今度はロッテ百貨店光復店でSUPER HAPPY！【４歳半の初海外、初韓国、初釜山！その５】

2023/04/23 - 2023/04/24

　２０１８年の我が子の誕生以来、夢であり目標だった家族での海外旅行。闘病とコロナ禍を経て、ようやく実現できました。
　時ならぬ春の嵐で、大荒れの釜山。屋内系の施設で過ごそうと、海雲台から南浦方面へ戻るバスに乗り込みました。

エリア 釜山(韓国)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 乳幼児連れ家族旅行
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス 船 タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

　海雲台から釜山駅、南浦方面は、地下鉄だと西面へ大きく迂回を強いられます。1003番のバスは一直線、リクライニングシートに座って１時間ほどで、ラクラクです。
　ただし座れればの話でして…海雲台ビーチを前に、満席状態になりました。渋滞もあって１時間以上かかり、立っていた人は大変そうでした。

　悪天候にも関わらず、ビーチを訪ねる観光客の姿もチラホラ。
　2030年の万博誘致を目指し、ビーチにはモニュメントが置かれていました。実現するといいですね。福岡から見れば、身近な都市で万博が続くという感覚です。

海雲台ビーチ ビーチ

　世界でも例を見ない急激な少子化とともに、ソウル以外では人口減少が続く韓国。第２の都市・釜山ですら例外ではありません。
　見慣れぬ高層ビルが次々現れる景色からは、にわかに信じられない現実ではあります。

　渋滞がひどかった道中も、中央大路のバスレーンに入ればスムーズ。
　あれ、これは営業休止になった長距離列車の釜山鎮駅舎では…？「東区 文化プラットホーム」と掲げられていて、ギャラリー的な施設に生まれ変わったのかしら。あかん、行きたい場所がどんどん増えてまう。

　釜山駅を通過して、旧市街地の南浦まで下って来ました。目指すはロッテ百貨店・光復店。ロッテ百貨店巡りになりつつあります(笑)。
　西面店と同じく、こちらでもSUPER HAPPYのイベントを開催中。

ロッテ百貨店 (光復店) 百貨店・デパート

　そしてちょうど吹き抜けでは噴水ショーを開催中で、我が子も見上げて楽しんでいました。
　独身時代や夫婦二人の頃だったら、ロッテ百貨店のハシゴなんてありえなかったけど、今は我が子の笑顔を見て感じる幸せが、何にも勝ります。

　おもちゃ売り場に行くと、今や世界的キャラクターとなった「ちびっこバス タヨ」のすべり台がありました。
　店員さんに遊んでいいのか聞いてみれば、ちょっと困った顔をしつつも「いいですよ」との返事。本当はダメだったのかな。感謝！

　すべり台は見た目以上のすべりやすさで、我が子はうろたえつつも楽しんでいました。
　ちなみにこの滑り台、２６万ウォンで、思ったよりも安い！ もっとも、これだけのすべり台を置くスペースに、まずは悩みそうです。それ以前に、持って帰れないか。

　こちらのベビーカー（？）は11万５千ウォン。船なら、そのまま載せて帰れるかもしれませんね。
　たっぷり遊ばせてもらったので、お礼がてら甥っ子用のエプロンをお土産に買いました。
　「それもいいけど、この子のも何か買ってあげなさいよ」
　おばちゃん店員さん、商売熱心です！

　時間は１７時を過ぎたばかりだけど、デパート内の韓国食堂「景福宮」で、早めの晩ご飯にしました。

　デパートの中なので割高なのは覚悟の上。今は、歩き回ることなく、間違いなくおいしいものを食べることが最優先です。

　この旅唯一の生ビールは４千ウォン。五臓六腑に染みわたる。

　カルビタンとビビンバを頼み、我が子には とりわけ。別に注文したケランチム（蒸し玉子）を、一番気に入ったようでした。
　４万ウォンオーバーになってしまったけど、満足な夕食。これで釜山での滞在は、ほぼおしまいです。我が子にとって初めての海外、初めての韓国、初めての釜山。楽しんでもらえたかな。

　風はさらに強くなり、我が子は道路の真ん中のバス停へ行くだけでも怖がったので、歩道側に乗り場があったタクシーに逃げ込みました。
　タクシーも大好きな我が子は、窓からの景色を見ながらごきげん。

　ホテルで荷物を受け取り、またうまい具合に流しのタクシーを捕えました。僕にとっての韓国のタクシーは、こんな感覚だったんだけど…
　行きの苦労が嘘のように、あっという間に釜山港国際ターミナルへたどり着きました。

釜山港国際旅客ターミナル 船系

　１８時発の金沢行？ 正体は、クルーズ船のクイーンエリザベスでした。発着案内に、クルーズ船も普通に表示されちゃうんですね。僕らは往路と同じく、博多行きのニューかめりあです。
　釜山港も割とギリギリに来ても大丈夫で、チェックインは１９時まで可能です。出国手続きも１９時からという案内だったけど、乗船客が多いからか、１８時半には始まりました。

　釜山港では空港並みの持ち物検査があり、Ｘ線検査は１人ずつ通過。子どもも一人でお願いしますと言われ、通過したら駆け出してしまいました。大声で制止してたら おばちゃんが捕まえてくれて、ありがたいことです。
　移転後、免税店が充実した釜山港の品ぞろえは、回復途上。上司愛飲のタバコも、残念ながらありませんでした。

釜山国際フェリーターミナル免税店 免税店

　待合室には椅子・テーブルの席がありました。
　待合室内にはめぼしい売店もないので、待ち時間に飲食したければ出国前の購入が必須です。１階のセブンイレブンが役立ちます。

　靴を脱いで一息つけるスペースがあり、グループ客が車座になって飲み始めるんだろうなと思って見ていましたが、不思議と寄り付く人はいませんでした。
　なぜだか我が子も警戒して、上がろうとしません。

　窓から釜山の街を眺めます。また来るよ！

　多目的トイレには、ポップなかわいい子ども用便器もありました。

　乗船までは、１時間ほどあります。夜遅いのに、我が子は元気いっぱい。なぜか円筒型の募金箱が気に入り、まわりをグルグルまわって楽しんでいました。
　いくらか小銭を募金もさせたので、帰ったら何かいいことがあることでしょう。無事に帰れれれば、何にも代えがたい「いいこと」ですけどね。

　１９時４０分にゲートが開き、長い長い連絡通路を歩き乗船口へ。来た時は抱っこをせがまれた通路も、カートを片手に歩いてくれました。韓国にも、もうすっかり慣れたね！
　乗船口を前に また待たされ、乗船できたのは２０時過ぎでした。すでに、我が子の日頃の就寝時間です。

　帰路は１等和室を予約しました。１等洋室と同額で、４人未満で使うと３千円のルームチャージがかかります。
　布団は狭くてうすっぺらく、２等と同じじゃないかしら。

カメリアライン 乗り物

　洋室のような冷蔵庫はない代わりに、給茶セットを完備。ほぼ寝るだけの道中なので、この程度のサービスで充分です。
　眠くて不機嫌になりつつあった我が子を連れ、大急ぎで大浴場へ。「６歳ですか、うちの子と同い年ですね！」。普通の大人が、子どもを気にかけてくれる感じが、嬉しいです。

　出航は２２時半過ぎ。揺れる前に就寝準備を済ませました。
　出航の時間になると、デッキには人が集まって来ます。以前はターミナルビルの電飾がきれいだったのに、取りやめになったようで残念。

　船体がぐっと回転し、釜山港大橋の全容が現れました。ピアを照らす虹色の照明が、息をのむほど美しいです。
　欧米系の観光客と言葉は交わす能力は残念ながらないけど、「Ｇｏｏｄ！」のジェスチャーで気持ちを交換しました。

　釜山の夜景は…

　旅の終わりにふさわしい。子どもとの旅も成功裏に終わり、この先の自信にもつながりそうです。ありがとう釜山、さようなら韓国。
　なんて感傷に浸っていたら、往路と同じような揺れが始まりました。さっさと寝るが勝ち！ しかし興奮と揺れでなかなか寝付けず、しんどい道中になりました。ぐっすり寝ている我が子は、やはりタダものじゃありません。

　朝５時頃には博多湾に入り、揺れから解放されました。
　レストランは休業中なので、２日前にスーパーで買っておいた、レトルト缶入りおかゆを朝ごはんにしました。器いらずでスプーンも入っていて、味付けも粉末スープで加減できるので、子どものご飯には最適です。

　７時過ぎに動き出し、無事、博多港に入港。

博多港国際ターミナル 乗り物

　真っ赤な船体の、ＪＲ九州・クイーンビートルが迎えてくれました。
　下船までの時間はかかったものの、日本人客が少なかったこともあって、入国手続きはびっくりするほどスピーディー。

クイーンビートル 乗り物

　税関のチェックはあっという間でした。VisitJapanWebのチェックは釜山で済んでいるので、水際対策もノーチェック。下船から１０分で入国完了です。
　ターミナルでは、９時発のクイーンビートルのチェックインが進んでいました。今日は出航できそうで、なによりです。

　韓国からの団体さんは貸切バスへ、数少ない個人客も博多駅行きのバスに消え、天神方面に乗ったのは僕らともう一人だけでした。
　ガラガラのバスも、天神に近づくにつれどんどん乗り込み、満員に。

路線バス (西鉄バス) 乗り物

　月曜の朝８時。福岡の街の一週間が、はじまったばかりの時間です。

　道もスムーズで、西鉄福岡８時３０分発の特急に間に合いました。

西鉄天神大牟田線 乗り物

　福岡駅にどんどん入って来る電車は、当たり前だけどどれも満員。逆方向の特急はガラガラのままと思いきや、薬院や大橋から大挙乗り込み、満員電車になりました。
　久留米住まいの僕が、平日の朝の下りに乗ることなんて滅多になく、新鮮な体験。非日常という意味での「旅」らしさは、ご近所の駅まで続きました。

西鉄福岡(天神)駅 駅