2023/07/06 - 2023/07/06
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funasanさん
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悲劇の名作、シェークスピアの『ロメオとジュリエット』、その舞台はイタリアの「ベローナ」です。ベローナはミラノから特急列車で1時間ちょっとなので十分日帰り観光できます。ジュリエットの家のバルコニー(写真)から手を振りたい、という妻の願いを実現するためにベローナに行きました。
私のホームページに著書紹介、旅行記多数あり。
※新著紹介あります。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/work/index.htm
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ヒルトンミラノの幸せな朝食ビュッフェです。高品質な食材が食べ放題のホテル朝食は有難いです。1日の栄養補給をしっかりしておきます。
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ホテル価格高騰の今、格安ホテルに泊まって朝食もミラノ中央駅(写真)で調達する、という旅もありですね。参考のために現地の食材情報をお伝えします。
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ミラノ中央駅のカフェの「ビーガン・サンドイッチ」(写真)。動物由来の食材を一切使ってない野菜サンドイッチです。5.3ユーロ(848円)
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Veggy Salad(野菜サラダ)は9.9ユーロ(1584円)とかなり高い。でも分量が多いので2人でシェアすれば妥当な価格でしょう。
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地元のイタリア人が毎日利用する鉄道駅だけあって、コーヒーの値段は普通です。エスプレッソ、コーヒー・マキアート(ミルク入りコーヒー)共に1.3ユーロ(208円)
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駅の2階にゆっくりくつろげるカフェ・レストラン(写真)があったので、様子を見に行きました。
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このレストランで食べると、「ハンバーガー」12.9ユーロ(2064円)これに何か飲み物を加えたら3000円?これでは駅での食事も苦しい。
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「チキン・シーザーサラダ」11.9ユーロ(1904円)。サラダ1品に2000円は出せないな~。どうやら駅構内のカフェでさえ値段が高く、選択は次の2つ。駅地下のスーパーで食材を買って電車に乗り込む、または朝食付きの格安ホテルを探す。
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7月6日、午前9時35分ミラノ発ベネチア行の特急列車「イタロ」(写真)に乗ります。ベローナまでの乗車時間は1時12分、乗車代金は23ユーロ(3680円)でした。
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車内(写真)は綺麗で快適です。1時間くらいはあっという間に過ぎてしまいます。
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ベローナ駅のカフェ(写真)でも売店の値段を調査しました。
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ピザ・パルミジャーノ:6.5ユーロ(1040円)
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マフィン・ダブル・チョコレート:3.5ユーロ(560円)
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カプチィーノ 1.9ユーロ(304円)
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さあ、ベローナ観光のスタートです。駅前(写真)から歩いて市街中心部に向かいます。残念ながら天気が悪く雨模様です。用心のために傘は持参してきています。
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まずは駅前の道を右に進み「ヌオーヴァ門」(写真)を目指します。この門をくぐり大通りを直進すればベローナの中心部に行けます。
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通りの両側には豪華な建物(写真)が並んでいて、さすがイタリアの有名な古都だと感じます。ベローナは2000年に世界遺産(文化遺産)に登録されました。
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雨が降ってきたので「マックカフェ」で雨宿りしました。道路にせり出した屋根付きテーブル席に座り道行く人々を見ながら暖かいコーヒーを味わいます。これがヒットでした。
写真:ブラ広場に入る門 -
写真左の大コップが「ラテ・マキアート」(1.6ユーロ:256円)小さいコップが「Marocchino(マロッキーノ)」(1.2ユーロ:192円)、さすがマック!庶民の味方で、しかも美味い。
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カフェの「Marocchino」(マロッキーノ)はミルク・エスプレッソ・チョコシロップから成るホットドリンクで、エスプレッソカップに入れられて出てくる、いわば小さなカフェモカです。イタリアの定番カフェのようです。
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ブラ広場(写真)に入るといきなり賑やかになります。右側に巨大な円形劇場、左側には歩道いっぱいに張り出したレストランのテーブル席が連なっています。
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ブラ広場の噴水(写真)、その後ろに円形劇場アレーナがあります。
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このアレーナ(円形闘技場)(写真)は何と2000年近く前に建てられたもので、ほほ完全な形で残されています。しかも、現在も有効活用されています。実はこのアレーナで野外オペラが上演されるのです。
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クラシック音楽ファン、特にオペラ好きにとっては夏のベローナは憧れの地です。ヨーロッパが最も過ごしやすくなる夏の夜、ここで野外オペラが開催されるのです。
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このベローナの野外オペラは世界的に有名で、何と1913年から始まったそうです。しかも、毎年6月末から8月末まで、5~6演目を順番にほぼ毎晩、日が沈んでから開演です。
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アレーナの周囲にはカフェ・レストランが軒を連ね世界から集まった人達が飲食を楽しんでいます。夕暮れ、ここでディナーを済ませ、日が落ちてから野外オペラ鑑賞するのでしょうね。何ともうらやましい!
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アレーナ内には約1万8千人の観客数があり、世界的に有名な指揮者や歌手が出演します。背景の飾りも巨大で、壮大な野外オペラが上演されます。
https://www.youtube.com/watch?v=b1VVtrBwvTk -
上演項目はヴェルディの『アイーダ』、『ナブッコ』、ビゼーの『カルメン』、プッチーニの『トゥーランドット』、ポンキエッリの『ラ・ジョコンダ』など外国もしくは国内からの観光客に喜ばれる演目が多く上演されています
写真:アレーナの外に展示されている舞台セット -
大きな舞台を利用した壮大な舞台セットが人気で、古代ローマ時代の歴史ある場所で見て聞くオペラは格別な感動体験でしょうね。死ぬまでに一度は見てみたい…。
写真:アレーナの外に展示されている舞台セット -
アレーナの横、プラ広場の一角に18世紀のネオ・クラシックの堂々とした建物(写真)が建っています。これは「市庁舎」です。
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お次の感動体験場所は「ジュリエットの家」です。夜中に愛するジュリエットの家に忍び込もうとするロメオ、せめてバルコニー(写真)に出てきておくれ…。
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そのバルコニーを見ようと観光客(写真)が殺到して身動きできないくらいです。こんなに大勢の観光客を押し分けて、どうやってバルコニーに立てるのか?(私は)もう絶望的、あきらめの気持ちになりました。しかし、妻はあきらめません!
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様子が分からなかったので、スタッフに聞くと、「ジュリエットの家の入場券を買ってくれ、ただし、完全予約制でここでは売ってない。案内所で買うか、ネット販売だよ」と。
写真:ジュリエットの家のバルコニー -
これは一大事、スマホを出して、どこかカフェに入ってwifi接続して…、と思ったのですが、取り合えず道路上でやってみたらwifi接続したのです。何とベローナ市街ではどこでもwifiOKのようです。これで救われました。
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すぐに予約がとれて、妻はジュリエットの家に入場しました。私は写真撮影のため、しばらく外で待機しているとバルコニーからジュリエット(写真)が出てきました。これで妻は大満足です。大勢の群衆はジュリエットの家には入らず、単にバルコニーを見に来ているだけでした。
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ジュリエットの家の近くに「エルベ広場」(写真)があります。細長い楕円形の広場ですが、午前中は毎日のように市が立ち、ベローナ市民や観光客で賑わっています。団体客は皆無です。東洋系の観光客は非常に少ないです。
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それらの市場を見て歩きます。雑貨をはじめ、フルーツや野菜、チーズ、ハム、色々売っていて楽しくなります。ベローナは仮面舞踏会で有名なベネチアに近く仮面の店(写真)も数店舗ありました。
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エルベ広場で軽い休憩兼ランチにしました。ピザ「マルガリータ」10ユーロ(1600円)、「カフェ・マキアート」4ユーロ(640円)×2=1280円。合計2880円。
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食事の会計をしようと店内に入っていくと若いお兄さんが笑顔で対応してくれて、いきなり「日本人か?」と聞いてきました。「Yes」と答えると、嬉しそうにべらべら英語で話し始めました。
写真:エルベ広場 -
「今、彼女が日本に留学している。上智大学で日本語と日本文化を学んでいる。私も是非日本に行きたいがお金と暇がない」てな感じでした。
写真:カン・グランデ1世を頂きに置く「スカラ家の廟」 -
私が「なぜ、彼女は日本文化に興味を持ったのか?」と聞くと、「彼女も私も日本のアニメを見て育った。」と言って、彼の口から「アルプスの少女ハイジ、キャプテン翼、セーラームーン、ポケットモンスター」等の名前が出てきました。
写真:シニョーリ広場にあるダンテの像 -
イタリアの若い男女が日本文化に興味を持って日本に行きたい、留学したい、という話を聞いて、何となく嬉しくなりました。日本アニメの影響力は凄い!
写真:ランベルティの塔 -
私が以前、クアラルンプールに短期留学していた時もそうでした。若いサウジアラビア人の女性が、是非日本に行ってみたい。私は「ドラえもん」を見て育った、と。韓国ドラマやKポップを見れば明らかなように、海外に文化を発信することの重大さが分かります。
写真:ランベルティの塔からのベローナ市街の眺め -
ベローナの街を蛇行して流れるアティジェ川方面に行こうと歩いていると、大きな教会に出合いました。サンフェルモ教会(写真)です。
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教会内部は美術館・博物館なので可能な限り入ることにしています。外は暑くても教会の中はひんやりとして涼しいです。我々にとって天然の冷房入り休憩ルームになります。
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教会内部の壁には見事な絵(写真)が描かれています。それらを鑑賞します。
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そして、最後に、十字架の刑ではなく、教会の椅子に座って休憩です。水を飲みガイドブックを出してこれからの見学ルートを決めます。教会の問題はただ1つ、「トイレがない!」
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アティジェ川にかかる「ビエトラ橋」までやってきました。大きな川ですが日本の清流とはまるで違う土色の川です。
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カヴァール通りを歩いていると豪勢な建物(写真)が次々に現れてきました。この通りは中世ベローナのメインストリートだったそうです。
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この先に「カステルヴェッキオ」(写真)があります。ここはベローナの領主であったスカラ家のお城で14世紀の建築です。現在は市立美術館になっています。
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城からアティジェ川の対岸にのびた橋が「スカリジェロ橋」(写真)です。ユニークが形状をしており橋の上から絶景が楽しめます。
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スカリジェロ橋から見たアティジェ川(写真)です。今日は7月6日、北イタリア(ベローナ)の日没は午後9時15分です。夜までしっかり遊べます。でもミラノまで帰らねばならない。ここらでベローナ観光は終了です。明日はアルプスを越えてドイツに行きます。
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