ヨーロッパ縦断鉄道の旅（第６回）北イタリアの湖水地方（マッジョーレ湖）観光

2023/07/05 - 2023/07/05

北イタリアの湖水地方はアルプスの南山麓になり、美しい湖が散らばっています。オルタ湖、マッジョーレ湖、ルガーノ湖、コモ湖…。夏は絶好の避暑地となり豪華なホテルや別荘が湖畔に立ち並んでいます。
コモ湖にするかマッジョーレ湖にするか迷いましたが、湖の中に浮かぶ小さな島（ベッラ島）に美しい宮殿が建っているという「マッジョーレ湖」（写真）にしました。

私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
※新著紹介あります
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm

エリア マジョーレ湖周辺(イタリア)

ヒルトンミラノのビュッフェ朝食（写真）は充実しています。まずはオレンジジュースを一口飲みます。甘くて絶品、次に新鮮なサラダをゆっくり味わいます。ドレッシングはイタリアらしくオリーブオイルにしました。
◎ヨーロッパ縦断鉄道の旅（第２回）ヒルトンミラノ５連泊
https://4travel.jp/travelogue/11842309

実はオレンジジュースは生絞り（写真）なのです。オレンジ１個ではコップの３分の１くらいしかジュースができません。勿体ないですが何個もオレンジを使ってコップ１杯の絞りたて生ジュースを作ります。美味しいはずです。

ヒルトンミラノのチーズセレクション（写真）は素晴らしいです。私はチーズが好きなので、毎朝、様々なチーズを味わっています。

卵料理も各種あり、ローストビーフを添えて朝食のメインディッシュ（写真）とします。

最後は暖かいクロワッサンとカプチィーノ（写真）です。「ハチの巣」が木箱のまま提供されているので、スプーンですくって蜂蜜をパンに付けて食べてみました。甘党の私としては幸福感に包まれます。

ミラノ中央駅から電車に乗る前にテイクアウトのカフェでコーヒーを調達しました。エスプレッソ1.2ユーロ（192円）、カプチィーノ1.6ユーロ（256円）

カプチィーノをテイクアウトして列車に乗り込みます。

今日はミラノ中央駅からマッジョーレ湖の拠点の街「ストレーザ」までローカル列車（写真）に乗車します。嬉しいことにこの列車は「日立製」でした。

ミラノ中央駅からストレーザまでECで約1時間です。料金は8.6ユーロ（1376円）。

２階建て客車（写真）で天井が低くやや圧迫感があります。でも室内は綺麗ですいているので何も問題ありません。

ストレーザ駅に到着です。さあ、観光旅行をはじめましょう！

ストレーザ駅の正面（写真）から歩いて湖の方向に向かいます。

やや下りの１本道（写真）を湖に向かってのんびり歩いていきます。お天気も良く気持ちがどんどん盛り上がってきます。

周囲は高級別荘値なのか、プチホテルのような邸宅（写真）が並んでいます。こういうのを見ると、ここで１週間くらい滞在したいな～、と私はすぐ盛り上がります。

そして、やってきました「マッジョーレ湖」（写真）ヨーロッパ中世の時代、マッジョーレ湖は、北イタリア地域で強大な権力者であった貴族ボッロメオ家の支配下にありました。

そして、ボッロメオ家はマッジョーレ湖（写真）に浮かぶ３つの島を所有し島内に宮殿を建てました。今日の観光目的はその中の１つ「ベッラ島」です。

湖畔の街「ストレーザ」にはボッロメオ家の貴族的な雰囲気が漂っています。湖畔に建つ超豪華なホテル「アストリア」に驚かされます。最高のロケーションです。

湖畔には美しい遊歩道が整備されていて、歩くだけで豊かな気持ちになります。そして涼しいです。夏の避暑地として納得です。
写真：ホテルのプライベートプールとテラス

ストレーザの遊覧船乗り場に来てみると、中型船が波止場から出港するところでした。急いて乗り込み、船内でストレーザからベッラ島までの単純往復のチケットを購入しました。

約5分で目的地「ベッラ島」（写真）に着きます。この小さな島にボッロメオ家は17世紀にバロック様式の華麗な宮殿と庭園を造ったという。それを見学します。

ベッラ島の宮殿（写真）が近づいてきました。外観だけでも実に美しいです。期待感急上昇中！

ベッラ島の船着き場は宮殿の入口です。ここで宮殿内への入場券（１人20ユーロ：3200円）を買って内部見学をします。２人で6400円！高いな～、でも、入らずに帰れません。

宮殿内はまるで美術館です。ギャラリー室（写真）には見事な絵画が展示されています。

１つ１つの絵が実に素晴らしく、絵画鑑賞だけでも楽しく時間を忘れます。ヨーロッパの絵画にはストーリーが隠されており、１つ１つの絵に歴史があります。

大きなホール（写真）に出ました。

バルコニーがあり、そこから眺めるマッジョーレ湖（写真）は素晴らしいです。湖から涼しい風が吹いてきます。

奇妙な部屋がありました。貝殻を敷き詰めたような不思議な空間で、スペインのガウディを連想させます。

美女が眠っています。

タぺストリーの部屋（写真）

１枚１枚が大きく見応えのあるタぺストリーです。

宮殿から狭い門をくぐるといきなり明るい地上に出ます。その先に左右対称の塔（写真）のようなものが見えます。

この塔のアプローチの階段を上っていくと、バロック様式の重厚な彫刻が北イタリアの真っ青な空に突き刺さるような大迫力で現れてきます。テラスの花々も素晴らしいです。

そして頂上にはマッジョーレ湖を見下ろす彫像（写真）が建っています。湖からさわやかな夏の風が吹き抜けます。何という心地よさなんでしょう！

左右対称のフォーマルガーデン（写真）を見下ろします。西の空がピンクに染まる夕暮れまでここにいたい気分ですが…。

フォーマルガーデンの横にカフェがあり路上にずらりとテーブル席（写真）がセットしてありました。その１つを確保して、さてコーヒータイムだ。と思ってカフェのカウンターに行くと、注文が多く当分待ってくれ、という返事でした。

そこで休憩は宮殿から外に出てベッラ島の波止場に近いカフェにしました。目の前はマッジョーレ湖でモーターボートや遊覧船が行き交っています。

午後３時頃から急に天気が悪くなり雨が降り出してきました。寒い！これには驚き。やはりマッジョーレ湖は高原の湖なのですね。夏でも防寒用具と傘は必携です。
写真：帰路の電車

1時間でミラノ中央駅（写真）に到着です。急に人が多くなり、それに暖かいです。山から下界に降りてきた感じです。

ミラノ中央駅（写真）の地下に大きなスーパーマーケットがあります。どこの国でもスーパーは庶民の味方でその国の物価水準が分かります。以下、現地調査です。

各種パンのカウンターから、「Cornetto alla crema」0.43ユーロ（67円）

「Rosetta」0.25ユーロ（40円）

「Mini Baguette」0.39（62円）

「Barretta ai cereali」0.85ユーロ（136円）
やはりスーパーは庶民の味方ですね。パンは安いです。

スーパーではなく駅構内の簡易売店で売っていた寿司（写真）です。このパックで14.95ユーロ（2392円）です。寿司好きのイタリア人が日本に来て、スーパーの寿司盛り合わを見たら泣いて喜ぶのでは？

ヒルトンのカクテルタイムの食材は全く期待外れで夕食になりません。そこで今夜はミラノ中央駅前のレストランに入ることにしました。日本の「サガミ」がありました。メニューを写真に収めてきましたので値段をご覧ください。
各種「トンカツ丼」12.5ユーロ（2000円）
注：日本のサガミのかつ丼は単品で700円程度、３分の１です。Very Good！

サガミのメニューです。
「あげギョーザ」6.9ユーロ（1104円）
「サーモン刺身100g」9ユーロ（1440円）
「サーモン刺身200g」17ユーロ（2720円）
注：日本のサガミのサーモン刺身は6切程度で530円
どうやら3分の１くらいの値段で美味しい日本料理が食べれますね。
これを知ったらサガミ常連のイタリア人は日本に殺到するでしょう。
日本のサガミに行って和食を食べつくそう！

日本の３倍もする和食をミラノのサガミで食べるのは馬鹿げています。我々はサガミの近くの雰囲気のいいレストラン「リストランテ」（写真）に入りました。

テラス席（写真）が人気で夕暮れから多くの客が集まってきました。この店はピザが売りのようで、仕事帰り「ピザとワイン」で楽しむのでしょうか？

我々もピザを注文しました。出てきたピザの巨大さに驚きです。野菜サラダもたっぷりあります。ピザは卵をふんだんに使ったビスマルクピザです。文句なく美味しかったです。全部は食べきれないので周囲のピザ生地のところは残して、本場ミラノのピザをしっかり味わいました。

そして、メインのフィレステーキ（写真）は200g超の堂々たる一品でした。しかも美味い！決して固くなく、柔らかくジューシーでフィレの名前に恥じない美味さでした。

２人用のテーブル席では料理が収まらないので４人用のテーブルをセットしてもらって並べてみました。これにボトルの水が加わります。

さて、このディナーのお値段は？フィレステーキ（28ユーロ）、ピザ（12ユーロ）、サラダ（6ユーロ）、ボトルの水（4.5）、合計50.5ユーロ、8080円也。２人でシェアしたので１人4000円の大満足の夕食でした。

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