2023/08/09 - 2023/08/09
207位(同エリア458件中)
アザゼルさん
この旅行記スケジュールを元に
しばらくの間イギリスに来ている。時間があればお城巡り。お城…いいよね…中世から綿々と続く歴史の苔生した香りがする…。
【Rochester】
①ロチェスター。イギリスの中世の街並みが残る場所。大変立派なお城や大聖堂、そして中世の街並みが残る割に、ロンドンからサクッと電車1本30分で行けるという立地の良さ。
調べたら自分家の最寄りから1駅で行けるということが判明!
これは…行くしかあるまい!
☆今回はこちら
【Lullingstone】
②ラリングストーン。電車一本で簡単に家から行けるお城ないかなと探していて見つけた。公園とラベンダー畑の横にちょっこりお屋敷がある。
8月の数日間だけ超豪華なお屋敷の中に入る事ができるという。
これは…行くしかあるまい!
【Chantilly】
③シャンティイ。フランスのパリから20分ほど電車で行ったところにある。
競馬とお城で有名な街。お城は駅から徒歩40分ほどと遠いが、中はとても豪華。
これは…行くしかあるまい!
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道
-
イギリスで、日本の会社と仕事をしているため時差でどうしても朝早く起きるようになってしまう。
その日も朝5時に目が覚めGoogle Mapを眺めていた。
そういえば…お城巡りしないとな…。
(。´・ω・)ん?
家の近くにピン止めした場所があるな…。
ロチェスター Rochester。
城、大聖堂を中心に発達した中世の街並みが残る街。
家のあるBromley South駅からなんと1駅。
ということで向かった。
ついでに、買い物もしようと買い物バッグも片手に。
Rochesterのあるケント Kent州は、ロンドンの台所として有名で、特にフルーツや野菜、ハチミツなどの農産物が豊富で新鮮なのである。
ロンドン中心から離れた南に位置するBromley South駅。
この駅からサクッと30分もかからない。
観光地である城は10時からだというのに、時計を見ればまだ9時前と来た。
駅からすぐそこの旧市街は、早朝のため人がまばらでお店は開いていない。
しかしさすが、大通りに面する大聖堂はもう開いている。まずはそっちに入ることにする。 -
【ロチェスター大聖堂 Rochester Cathedral】
周りをお店に囲まれているせいで、大きさがわかりにくいが、敷地に入ると「ん…?これは思ったより大きい聖堂だぞ」という気配がする。
だれでも自由に入れるので、入ってみましょう。 -
入って早々立派なパイプオルガンが!
大聖堂のパイプオルガンって、変わった模様のもの、結構ありますよね。
これも縞模様になっていて、不思議な感じ。
昔の人たちが寄付して建てた大聖堂なんでしょうなぁ…。
今も現役というのがすごい。メンテナンスに年間いくらかかるんだろう…。 -
大聖堂というのは、教会などとは異なり、複合的な建造物なので、1つの建物の中に
・礼拝堂(チャペル)
・身廊(nave ネイヴ)
・トランセプト
…などといった、役割に応じた空間が配置されている。
建物自体を十字架の形に見立て建てた結果ともいわれるが、役割が先か、建物の形が先かはよくわからぬ。
十字架の形になっていない大聖堂も多いのでその辺は適当なのかもしれぬ。
さて、この写真はクワイア(choir/quire)と呼ばれるもの。
聖職者や聖歌隊が座るための席らしい。 -
礼拝堂をチラッと覗けば、寝ているおじさんがいた。
否、昔々に葬られた偉い人の石棺とイフィジー effigy と呼ばれる故人の姿をかたどった像が寝ている。
大抵こういうeffigyは古い人が多くて、古くて13世紀から、遅くても17世紀のものだったりして、形が全然崩れない素材の石ってすごい、職人さんすごい、って思う。
この人誰だろー?って説明も読んだけど、地方の郷士だったので興味薄くて忘れた。 -
【こんなところに英国の萌える歴史】
英国王室の紋章を発見!
ということは~英国国教系の聖堂なんだなと察しが付く。
イギリスはヘンリー8世の離婚騒動で、カトリックから英国国教に変わったため。
ということで歴史を紐解いてみる。
この大聖堂は1079年に、カンタベリー大司教であるガンダルフという人が教会を作ったのが始まり。
ガンダルフ…?指輪物語の登場人物ガンダルフみたいに、三角帽子に白いおひげに杖を持っていたのだろうか…?
つまり、最初はカトリックの教会として始まったわけだ。
それがどのように英国国教に鞍替えをしたのかというと…
他の大聖堂と同じく、ヘンリー8世の鶴の一声だったようだ。
というのは、このロチェスター大聖堂、ロンドン近郊という土地柄、カンタベリー大聖堂に近い。
カンタベリー大聖堂は英国国教の総本山みたいなところ。
じゃあサクッと宗派を変えちゃったのかというとそういうわけではない。
ヘンリー8世という国王は子供の頃やんちゃで、家来たちをテムズ川のボートに乗せて、誰が早く走れるか競争させていた。中にはうっかりロンドン橋の足元の柱にぶつかっておぼれてしまう輩もいたという。仔ヘンリー8世っょぃ。
そんな暴れん坊将軍ヘンリー8世の面倒を見ていたのがジョン・フィッシャー John Fisherという人物。
この人物、ヘンリー8世のお父さんヘンリー7世の信頼を買い、その後ロチェスター大司教に任命された。
が、この暴れん坊将軍8世の時代になると
「オラ離婚するだ、カトリックやめんぞ」という国王が言い出すものだから
「いけません」と当然のように反対してしまい、逆切れされたヘンリー8世に首チョッパされてしまった。
大司教まで処刑とは!!!なんともすごいやんちゃっぷり。そう、だから現代の英国民はみんなヘンリー8世が大好き。
ちなみになんでこんなことまで知ってるのかというとこのJohn Fisherという人物が自分の読んでいる小説や本に登場するからである。 -
ついでだが、このヘンリー8世、資料によればこのロチェスター大聖堂で、4人目の奥さんとなるアン・オブ・クレーヴに出会ったそうだ。
ヘンリー8世といえば?
\\ 6人の奥さん!!//
そう、男の子が欲しいと女性をとっかえひっかえ娶っては処刑したり病死させていた王様である。
私が毎日愛用しているマグカップにも、ヘンリー8世と6人の奥さんの似顔絵が描かれている。
そこには「Divorced, beheaded, died, divorced, beheaded, survived」と書かれている。
お分かりだろうか。
「離婚、処刑、死亡、離婚、処刑、生存」
である。
そう、最後の奥様だけ生き残ったのだ(もっとも最後はヘンリー8世の介護をさせられたそうだが)。
ここで出会ったというアン王妃は4番目の王妃なので、離婚だけで済んだようだ。首チョッパされてなくてよかった。 -
地下にはカフェもある。さすがに朝早くは準備中だった。
-
こっちはスタッフ用
-
外に出れるぞ、出てみよう
-
聖堂の中庭~~~~
いい感じにハーブと花が植えられていて、平和~~~~~~ -
さて、日光浴もできたし、中に戻ろう…
…ん? -
ドア……
開かないんですが……? -
しばらくガチャガチャやっていたら、開いた。
びっ…びっくりした…
中庭に閉じ込められるとか映画のヒロインかよ -
チューダーローズの刺繍がいい感じ
-
廊下の長さを利用して、国産樫の木(oak オーク)の板が展示されていた。
とっても長い。
中世英国といえば、毛織物などの貿易で産業が栄えてことは学校で習うが、このオークの木もその歴史の裏で英国の家具や建築物として大活躍したのである。 -
大昔はイギリスの木はこんな感じだったんですよという展示。
マダガスカルのバオバブの木みたいだ。
そういえば、日本でも東京の白金台に、国立科学博物館の植物園があって、そこに昔の日本の森がどんな感じなのか展示があった。
それもこんな感じだった気がする。
森っていうのはサイクルがあって、長く生えすぎると足元が全部影になるから、影になる方向の木が日興不足のため大きくならず、結果的に森が縮小するらしい。 -
ということで、ただで楽しめるロチェスター大聖堂、なかなか面白かった!
ではそろそろ開門したであろうロチェスター城でいざ!
振り返ればなかなか立派な作りの大聖堂であった。 -
【ロチェスター城 Rochester Castle】
ロチェスター城はロチェスター大聖堂のすぐお隣。
見てこのフォルム!無骨~~~~~~
THE☆ノルマンって感じ~~~~~~
ヨーロッパの中世のお城と聞いて、シンデレラ城みたいなお城を思い浮かべたとしたら、残念ながらそれは中世ではありませんし、イギリスでもありません。
イギリスの中世の城といったら!
これだ。とにかく岩。ここまでツルペタに装飾がないとはなんとも男らしい。ノルマンNormanの城。 -
中世ヨーロッパのお城といえば複合施設。
日本のお城とはまたちょっと雰囲気が違うが、似ている箇所も多い。
時代に合わせて進化していく。
ノルマン時代(11-12世紀)のイギリスのお城といえばまだ基本的な造りで、
・キープ keep と呼ばれる天守閣的なところ
・周りの壁
・その周りは領主さまのために働く農民たち
って感じだったらしい。
この写真に見えるこのお城こそがキープと呼ばれるもの。
キープは貴族や領主が生活する日常の生活空間であり、有事の時は立てこもりができる要塞の用途もあった。
時代も進めば、地下室に牢屋なんかもできたりして、THE☆下層階級~上流階級の縮図ができあがる。
ケーキみたいに断面をカットしたら面白いことになりそう。 -
当時を説明するパネル。このキープに、大人数が住んでいたであろうことが想像にかたくない。
来訪するお客さんも多かったようだ。国王も訪問し、我が推し・ヘンリー7世が妻エリザベス・オブ・ヨークと夫婦で訪問した記録も残っている。 -
模型もみてみる。
ふんふん
こんな感じで5,6回の建物なのね。
当時は中央にホールがあり、その周りに階段と廊下がめぐっていたわけですね。
それでは入ってみよー! -
入って即行、雰囲気に圧倒される。
まず、屋根がない。
当時屋根は藁でできていて、戦争になると焼け落ちてしまったので、段々と防火性の高いものに変えられていったそうだが、
往々にして中世の城は天井が落ちてなくなっている。
そうしてこの岩の堂々としてたたずまい。
多階層の窓か扉か判断がつきかねる、ぼっかり開いた暗い空洞が、等間隔に不気味に並んでいる。
自分が地上にいて、見上げればずっと上までこの調子。
廊下も木の板だったのだろう、落ちてしまい、地上から青い空が見える。
ただここをねぐらに決めた図々しい鳩たちだけが、クウクウと鳴いているだけで、あとは湿った空気と静寂だけがながれている。 -
上を見上げるとこんなかんじ。
-
壁沿いを走る廊下を歩く。
-
うねうね曲がりくねり、たまに思い出したようにちょこっと脇にそれる階段を上る。
つるつる滑るので気を付ける。 -
3階から下を除く。
地上階の中庭は、グレイトホールと呼ばれる広間で、お客さんと共に食事をしたり、ダンスしたりした空間だったそうだ、 -
2階3階の、壁沿いの廊下は、そうしたグレイトホールの様子を上から眺められるようになっていたらしい。
-
上から下を眺めてみようかと思ったけど、結構怖い。
高さが半端ない。 -
窓を眺めれば、お城の周りのゲートタワーも見える。
天井が壊れているので、現代の屋根を取り付けているのがシュール。 -
一番上に出る。
かなりの解放感。
高所恐怖症の人にはお勧めできない。 -
鳩がすごいなあと思いながら登っていたのだが、やはりクレームがあるらしい「そうなんですよ、鳩すごいんですよ、大目に見てね」的な喚起文が。
-
天井にネットが張り巡らされていたのですが、鳩が下りてくるのを防ぐ目的であって、人間が飛び込んだら死にますよという注意書き。
-
いやあ…こんなところ飛び込めんて…。
-
ネットに鳩の死骸がくっついていた。
カラスにやられたらしい。
この鳩の死骸、結構みんな気になるらしく、近くには「The Dead Pigeon(鳩の死骸)」という名前のパブまで存在していた。
こういうイギリス人のユーモアのセンス、日本だと受け入れがたいかもしれないが、自分は好きなのでつい心の中でニヤリとしてしまう。 -
このロチェスター城、裏手の川から守りを固めていたらしい。
上から見た景色。
綺麗だ~ -
【ランチ】
ロチェスター城、結構面白かった。
ドーバー城ほど大きくないが、観光しやすい大きさ。
夏はよくコンサートの舞台としても利用されているのだそうだ。
さて、街に繰り出しご飯。
地元の人がおしゃべりしている食堂 Cathedral Pie Houseに入ってみた。ここかなり評判がいい。
そして安い。マッシュドポテトとパイだけだけど6ポンドもしない。大変助かる。ポテトは好きなだけ盛ってくれる。
イギリスのこの「ポテトと肉だけあればいいっしょ」的な感じは憎めない。 -
このお店の向かいにそびえるEastgate House。
入場は有料。
庭園にはラベンダーが咲いており、庭園には無料で入ることができる。 -
【買い物】
この通りの入口にあるキルト屋にも寄ってみた。
とてもいい品揃え!円安でさえなければ1枚くらい買いたかった!
このRochester、実はとっても買い物にふさわしい街であることに気づいてしまった。
なぜならこのハイストリート、チャリティ・ショップがめっちゃ多い。
チャリティ・ショップとは、中古品を扱うお店だが、日本の中古店とは異なりその利益を慈善団体に寄付する形式のお店。
そのため利益優先ではなく、お値段が非常に安い。しかも掘り出し物が見つかる事多々。
最近の物価高で、以前のようなお買い得感は少し目減りしたものの、その存在価値は健全である。
ということで、Granny Chic(お婆ちゃん風チックデザイン)という本を買った。
Chicとは、フランス風の優雅なデザインのことである。イギリスのちょっとシュッとしたデザインとは異なり、ロココっぽい「あははウフフ」的な感じのデザインだ。おわかりいただけるだろうか。
そんな感じで他にもコートとか買ってしまった。
(後日このコート、着ていた白シャツに、裏地の紫色が色移りするというトラブルを起こす) -
【ギルドホール博物館】
ショッピングを終えお城の方向に戻ると、そこにあるのはギルドホール博物館。入場無料。
ロチェスターの街の歴史を展示しており、英語がわからなくても、子供が退屈しない作りになっているので結構面白い。
なお、ギルドホールとは…中世ヨーロッパの商工会議所だと思ってもらえれば。
要は昔のおじさんたちが、お金持った袋を片手にああだのこうだの話し合ってた場所なんだな~的なところ。
そして、イギリスのギルドホールあるある、着せ替えエリア。
盾をもって兜をかぶって、鎧を身に着けて好きに写真撮ってねってこと。 -
英国王室に関連が深いらしく、レプリカではあるが歴代の錫杖やオーブが展示されていた。
オーブとは…写真にあるこういう丸いやつ。
イギリスの王室では
・錫杖
・オーブ
・そして王冠
この3つが必要なのだ。
そのため戴冠式では完全に国王の両手がふさがる。
錫杖もちながら片手にオーブを持っているので、本当は結構辛いんだろうな…片手プルプルしてるんだろうな…と思っている。 -
こちらは新国王チャールズが使った王冠のレプリカ。
英国王室は最近は質素倹約傾向なので、新しいのは作らなかったのだそうだ。
この辺に関しては、君塚直隆先生の英国王室に関する書籍をぜひ一読してほしい。
「お金を出すか?それとも倹約するか?」は常に王室のプレッシャーだったんだなぁってよく理解できる。 -
なんかいい感じの部屋
-
外に出る。
なる真っ盛りの8月。
ロチェスター、結構楽しかった。滞在時間、地味に5時間。
買い物もせずアイスクリーム食べながらうろうろするわけでもないなら、サクッと3時間でいいかもしれない。 -
ということで駅に向かう。
帰りの電車で、ボックス席の向かいに座っていた男の子に話しかけられる。
男の子「携帯の電池切れちゃった、チャージャー(充電池)かiPhoneケーブルない?」
私「ごめん、ないわ」
男の子「電子チケットなんだ」
私「あらら」
男の子「お願い、何なら僕の携帯そのまま渡すから充電して」
私「いやだからないんだって」
結局その子、チケットをチェックしに来た駅員さんに注意されて、途中の駅で降りてウロウロしていた。
チャージャーは絶対携帯しようと心に難く決意したのであった… -
【ロチェスターまとめ】
ロンドンから30分♪意外にいいところ
小さくて観光しやすい
歴史好きにはHOTな場所
必要な滞在時間は3時間ごろ
お城と大聖堂が見どころ
意外にチャリティショップのお買い物がGOOD
携帯の充電器は携帯しよう!
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