久しぶりに「余部鉄橋」、「夢千代日記」の舞台・湯村温泉へ

2023/09/17 - 2023/09/17

かつて山陰本線の餘部には「余部鉄橋」という美しい鉄道橋がありました。
この橋の上を列車で通ると、まるで空を飛んでいるようでした。
ただ、橋の上から列車が転落し、死者が出た事故により安全性がないとして、鉄橋は廃止され、コンクリート製の橋になりました。
今回１８年ぶりに「余部鉄橋」に行ってきました。

その後昭和５６年にヒットしたNHKのドラマ「夢千代日記」の舞台・湯村温泉へ。
「夢千代日記」も主人公が余部鉄橋を列車で通過するところからドラマが始まります。

https://www.youtube.com/watch?v=mTde8PoIW7w

エリア 香住・余部(兵庫)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 3.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: レンタカー JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

出石に一泊して、朝、街並みを散策。
昼間は観光客でにぎわうこの町も朝は静かでいい雰囲気です。

出石をバスで豊岡市街へ戻ります。

見性寺 寺・神社・教会

豊岡市役所の前のバス停で降りて、タイムズのカーシエアを利用します。
カーシエアは６時間以内ならガソリン代無料なのでお得。
まずは山陰の海沿いのドライブに出発します。

豊岡市役所前の寿公園。
パリのロータリーをまねした円形のロータリー交差点です。

旧豊岡町役場 名所・史跡

まずは山陰海岸の一番の見どころである余部橋梁へ。
かつてここには明治時代に当時の技術を結集してつくられた、通称「余部鉄橋」がありました。
２０１０年に「余部鉄橋」はコンクリート製の橋梁に架け替えられました。

久谷駅 駅

今から１８年前、「余部鉄橋」の廃止前の２００５年に一度来たことがあります。
当時は赤く塗られた鉄製のトレッスル橋で、ちょうど東京タワーと同じような感じの鉄橋でした。
この橋の上を列車を通過するとまさに空を飛んでいるような素晴らしい車窓でした。

道の駅 あまるべ 道の駅

「余部鉄橋」を下から見たところです。
眺めのいい橋でしたが、昭和６１年、突風により列車が鉄橋から転落、その下にある工場の従業員５名と列車の車掌の合計６名が亡くなった惨事があり、この事故を機会により安全な橋への架け替えが決まりました。

その工場は現在はなく、慰霊碑が置かれています。

餘部鉄橋事故犠牲者慰霊碑 名所・史跡

余部鉄橋はコンクリート製の安全な橋梁になりましたが、「余部鉄橋」も近代化遺産としての価値が認められ、３本の橋げたが残され、さらにエレベーターも設置されて「空の駅」として保存されています。

余部鉄橋(余部鉄橋空の駅) 名所・史跡

「空の駅」は余部駅と一体となっていて、多くの観光客が駅のホームに来ていました。
「余部鉄橋」の保存・観光地化は成功しているようでした。

この余部駅から列車に乗って余部橋梁を渡って、隣の鎧駅まで往復する人多いようで、列車から多くの観光客が降りてきていました。

餘部駅 駅

「空の駅」から見た余部橋梁。
ちょうど特急列車がやってきました。
「余部鉄橋」は右側にありました。
今は遊歩道になっています。

おなじ場所で１８年前に撮影した「余部鉄橋」
この鉄橋の右側に現在のコンクリート製の現在の橋梁が付け替えられました。

余部橋梁を見た後はこの周辺の中心である香住駅へ。
ちょうどデイーゼルカーが列車交換していました。

香住駅 駅

香住は「カニの町」
昨日からカニが解禁されていたようです。

カニを食べたかったのですが、案外観光客が立ち寄れるようなレストランがなく、見つけた１軒は２５組待ち！
とても待っていられないので、お弁当を購入しました。

にしとも かに市場 市場・商店街

香住から城崎温泉までは海岸沿いをドライブ。
今日は天気もよく、青い海がとてもきれい。
これが冬になると荒々しい日本海となります。

岡見公園から見た白石島。

岡見公園 公園・植物園

「ジオパークと海の文化館」に寄ります。
この施設は郷土資料館でもあり、香住は江戸時代、海のメインルートだった北前船の寄港地として栄えたそうです。
無料の施設ながらなかなか充実した展示がされていました。

香美町立ジオパークと海の文化館 美術館・博物館

キャンプ場もある今子浦。
透明度の高い青い海と荒々しい岩の組み合わせの美しいところでした。

今子浦海水浴場 ビーチ

青い海沿いのドライブはとても快適。
竹野海岸。
城崎温泉に近く、夏には海水浴客でにぎわうところです。

竹野海岸 自然・景勝地

豊岡市内の戻ってクルマを返して、豊岡駅からはJR山陰本線の列車で西に向かいいます。
高校生のスポーツクラブの遠征か、たくさんの高校生が乗っていました。

豊岡駅 駅

列車で余部橋梁を渡ります。
景色はいいですが、安全のためにコークリートの壁があって、かつての「余部鉄橋」には及びません。
「余部鉄橋」は壁がなく、空を飛んでいる感覚だったのですが、それで事故が起きてしまったので已むをえないのでしょう。

余部鉄橋(余部鉄橋空の駅) 名所・史跡

余部駅でいったん降りて、今度は客方向の列車で１駅戻ります。
の駅は「鎧（よろい）駅」という変わった駅名です。
この地名の由来はなんなのでしょう。

鎧駅 駅

この駅もホームからの景色が素晴らしいです。
朝ドラ「ふたりっこ」をはじめ、たびたびドラマや映画のロケ地になっています。

鎧駅から再度JR山陰本線へ西へ向かいます。

すっかり暗くなった浜坂駅へ到着。
兵庫県の山陰側の一番西の町です。

湯村温泉はここからバスで２０分。
お客は２人連れの女性と私だけ。

浜坂駅 駅

湯村温泉は昭和５６年、NHKのドラマ「夢千代日記」の舞台として有名になりました。
主演は吉永小百合さん。
原爆症で余命３年と宣告された温泉町の芸者小屋の女将と周辺の人々のせつない物語でした。
湯村温泉の中心、荒湯。

荒湯 名所・史跡

荒湯など湯村温泉の町の中心はライトアップされています。

湯村橋 名所・史跡

イラストやアニメのような大きな絵でライトアップされていました。

湯村温泉 魚と屋 宿・ホテル