2023/07/01 - 2023/07/18
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funasanさん
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コロナ惨禍の中、私の海外旅行への気持ちは相当萎縮していました。特にヨーロッパへの旅は、飛行機の激減、航空代金・ホテル代金の高騰等が重なり、「もうヨーロッパ旅行は無理かな?」と思っていました。ところが…
物語は今年の2月17日に始まりました。アラスカ航空のマイレージを利用してフィンランド航空利用で次の予約が取れてしまったのです。
往路:7/1 羽田発ヘルシンキ経由 7/2 ミラノ着
帰路:7/17 ヘルシンキ発 7/18 成田着
必要マイル数はエコノミーで1人往復6.5万マイル、燃油サーチャージ代は不要で、発券手数料は往復で60ドルでした。夫婦2名で「13万マイル+120ドル」の経費でフライト予約が完了しました。
ヨーロッパが一番輝いている7月上旬の旅です。余生短くなった私(現在71歳)としては、これはもう行くしかない!そう決意して、シニア夫婦で18日間にわたる「ヨーロッパ縦断鉄道の旅」をしてきました。
訪れた都市・景勝地は「ミラノ、ヴェローナ、ボローニア、トリノ、ストレーザ(マッジョーレ湖のベッラ島)、フライブルク、フランクフルト、リューデスハイム(ライン川クルーズ乗船)、アイゼナハ、ハノーファー、ブレーメン、ハンブルク、リューベック、ヘルシンキ」等です。この一部始終をこれから連載します。
私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
※新著紹介あります
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm
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7月1日午後9時50分、羽田発フィンエア62便に搭乗です。飛行時間は何と13時間もあります。ヘルシンキで3時間のトランジットの後、さらにミラノ行に搭乗し3時間のフライトです。
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ミラノ到着まで合計19時間もあります。しかも、深夜便です。狭いエコノミー席(写真)の長時間の旅に、71歳の老体が耐えられるか?ミラノ到着時、絶不調になるかもしれない、そんな恐れを抱きながら機内に乗り込みました。
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羽田からフィンランド(ヘルシンキ)まで13時間もかかる理由は、飛行機はロシアの上空が飛べず、羽田から太平洋に進み、カムチャッカ半島から北極を超えてフィンランドに向かうからです。
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できればフラットベッドになるビジネスクラスでヨーロッパまで飛びたい!しかし、飛行機が激減した今、ビジネスクラスは高根の花になってしまいました。フィンエアのビジネスクラスでも往復100万円、片道50万円くらいします。マイル予約は絶望です。
写真:機内でもらえた北極点通過証明 -
そこで、チェックインカウンター(写真)で当日のビジネスクラスの有料アップグレードを聞いてみました。答えは「17万円」で可能、という返事でした。片道50万円で販売中を考えれば妥当な値段だと思いますが、遠慮しました。
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私は睡眠に敏感で、機内では眠れません。13時間の深夜便で機内食を2回頂き、映画を楽しみ、時間をつぶしたのですが、数時間うとうとしただけでヘルシンキ空港に到着しました。
写真:ヒルトンホテルから見たヘルシンキ空港 -
頭は「ぼ~」として少し頭痛になってきました。ヤバイ!早速バッファリンを飲みました。このまま3時間のトランジットでミラノまで飛ぶのは、拷問です。ここで救いが現れました。
写真:ヘルシンキ空港 -
実はヨーロッパ旅行の2週間くらい前の6月15日、アラスカ航空から乗継便変更(午前8時→午後4時10分)の知らせが来たのです。フライト変更の補償は「無料キャンセルor無料フライト変更」のみです。
写真:ヒルトンヘルシンキ・エアポートホテル
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ヘルシンキ空港での乗り換え時間が4時間から12時間に大幅アップです。羽田から13時間の深夜便に搭乗して、さらに、ヘルシンキ空港内で12時間のトランジットは耐えられません。
写真:ヒルトンヘルシンキ・エアポートホテル(フロント) -
幸い、空港内に「ヒルトンヘルシンキ・エアポートホテル」があったので、勿体ないですが、ここをトランジットのために予約(ヒルトンポイント:4万P)しました。そして、早朝にチェックインしてベッドに直行して3時間くらい熟睡しました。これで救われたのです。
写真:ヒルトンヘルシンキ・エアポートホテル(ロビー) -
ただし、変則的な宿泊です。7月1日の予約ですが、実際のチェックインは翌日(7/2)の早朝5時頃になります。さらに、乗り継ぎ便は午後4時10分発なので、午後3時までのルーム延長(レイトアウト)が必須になります。
写真:ヒルトンヘルシンキ・エアポートホテル(5階の廊下) -
幸い、私はヒルトンのダイヤモンドメンバーなのでレイトアウトは問題ないと思いますが、ホテルにこちらの事情を知らせる必要があります。そこで、次のように事前にホテルにメールを出しておきました。
写真:最上階(エグゼクティブフロアー:5階)の客室 -
「Dear Sir/Madam、We are a Japanese senior couple and this is our first trip abroad after the Corona pandemic. We will depart from Japan (Haneda Airport) on Finnair at around 10:00 p.m. on July 1 and arrive at Helsinki Airport at around 5:00 a.m. on July 2.
We were supposed to fly to Milan after a 3-hour transit, but that flight was cancelled and changed to the 4:10 p.m. departure to Milan on July 2.
We have a long transit time from early morning to late afternoon and have decided to stay at your hotel.
Check-in will be early in the morning around 5:00-6:00. Please keep the room. I would like to enter the room immediately and sleep in the bed. Also, I will be leaving for Milan around 4:00 PM, so please give me a late check out by 3:00 PM.
I have been a Hilton Diamond keeper for many years and am satisfied.
Thank you for your understanding.
Sincerely,
Eiji Funahashi」
写真:客室のワーキング用デスク -
この事前メールは非常に役に立ちますので、海外の見知らぬホテルに泊まる時には是非、トライしてみて下さい。ただし、自分で全部英作文するには英語力と忍耐が必要です。
写真:客室のバスルーム -
ここに素晴らしい翻訳アプリが登場しました。「Deepl翻訳」です。参考までに、私の英文メールをコピーしてDeepl翻訳にかけてみて下さい。ただちに日本語訳がでてきます。このアプリは無料で使えます。
https://www.deepl.com/translator
写真:客室のバスルーム -
Deepl翻訳の使い方は簡単で、自分の言いたいことを日本語で書くと、瞬間的に見事な英文が出来上がります。その英文をコピーして、ホテルのメール先に張り付けて送れば終わりです。
写真:客室のバスルーム -
このホテル最上階(5階)に「エグゼクティブラウンジ」(写真)があります。飛行機の発着を眺めながらコーヒーを飲みカクテルタイムも楽しめます。実は日本に帰国する前日、このホテルを予約済です。
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期待したエグゼクティブラウンジ(写真)でしたが、残念ながらリノベーションのためにクローズでした。
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その代わり、ホテルロビー階にある「Aquila」(写真)でラウンジ代行していました。ここは広い会議室兼団体用レストランの雰囲気です。
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朝食レストランは朝6時からスタートですが、驚きは「Early breakfast」として、毎朝午前3時30分から、このAquila(写真)でビュッフェの朝食が可能なのです。
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全世界からの乗継便が発着する空港に隣接したエアポートホテルとして、素晴らしいサービスだと思いました。そして、朝6時からは広々とした朝食レストラン(写真)がオープンします。
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さて、レストランでの朝食ですが、値段を聞くと29ユーロだそうです。1ユーロ160円換算すれば4640円です。ヒルトンダイヤ特典として、2名の朝食が無料になります。これは大きい!
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日本からの長時間の深夜便の後、ホテルのベッドで熟睡し、目覚めに「朝風呂」に入り、そして、朝食です。何だかこれで時差が解消された感じで、夫婦共に気分よくレストラン(写真)に入りました。
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朝食メニューで一番驚いたのは超厚切りの「ホットスモークサーモン?」(写真)です。薄切りの(コールド)スモークサーモンしか食べたことのない我々にとっては、驚きの味でした。絶品です。
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普通のビュッフェで出てくるサンドイッチ用のチーズ以外に、カマンベールやブルーチーズ等、美味しそうなチーズ(写真)も多品種あり、嬉しくなります。
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これらを取り揃えて私のオードブル(写真)が出来上がりました。その後、卵料理、デザート、コーヒー(カプチィーノ)と続きます。もう100%満足いく朝食となりました。
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今日のチェックアウトは午後3時です。朝食後はたっぷり時間があります。まずは、部屋でのんびりして、その後、フィットネスクラブ(写真)に行きました。
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日本から長時間のフライトで体がこわばっています。フロアーにマットを敷いて全身のストレッチ体操をします。その後、軽く(いつもの)トレーニングの開始です。
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ホテルから5分も歩けば空港内に行けます。今回はコロナ明け、4年ぶりのヨーロッパ旅行なので、現地の物価情報をしっかり仕込んできました。空港内の感じのいいカフェ(写真)に入ってみました。
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このカフェで売っているベーグルサンドイッチ(写真)は10.9ユーロ、160円換算で1744円です。サイズが大きいですが、日本の2倍くらいの値段でしょうか?
注:以下、1ユーロ=160円で日本円に換算します。 -
その他のサンドイッチは6ユーロ(960円)です。大きさは手のひらサイズでシニアの私としてはランチにちょうどいいくらいでしょうか。これにカフェラテ4ユーロ(640円)を加えれば1700円のランチになります。
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このカフェの隣にスーパーマーケット(写真)がありました。何がいくらくらいで売っているか興味津々です。
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さすがにスーパーマーケットは庶民の味方ですね。クロワッサン(写真)が0.69ユーロ(110円)です。カフェでは2ユーロ(320円)くらいするので安いです。
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ドーナツ類は1.79ユーロ(286円)です。イタリア・ドイツのカフェ・レストラン・スーパーを色々見てきましたが、1ユーロ=100円くらいで換算すると、今の日本と同じくらいの値段になるかな、という気がしました。
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7月2日の午後3時過ぎ、ホテルをチェックアウトしてヘルシンキ空港(写真)に行きました。スーツケースは羽田からスルーでミラノまで送られるので、機内持ち込み手荷物だけで旅立です。
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ヘルシンキを午後4時10分に出発して3時間のフライトで北イタリアのミラノに飛びます。途中、アルプス越えするので窓側の席を確保して空の旅(写真)を楽しみました。
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ヘルシンキとミラノでは1時間の時差があり、現地時間午後6時15分、ミラノ・マルペンサ国際空港(空港コード:MXP)に到着しました。ちょっと不安だったのですが、羽田で預けたスーツケースはちゃんと出てきました。
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ミラノ空港の到着ゲート出口の前にミラノ中央駅行のバスが止まっており、すぐに乗車しました。約1時間くらいでミラノ中央駅(写真)に到着です。はるばるきましたね、壮大な建築物であるミラノ中央駅が夕日に輝いていました。
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本日の宿泊ホテル「ヒルトンミラノ」(写真)は中央駅から2ブロック、徒歩5分程度のところにあります。今日から5連泊です。時刻は既に午後8時を過ぎており、エグゼクティブラウンジのカクテルタイムは終了していました。
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夕食にミラノ中央駅のフードコートに行きました。様々な料理が売られており、世界の旅行者が行きかっています。非常に活気があって楽しくなりますが、料理の表示がイタリア語で何が書いてあるのか分かりません。ここで妻の直感と行動が実を結びました。
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近くのテーブルで中年夫婦がおいしそうなハンバーグを食べていたので、妻がのぞきこんで「美味しそうね」と“日本語”で声を掛けました。すかさず、私が「Is it delicious?」と英語で質問して、会話がはじまりました。彼らは英語の分かるイタリア人夫婦でした。同じメニューをそのイタリア人がイタリア語で注文してくれました。値段(写真)は13.9ユーロ(2224円)です。
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私がハンバーグを食べている間に、妻は別の店からサラダ(写真)を調達してきました。値段は9ユーロ(1440円)です。ハンバーグとサラダを2人でシェアして約3700円。駅のフードコートでこの値段なので、ヨーロッパは高くなったね~、です。
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フードコートはミラノ中央駅の道路に沿って多数の店を構えており、駅の外側にレストラン風のテーブルが用意されています。外から見ると高級レストランのような雰囲気がします。料理をテイクアウトして窓側の席を確保すれば、道行く人を眺めがら食事が楽しめます。
→「ヨーロッパ縦断鉄道の旅(第2回)ヒルトンミラノ」に続く。
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