2021/01/23 - 2021/01/24
6位(同エリア114件中)
こあひるさん
冬は雪景色を求めて東北の温泉へ・・・。
コロナ下で、運動不足&おこもり気分が日常になり、旅行といったら温泉旅館でまったり過ごすだけ・・・のスタイルがこのところの定番。
街歩きが好きなのだが、散策できる温泉街すら無い旅館に行くことも多いので、もっぱら温泉に何度もつかってダラダラして過ごす。
目の悪い連れ合いのことを考ると、他に目的が無い限り、温泉つき部屋のある旅館とか、貸切風呂のある旅館とかを選ぶことが多くなった。
2021年と2022年の冬に訪れた温泉旅館&雪景色をご紹介します。
先ず・・・2021年1月に訪れた山形県最上町の瀬見温泉『ゆめみの宿 観松館』。
瀬見温泉 ゆめみの宿 観松館
https://kansyokan.co.jp/
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
雪のある期間はドライブしないので、もっぱら公共交通機関で行ける範囲・・・あるいは旅館の送迎があるところ・・・に限られます。
今回は、山形県の新庄駅まで電車で行き(山形新幹線もありますが、わが家はローカル線で)・・・新庄駅からの送迎がある旅館です。
電車の本数が少ないので(笑)、新庄駅でやや時間を持て余し気味。周りにも何にもないし・・・。 -
お迎えまでの時間は、ランチをとればちょうどいいと思い、以前利用したことのある駅のお蕎麦屋さんを狙っていたのに・・・営業していませんでした。
駅から見渡す限りランチできる飲食店が見当たらないので、駅の中にある喫茶店でカレーを食べて時間を潰しました。 -
14時半に新庄駅にお迎えが来て、そこから20分ほどで瀬見温泉「ゆめみの宿 観松館」に到着。
瀬見温泉は、小国川の左岸に開けた温泉で、戸沢藩(現在の新庄市)城主の奥座敷として栄えました。
また、源頼朝の追っ手を逃れ平泉を目指していた源義経一行が温泉を発見した・・という伝説があります。 -
もうちょっと雪が積もっているかな・・・と期待していたけれど、そうでもなかった・・・。
-
フロント。
-
浴衣は好きな色柄を選ぶことができます。
-
ラウンジ。
-
わが家は3階のお部屋。
-
露天風呂付きお部屋は7つあります。
わが家は「雪の綿帽子」というお部屋を選びました。 -
「綿の雪帽子」はユニバーサルデザインになっています。
出入口の扉は引き戸になっています。
扉を開いて玄関。 -
玄関から段差なく廊下が延び、右側に洗面台。突き当りの扉はトイレ。
-
洗面台はシンプルでちょっとオシャレ。
-
トイレ。
-
廊下から左側へ入ると広いワンルーム。
右手前にダイニングセット、奥にリビングセット。
奥の左側にある木の囲いみたいなところが露天風呂。 -
右手前のダイニング。
-
左側の窪みに寝室。寝室の隣に温泉露天風呂。
-
ちょうど壁に囲まれた感じになっています。
-
クローゼットの中にタオルや籠など。旅館でディスポのスリッパがあるのはちょっと有り難い。
-
奥のリビングチェアの隣・・・ガラス越しに露天風呂が見えます。
-
テレビはリビングで見る感じ。
-
寝室と露天風呂の間に脱衣スペースがあるのが良いです。
温泉付きのお部屋でも、わざわざ脱衣スペースのあるところは少ない。 -
すだれみたいな扉を開けると脱衣スペース。右側の扉を開けると露天風呂。
-
このお部屋の湯船は桧風呂です。2人ならかなり十分な大きさ。
温泉かけ流しですが、温度が高いため加水をしているとのことです。
露天風呂といってもほぼ室内のような感じなので、冬でも悪天候でも安心。
ロールブラインドは開け閉めできます。 -
湯船の脇にはシャワー&カランがあります。
露天風呂付きのお部屋といっても、シャワー&カランのない旅館もけっこう多いので(そういう場合、もちろんシャンプー・コンディショナー等もない)、条件として重要ならば前もって確認しておかなくてはなりません。
わたしは健常者なので大浴場に行けば全然OKですが。 -
窓からの景色。雪でよくわからないけど、日本庭園になっているかな。
-
屋根の雪下ろししてる・・・。
今シーズン(2020年12月~2021年2月くらい)は、12月のうちは、雪が降るところには降って、大荒れ気味で大量の雪が激しく降ったので、これは期待できる~!と思ってたんだけれど、年が明けたら、何か意外に雪の量は多くないみたい。
いや・・こんだけ積雪してればけっこうなもんなんだけれどね・・・ホントは。 -
お部屋に出されていたお菓子を頂きます。
-
まもなく16時。
瀬見温泉は一軒宿ではなく、温泉街っぽくなっているようなので、連れ合いと一緒に散策に出かけてみます。 -
眺めの良い寛ぎスペース。
やっぱり・・・木々に着雪して真っ白い世界でないと・・・物足りない。 -
大浴場の入口。
わたしは夜と朝に浸かりにいったけれど、無人ではなくて写真は撮れませんでした。
HPでどうぞ。
https://kansyokan.co.jp/ -
「ゆめみの宿 観松館」の向かいにある・・・とってもレトロな建築が目を惹きつけます。
旅館「喜至楼」です。 -
喜至楼の横に産湯と呼ばれる飲泉があります。
雪に埋もれてわからなかったけれど、足湯もあったみたい。 -
その隣に湯前神社。
建立の年代は定かでないようですが、たびたび火災にあい、現在の本堂は享保年間頃に再建されたものらしいです。
祭神は湯の守護神である薬師如来と不動明王。 -
喜至楼のところで道路がカーブしていて・・・喜至楼の前面にまわってきました。
-
すごいな~見事だわ、喜至楼。
こういう旅館に泊まってみたい気もあるけれど、近頃は、設備やお部屋の利便性やキレイさを優先して、こういうレトロ旅館は、もっぱら外から眺めて楽しませてもらうだけになりがち。
館内にもなかなかレトロな建具や彫刻があるようだし、空いていればいつでも入れる小さめの貸切風呂も2つあるみたいだから、こういうレトロ旅館としての条件は割といいのだけれど・・・。
喜至楼
http://www.kishirou.com/kannai/kannai.html -
喜至楼の本館玄関。明治元年に建てられたものだそうで、旅館の建物としては山形県で最古の建物と言われているとか。
-
喜至楼の向かいに「薬研(やげん)の湯」があります。
小国川の川面レベルまで階段を下ります。
文治3年(1187)、源頼朝の追手を逃れ平泉を目指していた源義経ら主従13名。亀割峠で、義経の正室とされる北の方が急に産気づいたため、急いで弁慶が産湯を探して沢を下ったところ、湯煙を上げる巨岩を見つけ、薙刀で斬りつけると、お湯が湧き出た・・・それが瀬見温泉の始まりと伝わっています。 -
弁慶が岩を砕いたら湧き出た湯・・・という薬研の湯がこの場所ということです。
小国川の一部が岩(とコンクリで固めてあるらしい)に囲まれていて、岩風呂のようになっています。
写真で手前側の岩に囲まれたところ・・・湯気が立っているのが見えますか?
川底あたりから温泉が湧き出しているんでしょうか。
季節柄なのかよくわからないけれど、ホースとかがあって見栄えがいまいちでしたけれど・・・。
ここの温度は高いらしいから、実際に入れるのか、入って良いのかは不明。 -
いったん「ゆめみの宿 観松館」方向へ戻る形で、東に向かいます。
すると「喜至楼」レトロ建築に隣接して、こちらもレトロな建物群がありました。
その時には気付かなかったのですが、こちらも「喜至楼」でした。
別館で、宿泊客はこちらが玄関になるみたい。
大正~昭和の建築が混じっています。 -
やや上り坂の道路を200mほどてくてく歩くと・・・
-
小国川にかかる義経大橋があります。
義経大橋という名称だけあって、欄干には義経関連オブジェが装飾されています。
そもそもこのメインストリートが義経通りと呼ばれています。 -
そのまま真っ直ぐ進むと瀬見温泉駅まで行けますが・・・明日は瀬見温泉駅まで徒歩で向かう予定なので、引き返します。
-
「ゆめみの宿 観松館」や「喜至楼」の前を通り過ぎ、今度は道沿いに西へ向かいます。
義経通り沿いは温泉街になっています。
何軒かの旅館や店舗が並ぶメインストリート。キレイに除雪されています。 -
メインストリートは100mほどでT字路に突き当たり・・・T字路を右に曲がるとすぐに小国川にかかる亀若大橋があります。
-
亀若大橋から・・・西側には弁慶大橋。
-
亀若大橋から東側。右側が今通って来た温泉街で、左側は国道47号・・・瀬見温泉駅へと至ります。
-
引き返します。
先ほどのT字路を右折すると亀若大橋でした。今度は左折して(写真では真っ直ぐ奥へ)行ってみます。
突き当たりに、雪に埋もれた階段と赤い鳥居が見えますが、そこが三吉山自然植物園の入口となっています。
三吉山(標高380m)山頂までの(山頂には小さな祠の三吉神社がある)登山道となっています。 -
道沿いに佐藤酒造。営業はしていなかったような・・・。
-
雪国ではよく見かける・・・雪を溶かして除雪する工夫。
-
そのまま先へ進んでも何もなさそうなので・・・(国道47号の弁慶大橋に至ります)戻ろう。
-
引き返します。酒造メーカーらしい蔵造りの建物に風情があります。
ここらへんは、脇に除雪された雪が大量に積もっていて、雪国らしい白さ。
でも屋根とかの雪を見ると、たぶんこの何日かは雪は降っていないんじゃないかな。
30分ほどの散策を終えて・・・お宿に戻ります。 -
17時過ぎ・・・「喜至楼」の夜景を撮りたくて一人で外へ出てきました。
-
灯りの点ったレトロ建築・・・いいですね~。
-
増築を重ねたレトロ建築・・・旅館にはありがち。
-
玄関上部の意匠もステキ。
-
街灯もレトロな感じで似合ってる。
-
別館の方へも・・・。
-
「ゆめみの宿 観松館」は、瀬見温泉の中ではひときわ大きな旅館。
-
15時から22時まで、ラウンジにはちょっとした菓子・漬物・温かい飲み物がセルフサービス無料で頂けます。
-
18時の夕食まで、お部屋の露天風呂に入ったりしてまったり過ごしました。
さて・・・夕食です。 -
もちろん日本酒もね。
-
紙包みの中身は・・・?
-
近くの舟形町はマッシュルームが有名ですが、その舟形町のマッシュルームを使ったジャンボマッシュルーム香味焼き・・・この旅館の名物料理。
-
凝った盛り付けのお造り。
-
葉っぱに包まれているのは・・・?
-
メークインとアボカドの和風グラタン。
-
鶏十目ごはん+お椀を撮るのを忘れちゃった・・・二重のデザート。
-
お部屋の露天風呂に入ったり、私一人で大浴場に行ったり・・・して過ごした1日。
翌朝、7時半に朝食。
旅館の朝食は大体どこも似ている感じですね・・・わが家にとって、朝食としてはとってもたくさん・・・後でお腹がなかなか空かない。 -
帰りは、新庄駅まで送ってもらうなら9時半発となり、瀬見温泉駅ならば随時送ってくれますが・・・わが家は瀬見温泉駅まで徒歩でいくことにしています。
11時チェックアウトなので、ホントはもっとゆっくりめに出発したいところですが・・・列車の時刻に選択肢がないので・・・10時頃「ゆめみの宿 観松館」から義経通りを東へ・・・。
車道は除雪されているので、荷物をガラガラ引きながらでもそんなに歩きにくくはないです。でも歩道は除雪されていないし、除雪した雪が置かれてたりするので歩きづらいですが。 -
義経大橋からの眺め。
-
義経大橋の義経像。
-
欄干のデザインも義経。
-
道中何にもないので・・・10分ほどで国道47号沿いに出てしまいました。
電車は10:50なのでだいぶ早く着いちゃった・・・でも周り何にもないし~(笑)。 -
無人の小さな瀬見温泉駅。
-
一応待合室があるので寒さや雨風は避けられます。
電車・・・10時台の次はいきなり13時台になってしまうので・・・。
もっと観光スポットがあれば次の列車でも構わないのですが、な~んにも(カフェすら)なさそうなので・・・選択肢はありません。 -
ヒマなので、ホーム側に出てみました。
駅舎側のホームは使わないようです。 -
線路を渡ったホーム・・・単線なので新庄方面行きも鳴子方面行きも同じホーム。
開業時には瀬見駅という名称だったそうですが、平成9年(1997)に沿線市町村の要望により瀬見温泉と改称したそうです。
瀬見という名称の由来は、弁慶愛用の薙刀「せみ丸」(瀬見温泉を掘り当てたという伝説)に由来するとか・・・あるいは弁慶の抱く若君(亀若丸)を先頭に小国川の瀬を渡ったことに由来するとか・・・この地が敵国であったため、亀若丸は敵に知られぬように産声を上げなかったので「泣かぬ蝉(→瀬見)」と言われたことから名付けられたとか・・・諸説あるようです。 -
ワンマンカーなので、無人駅では乗降するドアはひとつしか開きません(しかもボタンを押さないと)。
このルールを知らないと、ドアが開かなくてオタオタする羽目になります。
ホームには行先ごとの乗降口の目印があるので、そこで待てば大丈夫。 -
あ、何か可愛いラッピング。
-
駅を出てまもなく・・・小国川沿いの温泉街が見えました~。
左側が「ゆめみの宿 観松館」真ん中に「喜至楼」。 -
車窓からの雪景色。でもやっぱり木々まで白くないとなぁ・・・。
-
除雪されてない手つかずの雪原は真っ白で美しい。
-
新庄駅までは20分ほど。
その後山形駅まで出て仙山線始発に乗って帰宅しました。
温泉街で買ったお菓子がお土産。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- aoitomoさん 2022/12/31 23:55:53
- 『雪景色&温泉旅館』いいですね~
- こあひるさん
明けましておめでとうございます。
温泉旅館でまったり過ごす旅スタイルは、
私共も同じです。
国内旅ですと義父も一緒のことが多く、
尚更まったり旅なんですよ。
しかしながら中々、雪景色を楽しめる温泉旅館に行く機会は少ないです。
私は行きたいのですけどね。
山形のもがみ温泉郷『瀬見温泉』
雪景色の中のレトロ建築。
フォトジェニックです。
夜の灯りの点ったときは一段といい雰囲気です。
そんな中『ゆめみの宿 観松館』の立派な旅館には驚きます。
お部屋も実用的な大きな檜露天風呂にもびっくり。
食事も旅館の名物料理も美味しそうです。
お造りの盛り付けや二重のグラスのデザートなど、
眼でも楽しませてくれますね~
私からすると十分な雪景色です。
旅行記楽しませていただきました~
今年も素敵な旅を楽しんでくださいね~
aoitomo
-
- ムロろ~んさん 2022/12/31 10:00:18
- 冬の温泉(・_・)
- おはようございます、ムロろ~んです。
ご無沙汰です。いかがお過ごしですか?
山縣瀬見温泉へ行かれた旅行記を拝見しました。
1月の雪のシーズンですよね。
所々アスファルトがあって除雪されてるところもあるけれど、除雪されてない所もあって(◎_◎;)?
滑りません?
私なんてツンツルテンと滑りそうになったこと多々あります。
いや、冬の北海道を何度か旅するようになって(;^ω^)。歩きもヒヤヒヤで?
皆さんどーやって歩いてるの(◎_◎;)?ご教授お願いします~って言いたいくらい(笑)。
部屋に温泉があるお部屋ってなかなかないですよね。
ホントに驚きます。
素敵ですよ(≧▽≦)!
私もだらだら過ごしてしまうと思います。
それが温泉宿の魅力?
運動不足になる…うん、私もそうなるよなぁって思ってしまいました(;´Д`)。
ムロろ~ん
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
最上・舟形(山形) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
83