2019年秋ポーランド旅行

2019/09/20 - 2019/09/29

【表紙写真：2019年、マルボルク城】

ワルシャワ、クラクフ、グダンスクと3都市街歩きの旅。
ただしメインはクラクフでグダンスクはおまけ。
そろそろハイキングシーズンは終わりかな、とザコパネはクラクフから日帰り偵察。また次の機会に。

日程：2019年9月20日～9月29日
往路：関空→ヘルシンキ→ワルシャワ(AY)
・ワルシャワ街歩き
ワルシャワ～クラクフ(鉄道 約2h20m)
・クラクフ街歩き
・ヴィエリチカ、アウシュヴィッツ見学
・ザコパネ　モルスキェ・オコまでハイキング
クラクフ→グダンスク(LOTポーランド航空 1h20m）
・マルボルク城
・グダンスク散策
復路：グダンスク→ヘルシンキ→関空(AY)
航空券購入：JAL

エリア ポーランド

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩 飛行機
• 航空会社: フィンランド航空 LOTポーランド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ワルシャワ旧市街

AY68　1:25KIX→5:40HEL (10h15m)
　ヘルシンキ空港での乗り継ぎ時間：2h
AY1141　7:40HEL→8:20WAW (1h40m)

フィンエアーの深夜便を使ってみた。仕事終わり後、深夜に関空を出発して早朝ヘルシンキで乗り継ぎ、朝のうちにワルシャワに到着。ホテルに荷物を置いて観光に出かけられる。
便利だったので今後も利用しようと思っていたのに～～。コロナ禍になってしまいその後まだ利用していない。

日本からヨーロッパへの長い飛行時間がヘルシンキであれば10時間ちょっと、帰りは10時間を切っていた。飛行機を降り体を伸ばし気分転換をしてヨーロッパ各地へ乗り継ぐのがいい感じで気に入っていた。
なのにそのメリットは戦争によるロシア上空迂回で薄れ、2023年現在13時間ほどかかる。
それでも他が14時間はかかるようになっているのでまだマシなんだろうけど…。

文化科学宮殿

ワルシャワ到着日は曇り。翌日は良く晴れたが、曇りの日の写真の方が東欧っぽい雰囲気が出てると思う。

ワルシャワでの宿泊は中央駅から近いインターコンチネンタルホテル

上の方を見上げると普通の四角形の高層ビルなんだけど、途中から下は一部分がなくてその空いた空間は一本の柱が支えている。
と、文章で書いてもイマイチ分かりにくいので写真を追加してみた。
左奥の高層ビルも変わった形だし中央駅周辺は近代的な建物が多く、文化科学宮殿だけ違う雰囲気をはなっており面白い。

部屋はベッドルームとは別にリビングエリアもあり一人には広すぎた。
文化科学宮殿は道路を挟んですぐで部屋の窓から文化科学宮殿が見えた。

写真：上　ワルシャワ中央駅　ホームは地下

ワルシャワはノープラン。旧市街などをトラムや徒歩でぶらぶら見て回った。

ワルシャワからクラクフへは鉄道で移動。
早く買うと安いが、仕事で忙しかったのか観光も鉄道も下調べに全然手が回っておらず。「1週間以内に近づいてしまい割引なしなので切符は現地で買う」と旅のメモ帳に書いている。

移動日当日、朝起きると天気が良かったので市内をもう少し散歩してから移動しようと、朝食前にPKP(ポーランド国鉄)でアカウントを作成、ネット購入。1等229PLN。
当日なんだから駅で買えばいいのだけど、窓口や券売機などを探す時間や混雑状況が分からないのでスマホから購入。会話が必要な場面は減っている。便利だけど英会話能力は確実に落ちているだろうなぁ。

EIP5306　ワルシャワ中央駅12:45→クラクフ本駅15:08　
1等車の座席は2－1配列。初めに飲み物とお菓子が配られ、食事は3つから選択。サラダにした。
定刻に出発。到着は定刻より早かったような？時刻表を見間違えていただけかも。

写真：下　グダンスクで見た電車
ワルシャワから乗ったのはイマドキの流れるような形の電車だったけど、こういう一昔前みたいな形を見ると東欧を旅している感が増す。

ザコパネ　モルスキェ・オコへのハイキング

この旅は街歩き中心で計画したのでザコパネはクラクフから日帰り偵察。ハイキングは1か所に絞った。
大カスプロヴィ山のロープウェイは混むらしいのでクラクフから日帰りで行くとなるとスタートが遅く不利かと思い、湖のモルスキェ・オコ(海の瞳という意味らしい)までハイキングしてみることにした。

ほとんど舗装された道を歩けるらしく街歩き用のスニーカーのままでよさそうというのも選択の理由。機内持ち込みサイズのスーツケースでの旅なので荷物にハイキングシューズを増やしたくなかった。

ザコパネへはクラクフからバスで往復。片道22PLN、所要2～2時間半。
ザコパネから湖へのハイキングコースの入り口までさらにバス。片道10PLN、所要40～50分だったかな。
入山料は5PLN

写真のように馬車に乗って途中まで行くこともできる。私は歩いたので料金は聞いていない。

ザコパネ　モルスキェ・オコ

この湖のさらに上にも湖がありそこからの景色も見てみたいが時間がなかったので次回に。

ザコパネには春先にクロッカスの咲く谷もあるようでそれも見に行きたいが、ハイキングシーズンには少し早そうなので、春と夏に分けてあと2回は行きたい！

大カスプロヴィ山にも行きたいし、タトラ山脈のポーランド側ザコパネだけでなく、スロバキア側ヴィソケー・タトリ周辺を拠点にハイキングもしたい。

ザコパネか現地の本屋でハイキング地図やガイドブックを探しておけばよかった。

ポーランドで食べたもの

セルフ方式の簡易食堂（ミルクバー）があるとガイドブックに載っていたので、一人旅でも食事がしやすかった！ジューレックやピエロギなどを食べてみた。

クラクフ　ヴァヴェル城

「歩き方」に見学できるのは大きくは大聖堂、旧王宮、竜の洞窟の3か所とあり、大聖堂だけ見学。洞窟近くの竜の像は見に行った。川の対岸へ行くと城の全体像が見えるのでぶらぶらお散歩。

クラクフではダ・ヴィンチ「白貂を抱く貴婦人」が見たいと思っていたが、その頃はチャルトリスキ美術館が改修工事中で国立美術館にあるらしかった。
撮影不可で写真は残っていないが、いかにも「仮」展示みたいな場所で見たような気がする。
改修工事の終わったチャルトリスキ美術館の中で美術館の雰囲気も味わいながらもう一度ゆっくり見たいなと思う。

夜景　聖マリア教会と織物会館

ライトアップされていてたくさんの人が歩いているので危険を感じず夜の散歩もできた。

聖マリア教会

西欧とは一味違う色遣いや装飾で美しかった。

ヴィエリチカ岩塩坑

行きはバスで。40分ほど。
チケット売り場も混雑しておらず、あと10分で英語ツアー始まるとのこと、タイミングがよかった。ツアーも楽しかった。
帰りはすごく混雑してバスに乗れそうもなく、駅で電車をのんびり待って市内へ戻った。電車の方が早くて安くて客もほぼいなかった。

アウシュヴィッツ＝ビルケナウ強制収容所

前日にバスターミナルで7:10発のチケットを買っておいた。ほぼ満席！？
片道15PLN、1時間半ほどで到着。帰りのバスは空いていた。

図書館で借りた中谷剛著「アウシュヴィッツ博物館案内」を読み、中谷さんのガイドで見学したいなと思ったが日程がうまく合わず。
行く前にヴィクトール・E・フランクル著「夜と霧」は再読しておいた。

「歩き方」には書いてなかったと思うが、ネット情報で大きなバッグは持って入れないとのことだったので、小さめのショルダーバッグで行った。

アウシュヴィッツ収容所内で見た大量の靴や鞄などの遺品、写真などにももちろん衝撃を受けたが、ほんのり日がさし緑の中に花が咲く一見のんびりした風景が広がるビルケナウにうまく言えないけれどとても悲しい気持ちになった。

帰路、ポーランドからヘルシンキへの機内ではなくヘルシンキから日本への機内で隣の席の人とおしゃべりをしたらイスラエルの人で偶然に驚いた。アウシュヴィッツへ行った話をすると、自分はまだ行くことはできないとおっしゃられた。さらっとした口調だったけど重い言葉。
2023年末の現在、イスラエル軍はハマスと戦闘を続けているがどう思っておられるだろう。

イスラエル人作家エトガル・ケレットやポーランド人作家のミステリーを読んだのはこの少し前かな。無意識にその辺りの記憶や興味がポーランドへの旅を計画させたのか、ポーランド旅を漠然と検討し始めてからその辺りの本を手に取ったのか、単なる偶然なのかどうなんだろ。

LO3502　16:25KRK→17:45GDN (1h20m)
ボンバルディアDHC-8-400

クラクフからグダンスクへは南から北へポーランドを縦断する感じで、鉄道ではまたワルシャワへ戻ってから向かうようだったので、LOTポーランド航空で航空券を買って飛行機で移動。360PLNほど。

クラクフ空港はそんなに大きくないがスターアライアンスゴールドのステータスでファストトラックも利用できたし、ラウンジもあった。

プロペラ機に乗ることも沖止めの飛行機に歩いて乗りこむこともあまりないので「機体低っ、階段少なっ」と新鮮だった。グダンスクでも沖止めかと思ったら、こんな低い位置の飛行機の扉までボーディングブリッジをつなげてた。

マルボルク城　城の塔からの眺め

前日の話。
グダンスク空港から市内へのバス乗り場でどの切符を買えばいいのか迷っているとちょうどやってきた現地の男性が教えてくれた。遅れているバスを待つ間おしゃべりしていた流れでバスにも一緒に乗った。
空港の路線バスにスリが多いとガイドブックで読んだ記憶があって初めは警戒していた。でもそれはワルシャワ空港の話だった。疑ってすみません。
「来年東京でオリンピックがあります、ポーランドはどんなスポーツが人気？強いですか？」なんてその時はもうすぐパンデミックが始まることも知らず無邪気に会話していた。(その時にバレーボールが強いということを知った)
中央駅到着後、アパートまでの道も案内してくださった。

クラクフとグダンスクではアパートメントに宿泊

クラクフの部屋は失敗と思った。ドアの鍵の開け方が独特で毎回開くかハラハラしたとか、ベッドのきしみとか、お風呂のお湯の出し方が分からなかったりとか。結局出たけどなぜ出たのかよく分からず（笑）

グダンスクはキレイで広いお部屋だったけど寒くて。セントラルヒーティング？いじってみたけど全然温かくならず。大家さんに連絡したら建物全体での管理で10月にならないと入らないと言われたり。

後で振り返るといい思い出だけど、ホテルの方が楽は楽。

グダンスク

マルボルク城がメインだったので町歩きはあまり時間がなかった。

グダンスク空港

クラクフ空港もガラス張りのきれいな建物だったし、こちらもきれい。
グダンスク空港のワンワールドのステータスで利用できるラウンジはExecutive Lounge。と思ったら入口看板にルフトハンザ、KLM、プライオリティパスなどのロゴもあったのでアライアンス関係なく共用のラウンジっぽい。滑走路が見える側でなく入口やチェックインフロア側を見下ろす位置にある。

グダンスクから帰ることにしたのは、マルボルク城に行ってみたいと思ったのもあるが、航空券検索の時にクラクフから帰るよりグダンスクからの方が安かったからというのもある。

AY1174　20:05GDN→23:05HEL (2h)
ATR72－500
またプロペラのついた小さい飛行機。
KRK→GDNの到着時はボーディングブリッジ利用できたので、今日もそうかと思ったら沖止め、しかもちょうど小雨が。乗降口が後ろだった。(そうか、乗降口が後ろだからブリッジはつけられないのかな？)

ヘルシンキでの乗り継ぎは1時間40分
日本はまだ30度あるので到着時に備えラウンジでヒートテックなどを着替えた。
AY67　0:45HEL→16:25KIX (9h40m)

◆次回の旅へのまとめ◆
コロナ禍を経験したからか歳のせいか、混雑した有名観光地より少しマイナーで人が少な目の場所や自然の多いところへ旅したい気持ちが強くなった。ザコパネ周辺は次の旅の目的地として優先順位高め。

【航空券調査】
・クラクフ空港(ポーランド)　路線
　※色々あるのでマイル消化のため特典航空券で使えるかも。
・コシツェ空港(スロバキア)　路線
　※以前LCC以外で調べたときはLO、OS、OKが飛んでいた。今調べるとOKはもう飛んでない？LCCのライアンエアは飛んでいる。
・夜行列車　路線
　※ナイトジェットのサイトで調べるとユーロナイトでウィーンからクラクフに行けるみたいなのでウィーン空港利用もありか

【観光・宿泊調査】
・チャルトリスキ美術館(クラクフ)
・ハイキングルート、ロープウェイ営業時間
・クロッカスの見ごろ
・ザコパネからスロバキア側へ行くバス
　※2019年に調べた時はSTRAMA社のバス、夏期シーズンのみ、1日4本ほど、所要2時間とメモしている
・スロバキア側での滞在先
・スピシュ城

この旅行記へのコメント （2）

• ゆんこさん 2023/12/04 13:56:00

  ザコパネ

  mame8さん
  
  ポーランド旅行記、拝見させていただきました。
  つい先日、旅友が一人旅でポーランドに行って帰ってきたばかりです。
  その時にでてきたのが「ザコパネ」という地名。
  彼女の旅行記がなければ、スルーしてしまいそうな町の名前ですが、敏感に反応してしまいました。（笑）
  彼女いわく私向けの町らしいです。
  mame8さんも訪れていたとなると、どんな魅力がある街なのかますます気になりました。
  
  ちなみにその旅友の旅行記はこちらです。
  懐かしい景色がでてくるでしょうか。
  　https://4travel.jp/travelogue/11866279
  
  　　　　　★ゆんこ★

  mame8さん からの返信 2023/12/04 18:55:40

  RE: ザコパネ

  こんばんは。
  コメントありがとうございます。
  お友達も一人旅でポーランドに行かれたのですね！
  
  > 彼女いわく私向けの町らしいです。
  確かに、自然があって伝統的なスタイルの家があって
  北海道、PEI、スイスなどから想像すると
  ゆんこさん向けの町かも（笑）
  
  実は、朝クラクフから向かってすぐ山歩きに行き
  山から戻ってすぐクラクフへ帰るバスに乗ったので
  全然時間がなくてザコパネの町はほぼ観光できず。
  バスの中から眺めただけで…。
  次にハイキングで滞在する時ゆっくり観光したいです。
  
  夜にでもゆっくりお友達の旅行記読ませていただきますね。