
2023/07/22 - 2023/07/23
35位(同エリア186件中)
luceさん
この旅行記スケジュールを元に
小田原郊外の高台に建つ江ノ浦測候所。天気の観測所ではありません。
写真家、現代美術のアーティストとして世界的に知られ、日本の古美術や神道などにも造詣が深い杉本博司氏が作った、杉本ワールド炸裂の公園のような施設です。
最近、BTSのメンバーが訪れたそうで、知名度がアップしています。
3年前、京都の京セラ美術館で開かれた杉本さんの個展で、江ノ浦測候所の存在を知り、ずっと行ってみたいと思っていました。
測候所の後は、約15年ぶりに熱海のMOA美術館へ。
最後は、御殿場に足を伸ばして、メゾン・ケイを再訪問してディナーに舌鼓。
東京から日帰りで、箱根の周りをぐるっと回るアート美食の旅です。
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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江ノ浦測候所に行くのに、久しぶりに東海道本線の上野東京ラインを利用しました。今は、快速アクティーじゃないんですね。
距離が長いので、確実に座れて快適なグリーン車に乗りました。JR東海道本線 乗り物
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東京から約1時間半。根府川駅下車です。
小さな無人駅なのに、意外とたくさんの人が降りました。
みんな江ノ裏測候所に行くのかと思ったら、ヒルトン小田原リゾートスパのシャトルバスを待っている人たちでした。根府川駅 駅
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江ノ浦測候所は、完全予約制。
入場チケットと一緒に、駅から測候所までのシャトルバスまたは駐車場を一緒に予約します。
バスはほぼ満員でした。江之浦測候所 美術館・博物館
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駐車場からも眺めがいいです。
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とりあえず、みんなが行く方向についていきます。
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受付(待合棟)の建物です。建物の中は休憩所とトイレがあります。
受付でシール式のチケットとパンフレットをもらってあとは自由に回ります。
午前の部、午後の部があって、入れ替え制です。
時間的には1時間半くらいあれば回れます。 -
受付の建物の横に、ギャラリーがあります。
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ギャラリーには、杉本博司氏の「海景シリーズ」が展示されています。
世界中の海(水平線という方がいいかも)のモノクロの写真。 -
広い敷地内には「雨聴天」と名付けられた茶室もあります(中には入れません)。
茶室の前には石造りの鳥居が。 -
にじり口から撮影。
利休が作った京都の山崎にある「待庵」から着想を得た(本歌取り)茶室です。 -
ローマ劇場もあったりします。
眼下の海を眺めると、まるでシチリアにでもきているかのような錯覚を覚えます。 -
円形石舞台。
周囲の放射状の敷石は、京都市電で使われていたものだそう。
奥に隧道の入り口が見えます。入ってみます。 -
冬至の日だけ、朝日の光がこの通路に差し込みます。
その光景、見てみたいです。 -
途中には、光学ガラスが敷き詰められた江戸時代の井戸。
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雨の日には井戸の上から雨が降りそぎます。
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冬至の太陽が通る隧道は、崖に突き出ています。
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隧道の上、途中まで歩むことができます。海がすごい。
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お天気がいいですね。小田原の町まで見渡せます。
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下を見ると祠があります。行ってみましょう。
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ちなみにギャラリーの方は、夏至の日の出の太陽の光が一直線に差し込むように設計されているそうです。
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敷地内は高低差がありますが、よく手入れされているので歩きやすいです。
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途中、古い農家の小屋のような建物があります。
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化石窟と名付けられた建物で、三葉虫の化石やらなんやら。
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竹林に入りました。杉本氏の作品がありますよ。「数理模型0004」。
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被爆宝塔宝身。
これは、NHKの日曜美術館、江ノ浦測候所特集でも紹介されていたのを覚えています。 -
片浦稲荷大明神。
震災で被害を受け、解体された東京千代田区の九段会館の屋上にあった鳥居と灯籠を移築したそうです。 -
敷地内は、遺跡の岩とか石とかと杉本氏の作品とが、独特な空間を作り出しています。
これも杉本氏の作品「推理模型0010」。 -
春日大社です。奈良の春日大社から御霊をお迎えしています。
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海をバックに立つ赤い祠。
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敷地内は、のどかなみかん畑。
結構、歩きました。
クーラーの効いた待合棟でシャトルバスの時間まで休憩します。 -
待合塔には杉本さんの書が。大河ドラマ「青天を衝け」のタイトルです。
このドラマには、杉本さんご自身も骨董屋の主人として出演されていました。
杉本氏はニューヨークに住んでいたときに生活のために骨董商をやっていらしたとか。日経新聞の「私の履歴書」で読みました。
この連載記事を読むと、杉本氏の世界観がなんとなく掴めるのでおすすめです(日経電子版で読めます)。 -
待合棟の地下のトイレに行く途中にも作品が。劇場を撮影したシリーズ。
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敷地内で唯一のカフェ。ストンエイジ・カフェ。
自然の石を組み合わせたベンチに座って、冷たいレモネードを1杯。
カフェには食べ物は置いていません。
持ち込んだものをベンチで食べてもいいとの情報は、見学者のブログなどでみましたが、ゴミ箱はないので、お弁当はちょっと厳しいです。
それに、食べている人も全く見かけませんでした。
ここを見学した後は、ヒルトンでランチをするのが良さそうです。
カフェの片隅で、こっそりまい泉のトンカツサンドを食べました(ゴミは持って帰りました)。 -
絶景を見ながら飲むレモネード、暑い日でしたので一際、美味しかったです。
レモネードの写真、撮り忘れました。
右の高い塔は日時計かな? -
シャトルバスに乗って根府川駅まで戻ります。
帰りのバスは予約不要です。
江ノ浦測候所、季節を変えてまた来たいです。夏は暑すぎました。
仲秋の名月の時などはお月見の会があったり、冬至や夏至には光遥拝なども行われています。
四季の空気や太陽や月の光を感じられる場所…そういう意味では、測候所なんですね。 -
根府川駅に戻ってきました。
海に面した駅は、関東大震災の時に土石流の被害を受け、海には流されたホームや線路が沈んでいるそうです。
根府川駅を有名にしたのは、詩人の茨木のり子氏の「根府川の海」でしょうね。
赤いカンナ、咲いていました。根府川駅 駅
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熱海に来ました。乗合バスでMOA美術館にやってきました。
梅の季節にだけ公開される尾形光琳の紅白梅図屏風で有名な美術館です。MOA美術館 美術館・博物館
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長いエスカレーターを上がると、円形ホールで万華鏡上映中。
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ヘンリー・ムーアの彫刻がお出迎え。
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黄金の茶室です。ここから先は撮影禁止です。
特別展は浮世絵。それに、野々村仁清の藤の茶壷が素晴らしかったです。 -
美術館の作品を一通り見た先には能楽堂があります。
MOA美術館では能のほか、坂東玉三郎さんのl公演も不定期で行われています。 -
美術館の中に「トシ・ヨロイヅカ」のカフェがあって、そこでお茶したかったんですが、結構、人が並んでいたので断念。
美術館を後にします。
MOA美術館も高台にあって、眺めがいいんです。
真っ青な海、まるで地中海のようです。 -
熱海駅に戻ってきました。
熱海駅 駅
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沼津まで東海道本線。乗り換えて御殿場に行きます。
所要時間は約1時間です。JR御殿場線 乗り物
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御殿場駅には、ロマンスカーが止まっていました。
JRの駅なのに、小田急線が乗り入れているんですね。 -
御殿場駅、タクシーはいませんでした。
御殿場プレミアムアウトレット行きのシャトルバスに乗って、アウトレットでタクシーを拾うことに。御殿場駅 駅
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アウトレットから運良くバスがありました。
メゾン・ケイに到着です。17時半のオープンとともに入店。メゾン ケイ グルメ・レストラン
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以前、ランチに伺って、とても美味しかったのでディナーで再訪問です。
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本当ならこの窓から富士山が見えるはずなんですが…。
熱海も小田原も快晴だったのに、山の天気はわからないものです。 -
窓の園には向日葵が咲いていました。
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前菜からコーススタート。
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お店のスペシャリテである庭園風季節のサラダ。中の具は、前に食べたときと違ってました。
この後、スープ、リゾット、魚料理と出てきます。 -
メインは豚肉にしました。
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脂身も甘くて美味しい。
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デザートはバシュラン。メレンゲを使った名物デザート。
上にとらやの羊羹が乗っています。 -
最後にバターの効いたサブレをいただいて、さあ、東京に帰ります。
御殿場駅はアウトレット帰りの人で混み合っていました。
日帰りで御殿場までディナーに来れることがわかったのは収穫でした。
ケイさん、東京のフレンチレストランよりお値段がお安く、コスパいいです。
今度はポーラ美術館とセットで再訪問するか。何か考えたいと思います。
これにて日帰り旅行記は終了。お読みいただき、ありがとうございました。
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