2022/11/06 - 2022/11/06
20位(同エリア306件中)
かっちんさん
2022年11月6日(日)に開催された「高遠城下 石仏ウォーク」の後半は町なかを歩きます。
途中の高遠城址公園から高遠町歴史博物館、小原の道祖神、天女橋、二十二夜、建福寺を巡ります。
高遠城址公園ではもみじの紅葉が見頃となり、「高遠石工」や「守屋貞治」の数々の石仏に感動しながら歩くと、町の東西には中央アルプス「木曽駒ヶ岳」と南アルプス「仙丈ヶ岳」の絶景が眺められます。
城址公園ではちょうど「高遠そば祭り」を開催しており、高遠独特の焼き味噌と大根のしぼり汁で溶いた「からつゆ」ですする蕎麦をいただきます。
町なかは火の見櫓と蔵が多いところです。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・スポーツ エントリー「秋の伊那巡り 高遠城下石仏ウォーク2022」のHP
・伊那市「高遠城下石仏ウォーク2022」パンフレット
・伊那市「高遠石工」「伊那市高遠町・長谷周辺の石造物探訪マップ」
・伊那市観光協会ブログ、facebook「高遠城下石仏ウォーク」:小原の道祖神
・nekataさんプログ「天女橋際の延命地蔵」「建福寺の西国三十三観世音菩薩」
・風に誘われてブログ、石仏・道祖神に会いに「建福寺の石仏」
・ぼちぼちいこか「高遠建福寺」
・伊那谷ねっと「高遠町島畑の二十二夜様」2016/8/25
・文化遺産オンライン「高遠閣」
・i-na movies「ぶっとおしそば三昧」:高遠そば
・長野県「高遠ダム概要」
・家紋一覧のHP
・家紋のいろは「丸に十五枚笹」
・信濃毎日新聞デジタル「石仏巡り歴史と紅葉を楽しむ 伊那市高遠町で石仏ウォーク」202211/6
・かっちん旅行記「アルプスと桜が眺められる信州の高遠(長野)」2015/4/9
・長野伊那谷観光局「伊那谷が誇る 南アルプスの女王 仙丈ヶ岳」「建福寺」
・Googleマイマップ「高遠町の火の見櫓」
・お役立ち!季節の耳より情報局「高遠藩の家紋は内藤家の下がり藤」
・ウィキペディア「モミジバフウ」「仙丈ヶ岳」「道祖神」「梶の葉」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JR特急 JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
「高遠城下 石仏ウォーク2022」パンフレット
午前中、文化センターを出発し①香福寺から④桂泉院までの石仏を巡り、前半の旅行記で紹介しました。
後半のこの旅行記では、⑤高遠城址公園から⑨建福寺までの紅葉と石仏等を紹介します。 -
青空に映える橙色の紅葉(高遠城址手前)
高遠城址の入口に来ています。 -
「もみじふるふる高遠城址跡」のポスター
高遠城址公園では「もみじ祭り」と「高遠そば祭り」が開催され、今日が最終日。 -
高遠そばまつり会場「高遠閣」(高遠城址公園)
「高遠閣」は、昭和に町民の集会場と観光客の休憩施設として建てられた木造2階建、鉄板葺、入母屋造の大規模な造り。
玄関の屋根はお洒落な唐破風。国の登録有形文化財です。
まだ10時前ですが、「高遠そば」を早昼にします。 -
イチオシ
新そばの「高遠そば」(高遠閣)
「高遠そば」は、焼き味噌と大根のしぼり汁で溶いた「からつゆ」で食べます。
ここでは焼き味噌と大根おろしをお好みで「つゆ」に入れます。
そば祭りでは打ち立ての新そばが振舞われ、「からつゆ」ですする蕎麦の味は絶品です。
満腹になったので、これから「もみじ祭り」の公園内を散策します。 -
イチオシ
美しい彩りのモミジ(城址公園)
秋の高遠城址公園は約250本のモミジが色づき、じっくりと紅葉が楽しめます。 -
高遠の町を見下ろせる紅葉真っ盛りの城址公園
-
赤く染まるモミジ(城址公園)
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秋晴れの「中央アルプス」(城址公園からの眺望)
正面の大きな山が伊那前岳、その左隣が宝剣岳、右隣が中岳、木曽駒ヶ岳。 -
紅葉の木漏れ日(城址公園)
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内側が濃紅紫色の紅葉(城址公園)
まるでモミジの葉が2枚重なってるみたいです。
やや光沢があるので、もしかすると「モミジバフウ」?? -
紅葉に囲まれる「白兎橋」(城址公園)
この橋を渡ると公園南口へ出ます。
ところで、春の高遠城址公園も素晴らしいので、7年前の写真をご覧ください。 -
満開の桜色に染まる高遠城址公園(2015年4月9日に訪問)
春には「天下第一の桜」と言われる「タカトオ コヒガンザクラ」が満開。 -
青空が似合う高遠の桜(2015年4月9日の城址公園)
公園内に約1,500本の桜が咲き誇ります。 -
可愛い「タカトオ コヒガンザクラ」(2015年4月9日の城址公園)
「タカトオ コヒガンザクラ」は小ぶりの花です。 -
城下を流れる「三峰川(みぶがわ)」(公園南口からの眺望)
では、高遠城址公園南口から坂を下り、「三峰川」の畔にある「高遠町歴史博物館」へ向かいます。 -
「高遠湖」と「南アルプス」(公園南口からの眺望)
川幅の広いところは、高遠ダムで堰き止められて「高遠湖」になっています。
湖畔には「高遠さくらホテル」、はるか遠くに南アルプス「仙丈ヶ岳(せんじょうがたけ)」がそびえています。 -
昨晩宿泊した「高遠さくらホテル」(公園南口からの眺望)
高遠の町なかとは違い、里山風景の中にあります。 -
南アルプス「仙丈ヶ岳」(公園南口からの眺望)
長野県伊那市と山梨県南アルプス市にまたがる「仙丈ヶ岳」。 -
「絵島囲み屋敷」の見学(高遠町歴史博物館)
「高遠町歴史博物館」に到着。
「絵島囲み屋敷」は歴史博物館の展示のひとつです。
ここに、徳川6代将軍家宣の側室に仕えた大奥女中頭の「絵島(えじま)」が、絵島生島事件で高遠に流刑とされ、61歳で生涯を閉じるまでの27年余を過ごした「絵島囲み屋敷」が復元されています。 -
「ST真空管ラジオ(並四)」(歴史博物館の展示)
昭和の時代を生き抜いた真空管方式のラジオ。
館長さんが修理したラジオから、柔らかくやさしい真空管の音色が館内に流れています。 -
他にも「真空管ラジオ」(歴史博物館の展示)
トランジスタ方式より一時代前のラジオなので、大きくて手をのせると温かいです。
常設展示は高遠の歴史、文化、人物、民族などをテーマにしています。
入館料は400円ですが、高遠石仏ウォーク参加費(1,500円)に含まれています。
では、石仏のある小原地区へ向かいます。 -
オレンジ色の実を付けた「マメガキ」(東高遠地区)
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三峰川を堰き止める「高遠ダム」(白山橋から)
三峰川に架かる白山橋(はくさんきょう)上から眺めています。
「高遠ダム」の貯水は、春近発電所の発電用水やかんがい用水に利用されています。 -
高遠湖と山肌の紅葉(白山橋から)
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三峰川下流の景色(白山橋から)
深い渓谷になっています。 -
渓谷の上は「高遠城址公園」(白山橋付近)
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美しいアーチ橋「白山橋」
渡ってきた「白山橋」です。 -
イチオシ
赤や橙に色づく「モミジ4兄弟」(白山橋付近から)
高遠城址公園の紅葉です。
4兄弟のモミジは、各々個性を持った色合いです。 -
山の紅葉(東高遠)
小原地区からの眺めです。 -
イチオシ
おやっ、目がパッチリした顔に見える蔵(小原)
瞳を潤す「水」の文字。
男の子の顔に見えます。 -
おむすび みたいな石の「道祖神」(小原)
小原の「せえの神」と呼ばれ、庚申塔と隣り合わせに佇んでいます。
建立が寛政12年(1800)。
太い字で「道祖神」と彫ってあるのですが、「道」の文字はそれなりに読めます。
道祖神は、村境などに外来の疫病や悪霊を防ぐ神で、石に文字を刻んでいます。 -
立派な「蔵飾り」(小原)
「丸に十五枚笹」の家紋が使われています。
「笹」は神代より神聖な植物とされ、現代でも神事に使われています。 -
蔵飾りは屋号(小原)
これは屋号が「ヤマグチ」でしょうか。 -
「小原十王像」に到着(小原)
「十王像」は、江戸中期頃より小原集落に伝わる高さ30cmほどの石像で、ほぼ完全な形で保存されています。
お堂の正面奥に「如意輪観音像」を祀り、その手前に「閻魔王」を中心として「十王像」が並んでいます。
「閻魔王」の目がパッチリ開き、こちらをじっと見つめています。
かっちんは、悪業をしていないつもりですが、あわてて退散します。 -
平穏な世界の石仏(小原)
「小原十王像」お堂の外で見守る石仏。
では、天女橋のたもとにある「二十二夜様」へ向かいます。 -
飾り気のない土蔵(小原)
-
黒いなまこ壁の蔵(小原)
蔵飾りは「丸に立ち梶の葉」の家紋が使われています。
「梶の葉」とはカジノキの葉のことで、柏の葉と同じように食器として用いられ、後に神前の供物を供えるための器として用いられました。
小原地区は蔵か多い集落です。 -
「相生町枡形跡」(西高遠地区)
道の突き当りが「相生町枡形跡」。
ここは高遠城下への出入り口にあたり、鉤の手に曲げて通行を規制した枡形がありました。
高台なので、見晴らしがいいところです。 -
「高遠城址」の眺望(枡形跡から)
コンクリート橋「高遠大橋」の奥に、紅葉したモミジに囲まれる「高遠城址」があります。 -
名も無き石仏(枡形跡のそば)
寛政元年と彫られています。
詳細は不明。 -
秋の風景(西高遠)
赤いツタに柿の実の風景。
ここで左に曲がり、坂道を下ります。 -
お洒落な「火の見櫓」(高遠消防署近く)
・屋根飾りは矢尻状の先端部とくるくる髭。
・四角屋根に吊るされる半鐘と六角型の見晴台。
高遠町には「火の見櫓」が多く見られ、8ヶ所あります。
前半の旅行記で4ヶ所、後半で1ヶ所、計5ヶ所を紹介しています。 -
天女橋への下り坂(西高遠)
2022年の石仏ウォーク参加者は403名。
ウォーキングは8:00に一斉にスタートし、すでに4時間が経ち、一緒に歩く参加者はバラバラ。
みんなマイペースです。私たち夫婦は写真に時間をかけているので遅い部類。 -
イチオシ
赤い桁が粋な「天女橋」(西高遠)
昭和37年(1962)に竣工した吊橋で、凱旋門のような主塔はコンクリート製。
太い6本のワイヤーが橋を吊っています。 -
三峰川に架かる「昭和の面影」(天女橋)
車は時間帯指定で通れます。 -
紅葉の三峰川と高遠城址公園(天女橋から)
-
イチオシ
美しい稜線の「仙丈ヶ岳」(天女橋から)
伊那谷から眺める「仙丈ヶ岳」は、美しい稜線を仰ぎ見ることができ、「南アルプスの女王」と呼ばれています。 -
「二十二夜様」に到着(天女橋のたもと)
「二十二夜様」は、毎年旧暦7月22日に行われる願い事に対する「月待ちの行事」。
何か願い事があるときは、「二十二夜様」に祈願し、二十二夜の月が月蔵山(がつぞうざん)に上がるまで立ったまま待つ願掛けの風習です。
崖には覆屋(おおいや)が二つあり、左側の中に守屋貞治作「延命地蔵菩薩」が安置されています。
右側は「二十二夜」と書かれており、この中に本尊の「如意輪観音」が安置されているのでしょうか?
外に置かれている石仏も「如意輪観音」。 -
守屋貞治作の「延命地蔵菩薩」(二十二夜様)
格子戸でお顔がよく見えません。 -
こちらは外に置かれている「如意輪観音」(二十二夜様)
二十二夜と書かれた覆屋との関係がよくわかりません。 -
「駒せり場跡」(二十二夜様の崖の上)
ここは藩の「駒せり場跡」。
領内で生まれた仔馬の検査と、毎年三月に三才馬の売買が行われました。 -
石仏の寺「建福寺」(西高遠)
町の中心部に入り、コース最後の「建福寺(けんぷくじ)」に到着。
武田勝頼や高遠藩主保科氏の菩提寺として崇敬厚く栄えました。
また石仏の寺として有名で。守屋貞治を中心とした高遠石工の作品が多数あります。
石段左手にある覆屋の中には「西国三十三観世音菩薩」が安置されています。 -
西国三十三観世音菩薩「千手観音」(建福寺)
今日は石仏ウォークのため特別に覆屋の格子が外されており、間近で拝観できます。 -
イチオシ
西国三十三観世音菩薩(建福寺)
左から「聖観音」「馬頭観音」「千手観音」。 -
微笑ましいお顔の「聖観音」(建福寺)
-
守屋貞治作「佉羅陀山(きゃらだせん)地蔵大菩薩」(建福寺)
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守屋貞治作「願王地蔵尊」(建福寺)
-
「楊柳観音」(建福寺)
渋谷藤兵衛(守屋貞治の弟子)作。 -
高遠小学校跡(文化センター)
石仏ウォーク9ヶ所を無事巡り、ゴールの文化センターへ戻ってきました。
広い敷地だと思っていたのですが、ここは「高遠小学校跡」とわかりました。 -
ご集印帳のスタンプ
ゴールの手続きを終え、「完歩之証」の印をいただきます。
7kmコースを石仏と紅葉をじっくり見ながら、4時間50分かけて踏破しました。 -
綺麗な菊のショー(西高遠)
高遠駅へ帰る途中、民家の玄関先に飾られています。 -
老舗の「あかはね菓子店」(西高遠)
お土産のお菓子を買いに寄ります。 -
老舗の「あかはね菓子店」(西高遠)
名物の高遠まんじゅうに、バターどら焼き、栗どら焼きなどをGet。 -
店内にある家紋(あかはね)
「高遠藩三万三千石最中」の包装紙にも使われている二つの家紋。
左は高遠藩の家紋「下がり藤」。
藤はマメ科のつる性落葉木本で、淡い紫色の花を咲かせ華やかな藤棚を作ります。
古くから観賞用の花として親しまれ、繁殖力の強さから、めでたいとされる縁起の良い植物です。
右は「丸に左十字」。こちらも高遠藩で使われていたようですが、詳細不明です。 -
「幻の高遠電車」(あかはねの展示)
大正10年、伊那北から高遠まで9.37kmに電車を通す計画があったのですが、有力者の急逝とともに「幻の高遠電車」になってしまいました。
こんな計画があったことをはじめて知りました。 -
JR関東バス「高遠駅」
これから伊那市駅方面のバスに乗ります。 -
高遠の紅葉とお別れ(バス車窓)
しばらく右側に紅葉の景色が続きます。 -
美しい彩りの紅葉(バス車窓)
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「伊那通町」で降ります
JR飯田線伊那市駅に一番近いバス停で降ります。 -
招き猫の置物(伊那通町)
帰る時なので、「バイバイ」してくれてるようにも見えます。 -
JR飯田線「伊那市駅」
これから辰野経由で岡谷へ向かいます。 -
複数の色合いの紅葉(北殿付近の車窓)
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伊那の紅葉(沢付近の車窓)
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諏訪湖から顔を出す富士山(諏訪湖付近の車窓)
岡谷からは特急「あずさ」に乗り、立川へ向かっています。 -
イチオシ
午後の日差しを浴びる「旧立場川橋梁と紅葉」(富士見付近の車窓)
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「八ケ岳」(小淵沢付近の車窓)
手前に小海線の線路。 -
「夕暮れの富士山」(甲府付近の車窓)
これで秋の伊那旅を終え帰ります。
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