2022/11/25 - 2022/11/25
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たっくん&ゆうすけさん
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今から四十数年前,1970年代の末には既に,アメリカのポップアートを代表するアーティストとして次の5人の名前が挙げられていた。
Roy Lichtenstein (1923-1997)
Andy Warhol (1928-1987)
Claes Oldenburg (1929-2022)
Tom Wesselmann (1931-2004)
James Rosenquist (1933-2017)
もちろん,当時はこの5人とも存命であったが,今年(2022年),最後の一人となったクレス・オルデンバーグが亡くなった。
ポップアートは光沢のある煌びやかな原色で世界を覆い尽くそうとし,そのことに賭けた。ポップアートは反芸術とさえいわれ,大衆文化の勝利の予感に満ちていた。
しかし,ロマン主義が何のブレイク・スルーももたらさないまま,頽廃の色を濃くしていったのと同じように,ポップアートは,それが覆い尽くせなかった『事故・病・死・狂気』といったものを自らの側に招き寄せることによって(なぜなら「死や狂気」も大衆の関心事の一つだから),その不条理さを告発する以外には何の術も持ち合わせていないことを露呈した。
並んだ《キャンベル・スープ缶》は輝かしい大衆消費社会の象徴であると同時に,その墓標(もしくは《ツナ缶の惨事》のツナ缶)のようでもある。だからこそそれは,《十字架》あるいは《最後の晩餐》に化体することによって「解決」されるよりほか、なかったのである。
ポップアートは,『死』に向き合い,対峙することができなかった。
ウォーホルは逆説的にこう言っている。
I don't believe in it (death), because you're not around to know that it's happened. I can't say anything about it because I'm not prepared for it.
(ぼくは死ぬということを信じていない,起こった時にはいないからわからないからだ。死ぬ準備なんかしていないから何も言えない。)
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アンディ・ウォーホル京都展は,ウォーホルの出身地・ピッツバーグのアンディ・ウォーホル美術館 (The Andy Warhol Museum) 所蔵作品のみで構成されています。巡回はなく,2023年2月12日まで京都市京セラ美術館(新館・東山キューブ)だけで開催されます。写真撮影は携帯電話・スマホに限り可,フラッシュや三脚等の使用,動画の撮影はできません。
[Kyoto City KYOCERA Museum of Art]
https://kyotocity-kyocera.museum
[ANDY WARHOL KYOTO]
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20220917-20230212
[The Andy Warhol Museum (in Pittsburgh, PA)]
https://www.warhol.org/
混雑を避け,大型の作品を人の写り込みなく撮影したい場合は,平日の9時45分(開館の15分前)には到着して列に並ぶようお奨めします。10時指定のチケットをオンラインで購入しておくといいです。平日なら当日の朝でも購入できることがほとんどだと思います。入場したら,大型の作品の撮影だけを先に済ませて,あとはゆっく鑑賞しましょう。
ショップで売られているコラボレーション・グッズのうち,「村上開新堂 クッキー(3,024円)」は,ウォーホルの《ピエールおじさんに似ている猫》のデザインの缶入り。とても人気があり,一人1個限定で販売されていますが直ぐに売り切れます。運よく1個ゲットできましたので,お世話になっている方に差し上げました。大好評でした。
以下では,「アンディ・ウォーホル・キョウト」の展示作品のうち,98作品をピックアップして紹介していきます。98と言っても,キャンベル缶などは1枚(1缶)で1作品のカウントです。製作年のあとの( )内の数字は作品の展示番号です。
表紙写真は,《十字架(ランダム)》 1981-82年
- 交通手段
- 私鉄
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-
[Chapter 1. From Pittsburgh to New York]
"The Cat Resembled My Uncle Pierre"
ca.1954
《ピエールおじさんに似ている猫》 1954年頃 (2)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
-
Cat in front of Church
ca. 1959
《教会の前の猫》 1959年頃 (3)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Butterfly Layered Cake
ca. 1959
《蝶々のケーキ》 1959年頃 (4) -
Ice Cream Dessert
ca. 1959
《アイスクリームデザート》 1959年頃 (5) -
Andy Warhol in bed with cats
Edward Wallowitch
ca. 1957
《ベッドの中のアンディ・ウォーホルと猫》
エドワード・ワロウィッチ 1957年頃 (1) -
Two Pears
ca.1957
Iris
ca. 1957
Flowers
1950s
"I Love You So"
1950s
《二つの洋梨》 1957年頃 (7)
《アイリス》 1957年頃 (8)
《花》 1950年代 (6)
《I Love You So》 1950年代 (9) -
Two Pears
ca.1957 -
"I Love You So"
1950sアンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
High Heeled Shoe
1950s
《ハイヒール》 1950年代 (11) -
Shoe
1950s
《靴》 1950年代 (13) -
Peacock
ca.1957
《孔雀》 1957年頃 (14)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Cupid on Horseback
1950s
《馬に乗るキューピッド》 1950年代 (15) -
Winged Fairy
ca. 1956
《翼のある妖精》 1956年頃 (16) -
Stamped Gold Collage (Tree)
1950s
Unidentified Male
1950s
Bird in Cage
ca. 1957
《金のレリーフのコラージュ(樹木)》 1950年代 (19)
《男》 1950年代 (18)
《籠の中の鳥》 1957年頃 (17) -
[Chapter 2. Warhol, Japan and Kyoto]
"Kyoto, Japan, July 3, 1956"
1956
《京都(舞妓)1956年7月3日》 1956年 (22) -
"Kyoto, Japan, July 25, 1956"
1956
《京都(僧侶)1956年7月25日》 1956年 (25) -
Ads: Rebel Without a Cause (James Dean)
1985
広告:理由なき反抗(ジェームズ・ディーン) 1985年 (26) -
The Great Wave (After Hokusai)
1980-87
《神奈川沖浪裏(北斎に倣って)》 1980-87年 (28) -
Wave
1986
《波》 1986年 (27)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Andy Warhol in Japan
1974
《桂離宮を訪れるアンディ・ウォーホル》 1974年 (59)桂離宮 名所・史跡
-
Flowers (Hand Colored)
1974
《花(手彩色)》 1974年 (75-84)
日本の華道に関する本から選ばれた図版をもとに製作。 -
Flowers (Hand Colored)
1974 -
Flowers (Black and White)
1974
《花(モノクロ)》 1974年 (65-74のうちの1つ) -
[Chapter 3. Birth of Pop Artist Warhol]
Campbell's Soup I: Cream of Mushroom
1968
《キャンベルスープⅠ:クリームマッシュルーム》 1968年 (110)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Campbell's Soup I
1968
Brillo Soap Pads Box
1964
Campbell's Tomato Juice Box
1964
Cow Wallpaper [Pink on Yellow]
1966
《キャンベルスープⅠ》 1968年 (114-122)
《ブリロの箱》 1964年 (111-112)
《キャンベル・トマトジュースの箱》 1964年 (113)
《牛の壁紙[黄色にピンク](複製)》 1966年 (229)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
-
Flowers
1970
《花》 1970年 (99-103)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
-
Sylvester Stallone
1980
Aretha Franklin
1986
Ryuichi Sakamoto
1983
Ryuichi Sakamoto (Graphite on HMP paper)
1983
Beatles
1980
Prince
ca. 1984
Self-Portrait Wallpaper
1978
《シルヴェスター・スタローン》 1980年 (133-134)
《アレサ・フランクリン》 1986年頃 (131-132)
《坂本龍一》 1983年 (129-130)
《坂本龍一》 1983年(再生紙に鉛筆) (128)
《ザ・ビートルズ》 1980年 (127)
《プリンス》 1984年頃 (125-126)
《自画像の壁紙(複製)》 1978年 (230)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
-
(same above)
-
Ads: Apple
1985
Ads: Chanel
1985
広告:アップル 1985年 (124)
広告:シャネル 1985年 (123) -
Levi's (Four Images)
1984
Jean Labels
n.d.
《リーバイス(4つのイメージ)》 1984年 (142)
《ジーンズのラベル》 製作年不詳 (141) -
Fashion (Torso of Paola Dominguín with Frilled Jacket)
ca.1983
《ファッション(フリルのジャケットを着たパオラ・ドミンギン)》 1983年頃 (143) -
Wig (Silver and Brown)
Paul Bochicchio
1980s
Shirt (Striped, sailor-style jersey)
1965
Blue Jeans (Levi's)
Levi Strauss & Co
1970-80s
Shoes (Beatle Boots)
Centenari & Zinelli
1965
ウイッグ(銀色&茶色) ポールボッキオ社 1980年代 (146)
シャツ(ストライプ,マリンスタイルジャージ) 1965年 (145)
ブルージーンズ(リーバイス) 1970-80年代 (147)
靴(ビートルブーツ) 1965年 (144)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
-
Self-Portrait (Fright Wig)
1986
《自画像(髪が逆立ったかつら)》 1986年 -
[Chapter 4. Ephemeral and Immortal (儚さと永遠)]
Mao (Zedong)
1972
《毛沢東》 1972年 (152)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Three Marilyns
1962
《三つのマリリン》 1962年 (153)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
Potraits of the Artists
1967
《アーティストの肖像》 1967年 (175) -
Double Elvis (Ferus Type)
1963
《ダブル・エルヴィス[フェラス・タイプ]》 1963年 (176)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
[Chapter 5. Light and Shadow]
Still-Life (Hammer and Sickle)
ca. 1977
《静物(ハンマーと鎌)》 1977年頃 (195) -
Shadows
1979
《影》 1979年 (191) -
Shadows I
1979
Shadows V
1979
《影Ⅰ》 1979年 (188-189)
《影Ⅴ》 1979年 (190) -
Endangered Species: Pine Barrens Tree Frog
1983
Endangered Species: African Elephant
1983
《絶滅危惧種:パインバレンズツリーフロッグ》 1983年 (199)
《絶滅危惧種:アフリカゾウ》 1983年 (198) -
Endangered Species: Giant Panda
1983
《絶滅危惧種:ジャイアントパンダ》 1983年 (200) -
Statue of Liberty
1986
《自由の女神》 1986年 (192) -
Camouflage
1986
《カモフラージュ》 1986年 (194)京都市京セラ美術館 美術館・博物館
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イチオシ
The Last Supper
1986
《最後の晩餐》 1986年 (212)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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The Last Supper
1986
Camouflage
1986
Statue of Liberty
1986京都市京セラ美術館 美術館・博物館
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Tunafish Disaster
1963
Tunafish Disaster appropriates a newspaper article about two women who died from eating spoiled tuna.
《ツナ缶の惨事》 1963年 (203)
ツナ缶を食べて中毒死した二人の女性についての新聞記事から着想。
キャプションは「押収された商品:漏出が死を招いたのか…」。 -
Hospital
1963
《病院》 1963年 (202) -
Gangster Funeral
1963
《ギャングの葬式》 1963年 (201) -
Little Electric Chair
1964-65
5 Deaths
1963
《小さな電気椅子》 1964-65年 (206-207)
《死者5名》 1963年 (208) -
Self-Portrait with Skull
1978
《頭蓋骨のある自画像》 1978年 (210) -
Skull
1976
《頭蓋骨》 1976年 (211) -
Crosses (Random)
1981-82
《十字架(ランダム)》 1981-82年 (213)アンディー ウォーホル美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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I don't believe in it (death), because you're not around to know that it's happened. I can't say anything about it because I'm not prepared for it.
-Andy Warhol- -
Late Autumn in Kyoto City KYOCERA Museum of Art.
京都市京セラ美術館 美術館・博物館
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白川分水と街並み(1)
東山区石泉院町(せきせんいんちょう)にて。地下鉄・東山駅から京セラ美術館のある岡崎公園に向かうには,勢いよく流れる琵琶湖疎水の白川分水沿いに歩くと気持ちがよい。祇園を抜けて鴨川に注ぐ「白川」である。 -
白川分水と街並み(2)
白川分水の小さな橋を渡った東山区堀池町の通り。 -
白川分水と街並み(3)
周辺には趣のある古い街並みが残る。東山区五軒町の浄土宗金剛寺。金剛寺 寺・神社・教会
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東山駅近くには「そば処 桝富」,「三味洪庵 本店」,「白川 京とみ」などの食事処がある。
白川 京とみ グルメ・レストラン
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天ぷらの「白川 京とみ」さんの「土瓶蒸しと天婦羅盛合せ(ちりめん山椒御飯,出し巻,香の物付)」,2,980円。土瓶蒸しには名残りの「はも」と松茸。京都らしい,優しくはんなりとした味付け。柚子の氷菓が付きます。
ほかに,にゅうめんと天婦羅盛合せ(1,500円),あなご天丼(1,500円),えび天丼(1,600円),季節のものでは,はも天丼(1,800円)など。
了白川 京とみ グルメ・レストラン
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