2022/09/21 - 2022/09/21
603位(同エリア985件中)
ペコちゃんさん
- ペコちゃんさんTOP
- 旅行記407冊
- クチコミ106件
- Q&A回答1件
- 622,731アクセス
- フォロワー21人
初秋の茨城を巡る旅・・・今回は、茨城県のほぼ中央に位置する太平洋に面した「ひたちなか市」を訪れました。
1994年に勝田市と那珂湊市が合併して発足した「ひたちなか市」の人口は15万5千人・・・日立グループ等多くの企業が多くあり、那珂湊の魚市場やひたち海浜公園などは旅行者に人気の観光スポットでもあります。
また、農業関係では干しいも(乾燥芋)が日本一の生産量・・・知らなかったですね。
天気にも恵まれた秋の一日、《いば旅 あんしん割》を利用したバスツアーで< ほしいも専門店・大丸屋 ⇒ ほしいも列車(那珂湊~阿字ヶ浦) ⇒ ほしいも神社 ⇒ ひたち海浜公園 >と、ひたちなか市を巡ってきました。
写真は、色づき始めた「ひたち海浜公園」のコキア。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- 読売旅行
PR
-
43名の参加者を乗せた満席の観光バスで、9時半に川越を出発し、関越道から圏央道に入り、埼玉県を西から東に向けて走ります。
車窓からは黄色く色づいた田んぼの美しい風景が広がり、秋の訪れを感じさせます。 -
圏央道と交差する東武伊勢崎線の電車、遠くには筑波山が見えます。
-
幸手市を通過し、利根川を渡って茨城県に入ると・・・
-
筑波山がハッキリと大きく見えてきます。
-
常総市からつくば市に入ると見えてくるこの建物は、1999年に建てられた「陽光子友乃会」の本部。
「手かざし」「神理正法」「地上天国建設」を中心とした教義を説く新興宗教のようです。 -
幸手から茨城方面の圏央道は一車線が多く、現在二車線に拡張する工事があちこちで行われています。
-
つくばJCTから常磐道に入り、いわき方面に進みます。
-
常磐道に入り、最初の谷田部東PAで休憩。
千葉県に近い場所なので、ピーナッツ最中が売店にあり、お土産にゲット。 -
目の前に迫る筑波山。
-
北関東自動車道につながる友部JCT手前の水戸ICで常磐道を降り・・・
-
水戸ICを出た所にある「水戸ドライブイン ひたちの里」に立ち寄り。
-
12時前なので、こちらで昼食&ショッピング。
バスの中で貰った地域応援クーポン(2000円)を有効に使いましょう。 -
大型バスが立ち寄れるドライブインは、この辺りではここだけだそうですが、それにしても歓迎看板の多いこと!
-
2階の昼食会場へ。
-
案内板にあるように、バスツアーのタイトルは「国営ひたち海浜公園とほしいも列車、ほしいも神社」。
-
メニューは「秋の海鮮釜飯御膳」・・・マアマアの昼食でした。
-
昼食後、那珂湊に向かいます。
途中で鹿島臨海鉄道の電車が見えました。 -
那珂川に架かる那珂川橋が見えます。
-
那珂湊の干し芋専門店・大丸屋の「百年ほしいも館」に立ち寄り。
-
干し芋のユニークな形をしたモニュメント・・・干し芋百年の歴史を振り返り、先人への感謝の気持ちを込めて建てられました。
-
駐車場の奥にある建物は、干し芋の乾燥場。
-
明治30年に青果物卸問屋として創業した大丸屋は、明治後期に那珂湊で始まった干し芋の製造・販売を続けて120年余りの老舗です。
江戸時代に静岡県で誕生した干し芋・・・保存食として重宝され、日露戦争では野戦食に用いられ、 " 軍人いも " とも呼ばれ、 ” 蒸して切って干す ” という干し芋の製造は、農閑期の副業として定着していきました。 -
干し芋の生産は、現在は茨城県が全国シェア9割以上で、ひたちなか市の生産が大半を占めています。
店内には、無添加・自然食品の干し芋がズラリ -
2022年3月に放送された『ヒルナンデス』で紹介され、小林幸子さんが横山裕さんにプレゼントした「百年ほしいも焼酎」・・・記念に買いました。
-
店内には、訪れた芸能人の色紙がビッシリ。
-
建物の壁ガラスに貼られていた、2012年から始まった「茨城をたべよう」運動のステッカー。
メロンの周りにレンコン・切り枝・ピーマン・みず菜・干し芋・チンゲンサイ・鶏卵・栗・ミツバ・白菜と、いずれも2010年の産出額が全国一位の農産物が描かれています・・・食の王国・茨城らしいデザインですね。 -
大丸屋から歩いても数分の「ひたちなか海浜鉄道湊線・那珂湊駅」ですがバスで移動。
湊線は勝田駅と阿字ヶ浦駅を結ぶ路線で、唯一の有人駅である那珂湊駅の駅舎は1913年の開業当時のもの。
ここから阿字ヶ浦駅まで「ほしいも列車」に体験乗車します。 -
改札口から入った所で、駅員さんからほしいも列車や那珂湊駅にまつわる話を聞きます。
映画「フラガール」では、那珂湊駅で感動的なシーンが撮影されました。 -
炭鉱の山で落盤事故が起き、泣き崩れるダンサー達を前にして、まどか先生(松雪泰子)が『親の死に目にも会えないのがプロだ』と一喝。
静ちゃん演じる熊野小百合が『躍らせてくんちぇ』と言い出し、みんな悲しみを押し殺して踊りきるのですが、親の死に目に会えなかったことが親戚や多くの人から非難され、まどか先生は責任を取って東京に帰ることを決意・・・電車に乗り込んだ先生を引き留めるために、ダンサーたちが反対のホームでフラダンスを踊ります。
フラは手話のようなもので、振りの全てに意味があり、先生は生徒たちからそのメッセージを受け止め、ここに残ることを決意する・・・ホームでのダンスシーンが、まさしく那珂湊駅でした。 -
これが2021年10月に運行を開始した「ほしいも列車」・・・ほしいも生産日本一であるひたちなか市を「ほしいも王国」と捉え、キングホシーモ・プリンセスホシーモ・ベビーホシーモ・クィーンホシーモが、ほしいもキングダムのキャラクターとして描かれています。
-
黄色を基調としたラッピング列車・・・103通の公募の中から水戸市の文化デザイナー学院に通う萩ひかりさんのアイデアが採用されました。
-
車内には、王国をイメージした可愛らしいキャラクターや、干し芋を作る工程が描かれています。
-
つり革も、何と「ほしいも つり革」!
-
勝田から来た電車を連結して、14時13分に出発!
-
後方からの景色を見るために、連結車両に移動します。
-
この車両は、2016年3月より運行開始した「クリーニング専科」ラッピング電車・・・キャラクターは「黒田ウーサー」という名前の黒ウサギ。
-
社内吊りを見ると絵手紙・・・これは、開業100周年を記念して、県内の絵手紙愛好家有志が「絵手紙で湊線を応援したい」と「湊線・絵手紙応援隊」の持ち込み企画として2013年に始めたもの。
毎年、100~200枚ほどが寄せられるそうです。 -
暫く走ると、線路の両側には広大な芋畑・・・この辺りの気候は温暖で適量の雨が降り、火山灰土の水はけがよい平坦な土地に恵まれ、さつま芋作りに適した土壌です。
2020年の統計によると、さつま芋の収穫量は、サツマと言うだけあって鹿児島県が21万トン(31%)で全国一ですが、茨城県も18万トン(27%)で堂々の第二位。 -
畑の雑草を抜いたり、肥料や水やりなど毎日の手入れに手間が掛かりますが、その手間が干し芋の美味しさに変わります。
-
駅の目の前も芋畑・・・干し芋用の玉豊・紅はるか・泉などが植えられています。
因みに「美乃浜学園駅」は、3つの小学校・2つの中学校を統合して開校した「ひたちなか市立美乃浜学園」の最寄り駅として、2021年4月に新設された駅です。 -
間もなく終点の阿字ヶ浦に到着・・・那珂湊からの運賃は260円です。
-
1928年に開業した終点の「阿字ヶ浦駅」・・・現在は無人駅ですが、ここから国営ひたち海浜公園までの延伸計画もあります。
-
駅の近くにある「堀出(ほりで)神社」・・・ここに「ほしいも神社」があります。
-
1663年創建の堀出神社は、水戸藩の第2代藩主・水戸光圀公ゆかりの神社・・・考古学者でもあった光圀公はいろいろな場所で古墳を掘っていますが、この地区で鏡・矢・剣が出土したことから神鏡をご神体として祀り、神社名は「ご神体が掘ったら出た」ことから堀出神社と名付けられたそうです。
-
鳥居の左側を見ると、太平洋が間近に見えます。
-
手水舎には、神社では珍しいリスの彫刻。
-
入母屋造の拝殿は、鎮座300年を記念して1996年に新築されました。
-
拝殿には立派な龍や獅子が彫られています。
-
堀出神社の社殿の左手に進むと、2019年に創建された「ほしいも神社」が鎮座しています。
「ほしいも神社」は、掘出神社の宮司が発案し、当地の干し芋作りの隆盛を願って創建されました。 -
絵馬も『ほしいもの』を書いた『ほしいも』スタイル!
-
干し芋の黄金色がよく映える鳥居をくぐり、 ” 欲しい物 ” が総て手に入るように願をかけましょう。
創建時に25基だった黄金色の鳥居は、40基を超えています。 -
鳥居の奥にある社殿・・・笠間稲荷神社から分霊された宇迦之御魂神が祀られています。
-
「ほしいもの神様」の顕彰碑・・・干し芋作りに貢献した5名(宮崎利七・湯浅藤七・小池吉兵衛・大和田熊太郎・白土松吉)の名前が刻まれています。
-
干し芋創始者の一人・小池吉兵衛の胸像・・・1957年に堀出神社に建立され、今は「ほしいも神社」に移設されています。
-
ほしいも神社創建の工事の際に、偶然見つけたと言われるご神木・・・樹齢380年の巨木で、子宝・縁結び・夫婦円満などのご利益が得られるとか。
-
太平洋を望む駐車場の東側に建てられた、まばゆい金色の鳥居・・・ベンチの先には小さな芋畑があります。
-
観光の最後は「国営ひたち海浜公園」・・・8年前にネモフィラを見に行った時から2回目です。
https://4travel.jp/travelogue/10885145
前回は水のステージがある西口ゲートから入りましたが、今回は「みはらしの丘」に近い海浜口・風のゲートから。 -
3か所ある入り口のうち、みはらしの丘に一番近いのが海浜口・風のゲート。
-
ゲートを入ると、目の前にはタイタンビカス・・・アメリカフヨウとモミジアオイの交配で生まれた大きなフヨウです。
-
広い園内を周遊するシーサイドトレインがやってきました。
-
一日600円で園内の主要スポットで乗り降りできるシーサイドトレインは、多くの花で彩られる春などには良いですね。
-
大観覧車がよく見える草原エリア・・・アチコチにススキが風に揺れています。
-
このススキは南米の大草原(パンパス)が原産のパンパスグラス・・・2~3mにもなるこのススキは、羽毛のように柔らかい花穂が魅力的。
-
海浜口・風のゲートから10分ほどで「みはらしの丘」に到着。
-
緩やかな坂を登って行きます。
丘の麓にはコスモスが植えられていますが、花はこれからです。 -
ユーラシア大陸から渡来したコキアは一年生の草木で、箒のような細かい茎からホウキグサとも呼ばれます。
-
段々と赤く色づき始めたコキア・・・その実は滋養や強壮などの生薬になります。
-
丘の中腹から見た「みはらし広場」・・・遠くに大観覧車も見えます。
-
シーサイドトレインがやってきました。
-
丘の上から見たコマツや日立建機の工場群、左側には常陸那珂火力発電所。
-
この辺りは、1938年に水戸陸軍飛行学校や飛行場が建設され、戦後はアメリカ軍の水戸射爆撃場となりましたが、1973年に日本国政府に返還されました。
1979年に「首都圏整備計画」の一環として整備が始まり、1991年に国営ひたち海浜公園として開業し、その後も拡張を続けて現在の面積は東京ディズニーランドの約7倍。 -
海風を受けながらの散策は最高ですね。
-
コスモスとコキアの上には、青い空とすじ雲・・・爽やかな秋景色です。
-
みはらしの鐘。
-
パンパスグラスと違った趣の、日本のススキ。
-
みはらしの丘の麓にある「里の家」・・・ここには昔懐かしい農村の風景と暮らしが再現されています。
この主屋は、もともと稲敷市にあった土肥家の家・・・江戸前期に建てられた家ですが、1981年頃に解体し、その部材を使って2010年に忠実に復元しました。 -
囲炉裏の左側には、当時のお膳が並んでいます。
-
主屋の隣の家は隠居屋で、建てられたのは1706年。
-
広間と台所。
-
土肥家の奥にある會澤家住宅・・・江戸中期に建てられた大きな家です。
-
近くの草むらにいたウズラの親子。
ひたち海浜公園では100種を超える野鳥が確認されており、冬にはバードウォッチングのイベントも開催されるようです。 -
バスに向かう途中で見かけた雑草取りのスタッフの皆さん・・・多くの人達の頑張りのおかげで、四季を通じて来園者に美しさと楽しさを提供してくれる「ひたち海浜公園」でした。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ひたちなか(茨城) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
82