ドレスデン旅行記(ブログ) 一覧に戻る
ドイツ東部、ザクセン州の州都ドレスデンは、エルベ川のフィレンツェと称えられる美しい古都。第二次世界大戦中の連合軍の爆撃で崩壊し、東西ドイツ統一後に半世紀以上を経て2005年に再建され、ドレスデンのシンボルとなったフラウエン教会教会がそびえる旧市街のノイマルクト広場に面した、歴史的な建物の中にドレスデン交通博物館があります。<br />

ドイツ ドレスデン交通博物館(ドイツ帝国から旧東ドイツまでの交通の歴史を今に伝える博物館)

5いいね!

2014/09/19 - 2014/09/19

617位(同エリア918件中)

モボ101

モボ101さん

ドイツ東部、ザクセン州の州都ドレスデンは、エルベ川のフィレンツェと称えられる美しい古都。第二次世界大戦中の連合軍の爆撃で崩壊し、東西ドイツ統一後に半世紀以上を経て2005年に再建され、ドレスデンのシンボルとなったフラウエン教会教会がそびえる旧市街のノイマルクト広場に面した、歴史的な建物の中にドレスデン交通博物館があります。

旅行の満足度
4.0
観光
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
15万円 - 20万円
交通手段
鉄道 徒歩
旅行の手配内容
個別手配
  • 交通博物館は、ザクセン王の居城であったレジデンツ城の一部を構成する、厩舎や馬車置き場として16世紀末に建てられた歴史的な建造物の中に、東ドイツ時代の1956年に開設されています。地元のザクセン州や、東ドイツにゆかりのある車両を中心に保存展示しています。<br /><br />入場券を買って正面から入ると、そこには自動車が並んでいますが、とりあえずは奥にある鉄道車両の展示スペースへ。歴史的な建物を使用しているため、大きな鉄道車両を収容しての展示は困難ですが、これは別の場所にある博物館のデポに所蔵されています。館内の説明は、ドイツ語だけ。

    交通博物館は、ザクセン王の居城であったレジデンツ城の一部を構成する、厩舎や馬車置き場として16世紀末に建てられた歴史的な建造物の中に、東ドイツ時代の1956年に開設されています。地元のザクセン州や、東ドイツにゆかりのある車両を中心に保存展示しています。

    入場券を買って正面から入ると、そこには自動車が並んでいますが、とりあえずは奥にある鉄道車両の展示スペースへ。歴史的な建物を使用しているため、大きな鉄道車両を収容しての展示は困難ですが、これは別の場所にある博物館のデポに所蔵されています。館内の説明は、ドイツ語だけ。

    交通博物館 博物館・美術館・ギャラリー

  • 側面に“MULDENTHAL”のプレートを付けた軸配置1Bの標準軌の蒸気機関車は、1861年に Hartmann Chemnitz が製造したドイツで現存する最古の蒸気機関車。

    側面に“MULDENTHAL”のプレートを付けた軸配置1Bの標準軌の蒸気機関車は、1861年に Hartmann Chemnitz が製造したドイツで現存する最古の蒸気機関車。

  • ザクセン州の Blockwer 鉄道で Zwickau(ドレスデンの西、ライプチヒの南にある町)近郊のローカル輸送に従事し、1956年に博物館に入ったのだとか。<br /><br />建物の柱が邪魔をして、側面全体を写真に納めることがません。

    ザクセン州の Blockwer 鉄道で Zwickau(ドレスデンの西、ライプチヒの南にある町)近郊のローカル輸送に従事し、1956年に博物館に入ったのだとか。

    建物の柱が邪魔をして、側面全体を写真に納めることがません。

  • 極端に間隔の狭い2軸の動輪のバランスウエイトがボルトで取り付けてあり、屋根のないキャブなど特異な形態の古典ロコですね。前方の箱は水タンク、ボイラ側面中央の箱には石炭を積んだのでしょう。出力220PSで速度50km/h。

    極端に間隔の狭い2軸の動輪のバランスウエイトがボルトで取り付けてあり、屋根のないキャブなど特異な形態の古典ロコですね。前方の箱は水タンク、ボイラ側面中央の箱には石炭を積んだのでしょう。出力220PSで速度50km/h。

  • 屋根のないキャブ。

    屋根のないキャブ。

  • 軌間600mmのナローゲージ、双頭型の蒸気機関車。軸配置BB。2つのボイラーを背中合わせにつなぎ、その下に2組の走り装置を設けたフェアリー式。1916年に米国フィラデルフィアのボールドウイン社で製造。出力90PSで速度20km/h。

    軌間600mmのナローゲージ、双頭型の蒸気機関車。軸配置BB。2つのボイラーを背中合わせにつなぎ、その下に2組の走り装置を設けたフェアリー式。1916年に米国フィラデルフィアのボールドウイン社で製造。出力90PSで速度20km/h。

  • 軌間750mmのナローゲージ、1898年製ザクセンメイヤー式 99535号機。軸配置BBで、ボイラーの下に2軸の動輪を2組持ち、側面からみると2基のシリンダーが中央で向き合っています。

    軌間750mmのナローゲージ、1898年製ザクセンメイヤー式 99535号機。軸配置BBで、ボイラーの下に2軸の動輪を2組持ち、側面からみると2基のシリンダーが中央で向き合っています。

  • 後ろの動輪が台枠に固定され、前の動輪だけが首を振るマレー式と異なり、メイヤー式は前後とも首を振る構造になっていて、ドレスデン近郊の路線では現役で活躍する仲間も健在です。出力250PSで速度30km/h。

    後ろの動輪が台枠に固定され、前の動輪だけが首を振るマレー式と異なり、メイヤー式は前後とも首を振る構造になっていて、ドレスデン近郊の路線では現役で活躍する仲間も健在です。出力250PSで速度30km/h。

  • ボギー台車のような構造の、ザクセンメイヤー式蒸気機関車の足回り。

    ボギー台車のような構造の、ザクセンメイヤー式蒸気機関車の足回り。

  • 中央で前後2つのシリンダが向かい合う。

    中央で前後2つのシリンダが向かい合う。

  • 屋根上に3本のビューゲルを備えた標準軌で2軸の凸型電気機関車は、1899年のシーメンス・ウント・ハルスケ(後のシーメンス)製、3相交流の試験機。<br /><br />縦に3本並べて張った架線から、それぞれのビューゲルで集電したのでしょう。何度か改造をうけたものの、3相交流は20世紀の初期には実用化に至らず。

    屋根上に3本のビューゲルを備えた標準軌で2軸の凸型電気機関車は、1899年のシーメンス・ウント・ハルスケ(後のシーメンス)製、3相交流の試験機。

    縦に3本並べて張った架線から、それぞれのビューゲルで集電したのでしょう。何度か改造をうけたものの、3相交流は20世紀の初期には実用化に至らず。

  • 簡素な運転室機器ですが、直接制御の制御器は後年に換装されたようです。出力44kWで速度50km/h。

    簡素な運転室機器ですが、直接制御の制御器は後年に換装されたようです。出力44kWで速度50km/h。

  • 軸配置BBの凸型電気機関車、E71型30号機は1920年にAEG社で製造。前後の機械室に1台ずつ大きなモータを収容し、減速ギヤを介してロッドで2軸を駆動する構造です。出力785kWで速度50km/h。

    軸配置BBの凸型電気機関車、E71型30号機は1920年にAEG社で製造。前後の機械室に1台ずつ大きなモータを収容し、減速ギヤを介してロッドで2軸を駆動する構造です。出力785kWで速度50km/h。

  • 車体の外側に熱交換器がありますが、モーターあるいは抵抗器等が水冷式なのでしょうか。

    車体の外側に熱交換器がありますが、モーターあるいは抵抗器等が水冷式なのでしょうか。

  • 運転室内の制御機等。

    運転室内の制御機等。

  • 巨大な1台のモーターからクランク軸でつながった4軸の動輪を駆動する、電気機関車の動力部分が展示されています。

    巨大な1台のモーターからクランク軸でつながった4軸の動輪を駆動する、電気機関車の動力部分が展示されています。

  • 掲示された写真を見ると、軸配置が前後非対称の2D1、箱形車体で1926年製造のE50型42号機のもので、出力2400kWで速度90km/h。当時としては強力な機関車だったとか。

    掲示された写真を見ると、軸配置が前後非対称の2D1、箱形車体で1926年製造のE50型42号機のもので、出力2400kWで速度90km/h。当時としては強力な機関車だったとか。

  • ドアに王冠を描いた標準軌の3軸の客車は1885年製、ザクセン王のサルーンカー。

    ドアに王冠を描いた標準軌の3軸の客車は1885年製、ザクセン王のサルーンカー。

  • ダブルルーフの木造車で、内装もさほど豪華には見えませんが、19世紀としてはこんなものでしょうか。

    ダブルルーフの木造車で、内装もさほど豪華には見えませんが、19世紀としてはこんなものでしょうか。

  • サルーンカーの車内。

    サルーンカーの車内。

  • サルーンカーの車内。

    サルーンカーの車内。

  • ベスチビュールのないオープンデッキのドレスデンの路面電車。1895年の製造のようで、この頃はまだ鉄道馬車も走っていたのだとか。赤と白の塗色で761号となったのは、1911年のようです。集電装置がトロリーポールではなく、ビューゲルを採用しているところは先進的ですね。

    ベスチビュールのないオープンデッキのドレスデンの路面電車。1895年の製造のようで、この頃はまだ鉄道馬車も走っていたのだとか。赤と白の塗色で761号となったのは、1911年のようです。集電装置がトロリーポールではなく、ビューゲルを採用しているところは先進的ですね。

  • 2軸の台車は、この時代の標準型の米国ブリル21Eに比べ簡素な印象を受けます。

    2軸の台車は、この時代の標準型の米国ブリル21Eに比べ簡素な印象を受けます。

  • 車内はロングシート。<br /><br />ドレスデン交通博物館に保存されている、実物の鉄道車両は以上です。この他に、鉄道車両、自動車、飛行機を保存している博物館のデポがあり、交通博物館とは別にトラム博物館があり、多くの動態保存車を所有しています。<br /><br />この4年後に訪問したドレスデントラム博物館は、<br />https://4travel.jp/travelogue/11710177

    車内はロングシート。

    ドレスデン交通博物館に保存されている、実物の鉄道車両は以上です。この他に、鉄道車両、自動車、飛行機を保存している博物館のデポがあり、交通博物館とは別にトラム博物館があり、多くの動態保存車を所有しています。

    この4年後に訪問したドレスデントラム博物館は、
    https://4travel.jp/travelogue/11710177

  • 1842年に開業したライプツィヒのバイエルン駅に設置された、列車の発車や到着を知らせた鐘です。この頃は、パリやロンドンのように行き先別に駅が別れていたようで、ミュンヘン方面に向かう駅でしょう。現在の巨大なライプツィヒ駅は、1915年に市内の駅を統合したものです。

    1842年に開業したライプツィヒのバイエルン駅に設置された、列車の発車や到着を知らせた鐘です。この頃は、パリやロンドンのように行き先別に駅が別れていたようで、ミュンヘン方面に向かう駅でしょう。現在の巨大なライプツィヒ駅は、1915年に市内の駅を統合したものです。

  • 蒸気機関車から電気機関車、電車、ディーゼル機関車からディーゼルカーまで、

    蒸気機関車から電気機関車、電車、ディーゼル機関車からディーゼルカーまで、

  • 数多くの大型模型がガラスのケースに入れて展示されています。

    数多くの大型模型がガラスのケースに入れて展示されています。

  • 比較的近年の車両は、東ドイツ国鉄DRのものです。

    比較的近年の車両は、東ドイツ国鉄DRのものです。

  • 流線型のディーゼルカーは、1968年に登場して、ベルリンからプラハやブダペストに向かう国際列車に使用された東ドイツ国鉄の誇るVT18.16型。西ドイツやフランス等の西側諸国の間で運行された国際急行列車TEEに対抗する共産圏の高速国際列車で、最高速度は160km/h。一部の車両は、今でもドイツで動態保存されているのだとか。

    流線型のディーゼルカーは、1968年に登場して、ベルリンからプラハやブダペストに向かう国際列車に使用された東ドイツ国鉄の誇るVT18.16型。西ドイツやフランス等の西側諸国の間で運行された国際急行列車TEEに対抗する共産圏の高速国際列車で、最高速度は160km/h。一部の車両は、今でもドイツで動態保存されているのだとか。

  • 続いて、正面入口に戻り自動車のコーナーへ。2階から撮った写真ではミニカーのようですが、全部本物です。

    続いて、正面入口に戻り自動車のコーナーへ。2階から撮った写真ではミニカーのようですが、全部本物です。

  • 自動車の黎明期から第二次大戦前のドイツ車、戦後の東西ドイツ分割により東側の国営企業になった工場で生産され、主に旧共産圏の諸国を走ったクルマが並んでいます。

    自動車の黎明期から第二次大戦前のドイツ車、戦後の東西ドイツ分割により東側の国営企業になった工場で生産され、主に旧共産圏の諸国を走ったクルマが並んでいます。

  • 2サイクルエンジンで排気ガスをまき散らし、車体が段ボール紙との噂もある東ドイツの国民車、トラバントが見あたらないのですが。

    2サイクルエンジンで排気ガスをまき散らし、車体が段ボール紙との噂もある東ドイツの国民車、トラバントが見あたらないのですが。

  • 写真やポスターで見る、旧共産圏のバスやトラック。タトラ社やシュコダ社は、チェコスロバキアだと思います。コメコンの分業体制で、東ドイツでは生産していなかったのかもしれません。

    写真やポスターで見る、旧共産圏のバスやトラック。タトラ社やシュコダ社は、チェコスロバキアだと思います。コメコンの分業体制で、東ドイツでは生産していなかったのかもしれません。

  • 自転車やバイクもあります。

    自転車やバイクもあります。

  • 飛行機のコーナーも。これも、東側の飛行機でしょうか。

    飛行機のコーナーも。これも、東側の飛行機でしょうか。

  • 船舶や航海のコーナーもありましたが、展示館のスペースの制限もあって、特に見るべきものは無かったような。鉄道模型のジオラマもあるのですが、この日は閉まっていました。<br /><br />スマホが博物館のオーディーガイドになるアプリを、無料でダウンロードできるようです。ところで、赤い看板の左に立っているのは何?

    船舶や航海のコーナーもありましたが、展示館のスペースの制限もあって、特に見るべきものは無かったような。鉄道模型のジオラマもあるのですが、この日は閉まっていました。

    スマホが博物館のオーディーガイドになるアプリを、無料でダウンロードできるようです。ところで、赤い看板の左に立っているのは何?

  • 模型のレイアウトで列車を運転できる、子供の遊び場もあります。

    模型のレイアウトで列車を運転できる、子供の遊び場もあります。

  • もう一つ、こちらにも。

    もう一つ、こちらにも。

  • でも、平日の午前ためか、魚釣りをしている坊やが一人だけ。

    でも、平日の午前ためか、魚釣りをしている坊やが一人だけ。

  • あっ。こんな所に東ドイツの国民車、トラバントを見つけた!<br /><br />ドレスデン交通博物館のホームページは、<br />http://www.verkehrsmuseum-dresden.de/<br />

    あっ。こんな所に東ドイツの国民車、トラバントを見つけた!

    ドレスデン交通博物館のホームページは、
    http://www.verkehrsmuseum-dresden.de/

5いいね!

利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。 問題のある投稿を連絡する

コメントを投稿する前に

十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?

サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)

報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。

この旅行で行ったスポット

旅の計画・記録

マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?

ドイツで使うWi-Fiはレンタルしましたか?

フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ドイツ最安 294円/日~

  • 空港で受取・返却可能
  • お得なポイントがたまる

ドイツの料金プランを見る

フォートラベル公式LINE@

おすすめの旅行記や旬な旅行情報、お得なキャンペーン情報をお届けします!
QRコードが読み取れない場合はID「@4travel」で検索してください。

\その他の公式SNSはこちら/

タグから海外旅行記(ブログ)を探す

この旅行記の地図

拡大する

PAGE TOP