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《2022.December》あみんちゅぶらり中国街歩きの旅広島そのⅣ~三原・イルミネーション編~<br /><br />乗り鉄・撮り鉄をした頃を思い出しながら尾関山公園に戻って来た。地域振興券を使っていなかったこともあり、三次市街で〝生もみじ〟を作っていそうな店舗を探し、地域振興券が使えるかどうかを確認するが、何故か使えないという回答しか貰えなかった。スーパーとかでは使えるのであろうが、それよりこの後の〝時間的な縛り〟の方が気にかかり、取り敢えず次の目的地である三原方面へと出発することにした。<br /><br />尾関山公園駐車場で一服しながら和菓子屋店を探す。しかし地域振興券が使えないことを知り、三原へと出発する。三次市街を通り抜けて三次東インターチェンジから尾道自動車道を走って行く。陰陽連絡線のひとつとして建設された尾道自動車道だが無料開放されているためそこそこ車の数は走っているようだ。上下1車線ながらも制限速度70kmで走ることが出来るため、快適なドライブである。世羅インターチェンジで下りた後は国道432号線と広島県道25号線を走って行くが、尾道道が出来る前は三次から三原に抜けるにはこんな道がずっと走っていたのだろうと考えると、現在の恵まれた道路を走れることが本当にありがたいと思えてくる。尾関山公園から約50km、1時間と少しのドライブで本日最初のイルミネーションイベント会場である吉田スポーツ広場に到着する。イルミネーションが暗闇に輝いているからここだとわかった場所であった。<br /><br />スポーツ広場というだけあって、遊び+スポーツが出来る場所となっている。三原市ではあるが旧御調郡(みつぎぐん)久井町(くいちょう)が平成17(2005)年3月22日に平成の大合併により三原市に組み込まれた地区となる。三原市の最も北に位置していることから山間部ゆえに寒い…。今回の広島旅行を計画する際に〝外せなかったもの〟のひとつがレンタカーの〝スタッドレスタイヤ〟。備北エリアは勿論のこと、そこから瀬戸内エリアに抜けてくるルートも山間部を走るルートであるために〝夏タイヤ〟では心もとないという理由も含まれている。幸いなことに二日間雪に降られることはなかったものの、寒さはかなり厳しい。世羅から走って来た道も決してスピードを出して走れる道ではないため、安全運転を心掛けて走って来た。そんな吉田スポーツ広場のイルミネーションだが、地元の方らしき女性が犬を連れて来ていたようだ。まあその姿を見て観光客には見えないことから、やはり〝地元志向〟のイルミネーションイベントであることがわかる。<br /><br />ペットボトルを上手く組み上げて立体的に作り上げた波や通路を彩るボトルライトの他にツリーなどに用いられているワイヤーに絡ませるスタイルのLED。テーマが統一されていない分だけ手作り感が増しており、好感が持てる。〝冬ホタル〟のイルミはなくてはならないものとして、〝新たな〟〝スタート〟の文字は、コロナ禍で何もかもが低調と化しているものをre-startするという意味合いであろう。備北イルミ程大々的ではないものの、〝広島カープ〟が取り上げられていることは、やはり広島カープという球団が〝市民球団である〟という証拠なのかも知れない。またこの〝場所〟である〝吉田〟という地名をツリーの最上部に取り付けてあることは、山村部の人口減少が現実問題となっている中で、〝頑張っています〟という意思表示の様に私には見えた。因みに話はそれるが〝吉田〟というペットボトルイルミネーションは、想像していなかった私にとって、怖い上司の〝吉田さん〟をふと思い出し、少々委縮しながら〝吉田ツリー〟と共にカメラに収まっている姿は、後から思い出しても口元が少し緩む思い出となって残っている(笑)。<br /><br />敷地はそれ程広くはないのだが、この吉田のイルミネーションはご近所の方々も参加されていることが一目でわかるものとなっている。元々山の中であるために〝イルミネーション〟以外には目立つ照明はないと言っても過言ではない。しかし会場にいざ入ってみると、周辺の家々で自作のイルミネーションんが飾られていることが良くわかるのだ。吉田スポーツ広場を後にして、そのイルミネーションを辿って車を進めて行く。一見簡単なことの様に記述はしているが、実際には〝最善の注意〟が必要であることは場所的なことを考えれば理解できることであろう。少し離れた場所に見える〝イルミネーション〟に群がる〝昆虫〟の様にひきつけられていくと痛い目に合う可能性が高い。というのも道路が暗いために車のヘッドライト以外に頼りになる照明がないということである。同じような現象を沖縄で経験し、バックライトの暗い車で死ぬ思いをしたことがある。今回もその二の前になりそうであったが、家の前でスイッチターンが出来る場所もあるところもあったが、斜面に立っているお宅では、石垣がせり出しておりバックでハンドルを切るとその道の先はどうなっているのかわからないなんて言う場所もあった。吉田地区で動いたのは大した距離ではないものの、先述の〝車の取り回し〟で結構時間を費やしてしまった。3度目は経験したくはないので、今回思った教訓として〝夜走るなら懐中電灯は必需品〟ということを心した私であった。<br /><br />そんな経緯があったので、ある程度の距離を感じた最後のショットは近くまでは行かずカメラの機能を最大限に利用して撮影し、吉田スポーツ広場を後にして三原の市街地を目指すことにする。<br /><br />今来た道を戻る様に走り、再び広場県道25号線を南下して行く。山陽道を潜り三原バイパスを過ぎると間もなく三原の市街地に入る。最後は山陽新幹線に沿って西進すると三原市芸術文化センターポポロに到着する。三原で大規模なコンサート等が行われる場所であり、建物も綺麗で新しい。施設の駐車場もあり、1時間無料というのもありがたい。早速車を停めて中庭で行われている〝冬の祭りWinterIllumination〟を見に行くことにする。イルミネーションイベントのテーマとして〝瀬戸内の海〟が挙げられているが、青を基調としたものに電球色と白色のLEDが組み合わされて表現されたものになっているのだが、他の施設等で同じ様な展開にした場合、中途半端に色のアクセントが加えられているために〝ただ電飾を点けているに過ぎない〟と思えるものが沢山ある。しかし三原市芸術文化センターの冬の祭りWinterIlluminationの場合、先述した3色で展開されている上に、あくまで〝青色LED〟の割合が高く、電球色はツリーや木々のライトアップ、白色は木々のイルミネーションに限定されて用いられているために、全体的に見るとすごくバランスが取れている様に見えている。会場入口部から眺めると一ヶ所のツリーにアクセントの電球が、また逆サイドから眺めると、入口部の樹木に掛かる白色LEDがバランスを崩さないように光っている様子が見て取れる。建物側から広角に眺めると全体像が見渡せ、WinterIlluminationのロゴを写し込めばイベント風景の概略がわかるものとなり、逆に建物側を眺めると照明が消され青色に浮かび上がる建物があり、その中には目立ち過ぎない様にコントロールされた照明でクリスマスツリー等が飾られていることがわかる。つまりどの角度から見ても、イベントテーマはわかる仕上がりとなっている訳だ。事前に協賛金の募集がなされていたことから〝素人さん〟の手作りというレベルではないと思うが、施設のイルミネーションにありがちな〝煩さ〟もないので好感が持てた。場所的なものもあるのだろうが、先程訪れた吉田スポーツ広場のイルミネーションに比べると人の訪れも多く、殆どが地元の方々の様であった。私の様に他地区からわざわざイルミネーションを見に来た人間がどれだけ訪れるのかまでは、知名度のことを考えるとそう多くはないと思われる。しかし今年で15回目を数える三原市芸術文化センターポポロWinterIlluminationは確実に地元の方々の心を掴んでいるのでそれはそれで十分役目を果たしている様に思う。<br /><br />順路というものがなく、中庭を一周すると見て回ったことになるため、それ程時間を要することはない。駐車場の入庫時から出庫時の時間から計算すると57分。駐車料金も掛からず出発した。<br /><br />最寄りのファミリーマート三原宮浦店に立ち寄って一服した後、今宵の宿のある広島市に直行と行きたいところだが、夕食とお土産購入のためとある場所に立ち寄ることにする。整備された県道を走っていると右側に広島空港が見えてくる。空港の開いている時間ではあったが、それ程の時間は取れそうにない。加えて広島空港には苦い思い出が残っており、10数年前に広島原爆追悼式典に参加した後飛行機で東京に移動する際に、市内の渋滞でリムジンバスに乗り遅れた挙句タクシーで1万数千円を払ったが、やはり山陽道の渋滞に巻き込まれて飛行機にも乗り遅れたということがあった。だから?ではあるのだが、何となく行き辛い気持ちがあり、そのまま素通りする。そして河内インターチェンジより山陽道に入り小谷サービスエリアで車を停める。<br /><br />わざわざ高速に乗ったのは、ただサービスエリアに立ち寄るためである。地域振興券は平日であればホテルが属する都道府県で3.000円分の買い物ができるのだが、それは宿泊日とその翌日に限定されるために昨日貰った分に関しては今日の23:59迄に使い切らなければ無効となる。昨晩備北イルミの入場料として1,000円分は利用したが、残り2,000円分が残っている。そのため時間内に到着できる場所としてこちらを選んだ訳である。職場用のもみじ饅頭と自宅用のおたふくソースを現金を併せて購入し、今日迄の地域振興券を使い切った。ついでに夕食も摂っておこうとスナックコーナーに立ち寄って〝尾道ラーメンと餃子ライスセット〟を注文する。銘店に行った訳ではないが、気分だけ地の物を食べて満足する。<br /><br />食事を終えて車に戻ると23:00を過ぎていることに気付く。このまま山陽道を走り広島高速を経由すれば30分程で到着できるのだが、交通費をケチるのはいつものこと、高屋ジャンクションで山陽道を下りて国道2号線バイパスを経由して広島市街に入り、駅チカのホテルに到着したのは日付がが変わった12月16日の00:07。まあいつものことなので後悔をすることもないが、ホテル広島ガーデンパレスは旅行支援の手続きを忠実に守っており、免許証とワクチン接種記録を確認される。ワクチンの接種記録はスマホですぐに出せるのだが、財布に入れた免許証を鞄の奥に突っ込んで荷物を作ったためにすぐに出せず、カバンをひっくり返して何とか提示し、手続きをすることが出来た。お部屋は8階827号室喫煙シングルルーム。他のビジネスホテルと大差はないが、チェックインに手間取ったために〝天国〟にやって来た様な印象を受けた。先ずはシャワーを浴びて汗を流し、明日の予定を再確認するのが旅先での日課であるが、今回の旅路の主目的であるイルミネーション巡りは終了し、明日はいつも広島を訪れた際には欠かすことのない〝原爆遺構巡り〟として、平和記念公園に向かい遺構を見て回り、レンタカー返車の時刻に合わせて出発することを確認し、平和公園を出発する時刻だけを再確認しさっさと寝るzzz。<br /><br />色々と原爆遺構はあるにも関わらずざっくりとした予定しか立てないのは、被爆者を冒涜しているのか?と意見を頂いたことがあるがそうではない。同じ場所に何度行こうとも、被曝による犠牲者の苦しみを味わうことは永久にできないことがわかっている以上、何度行っても満足することなど出来ないというのが私の意見である。故に同じ場所を何度も何度も繰り返し訪れて、前回と違った思いを持てたならば、それは私にとって〝新たな知識〟以外に何物でもないと思っている。それを得るために訪れる場所に理由は必要ないので私的には細かな予定を立てて回るべきではないと思っている。それ故に疲れた身体を引きづりながら歩くのではなく、はっきりと意識して回ることが私にとってのポリシーであるため、それを現実のものにする準備が身体を休めることなのだ・・・。そんな考えも疲れには勝てずいつの間にか眠ってしまうzzz。そして今回の旅最終日の朝を迎えることとなるのであった。<br /><br />  《続く》

《2022.December》あみんちゅぶらり中国街歩きの旅広島そのⅣ~三原・イルミネーション編~

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2022/12/16 - 2022/12/17

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たかちゃんティムちゃんはるおちゃん・ついでにおまけのまゆみはん。

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《2022.December》あみんちゅぶらり中国街歩きの旅広島そのⅣ~三原・イルミネーション編~

乗り鉄・撮り鉄をした頃を思い出しながら尾関山公園に戻って来た。地域振興券を使っていなかったこともあり、三次市街で〝生もみじ〟を作っていそうな店舗を探し、地域振興券が使えるかどうかを確認するが、何故か使えないという回答しか貰えなかった。スーパーとかでは使えるのであろうが、それよりこの後の〝時間的な縛り〟の方が気にかかり、取り敢えず次の目的地である三原方面へと出発することにした。

尾関山公園駐車場で一服しながら和菓子屋店を探す。しかし地域振興券が使えないことを知り、三原へと出発する。三次市街を通り抜けて三次東インターチェンジから尾道自動車道を走って行く。陰陽連絡線のひとつとして建設された尾道自動車道だが無料開放されているためそこそこ車の数は走っているようだ。上下1車線ながらも制限速度70kmで走ることが出来るため、快適なドライブである。世羅インターチェンジで下りた後は国道432号線と広島県道25号線を走って行くが、尾道道が出来る前は三次から三原に抜けるにはこんな道がずっと走っていたのだろうと考えると、現在の恵まれた道路を走れることが本当にありがたいと思えてくる。尾関山公園から約50km、1時間と少しのドライブで本日最初のイルミネーションイベント会場である吉田スポーツ広場に到着する。イルミネーションが暗闇に輝いているからここだとわかった場所であった。

スポーツ広場というだけあって、遊び+スポーツが出来る場所となっている。三原市ではあるが旧御調郡(みつぎぐん)久井町(くいちょう)が平成17(2005)年3月22日に平成の大合併により三原市に組み込まれた地区となる。三原市の最も北に位置していることから山間部ゆえに寒い…。今回の広島旅行を計画する際に〝外せなかったもの〟のひとつがレンタカーの〝スタッドレスタイヤ〟。備北エリアは勿論のこと、そこから瀬戸内エリアに抜けてくるルートも山間部を走るルートであるために〝夏タイヤ〟では心もとないという理由も含まれている。幸いなことに二日間雪に降られることはなかったものの、寒さはかなり厳しい。世羅から走って来た道も決してスピードを出して走れる道ではないため、安全運転を心掛けて走って来た。そんな吉田スポーツ広場のイルミネーションだが、地元の方らしき女性が犬を連れて来ていたようだ。まあその姿を見て観光客には見えないことから、やはり〝地元志向〟のイルミネーションイベントであることがわかる。

ペットボトルを上手く組み上げて立体的に作り上げた波や通路を彩るボトルライトの他にツリーなどに用いられているワイヤーに絡ませるスタイルのLED。テーマが統一されていない分だけ手作り感が増しており、好感が持てる。〝冬ホタル〟のイルミはなくてはならないものとして、〝新たな〟〝スタート〟の文字は、コロナ禍で何もかもが低調と化しているものをre-startするという意味合いであろう。備北イルミ程大々的ではないものの、〝広島カープ〟が取り上げられていることは、やはり広島カープという球団が〝市民球団である〟という証拠なのかも知れない。またこの〝場所〟である〝吉田〟という地名をツリーの最上部に取り付けてあることは、山村部の人口減少が現実問題となっている中で、〝頑張っています〟という意思表示の様に私には見えた。因みに話はそれるが〝吉田〟というペットボトルイルミネーションは、想像していなかった私にとって、怖い上司の〝吉田さん〟をふと思い出し、少々委縮しながら〝吉田ツリー〟と共にカメラに収まっている姿は、後から思い出しても口元が少し緩む思い出となって残っている(笑)。

敷地はそれ程広くはないのだが、この吉田のイルミネーションはご近所の方々も参加されていることが一目でわかるものとなっている。元々山の中であるために〝イルミネーション〟以外には目立つ照明はないと言っても過言ではない。しかし会場にいざ入ってみると、周辺の家々で自作のイルミネーションんが飾られていることが良くわかるのだ。吉田スポーツ広場を後にして、そのイルミネーションを辿って車を進めて行く。一見簡単なことの様に記述はしているが、実際には〝最善の注意〟が必要であることは場所的なことを考えれば理解できることであろう。少し離れた場所に見える〝イルミネーション〟に群がる〝昆虫〟の様にひきつけられていくと痛い目に合う可能性が高い。というのも道路が暗いために車のヘッドライト以外に頼りになる照明がないということである。同じような現象を沖縄で経験し、バックライトの暗い車で死ぬ思いをしたことがある。今回もその二の前になりそうであったが、家の前でスイッチターンが出来る場所もあるところもあったが、斜面に立っているお宅では、石垣がせり出しておりバックでハンドルを切るとその道の先はどうなっているのかわからないなんて言う場所もあった。吉田地区で動いたのは大した距離ではないものの、先述の〝車の取り回し〟で結構時間を費やしてしまった。3度目は経験したくはないので、今回思った教訓として〝夜走るなら懐中電灯は必需品〟ということを心した私であった。

そんな経緯があったので、ある程度の距離を感じた最後のショットは近くまでは行かずカメラの機能を最大限に利用して撮影し、吉田スポーツ広場を後にして三原の市街地を目指すことにする。

今来た道を戻る様に走り、再び広場県道25号線を南下して行く。山陽道を潜り三原バイパスを過ぎると間もなく三原の市街地に入る。最後は山陽新幹線に沿って西進すると三原市芸術文化センターポポロに到着する。三原で大規模なコンサート等が行われる場所であり、建物も綺麗で新しい。施設の駐車場もあり、1時間無料というのもありがたい。早速車を停めて中庭で行われている〝冬の祭りWinterIllumination〟を見に行くことにする。イルミネーションイベントのテーマとして〝瀬戸内の海〟が挙げられているが、青を基調としたものに電球色と白色のLEDが組み合わされて表現されたものになっているのだが、他の施設等で同じ様な展開にした場合、中途半端に色のアクセントが加えられているために〝ただ電飾を点けているに過ぎない〟と思えるものが沢山ある。しかし三原市芸術文化センターの冬の祭りWinterIlluminationの場合、先述した3色で展開されている上に、あくまで〝青色LED〟の割合が高く、電球色はツリーや木々のライトアップ、白色は木々のイルミネーションに限定されて用いられているために、全体的に見るとすごくバランスが取れている様に見えている。会場入口部から眺めると一ヶ所のツリーにアクセントの電球が、また逆サイドから眺めると、入口部の樹木に掛かる白色LEDがバランスを崩さないように光っている様子が見て取れる。建物側から広角に眺めると全体像が見渡せ、WinterIlluminationのロゴを写し込めばイベント風景の概略がわかるものとなり、逆に建物側を眺めると照明が消され青色に浮かび上がる建物があり、その中には目立ち過ぎない様にコントロールされた照明でクリスマスツリー等が飾られていることがわかる。つまりどの角度から見ても、イベントテーマはわかる仕上がりとなっている訳だ。事前に協賛金の募集がなされていたことから〝素人さん〟の手作りというレベルではないと思うが、施設のイルミネーションにありがちな〝煩さ〟もないので好感が持てた。場所的なものもあるのだろうが、先程訪れた吉田スポーツ広場のイルミネーションに比べると人の訪れも多く、殆どが地元の方々の様であった。私の様に他地区からわざわざイルミネーションを見に来た人間がどれだけ訪れるのかまでは、知名度のことを考えるとそう多くはないと思われる。しかし今年で15回目を数える三原市芸術文化センターポポロWinterIlluminationは確実に地元の方々の心を掴んでいるのでそれはそれで十分役目を果たしている様に思う。

順路というものがなく、中庭を一周すると見て回ったことになるため、それ程時間を要することはない。駐車場の入庫時から出庫時の時間から計算すると57分。駐車料金も掛からず出発した。

最寄りのファミリーマート三原宮浦店に立ち寄って一服した後、今宵の宿のある広島市に直行と行きたいところだが、夕食とお土産購入のためとある場所に立ち寄ることにする。整備された県道を走っていると右側に広島空港が見えてくる。空港の開いている時間ではあったが、それ程の時間は取れそうにない。加えて広島空港には苦い思い出が残っており、10数年前に広島原爆追悼式典に参加した後飛行機で東京に移動する際に、市内の渋滞でリムジンバスに乗り遅れた挙句タクシーで1万数千円を払ったが、やはり山陽道の渋滞に巻き込まれて飛行機にも乗り遅れたということがあった。だから?ではあるのだが、何となく行き辛い気持ちがあり、そのまま素通りする。そして河内インターチェンジより山陽道に入り小谷サービスエリアで車を停める。

わざわざ高速に乗ったのは、ただサービスエリアに立ち寄るためである。地域振興券は平日であればホテルが属する都道府県で3.000円分の買い物ができるのだが、それは宿泊日とその翌日に限定されるために昨日貰った分に関しては今日の23:59迄に使い切らなければ無効となる。昨晩備北イルミの入場料として1,000円分は利用したが、残り2,000円分が残っている。そのため時間内に到着できる場所としてこちらを選んだ訳である。職場用のもみじ饅頭と自宅用のおたふくソースを現金を併せて購入し、今日迄の地域振興券を使い切った。ついでに夕食も摂っておこうとスナックコーナーに立ち寄って〝尾道ラーメンと餃子ライスセット〟を注文する。銘店に行った訳ではないが、気分だけ地の物を食べて満足する。

食事を終えて車に戻ると23:00を過ぎていることに気付く。このまま山陽道を走り広島高速を経由すれば30分程で到着できるのだが、交通費をケチるのはいつものこと、高屋ジャンクションで山陽道を下りて国道2号線バイパスを経由して広島市街に入り、駅チカのホテルに到着したのは日付がが変わった12月16日の00:07。まあいつものことなので後悔をすることもないが、ホテル広島ガーデンパレスは旅行支援の手続きを忠実に守っており、免許証とワクチン接種記録を確認される。ワクチンの接種記録はスマホですぐに出せるのだが、財布に入れた免許証を鞄の奥に突っ込んで荷物を作ったためにすぐに出せず、カバンをひっくり返して何とか提示し、手続きをすることが出来た。お部屋は8階827号室喫煙シングルルーム。他のビジネスホテルと大差はないが、チェックインに手間取ったために〝天国〟にやって来た様な印象を受けた。先ずはシャワーを浴びて汗を流し、明日の予定を再確認するのが旅先での日課であるが、今回の旅路の主目的であるイルミネーション巡りは終了し、明日はいつも広島を訪れた際には欠かすことのない〝原爆遺構巡り〟として、平和記念公園に向かい遺構を見て回り、レンタカー返車の時刻に合わせて出発することを確認し、平和公園を出発する時刻だけを再確認しさっさと寝るzzz。

色々と原爆遺構はあるにも関わらずざっくりとした予定しか立てないのは、被爆者を冒涜しているのか?と意見を頂いたことがあるがそうではない。同じ場所に何度行こうとも、被曝による犠牲者の苦しみを味わうことは永久にできないことがわかっている以上、何度行っても満足することなど出来ないというのが私の意見である。故に同じ場所を何度も何度も繰り返し訪れて、前回と違った思いを持てたならば、それは私にとって〝新たな知識〟以外に何物でもないと思っている。それを得るために訪れる場所に理由は必要ないので私的には細かな予定を立てて回るべきではないと思っている。それ故に疲れた身体を引きづりながら歩くのではなく、はっきりと意識して回ることが私にとってのポリシーであるため、それを現実のものにする準備が身体を休めることなのだ・・・。そんな考えも疲れには勝てずいつの間にか眠ってしまうzzz。そして今回の旅最終日の朝を迎えることとなるのであった。

  《続く》

旅行の満足度
5.0
観光
5.0
ホテル
5.0
グルメ
5.0
ショッピング
5.0
交通
5.0
同行者
一人旅
一人あたり費用
3万円 - 5万円
交通手段
レンタカー 新幹線 JRローカル 自家用車 徒歩
旅行の手配内容
ツアー(添乗員同行なし)
利用旅行会社
JTB

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