道北（３）利尻島を一周して、利尻空港からＡＮＡで新千歳空港へ。

2022/06/09 - 2022/06/13

アマポーラ宗谷（船）で利尻島に到着。船は２年前の新造船。利尻礼文航路では３つ目の船です。沓掛港から見える利尻富士にはまだ雲がかかっていました。沓掛灯台を見ながら宿へ徒歩で向かいます。
鴛泊港からバスに乗り姫沼へ。利尻富士が見えると逆さ富士が湖沼に映るのですが、この時間は望めそうにありません。沼の周りを一周します。クルマバソウ。ヒメイズイ。マイヅルソウ。本州では山地で見かける花ですが、緯度の関係で利尻では低地の沼地で見ることが出来ます。雲が邪魔をして、利尻富士は少し見える程度です。
利尻空港発着便は、ＪＡＬ札幌丘珠行は通年運航、ＡＮＡ新千歳行は６～９月の季節運航で１日１便ずつ（土日はＪＡＬが２便に。）です。利尻空港は就航率の低い空港として知られており、同じく就航率の低い八丈島、屋久島、喜界島を下回っています。1999年滑走路が800ｍ→1800ｍと延長されましたが着陸帯が150mと狭く、計器着陸に対応していません。

エリア 利尻島(北海道)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5

• 交通手段: 高速・路線バス 船 ANAグループ

礼文島香深港より、利尻行きフェリーに乗りました。団体さんは２組ほど見かけました。団体さんは２階の椅子席でかたまっているとのことなので、空いている１階のカーペット敷きのエリアへ行き、利尻島沓形港まで40分の船旅です。

香深港フェリーターミナル 乗り物

アマポーラ宗谷（写真の船）で利尻島に到着。

沓形港フェリーターミナル 乗り物

船は２年前の新造船。利尻礼文航路では３つ目の船です。

沓掛港から見える利尻富士（写真）にはまだ雲がかかっていました。

沓掛灯台を見ながら宿へ徒歩で向かいます。

小学生の男の子が４人で歩いてきた方向には駄菓子屋（写真）がありました。集客から考えると趣味でやってそうな店です。

沓形の町を歩きます。島の駅（写真）の建物は、１３０年前の海産物問屋「 渡辺商店」跡で、利尻では最も古い建物です。

町並みは島ながら、１本の道路がまっすぐに延びる（写真）北海道らしい風景です。

森林公園に行ってみます。ツツジ（写真）

利尻町森林公園 公園・植物園

エゾノコリンゴ（写真）は９～１０月に実を食べることが出来るそうです。

藤棚も見所でした。日本一桜の開花が遅く（例年５月下旬）、梅も桜もリンゴも一斉に咲きだすのが利尻の花とのことです。

利尻富士をバックに咲くエゾカンゾウ（写真）。

沢山の花があるのでずっと咲いているように思いましたが、

一つの花は一日しか咲かず、朝に咲いたものは夕方にはしぼんでしまうとのことです。

エゾカンゾウは、海岸沿いの草地や湿った平地に群生しています。

晩の宿は食事無しだったので、宗谷バス車庫の隣にあるセイコーマートで購入。北海道らしい食事にはなりました。

利尻島ゲストハウス1721 宿・ホテル

町営の温泉施設「ホテル利尻」が宿の近くにあるというので、行ってみました。利尻温泉は全国でも屈指の高濃度炭酸泉とのことで、有馬温泉を思い出します。加温しないぬるめの源泉の湯も選べるので、長く浸かれて体に効く感じでした。

利尻ふれあい温泉 温泉

朝、沓形岬に行ってみました。朝咲くと晩にはしぼんでしまうという、エゾカンゾウが咲き誇ります。

沓形岬公園 公園・植物園

対岸の礼文島の島影が見えます（写真）。

礼文は寒流の関係で、温められた気流から生じる、写真のような雲で覆われていることが多いです。

宗谷バスで鴛泊港に移動しました。鴛泊港の朝の気温は６月なのに１０度を切り、９．６度でした。

鴛泊港 乗り物

鴛泊港からバスに乗り姫沼へ。利尻富士が見えると逆さ富士が湖沼に映るのですが、この時間は望めそうにありません。沼の周りを一周します。

姫沼 自然・景勝地

クルマバソウ（写真）。

ヒメイズイ（写真）。

マイヅルソウ（写真）。本州では山地で見かける花ですが、緯度の関係で利尻では低地の沼地で見ることが出来ます。

雲が邪魔をして、利尻富士は少し見える程度です（写真）。

＜オタトマリ沼＞「白い恋人」のパッケージに描かれた雪山は、ここからの利尻富士の眺めと言われています。残念ながら山頂はまだ雲がかかっています。

オタトマリ沼 自然・景勝地

２軒ある売店では利尻産のホタテをその場で焼いて売っていて（400円也）、めちゃくちゃ旨いです。一個から食べられるので団体さんがバスで来ると結構な数で売れていました。

＜仙法志（せんほうし）御崎海岸＞

仙法志御崎公園 動物園・水族館

利尻富士が綺麗に見えてきました。

仙法志地区は明治時代～1960年頃までニシンの漁場でした。溶岩流の地形を利用して漁港を造ったり、冷蔵技術が無い頃は生け簀として利用しました。ニシンが不漁となった後は、ウニ・コンブ漁の拠点・漁の様子を見学できる観光スポットとして姿を替えています。

ゴマフアザラシも飼育されています。獲れたてのウニを試食程度の分量ですが、千円で提供している店もありました。「利尻町ウニのふるさと納税で産地偽装」のニュース直後だったので、「これはロシア産ではないよね？」と確認しているご婦人がいらっしゃいました。店主は「これ、今剥いた殻ですから」と。

北海道電力沓形発電所（写真）が見えました。重油焚き発電所で合計６基、出力7,650ｋＷです。利尻は他に水力２箇所、風力１カ所の発電設備があります。

バスで利尻空港に到着しました。。

利尻空港 空港

利尻空港発着便は、ＪＡＬ札幌丘珠行は通年運航、ＡＮＡ新千歳行は６～９月の季節運航で１日１便ずつ（土日はＪＡＬが２便に。）です。利尻空港は就航率の低い空港として知られており、同じく就航率の低い八丈島、屋久島、喜界島を下回っています。1999年滑走路が800ｍ→1800ｍと延長されましたが着陸帯が150mと狭く、計器着陸に対応していません。

写真の左側に小さな丘が見えますが、この丘が雲で見えなくなると「視界不良で欠航」の判断がされることが多いようです。滑走路の正面に利尻富士が見えます。ＡＮＡは前日前々日と２日続けて欠航しており、昨日足止めされた姫路から来られたグループの方は「利尻富士に登頂したものの翌日帰宅できず、延泊した」とのことでした。

新千歳からＡＮＡが飛来して、その折り返し便に搭乗します。利尻空港に着陸した際は足止めを食らった人が居られたせいか、待合室に拍手が沸き起こりました。

利尻富士を右手に見ながら離陸しました。

日本海を南下します。オロロン鳥の日本唯一の繁殖地である天売島（奥）、焼尻島（手前）が見えました。天候調査の影響で新千歳空港には50分ほど延着したので、乗り継ぎを予定していた便には乗ることが出来ず、２便後である１時間後の羽田行きに搭乗しました。最後までご覧いただきありがとうございます。

この旅行記へのコメント （3）

• Weiwojingさん 2022/09/26 20:15:00

  利尻・礼文島旅行記はいけんしました。

  PROGRES さん、初めまして。
  
  利尻・礼文島旅行記を拝見しました。実は私も8月末に利尻、礼文、北海道内を旅行してきましたので、大いに興味を覚えました。
  
  礼尻と礼文島は交通が不便で、移動に大変困りました。空港やフェリーターミナルへは宿の送り迎えで移動できましたが、それ以外は地元のバスを利用しました。また地元の方々の好意で載せていただいたこともあり、助かりました。
  
  PROGRES と同じようなところに行きましたし、また違うところを訪ねたりして、なかなか興味を感じました。
  
  また、見させていただきたいと思います。
  
  Tamegai
  

  ＰＲＯＧＲＥＳさん からの返信 2022/09/26 21:45:29

  Re: フォローさせていただきました

  四川省美人谷、キルギス、バルト三国の旅行記も拝見しました。私は少数民族に興味があり、雲南省・貴州省の少数民族の町を訪れました。先日、テレビで四川省美人谷の再放送があり、行きたくなっていたところでした。Tamegaiさんの写真は、どれも構図がいいですね。参考にさせて頂きたく、フォローさせていただきました。

  Weiwojingさん からの返信 2022/09/27 19:47:11

  RE: Re: フォローさせていただきました

  PROGRES さん、フォロワーに加えていただき、ありがとうございます。私もこの機会にフォローさせていただきます。
  
  少数民族にご興味があるとのことですが、私も中国やヨーロッパ諸国の少数民族の歴史と文化、食べ物などに興味があります。今はそんなに出掛けられませんが、今は文献などを読みながらいずれの時に備えています。
  
  これから PROGRES さんの旅行記を見させていただければと思います。
  
  ありがとうございます。
  
  Tamegai