今夜は野宿？　まさかの閉め出し？　の旅　台湾縦断その２

2022/12/08 - 2022/12/13

「予もいづれの年よりか、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず」(芭蕉)
2022年　台湾縦断　その２

〇　2022年12月 8日（木）　福岡→台北
★　2022年12月 9日（金）　台北→南庄→台中
〇　2022年12月10日（土）　台中→彰化→鹿港→台南
〇　2022年12月11日（日）　台南
〇　2022年12月12日（月）　台南→高雄
〇　2022年12月13日（火）　高雄→福岡

エリア 苗栗(台湾)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 5.0
• ショッピング: 4.5
• 交通: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2日目の朝、我ら台湾縦断隊の使命は、抗原検査をすることだ。
ドキドキしながら５滴落とす。
15分が長く感じられ、思わず　「加油！」と声をかける。
ピンクのモヤモヤが、Ｃの所に集まっていく。
陰性だ。
撮影はしたが、帰国まで、何の点検もないのはいいの？

昨日、8:18発の自強号の切符を買ってある。
ホテルは朝食がなかったので、台北駅で排骨弁当を買おうとしたのだが、まだ開店していなかった。
コンビニで「茶葉蛋」を買う。
これこれ、嫁隊長よ。
鍋の中の一番大きい物体をチョイスしたんだろうが、
トングでつかんでいるそれは煮玉子ではなく、茶葉パックだ。

台北駅 駅

１時間15分ほどで、台鐵竹南駅に到着。
今回の旅は、高鐵に一度も乗らなかった。
高鐵は早いけれど、台鐵駅と高鐵駅は離れているので、乗り換えを考えるとあまり時間は変わらない。
運賃も2倍くらいかかる。
嫁隊長「それ、重要よね。」

竹南駅 駅

竹南駅の観光案内所で、南庄老街までのバスを確認する。
『夢・ポータブル翻訳機～(夢グループ謹製)』みたいな機械で一所懸命に説明してくれた。
もらった時刻表がこれ。

竹南駅 駅

ネット情報では、東口から100mほどのファミマ前にバス停があるとのことだったが、手前の苗栗汽車客運のバスターミナルから出るようだ。
(5805Aのバスが運行しているかは不明)
確認のため、500mlの台湾啤酒を、ストローで飲んでいた刺青入りの青年に聞くと、流暢な英語で色々教えてくれた。
「自分の家族も、南庄に住んでいる。」とのこと。

その青年のガイド付きで南庄老街まで1時間ほど。
流暢な英語の90％は理解できなかったが、ありがたいよね。
バスから降りて、「謝謝！」
中国語は「謝謝」＋「麻雀用語」しか話せない。
大学で真面目に中国語の授業を受けとけばよかったな～。

到着しました。南庄老街。
ここは、客家やタイヤル族など、少数民族の村だ。
バスから降りてすぐ南側にある、康濟吊橋を渡ってみる。
レンガ造りの美しい吊り橋だが、袖橋が揺れる。
嫁隊長「私ここの風景を見たことがある。デジャブなのかしら。」
おいおい、もうあっちの世界に行っとるんじゃなかろうな？

南庄老街 散歩・街歩き

北に戻って、南庄老街のメイン通りに入ってみよう。
桂花巷(きんもくせい)という通りだ。

桂花巷 (南庄老街) 散歩・街歩き

九分とよく似ているな～
いやもっと狭いな。
金曜日だから歩けるけれど、休日は歩けないかも。
「ねえ、嫁隊長」(と、振り返る)

南庄老街 散歩・街歩き

振り返ると、試食の真っ最中。

南庄老街 散歩・街歩き

杏仁茶(試飲)や、

南庄老街 散歩・街歩き

天ぷら(試食)

南庄老街 散歩・街歩き

そして、桂花クリーム(試塗)も手にヌリヌリ。

南庄老街 散歩・街歩き

「ほらほら、試食なんだから、夫隊員も、たんと食べなさいよ。」

南庄老街 散歩・街歩き

そして買ったのは、芋とイカのフライ。
この山の中で、イカか～い。

南庄老街 散歩・街歩き

で、次に買ったのは、ゴマ饅頭など。

南庄老街 散歩・街歩き

このゴマ饅頭が、明日の悲劇を引き起こすとは、お釈迦さぁ～でも気がつくめ～。

南庄老街 散歩・街歩き

この老街は、炭鉱の町として日本統治時代に発展したようで、100年前の郵便局が残っている。
館内は、当時の炭鉱博物館になっていた。
で、ここでもお茶の試飲をさせてもらう。

南庄郵便局 建造物

永昌宮にお参りし、そろそろ試食・試飲・試塗で蓄えたエネルギーも尽きてきた。
バスを降りた所に、南庄公有市場という魅力的な建物があるのをチェックしていたのだ。
中を覗いてみると…　嫁隊長！　発見しました！
満席で、店員が休みなく働いているお店。『英姐小吃店』
この店も美味いに決まってる！
食べる前から、破顔一笑！

なんとか座って、先客に、料理の名前を聞き、注文システムまで教えてもらった。
テーブルに貼ってある番号の　「9左」を注文書に記入して、厨房まで持っていく。
「猪肝」もチェックしたが、今日はできないとのこと。

すべてのテーブルが埋まっているが、その中を悠々と歩く犬。
みんなに撫でてもらって嬉しそう。

来ました！　南庄名物『勾勾麺』
きしめんの様な幅広麺で、スープはあっさり。
日本人にもピッタリの味。
店のチョイスに、はずれがないね。
冴えてる！

南庄の町は、インスタ映えのする小道がそこかしこに。

この老街では、もう一軒行きたい所があるのだ。
永昌宮の裏にある『南庄茶園坪42號』
２匹の柴ワンコがお出迎え。
この子たち、店の中では本当におとなしい。
でも、お客が来ると「ワン！」と一声だけ吠える。

このカフェで何をするかというと、『擂茶(ライチャ)』
大豆や色々なナッツを、すり鉢、すりこ木で、20分ほど擦る。
それに茶葉とお湯を注いで飲む、客家伝統のお茶だ。

20分は長い。すり鉢を持ってもらわないとひっくり返しそうだ。
ウェディングケーキ入刀以来の、夫婦の共同作業をした。

そんな私たちを呆れつつも見守ってくれる、柴ワンコ

天然の甘味が伝わってくる。
これは、お茶というよりスムージーだな。

それにしても量が多い。
茶碗で１人３～４杯は飲んだ。
足元にはワンコ２匹落ちている。
な～んとワンダブルなひと時なんだ。

南庄市場に戻ってきたところで、謎の美女が急に金珠柑を2つくれた。
『？？』　
こんな美女の知り合いが南庄にいたっけ？
嫁隊長「誰なのよ！　この女性は(怒)」
隣の、バイクに跨った青年が
「Ｍy wife！」
あ！　竹南駅からのバスで一緒だった、英語をしゃべる刺青の青年だ！
市場で金珠柑の買い物をしていたんだろうね。
甘～い金珠柑でした。またまた多謝。
バイクの後席に若奥さんを乗せ、青年は去っていった。
でも、彼、500mlの台湾啤酒を、ストローで飲んでたよね？

南庄老街に到着したバス停の、すぐ近くにあるバス乗り場から竹南駅に戻る。

帰りも、1時間に１～２本はバスがあるから、安心して南庄老街に行ってみてください。
いい老街だった。

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