと垂直に配置し、ポンプ類を一切使用せず、重力のみで搬送します。後から調べたら、「ゼロ・グラヴィティ・システム」と云うそうで、品質向上に寄与するそうです。
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地上階のガラス越しに見えていたのが、このステンレス発酵槽です。全てピカピカに磨き上げられ、精密部品工場?というような最先端工場の雰囲気です。大きな木の槽で発酵するかステンレス槽にするかも、ワインの個性に大きく影響するそうです。
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地階は熟成中のワイン樽の貯蔵カーヴで、外の猛暑が嘘のようなひんやりした空間で、たくさんの樽が静かに眠りについています。
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形状の違う"壺"はコンクリート製で、現在はテストで使用しているそうです。この形のコンクリート槽は、最近ボルドーでも増えてきているそうです。
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カーヴの一番端に、収穫年別にワインが陳列されています。もちろん、非売品です。
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庭にはこのシャトーの一連の美術作品を制作した芸術家によるオブジェが。シャトー全体が芸術作品です。
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まだ実は小さい粒ですが、この猛暑で急速に成長するのでしょう。
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これから、1stワインを含め、3種ワインの試飲です。もちろん試飲代金はツアー経費に含まれているわけで、タダではありません。失敗だったのは、まだまだ旅が続くのでと、シャトーでワインを購入しなかったこと。帰国後まずはこのシャトーのワインを購入しましたが、結構お高いお値段でした。
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変わった形のガラス容器は、口をすすいだ水やテイスティングしたワインを吐き出す容器です。でも勿体無くて、ほとんどは飲んでしまいましたが・・・
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次のフォトストップは、「コス・デストゥルネス」。2級シャトーですか、1級に匹敵する「スーパーセカンド」と呼ばれるシャトーです。お値段もスーパーセカンドで、とても買えません。ワインの価格は格付けだけではなく、やはり品質が一番のようです。
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豪華な門構え。ちなみにボルドーでは、エチケットにシャトーのデザインを描くのはファーストキュヴェのみとしているところが多いようです。
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ポイヤックではYurikoさんと別行動、1時間の昼休みです。
ここはガロンヌ川から名を変えたジロンド川の港で、あと少しで大西洋に面した河口に到達。マリーナにはたくさんのヨットや小型船が係留され、バカンスシーズンには賑わうことでしょう。 -
ガラス張りの管制塔?のような建物と、海賊?のようなオブジェが。ジロンド川は内陸からの土を運んでくるためか、ドロ状に濁っています。ジロンド川が運んできた肥沃な土が堆積して、メドックを世界的ワイン産地にしているのでしょう。
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Yurikoさんに教えていただいたレストランへ。土曜日で、残念ながらMenu(ランチのセットメニュー)はありませんでした。
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私の注文は、欧州の人が美味しそうに食べているのを見て、いつか挑戦してみたいとおもっていた、タルタルステーキです。残念ながら日本では肉の生食が禁止されています。
上質の部位を粗めにミンチにした肉で、意外にあっさりで、「肉を食した!」という気分になります。 -
ヨメは、カルパッチョ。上質の牛ヒレ部位を薄くスライスしたものです。焼いた肉よりもあっさりで、クセも全くなく、美味でした。
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シンプルで美しい店内です。観光シーズンにはまだ早いのか、私たちがいた時はテラス席に数組程度でした。
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食後は、街の中心部を散策。休日のせいなのか、人も車も見当たりません。まったく静かな街です。
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ゆるやかな坂を登ると教会が。帰国後調べたら、聖マルティン教会というカトリック教会でした。
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ドアが開いていたので、中に入らせていただきました。
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質素な造りですか、それが信仰の場であることを強く印象づけます。ポイヤックでは毎秋、マラソン大会が開催され、日本からの参加者も多いそうで、トランスネーション社でも毎年アテンドするそうです。マラソンは途中、地域の名産やワインが振る舞われる、楽しいマラソンのようです。
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午後のツアーのスタートです。まずはフォトストップ。
こちらは、格付け3級の「シャトー ラグランジュ」です。 -
サントリーが40年前からオーナーとなり、日本人醸造家も常駐し、品質も定評あるシャトーだそうです。
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2軒目の訪問は、オー・メドック地区にある格付け5級「シャトー・ド・カマンサック」です。
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猛暑の中、案内の女性は「夏は中に入るとひんやりして気持ちいい」とおっしゃってました。
こちらはコンクリートの発酵槽。コンクリといっても、いろいろ種類があるようで、このタイプは内部が樹脂でコーティングされているようで、シャンパーニュ地方でも同じタイプを見たことあります。 -
こちらは木製の発酵槽です。
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ステンレス発酵槽も一部使用しているようです。
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熟成中のワイン樽です。通常、カーヴ内は真っ暗です。
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こちらがシャトー中央部の試飲スペースになります。
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!stワインと2ndワインの試飲です。正直私の味覚では、1stが優れて、2ndが劣るという感覚ではなく、どちらも個性があり、美味しく感じてしまいます。
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これは木樽の焦がし具合による、香りの違いを体験するサンプルです。強く焦がすほどにスモーキーさが強くなるだけでなく、チョコレートのような甘い香りも感じられます。樽の違いもワインに影響していることがよく判る、とても参考になる体験でした。
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シャトーの周囲は、見渡す限り一面のぶどう畑です。
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次は、マルゴ地区にあるチョコレートショップ、「マドモワゼル・ド・マルゴー」へ。フランスでは有名店だそうで、こちらで製造販売だけでなく、ボルドー市内に支店があるそうで、日本でも時折輸入されているようですが、結構なお値段がするようです。
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色々な種類のチョコがありましたが、この年、欧州は猛暑、帰路に台北での空港移動も考えると、お土産にするのは危険すぎるため、自家用にちょっとだけ購入。
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小枝のようなチョコと、洋酒漬けチェリーをチョコでコーティングしたチョコを購入しました。
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次は、日本では一番有名かもしれない、「シャトー・マルゴー」でフォトストップです。
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日本人は、ヘミングウェイが愛したとか、孫娘(マーゴ・ヘミングウェイ)の名前にしたとか、そういう話題性が好きですからね。シャトーはとても立派の一言に尽きます。
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次のシャトーを訪問する前に、名前を失念したシャトーに併設された土産店へ立ち寄り。ワインの小物など、品揃えは豊富でした。このシャトーの前オーナーだった富豪は、ここでパーティーがあると、自家用ヘリでこの屋上に降り立ったとか。ケタが違いますね。
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最後に訪問するシャトーは、マルゴー地区にある「シャトー・デミライユ」メドック第3級のシャトーです。
ここは、ちょっと待って合流したアメリカ人グループと合同で見学しました。ここを案内してくれたマダムは、かつて日本で働いていたことがある大変な親日家でした。 -
発酵樽のある階の上層階、やはりここも発酵槽の上に、搾汁したぶどうを投入するマンホール状の穴があります。
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ここは木製発酵槽の上部をつなぐ通路です。
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大型の木製発酵槽が並びます。
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このシャトーでもステンレス槽も併用しています。
3箇所見学しましたが、その中ではこのシャトーが最も伝統的イメージに近いかな、という感じを受けました。 -
このコイル状の中に冷水を流し、槽の中の温度を調節します。
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カーヴで説明を聞きます。
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このシャトーでは木樽の中央部を色付けしています。発酵の終わったブドウの果皮で色付けするそうです。
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ここでは1st、2ndワインのほか、ロゼの試飲もしました。
ボルドーの白は飲んだことがありますが、ロゼは初めてです。普段飲みなら、比較的軽い口当たりの2ndかなと思いましたが、長期熟成で味が開花するのは1stのようです。 -
シャトーのレセプションです。大変充実したメドックワインツアーもここが最後。個人で見学を受け入れてくれるシャトーを探し、レンタカーで回るというのは非常に困難。トランスネーション社では数コース設定があり、個人でもボルドーワインの奥深さに触れることができ、お薦めです。ホテルまで送っていただき、大変お世話になったYurikoさんともお別れ。勉強になり、とても楽しかったです!ありがとうございます。
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ホテルで一休みした後、ガロンヌ川を船で渡ってみます。
この船は、市の公共交通機関TBMの運航で、ガロンヌ川沿いの主要箇所を巡っていきます。カンコンス広場前の船着場から乗船しました。 -
肥沃な土壌で濁った川を結構なスピードで進んでいきます。
なお、この船は公共交通機関の共通乗車券で乗船可能です。 -
このヘンテコな建築物は、La Cité du Vin。2018年に開館したワインのテーマパークのような場所だそうですが、残念ながら外観のみ拝見。でも、世界遺産の中に奇抜な建物、建ててもいいんだろうか?
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Les Hangarsという船着場付近です。リバークルーズ用の大型船や、観光船が係留されています。ディナークルーズも出ているようです。
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この異形の橋は、ジャック・シャバン・デルマ橋。大型船が航行する際は、4本の塔を支柱として中央部が迫り上がっていくという、ダイナミックな可動橋です。この日の最終便で戻ったのですが、何と終点1つ手前の船着場で「今日はここまでだよ!」。フランスを旅していることを再認識させていただきました。
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夕食は、ホテルからも近い、Le Saint Martinという小さなレストラン。昨日散策の際に、目を付けていました。旅行記を書くに際し、Google Mapで見たら、超高評価でびっくり。私の勘も捨てたもんじゃありません。私の前菜はバスクハム。生ハムより噛みごたえのある食感で美味。
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ヨメは、この時期が旬のアスパラガスのミモザです。
飲み物は、ワインツアーでワインを十分にいただいたので、ボルドー産のビールにしました。フランスのビールといえば、あっさりスッキリしか飲んだことありませんでしたが、このビールはコクがあり味わい深いビールでした。 -
私のメインは、外ロースという部位のステーキ。とても美味でした。フランスの牛ステーキは、肉の味が濃密に感じ、満足感が高いです。
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ヨメはローストポーク、表面が香ばしく焼けていて、これまた美味!
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6月初旬だというのに昼間は30度以上、夕方になるとスコールという天気続き。ここはシンガポールか?
急なスコールで、テントから滝のように雨が流れ落ちても平然と食事を続けるフランス人。流石です。
ワインツアーに遊覧船?、美味しい料理と、大変充実した1日でした。 -
6月4日朝は、市庁舎付近の散策から。ここは、ボルドー大聖堂と呼ばれるサン・タンドレ大聖堂(英語読みだと聖アンドリューかな)大きすぎて、全体像が写せません。世界遺産を構成する教会で、フランスでも有数の規模だそうです。
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教会内部の美しいバラ窓です。
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背面のパイプオルガンです。
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正面祭壇側です。
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教会から離れた場所にある鐘楼、15世紀に建てられたペイ・ベルラン塔です。この塔の頂上に見えるのは、19世紀に据え付けられた聖母子像です。旧市街地では最も高い建築だそうです。
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こちらが、市庁舎です。春に発生した暴動では、ここも焼き討ち被害に遭い、日本でも映像が流れていました。昨日Yurikoさんに尋ねたところ、騒ぎたい連中が何か理由ができたら騒いでいるだけとのことで、地元住民はあまり深刻に捉えていないようです。
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11:00からボルドー大劇場で、約1時間の室内楽ミニコンサートです。チケットはネットで事前発券です。本当はバレエかオペラを期待たのですが、滞在中は公演なし。劇場見学のつもりで聴きにいきました。ステージ間口は狭いですが、ガルニエが参考にしただけのことはあり、豪華な造りです。
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どうも、大型クルーズ船の乗船客(おそらくアメリカ人)が多く入場して席はほぼ満席。楽章の間にも拍手するので、次の章に入りにくそう。
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エントランスから続く大階段です。これを大規模、豪華絢爛にしたら、オペラガルニエの大階段に発展するのでしょう。
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階段室の天井です。次は本格的な舞台を見てみたいものです。
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午後からはサン・テミリオンまで小旅行です。電車まで時間があるので、ガロンヌ川沿いに散策に向かいます。
正面中央は、街の中心部から望む、カンコンス広場のジロンド派記念碑です。 -
この優美な門は、ブルス広場とピエール橋の中間に位置する、「カイヨ門」です。ここも入館可能で、塔の上まで登れるようです。
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世界遺産を構成するピエール橋は19世紀前半に建設された美しい橋ですが、トラムも走行する、ボルドー市内で最も重要な橋梁です。
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ピエール橋から続くビル・アケム広場(パリと同じ名称!)に建つ、「ブルゴーニュ門」です。
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ブルゴーニュ門前からトラムに乗車し、駅まで来ました。駅は街の中心部から外れた場所にありますが、トラムがあるのでアクセスの心配はありません。駅で、車内で食べるランチ用に、ボルドー名産のカヌレやパンを購入して乗車です。
カヌレはワインの澱引きで残った卵黄の有効利用でできたお菓子だとか。 -
ボルドーからサン・テミリオンまではローカル列車で約40分、1時間に1本程度走っています。
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駅は街外れの、ぶどう畑のド真ん中にあり、ここから世界遺産に登録されている旧市街地までは、狭い歩道が片側にしかない道を丘の上に向かって1.5kmくらい歩いていきます。
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時折シャトーが見えますが、メドック地区のような豪奢な建築ではなく、「ワイナリー」という言葉が似合う質素な建物という感じです。
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同じボルドーでも土壌や気候条件が違うため、作付けされるぶどうも左岸とは異なり、メルロが中心になります。
格付けはメドックのように1855年から不動ということはなく、およそ10年毎に改訂され、信頼度は非常に高いそうです。格付けを巡って裁判になったりもするようです。 -
村の中心部に続く急な石畳です。カメラを持つ手が左側にずれたのではなく、石畳が左に傾いているんです!
雨の日など、要注意ですね。靴は絶対に履き慣れたウォーキングタイプがお薦めで、ハイヒールは絶対無理! -
街は長辺400m程の楕円の中に収まる程度ですが、アップダウンがキツく迷路のようで、どこを歩いているかわからなくなります。ここは麓を見通せる絶好のフォトスポットです。
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観光局の入る、四角形の大きな建物の中庭です。一角でワインが即売されてましたが、荷物になるので断念。
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岩をくり抜いて造られたモノリス教会の見学ツアーをネットで事前予約&決済していましたので、集合時間近くになって行こうとしても、場所が判らず。困りはて観光局でSOS、親切なマドモワゼルが案内してくれて何とか間に合いました。
内部は残念ながら撮影不可です。内部には広い空間や、下のフロアには岩をくり抜いたカタコンベも。 -
坂道や猛暑の中、石畳を歩き続け疲れ果てたので、カフェで一休み。
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アイスクリームが身に染みるぜ!
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この後、入道雲が急速に発達して、昨日より早くスコールが。テラス席の下のような場所を見つけてしばし雨宿り。
ヨメは、雨宿中の人が連れたワンちゃんとすっかりお友達になっていました。 -
小雨が残るなか、来た道を戻ります。駅は開口部が塞がれ無人駅で、付近にはお店らしきものもありません。切符はボルドー駅の券売機で往復切符を購入しています。
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非電化のローカル路線で、跨線橋がないのでボルドー方面のホームへは、線路上を歩いて向かいます。
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ボルドー駅に入る直前にガロンヌ川を渡ると、左手に鉄橋が見えます。これはエッフェルも設計に加わっていたため、エッフェル鉄道橋と呼ばれ、新しい橋に線路が移動しても鉄橋部分が解体されずに残っています。いずれ有効活用されるのでしょう。今日は歩き疲れ、カゼ気味で調子が悪く、今日の観光はここまで。夕食はホテルで簡単に済ませました。
第5巻は、カルカソンヌやトゥルーズへの観光に続きます。
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