英国バトル村でドラクエ体験 ～1000年前のイギリスの戦場で日本のおにぎりを食べる~

2018/12/08 - 2018/12/08

1066年にフランスから征服王ウィリアムが英国に上陸。英国の国王ハロルドを打ち負かし、それ以降イギリスではフランスの影響力の元に置かれることとなる。英語のbeefビーフがフランス語のboeuf(ブフ)から来ているのは言わずもがな。
その両国軍が衝突したのが、バトル（Battle）という土地。バトルした場所だから地名がバトルになったんすよ。わかりやすいね。
家から1時間に1本の頻度でバスが出てたので何も調べずに行って来たら予想以上によろしかった。
修道院跡地すごくね。あと敷地内に学校あったんですけど。少年たちがテニスを、少女たちがホルンを吹いてたんですけど。ちょっとおじさんも交ざっていい？（関係者以外立ち入り禁止の看板）

エリア その他の観光地(イギリス)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

えー。仕事休みの土曜日の朝。いつもは10時まで寝ているところを、なぜか早起きしてしまったので、バスでどこかに行こうと朝ごはんを食べながら思いました。

言い忘れましたが私は英国住まいです。

みて下さいよこのバスの時刻表。カーッ！１時間に1本かよ！しかも日曜日はバス走ってないんかい！この田舎っぷり！！
私は東京生まれなのよ！あとダブリンとロンドンでしか暮らしたことないのよ!都会しか知らないの！！
そう頭の中で唱えながら、おばあちゃんだらけのバスに乗り込みます。うーん、今日もイギリスは平和です。

なんかカメラの様子がおかしかったので、あれこれイジっていたらへんな加工をしちまいました。申し訳ございませんお客様。
なんか変よね。
とりあえず、Battleバトルという村にあっという間につきました。小さい村だなぁと思っていましたが、アンティークショップや、品のいいデザイナーショップ、アーティストショップがあり、クリスマスマーケットも出ていて、付近の村々とは様子が違う。住民によれば、割と住民税が高いらしい。ほう…。住民税が高い所は治安がいいんすよ。
そんなこんなでお城の城壁みたいなのがあるなぁ…と通り抜ける。中に入るとEnglish Heritageのメンバーシップの勧誘を受ける。イングリッシュ・ヘリテージとは、ナショナルトラストみたいなもので、色んな遺跡とか文化遺産を管理している団体。1年間のフリーパスを買うと、その組織に所属する遺跡や庭園などに無料で入場できるよというもの。買った。俺はお得という言葉に弱い。

入場料は￡11.90（ギフト・エイドなし版）
あさイチで入場したため、誰もいない。オーディオ・ガイドは超聞きやすい。「チケットカウンターを通り過ぎたら右に曲がって下さい」と流れたので左に曲がってやった。
「車いす専用通路」があったので通り抜けてやったら、道端でスタッフの荷物が無造作にロッカーに入れられていた。

ロッカーを通り過ぎると…おお！！？？なんかいい建物があるじゃねぇか！？なんだこれは！？なんでも昔の修道院跡を改修した建物で、今は子供たちが通う学校なんだそうな。
えええええええ　その子供たちって！　制服！　制服着てますか！！？？？　良家の子女ですか！！？？？

あとで子供たちを見かけたが、制服じゃなかった。
残念…
でも金髪と茶髪の男の子たちが楽しそうにテニスしてたから許す。

あーなんかいい所だなー
っていうか誰もおらんやないか
よっしゃ独り言いったろ

…

っていうかカメラおかしくない？なんでボヤってんの？
まあいいや

修道院跡地。ここではウィリアム征服王が戦争の勝利を記念して修道院を立て、ヘンリー8世が宗教改革により修道院を破壊しつくすまで現役で修道僧たちが生活していた場なのだ。
ここはホールで、上には木製の屋根があった。

修道院は丘陵地帯に作られているため、下の階は完全には地価となっておらず、ワインなどの貯蔵庫となっていた。

ということで下の階におりまーす♪

あれ！！？？
ナニコレ怪しくない？？

ねぇ、これ絶対魔物いるよね！？スライムとか出るよね！！？？
経験値稼いじゃっていいですか
いいですよね

☆-(ノﾟДﾟ)八(ﾟДﾟ　)ノｲｴｰｲ

3匹のスライムを倒し1匹のはぐれメタルに逃げられたところで別の部屋へ降り立つ。
えっまだ続くの？私のＨＰ（カメラと化しているスマホの電池残量）60パーセントなんですけど。

魔物だらけの建物から一旦退却。外に出るも、相変わらず何かが出そうなHUN☆IKI である…

出るなよ…絶対に出るなよ…

案の定ゴブリンに遭遇し、HPとMP（マジックポイント）をとっておきたい私はｷﾞｬｧｱｱと走って、ひとまず別の倉庫らしき場所へ避難。

え？

何ココ

暗ｯ

えー
めっちゃ湿ってるんですけどーーー

ﾎﾟﾁｬﾝ…
ﾎﾟﾁｬﾝ…

って雫が天井から落ちてきてる音がするんですけど！

…とまぁ、そんな感じで1人で妄想楽しく、セリフ付きで動画をとって遊んでいたら、突然愛犬を連れたどう見ても地元民な老夫婦と、インド人っぽい謎の集団が現れたので、慌てふためいた私は

うーん、興味深い石ですねぇ…

となぜか壁を連射し始めた。

自分でもよくわからない行動だった。

遺跡の目の前は、戦場跡。ここで、英国フランスの多くの名もなき兵士たちが命を散らせていったのである。

そういえば午後は雨が降るって天気予報だったから、今のうちにご飯でも食べておこう…

カバンの中にあるんやで、まさかの

日本のおにぎりーーーー

ロンドンで3日前に買ったヤツ笑

ロンドンのNatural Naturalという日系グローサリーをどうぞよろしく。

さて遺跡でドラクエごっこをし、戦場をウォーキングして、オーディオガイドが私に最初に来て欲しがっていた、ビジターセンターを訪ねる。
なんでもゲートタワーの中にビジターセンターがあるそうな。（中世欧州のお城や重要な建物というのは、入り口のゲートに設備を作り、タワーをつけているものが多い。詳しくは本屋さんへ）

いいですね。

Exit Onlyと書いてあったので

「あ、これ出口専用だから登っちゃいけないんだな」

と思いながら、気づいたら登っていた。

なんかいい感じの広間じゃな～い？

見てよ見てよこの窓！

超雰囲気ある～～～～

こういう格式高そうなところに、王家の血を継いだ少年が腰かけていると私が喜びます

おやおや～ここは何かな～？？？

そんな感じで、「通路はこちら」みたいな看板を無視しまくって進む


　超　狭　い

イギリス人のお兄さんとお姉さんが、私の後に続こうとして、「駄目だ、天井が低いし狭い」と言って、来た道を戻っていった。

イエーーーー！！！！
背の低いアジア人イエーーーーーーーイ！！！！

ビジターセンター内では、現地で発掘された遺物を展示しております。

英国の歴史観光地あるあるの歴史クイズ。

これなーんだ？

なんと。

病人の尿を瓶に採取し、医者がその色やにおいだけでなく「taste」していたという。

テイスト。

つまり

舐めてたってこと？

は？？？？？？

歴史好きには大変興味深い展示も。

イギリスで眼鏡が使用され始めた年は？

ロンドンの科学博物館でも眼鏡の展示を探したんですけど見つからなくて、ずっと知りたかったんです。

1280年だって。思ったより古いね。日本なんか鎌倉時代でない？

こちらはトイレでございます。
ただいま3階におりまして、そのまま下に落ちる感じでございます。

因みにこの、ブツが落ちて行ったのであろう下の部分、外から見ると、ちゃんと観光客が入らないよう網が張られていた。

こんな感じで色んな部屋がつながっている。面白い。

おやっ

これ絶対ミミックじゃね！？？？

ミミックっしょ絶対！！

開けたらダメージ受けるヤツ！

嫌でももしかしたら宝物が隠されているのかもしれないと思い、悩みに悩んだ末ダメージ覚悟で世界樹の葉を片手に、エイヤと手をかけたら、開かなかった。

なんや～

ほな、上いこか～

こちらにも案の定「下り専用」と書いてある。

そうかそうか、登りの階段が別にあるんやな。

嬉々として下り専用を上る。

冬の閑散期だからいいのよ
夏の繁忙期はやらないでね　詰むよ

うーん、高すぎず低すぎずいい眺めだ～

クリスマスシーズンだからツリーを飾ってますね。

この辺一帯はセンスの良いお店ばかりなので、ショッピングもぜひおすすめ♪

私はショッピングを楽しんでいたところ、店のウィンドウから一時間に一本しかない電車を見かけて、店員に怪しまれない程度にダッシュで店から出て、バスまで走ったのである。

そんなこんなでお疲れ様でした～！

思ったよりドラクエでしたね。

バトルはイギリスの歴史が始まった場所。
今の英国王室の血が始まった場所でもあります。

英国の歴代国王の家系図をお土産に買いました。
こちらは国王一人一人の特徴を描いたパズルです。歴史好きには嬉しいね。

とりあえず家系図は部屋に張りました。

頑張って覚えるぞ！！

～Fin

この旅行記へのコメント （3）

• mireiraさん 2019/06/08 09:31:14

  楽しい旅行記拝見いたしました

  親戚がいるロンドンに、７月18日にいく予定です。
  イギリスでは大英博物館をメインに歴史を勉強する予定です。
  でも、こういう巡りかたも、楽しいですね。

  アザゼルさん からの返信 2019/10/22 18:54:09

  Re: 楽しい旅行記拝見いたしました

  返信遅くなってごめんなさい。ロンドンは楽しめましたか？イギリスは歴史が興味深いですよね。

  mireiraさん からの返信 2019/10/25 01:00:02

  ロンドン

  楽しかったです。
  世界遺産の場所に行ってみたいので、また、再訪する予定です！
  ストーンヘンジみたいです。