おひとり様で下呂温泉

2023/04/20 - 2023/04/22

岐阜ひとり旅の今宵の宿は、初めて行く下呂温泉。
兵庫県の有馬温泉、群馬県の草津温泉とともに「日本三大名泉」と呼ばれていますが、今までなかなか縁がなく・・・
今回思い切って行ってみることにした。
全然期待していなかったのだが、偶然にも「全国旅行支援」の僅かな枠の恩恵も受けることができたので、贅沢にも「飛騨牛会席」で予約を入れてみた(笑)。
さて、どんな温泉旅になりますことやら！

エリア 下呂温泉(岐阜)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 自家用車
• 旅行の手配内容: 個別手配

今回利用した宿はKKR下呂しらさぎ。
国家公務員共済組合連合会の運営する宿のようだが、僕のような一般の客も予約利用が可能との事。

建物の外観や部屋の設えはシンプルだが、ひとり旅だし、普通に清潔感があって、美味い食事を頂けて、温泉の入り心地が良ければ全然無問題！

さて、どんな宿なのでしょうか？
ちなみにこの画像は夕食後に温泉街の散策に出た際に撮影したもの。

下呂温泉　ＫＫＲ下呂　しらさぎ 宿・ホテル

午後４時半に下呂温泉に到着。
建物前の駐車スペースに車を停め、館内へ。
いかにも固そうなお仕事って感じのスタッフが対応。
コロナワクチンの接種証明書を提示し、旅行支援の使い方の説明などを一通り受けた後、鍵を貰い部屋へと向かう。

ロビーや売店はフロントの真ん前。

部屋は３階の和室８畳。
この宿、傾斜地に建っておりフロントが２階に当たるので、宿泊している最中はもっぱら階段を利用していた。
歩かなきゃネ！

洗面所、トイレは入口のそばに。
洗面台の下には空の冷蔵庫。

お着き菓子

これが例の全国旅行支援の「ぎふ旅コイン」
説明書通りにスマホにインストールすればOK！
とフロントでは案内されたけど、これが結構厄介な代物で・・・
ひとつどうしても腑に落ちない部分で引っかかって、一人で足掻いていても時間の無駄なので、改めてスマホ持参で聞きに行くことに。
とりあえずできたのだが、個人情報を求めてくる必要性ってどこにあるんだか？
と理解不能。

チェックインの際に夕食の時間の案内があり、17:30～18:45　か　19:00～20：15　のどちらかで選んでください！と言われたので、早い方を選択。
朝飯食った後、ソフトクリームしか腹に入れてないから早くても問題ないでしょ？
と思ったのと、夕食後に腹ごなしを兼ねて散歩に行こうと考えていたのでネ！

食事会場は１階。

おひとり様の客の席は窓際に用意され、庭園を見ながら食事する形式に。
他の客と視線が交錯しないよう配慮してくれたのだろう。
時間通りに17：30に行ったら、僕が最初の客だった(汗)
どれだけ卑しいんだろ？自分(滝汗)

おひとり様なんて僕くらいかな？
と思ったら、他にも３組いて安堵。
徐々にひとり旅は世間の認知度を上げてきて、こういう宿でも少しずつ開放されてきているんだなぁ・・と実感。

テーブルの上には料理がセッティングされていた。

今宵の献立

とりあえず最初は生ビールで！
アルコール飲むの数日ぶりだわ(笑)
っていうか今週初めてだし・・・
ずっと腹の調子が悪かったのに、いきなり酒飲んで美味いもの食って大丈夫か？自分。

先付
　飛騨牛低温調理・・・イチボ

八寸
　新水雲（もずく）
　雛寿司
　稚貝雲丹焼き　烏賊酒盗焼き　
　海老　蟹真丈　丸十（さつまいも）
　蕗煮浸し　

奥にあるのは
鍋物
　飛騨牛しゃぶしゃぶ・・・リブロース

向付
　お造り二種盛り　妻一式

焼物　飛騨牛三種盛り
　・握り・・・トモサンカク
　・炙り
　・照焼き
　・味噌シチュー

台物
　飛騨牛サイコロステーキ

美味しそうな匂いが周囲に充満する
あちこちのテーブルから時間差で同じ匂いが立ち上ってきて・・・
幸せの絶頂だわ(笑)

数日ぶりなので酒が進む
ってことは体調も回復基調？？？

ハイボール

御飯　　白御飯（飛騨こしひかり）
留椀　　味噌汁
香物　　三種盛り

真ん中に写っているのは
炊合せ
　飛騨牛柔らか煮　梅人参　筍

水物
　苺ガトーショコラ
　抹茶羊羹
　フルーツ一式

ガトーショコラと書かれていたけど、添えられていたのは森永の小枝チョコレートだと思われ(苦笑)

途中、正直まだ体調的に戻っていないんだな！
と感じる程、ややヘヴィーだったのも事実ですが、完食できてホッとした次第。

と同時に思ったのは、こういう料理はひとりで食べるより誰かと一緒の時の方がより一層美味しさを感じるんだな！って事。

ごちそうさまでした。

部屋に戻ると布団が敷かれていた。
布団の中には誰も仕込まれていませんでした(爆)←当たり前やん！！

では早速、腹ごなしも兼ねて散策にでも行きましょう！
宿から下呂温泉街へは坂を下っていく。

川の両岸に遊歩道が整備されていて、対岸には温泉旅館が立ち並ぶ界隈

林羅山像

林羅山像 名所・史跡

石碑には何か刻まれているが、暗いと読みにくくて・・・

橋の反対側にはチャップリン像

何でここにチャップリン像？
不思議ですよね！

何でもカップルがチャップリン像を挟んで写真を撮ると結ばれるのだそうです。←ほんまかいな？(笑)

チャップリン像 名所・史跡

源泉に手を触れてみたら、それなりの熱さ！
下呂温泉自体は現在、湯を共同管理し配管しているという。

ズンズン歩いていたら下呂駅まで来てしまった(笑)
さすがにこの時間は利用者もいないだろう！　って思っていたが、とある大手のホテルの送迎バスが駅前に横付けされていて、乗り込む客の姿が見え、やはり名だたる温泉地は違うなぁ～！って感じた次第。

下呂駅 駅

駅前から再び下呂温泉街に戻りながらキョロキョロしていると、先程よりも人の姿を見かける機会が多し。
夕食を終えてほろ酔い気分で散策かしら？

巨大な招き猫！
土産物屋か？
写真を撮っている人がいて、何だか分からずも釣られて僕もパシャリ！(笑)

飛騨川に架かる橋のたもとからの１枚。
河原にはかの有名な露天風呂があるが、現在は足湯としてしか利用できない様子。
そりゃそうだろう。
日暮れてからならともかく、昼間に普通に露天風呂として入られたら目の遣り場にも困るし（苦笑）
それにしてもすげーロケーションだな！

これは橋の真ん中辺りから駅側を撮影したもの。
飛騨川の両岸に様々な規模の旅館やホテルが立ち並ぶ様に、改めて下呂温泉の知名度・集客力を実感。

白鷺の湯の建物はライトアップされ、独特の雰囲気を醸し出している。
どこからか籠を手に持ちここに入りに来た人たちがチラホラと。
外湯めぐりなんてのも乙なものだよね～！

白鷺の湯 温泉

日本三名泉発祥之地の石碑

一部のエリアを除くと、下呂温泉自体は夜はさほど営業する店もなく、消灯された店が多かった。
こういう部分にもコロナ禍の影響が及んでいるのか？
それともそれ以前から華やぎを失っていたのか？
判別できないが、知名度のある温泉地といえども地方の現状なんてどこも変わらないのかもしれない。

宿へ戻り、下呂温泉を堪能することに！
予想通り、この時間帯は誰もおらず完全貸切状態(笑)

風呂場は５階。
この宿の最上階からは窓越しに下呂温泉街を見下ろす形。
露天風呂はないが、明るい時間帯ならば外の光景が見られるので無問題。
高い塀に囲われて、周囲の景色もまったく見えず、ただ浴槽が外にあるだけの”名ばかり露天風呂”よりかよっぽど潔いと個人的には思う。

湯質はアルカリ性単純泉。
無色透明で肌に吸い付く質感が心地よい。
のんびりゆっくり温泉に浸かり、気分爽快！

部屋に戻り、よせばいいのに缶チューハイを１本だけ飲みながらテレビを見て過ごし、眠気を覚えたら清潔な寝具にくるまれて爆睡。

翌朝。
川向こうの山肌にはうっすらと靄がかかっていた。

朝の一風呂を浴びに行ったが、意外なことに先客がちょうど出るタイミングと重なり、またもや貸切状態。
何と贅沢なんだ！！(笑)

７時に食事処へ。
朝食はバイキングスタイル。
っていうか、無理やりバイキングスタイルにしなくても良いんじゃね？
食材の種類が少なすぎて、選ぶ喜びが楽しめないんだもん。
この内容だったら御膳形式にした方が満足度が上がるはず。
味は美味しかったですが・・・
地味すぎるんだよなぁ～。
夕食とのギャップが激し過ぎて、ちょっと哀しさを覚える。

高山ラーメンとヨーグルト、りんごジュースをお代わりで持ってきて食した。
この高山ラーメン、スープが結構黒くて、見た目しょっぱそうですが・・・
全然そんなことはなく、昔ながらの美味しいラーメンでした。


ひとり旅で過ごす宿としては、つかず離れずの距離感がちょうどよく、夕食も温泉も大満足でした。
なので朝食だけもうちょっと頑張ってほしい！
お世話になりました。

８時半にチェックアウトし、２日目の旅を始めることに。


続く

この旅行記へのコメント （2）

• 旅猫さん 2023/05/09 08:21:32

  下呂温泉

  群青さん、こんにちは。
  
  下呂温泉、私も今年初めて行きました。
  温泉街は駅から川を渡って行くと思い込んでいたのですが、予約した宿は駅側にあって、橋を無駄に往復してしまいました（＾＾；
  KKRの宿って、結構色々な場所にありますよね。
  お値段も手ごろで、食事も部屋も悪くは無いし。
  建物が古いので、今風の佇まいは無理ですが。
  昨年京都で利用した教職員組合の宿も、一般利用が出来、そこそこ安かったです。
  食事は、やはり庭に向いたカウンターのようなおひとり様向けの席でした。
  こう言った気遣いはいいですよね。
  あの河原の露天風呂、以前は入っていたのですからびっくりです。
  女性は無理ですよね。
  
  旅猫

  群青さん からの返信 2023/05/09 21:45:01

  Re: 下呂温泉

  旅猫さん
  
  こんばんは。
  コメントありがとうございます。
  
  旅猫さんの下呂温泉の旅行記、今回旅に行く前にも再読させていただきました。
  下呂温泉街を散策していた時、
  「ここが旅行記で紹介されていた場所だったんだ！」
  と気づいた場所が何箇所もありましたよ。
  河原の露天風呂、コロナ禍前は露天風呂として利用者もいたと帰宅してから知り、さすがに仰天しました。(苦笑)
  女性どころか僕もあのロケーションは無理です(汗)
  解放感あり過ぎて・・・
  ただ、温泉ってもっと大らかなものなんでしょうね、本来は！
  
  群青