2022/09/13 - 2022/09/13
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たびたびさん
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今日は淡路島の最終日。淡路島の最北端、岩屋の宿を出発して、淡路島の北部から中部を回って、洲本に戻るコース。
このコースのハイライトは、何といってもあわじ花さじきと国営明石海峡公園ですね。
何度か触れているように淡路島は国生み神話の故郷だし、これに関係するスポットを訪ねることが大きな楽しみの一つだったのですが、あわじ花さじきと国営明石海峡公園の美しい風景を眺めるとそんなことはどこかに飛んでしまって、もうこれだけで十分満たされてしまう気持ち。「花の島」淡路島って、かなりいいですね。後で知りましたが、「あわじ花へんろ」という花の札所を回る企画とかもあるんだとか。結果として、気が付かないうちにそれなりに花の札所を回っていたようですが、そういう意味ではもっと強力にアピールする余地はあるのかも。花だと季節によって魅力も違ってくるでしょうし、いろんなところが協力し合えばその可能性も広がっていくのではないかと思います。
そして、花の島以外だとこの日は淡路島七福神や古刹の庭園も。前日に回った宝生寺(寿老人)、万福寺(恵美酒神)、護国寺(布袋尊)に八浄寺(大黒天)と智禅寺(弁財天)、長林寺(福禄寿)が加わって、都合6寺を回ることができました。少し見ごたえのあるなしに差がなくもないですが、それも含めて回ることでの面白さは確かにあると思います。
また、最後の高田屋嘉兵衛関係もまずまず。ゴローニン事件をめぐる函館でのフラストレーションがちょっと解消されて、自分なりに腹に落ちたのは一つの収穫。つまり、淡路島は瀬戸内海一の大きな島ですが、ここは北前船の航路からも大きく外れてどちらかといえば世の中の動きには疎かった場所のよう。そのことを実感したことで、逆に丁々発止、国際的な活躍ができた高田屋嘉兵衛の数奇な運命が余計際立つような気もしました。
最終日の「花の島」の魅力に圧倒された感もありますが、やっぱり3日間を冷静に振り返ると国生み神話ゆかりの地に人形浄瑠璃、淡路島バーガー。雄大な明石海峡大橋の眺めや阪神・淡路大震災の保存館に七福神巡り、古刹の庭。洲本城の歴史にも触れて、淡路島の旅は多彩なバリエーション。三日間の旅はやっぱり期待以上に盛沢山だったかなと思います。
お疲れさまでした。
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早朝、宿を出発して、まずは宿の周辺岩屋エリアを探索します。
まだ開いていない時間ですが、これは道の駅 あわじ。明石海峡大橋のすぐたもとで、大橋を見上げるような場所なんですが、幹線道路沿いではなくてそこから岩屋の市街に入った場所。ちょっと分かりにくいかもしれませんね。 -
駐車場の広さももう少しゆったりしている方がいいかなあ。真ん中に建物に囲まれた広場があって、そこでゆっくり寛げるという構造です。
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その奥、道の駅 あわじに隣接した公園が松帆アンカレイジパーク。海に面して明石海峡大橋を真上に見上げるロケーションがウリなんでしょうが、同じ公園でも対岸の舞子公園と比べるとこれでは規模も内容も話にはならない。道の駅 あわじのもう一つのスペースといったくらいの位置付けですね。
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少し移動して、これは鳥の山展望台。淡路サンセットラインの方から入って行きますが、グーグルのナビで検索しても変なところに出てしまって諦めかけた時にふと入口を見つけました。
「淡路和歌の路」の碑があったりしてなにか謂れがありそうな場所。それなりにきちんとした展望所が設けられていますが、 -
海の方の眺めは視界が狭くてちょっとイマイチかな。
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一方の淡路サービスエリアの方はちゃんと見えています。
舞子から淡路島に入ってすぐのサービスエリアなんですが、こうやって高い場所にあるし大観覧車とかがあって、遠くからでもよく見える。このエリアだとちょっとランドマーク的な存在にもなっている施設だと思います。 -
また少し移動して。
江崎灯台は、国道から少し入ったところに海を臨むきちんとした駐車スペースがあって、そこから歩いて向かいました。その辺りまではよく整備されていたのですが、ただ、その後、山に向かって長い石段を上って行く必要があるようで。。下から見上げたところでちょっとうんざりしましたが、そこは思い直して何とかかんとか。 -
灯台は、明治4年に初点灯され、当時の様子を留めるもの。白いまあまあの灯台です。
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すぐ近くに松帆崎というのもありまして、ここは淡路島の最北端。ただ、松帆の浦といった方が名前は通っているでしょう。
明石海峡を望む景勝地で、万葉集をはじめ多くの歌が詠まれたという場所。今はどうということはないのですが、海辺に松帆恵比寿神社という小さな神社があって、この辺りだけはちょっと雰囲気はあるかもしれません。 -
いずれにしても、ちょっと荒れていて景勝地という感じはないですね。釣りをしている人がポツンといるくらいでした。
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イチオシ
再び、岩屋の市街に戻ってきて。
絵島は、岩屋の海沿いの道路からすぐ脇の海の中に立つ岩山。イザナギノミコト・イザナミノミコトによる国生み神話に登場するおのころ島伝承地の一つであり、本居宣長はこの絵島をおのころ島と見立てているのだとか。黄色の地層と浸食でできた穴ぼこの組み合わせで、確かにただものではない雰囲気がなくもない。淡路島でも特別視されるのは分かる気がします。 -
岩屋海水浴場もすぐ近く。岩屋ポートターミナルから絵島を過ぎてすぐにい海岸に出る入口がありました。
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シーズンオフだったせいかちょっと荒れた感じもなくはないですが、微妙にちゃんとした砂浜。市街地からも近いので、なにかと安心感はあるかもしれません。
ちょっと行ったり来たりの感もありますが、これで岩屋地区を終えて、 -
今度は、淡路島の西側、北淡震災記念公園です。
野島断層保存館の敷地の一角を公園として整備したもの。全体の広さはさほどでもありませんが、ピラミッドのような石の建築物と水路に芝生の広場があって、とてもきれいに管理されています。野島断層保存館がまだ開いていなかったので、こちらでしばし寛ぎました。 -
さて、野島断層保存館はこちら。阪神・淡路大震災の記憶を留めるために、その震源の一つとなった野島断層を保存する記念館。
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入るといきなり被災直後の神戸市内の様子を捉えた大きな写真とかがあって、ちょっと胸が痛みます。私は当時東京でしたが、テレビで高速道路が倒壊している映像を見て本当に驚きました。自身のリスクはむしろ関東であって、関西圏はまったくノーマークでしたからね。
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奥のドームが保存された野島断層。この生々しい断層を見ると自然の驚異を素直に感じざるを得ないですね。
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ただ、一方で、激しい地震を引き起こした断層ではあるのですが、はっきり言えばこれくらいの断層はあちこちの地層でいくらでも残っていますから、これまでに断層が引き起こしてきた大地震なんて数限りないはず。つまり、防災といっても相手は自然というか地球そのもの。それをどう考えたらいいのか。人間の手には余る問題のような気もするし、けっこう複雑な気持ちになりました。
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順路を進むとこれは被害にあったコンクリートの壁。
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その先の一軒家は
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めちゃくちゃになった台所とかがそのまま保存されていました。これも生々しいですね。
淡路島でこんなものを見るとは思いませんでしたが、 -
続いては、あわじ花さじきです。
淡路島には公園がいくつかあって、今は花の島のイメージを推進中。 -
その中でも、ここは1・2を争うお勧めスポットでしょう。
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高所から眺めると視界いっぱいに広がる丘陵部にお花畑が続いて
ちょっと富良野や美瑛の感じに似ていなくもないですが、 -
遠景に海がちらりと見えるのがまたここならではのいいところ。なんとも素晴らしいじゃないですか。
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それに、ラベンダーの紫もいいですが、ここは瀬戸内の温暖な気候。
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イチオシ
季節によってはもっと南国みたいに華やかな花もあるんだと思いますけどね~
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どっちにしても、これは期待をはるかに上回る爽快な風景。「花の島」淡路島、なかなかやるもんです。
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いいものに出会えた後は、淡路島北部の道の駅、東浦ターミナルパークへ。
道の駅としては十分な広さの駐車場や産直の販売所もあるし言うことなし。また、淡路島南部の道の駅福良と同じく、浦県民サンビーチや中浜稔猫美術館など周囲に観光施設や見どころが隣接しているのもいいところなんですよね。 -
その産直の販売所が、このフローラルアイランド。
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売り場は広いですが、
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一方でけっこう地元の細かい地野菜とか果実をそろえていて、いちじくやポポーとか少量が並んでいたりすると淡路島をよりリアルに感じれたような気がして、私としてはそっちの面でもけっこう楽しめました。
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では、道の駅からちょいと歩いて。
淡路市立中浜稔猫美術館は、その名の通り、猫をテーマにしていて、ちょっと安易だなあという感じもないわけではなかったのですが、 -
墨絵の重厚さの一方で
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肩の力を適度に抜いて洒脱に描いた猫の絵が
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これだけずらりと揃うとそれはそれでけっこうな迫力。
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1枚1枚の絵も驚くような意外性はないけどやっぱりそれぞれ個性があって魅力的。単なる趣味の領域で描かれたものとは違いますね。
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淳仁天皇をモチーフにした猫浜物語も大作。
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ストーリーはなんか説得力があるようなないようななんですが、
しかし、その力加減のところが独特の面白さなのかなと思います。 -
美術館からさらに歩いて海の方へ向かうと
こちらは、浦海浜公園・浦県民サンビーチ。 -
芝生の広場の先にヤシの木が並んで立つ景色が南国風だし、
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緩やかな堤防の先に広がる砂浜のビーチもなかなかきれい。規模はそこまでではないですが、よく整備されている公園です。
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再び車に乗って。
こちら本福寺は、真言宗御室派の別格本山。平安時代に創建された古刹なんですが、水御堂と呼ばれる本堂がとってもユニークなんです。
石段を上がった先にあるのは普通の本堂なんですが、 -
それを回って裏の方に小道を上っていきますと
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鉄筋コンクリートの巨大な壁が現れました。ここはエントランス。
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イチオシ
つまり、ここからが安藤忠雄設計による水御堂なんですね。
エントランスを抜けるとそこは池のような蓮の花の水盤というかプールですね。いったいこれは何ですか?? -
と、ここからプール中央の階段で地下に降りていくというもの。
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そして、その地下に薬師如来像がお祀りしてあるんですね。
蓮の花は浄土をイメージさせるものだし、組み合わせという意味では分からないではないのですが、これが崩れてしまったら全部ぐちゃぐちゃ。耐震性とかは考えてあるんでしょうが、やっぱりリスキー。正直、私としてはちょっとどうかなあと心配になる建物です。 -
そして、今日一番のハイライトは淡路島国営明石海峡公園。平成12年に開催された淡路花博ジャパンフローラの会場跡を整備したものです。
地下の駐車場に車を停めて歩き始めましたが、ちょっと歩いただけでとんでもない広さであることがすぐにわかる。この巨大な建物もそもそも入口まで行くのが遠いです。 -
あわじグリーン館は、この建物の右奥。淡路島国営明石海峡公園でも超人気のスポットです。
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入口から入るとエレベーターで二階へ。
二階から回る順路っていうのも変わってますね~ -
建物は巨大な温室。
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多くの熱帯、亜熱帯の植物が植えられて、
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瑞々しい美しさを競っていますが、
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それを高いところからまず概観してくださいってことですね。
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その後、地上階に降りてからは、ゾーンごとにじっくり鑑賞する。
なるほどね~ -
一つ一つのゾーンは、それぞれが独立した庭園のように設計されていて見ごたえあり。
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イチオシ
それにどの株も勢いがあるし、緑は輝くような美しさ。
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まるで植物アートの世界ですよ。
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温室なんかこれまで数多く見てきてますけど、このレベルはちょっと異次元。
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言葉が見つからないくらい素晴らしいです。
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続いては、美しい緑と花のゾーン。ここからが有料となります。
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ほほ~
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こらはまた美しい。
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手入れが行き届いていて、
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お見事。
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イチオシ
ただ、公園というより洋式庭園といった方がふさわしいかもしれませんけどね。
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池の方も確認して、
しばしこの公園の素晴らしさを実感しながら寛ぎました。 -
ただ、ここからもう一つ見どころがあるんですよね。
有料ゾーンを出て、淡路夢舞台 百段苑に向かいます。 -
最初の巨大建物の裏手、丘陵部。建物のエレベーターも利用してたどり着きますと。。
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斜面に沿って、段々畑のようにコンクリートで仕切った花壇が重なった景色。
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花壇版の棚田といってもいいのかな?
美しくて、とっても痛快。思いもしない斬新なアイデアですね。 -
イチオシ
下からエレベーターで一気に上がってくる侵入方法も面白いし、海の方を眺めても独特の爽快感。
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いろんなところに楽しめる要素が満載で、確かにこれも必見のポイントですね~
国営の公園って、昭和記念公園や万博記念公園にひたち海浜公園とか人気の公園がありますけど、この明石海峡公園もそれらに全然負けていませんね。淡路島に来たら、ここに寄らない手はありません。 -
最後にさっきのあわじグリーン館入口手前にあるお土産物とレストランの施設、トムズスタジオ 淡路夢舞台店へも。
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ちょっと気になった淡路島藻塩レモンスカッシュをいただきました。レモンのワイルドな酸味と炭酸のシュワっとした刺激感がけっこう強烈。なかなかおいしいですね。
なお、ここで買い物をすると金額に関わりなく公園の駐車料金を無料にしてもらえます。駐車場を利用している人は駐車券を提示するのをお忘れなく。 -
明石海峡公園を出て、また岩屋地区に戻ってきました。
で、これは林屋。魚屋さんがやっているお寿司屋さんなんですが、淡路島では屈指の人気店なんですね。ただ、お店は市街地の狭い路地を入って行った先。駐車場もあるのかないのか。私は予約しておいたテイクアウトの7貫の握りを取りに行っただけなのでなんとかOKでしたが、不便な場所で、ちょっとびっくりしました。 -
さて、お寿司の方ですが、ネタは分厚くて良心的であることは間違いない。ただ、お味的には穏やかでむしろ家庭的な感じ。圧倒的な人気があるというそんな特別なおいしさということではないような。。あくまで魚屋さんがまじめに作った握り寿司というところかと思います。
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妹は近くの淡路インターチェンジから高速バスで三宮へ帰ります。ということで、ここからはまた一人に戻って、後半戦です。
淡路インターチェンジの隣りの兵庫県立淡路島公園にやってきました。ここも交流ゾーン、森のゾーン、ハイウェイオアシスゾーン、草原と花のゾーンと四つの区画がある広大な敷地の公園なんですよね。 -
一般道の駐車場から歩いて入りましたが、そのアクセス道でもちょっと歩いたりして、その辺りから公園の広さを感じます。
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ただ、全景が見える場所があるのかないのか。すっきりと視界が広がるところがなかなか見つからなくて途中で断念。先を急ぐことにしました。
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続いては、妙勝寺。
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楠木正成と新田義貞に敗れて京を追われた足利尊氏が九州に落ちのびる途上で必勝を祈願したという寺で、尊氏の隠し寺とも。
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寺はこの庭園が見どころ。江戸時代の池泉回遊式庭園で県の指定名勝なんだとか。
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イチオシ
一見した瞬間から池の周囲や小島の立石が力強くて、築山の組石もスキがないですね。
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背景に回廊があるのもなにか締めた印象になるし、予想以上に見ごたえのある庭。淡路島はいいところがいっぱいありますね~
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そして、こちらの八浄寺もそれなりにメジャー。
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イチオシ
室町時代に創建された高野山真言宗の古刹で、淡路島七福神霊場の総本院。大黒天を祀ります。
ただ、圧倒的に目立っているのは境内に立つ巨大な瑜祗七福宝塔かな。徳島県の八十八か所、薬王寺の宝塔に似た感じですが、このユニークな形状と鮮やかな赤色は出色ですね。ついつい見とれてしまいます。 -
本堂は普通。ちょっと眺めておしまいです。
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そのまま南下して。
これは静の里公園。源義経の愛妾、静御前の隠棲の地と言われる場所です。 -
立派な門から中に入ると小山や池のあるよく整備された気持ちの良い空間。
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その奥に進むと
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今度は義経と静御前が二人並んだ墓。
本物かどうかは別にして、少し厳粛な気持ちにもなりました。 -
ここからは、淡路島の西海岸に出ます。
一宮淡路城は、海岸沿いの道を走っていて気が付いた建物。きれいな天守閣ですが、歴史のものではないですね。駐車場に停めて見回しましたが、この施設はなんだか廃墟のような雰囲気もあって、やっていないような感じ。後で調べると美術館のようですが。。 -
イチオシ
少し内陸に入って、伊弉諾神宮。
淡路国一宮であり、国産み・神産み神話のイザナギ、イザナミの2神を祀ります。 -
日本書紀において、国産み・神産みを終えたイザナギが最初に生んだ淡路島多賀の地の幽宮に鎮まったとあり、それがこの神社。なかなかの由緒です。
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堂々とした参道を進んで、
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檜皮葺の美しい中門を入ると
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正面には静かなたたずまいの拝殿。神話館みたいなものがあればいいんですけど、敢えてそういうアピールをしていないのも、逆に奥ゆかしいのかな。
国産み神話の場所をいくつか回りましたが、まあそれでも、ここが一番馴染みやすくて一般的な感じだと思います。 -
淡路市立香りの公園は、伊弉諾神宮の参道入り口の交差点から山の上の方に向かう坂を上ったところ。
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こじんまりとした規模なのですが、妙に手入れがよく行き届いていてちょっとびっくり。
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高い場所にあるので、入口奥に見晴らし台のような場所がありましたが、特に眺めがいいというほどでもないかな。しかし、とにかく、園内はよく手入れされています。
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西側の海岸の方の道に戻って、これは多賀の浜海水浴場。
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イチオシ
淡路島の市街は淡路島の東側に多いのでそういう意味だとこっちは裏側というイメージのあるエリアなのですが、ヤシの木が立つ駐車場の辺りから、砂浜への堤防の緩やかな階段とかとても雰囲気があって、しっかりした海水浴場。施設も整っていると思います。
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ここから、最後の目的地、高田屋嘉兵衛公園に向かいますが、
これはその途中にある智禅寺 弁財天。淡路島七福神の四番霊場で、弁財天をお祀りして良妻賢母の道を授ける寺と紹介されています。竜宮城のような構えの山門を入って -
すぐ右手に観音堂。こちらは西国三十三観音霊場巡拝堂。
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ただ、弁財天はさらに進んだこちらの奥の立派な本堂のよう。私は西国三十三観音霊場巡拝堂の方と間違えていたので、少し遠くから眺めただけ。ちょっと失敗してしまいました。
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さて、都志の市街に到着。ここは高田屋嘉兵衛の故郷です。
高田屋嘉兵衛屋敷跡は、その中心部。大通りから洲本市役所 五色庁舎の方に入ったロータリーの脇。 -
ちょっとした空地が公園のように整備されていて、「史跡 高田屋嘉兵衛旧邸跡」の石柱が建っています。
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その横には高田屋嘉兵衛翁記念碑と高田屋嘉兵衛翁の石像なども。
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この建物は、元の高田屋嘉兵衛翁記念館。今はこれから訪ねる高田屋嘉兵衛公園の菜の花ホールの方に資料は移されて閉館となっています。
ただ、この場所が生家跡なので、実際は歴史の場所。ちょっともったいないような気はします。 -
近所にあったロードサイドのきれいな店、住吉堂本舗にも寄ってみます。
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いただいたのは、日の本 嘉兵衛餅。求肥のお餅で、粒あんを包んだもの。少し小さなサイズですが、お餅の存在感もあるし、粒あんのおいしさもなかなか。しっかりした地元の銘菓だと思います。
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そして、これが高田屋嘉兵衛公園 ウェルネスパーク五色。
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広い敷地の中にはログハウス、コテージやキャンプ場、公共の宿、温泉などがある複合施設であり、むしろこうしたそうした施設の方が目立っているかも。
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駐車場もかなり広いし、芝生の広場も広々として美しいです。
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そして、これが高田屋顕彰館菜の花ホール。洲本市出身の廻船商人、高田屋嘉兵衛を顕彰する博物館です。
司馬遼太郎は、高田屋嘉兵衛を主人公とする小説「菜の花の沖」を書き、「人の偉さの尺度を、たとえば英知と良心と勇気ということにすると、江戸時代を通じてだれが一番偉かったか。私は、高田屋嘉兵衛だろうと思う。それも2番目が思いつかないくらいに」と評しています。
函館にも、箱館高田屋嘉兵衛資料館という立派な施設がありますしたが、高田屋嘉兵衛の人間性みたいなことにばかり焦点をあてて、肝心なゴローニン事件の解説が大雑把。私はかなりフラストレーションがたまりました。やっぱり、この事件をちゃんと解説しないと高田屋嘉兵衛の意味が分からない。ちょっと丁寧に拝見する必要はありますが、その意味ではこちらの方が親切なのかなと思いました。 -
傍らに立つ日露友好の像は、高田屋嘉兵衛とゴローニン。
高田屋嘉兵衛は幕府に捕縛されたゴローニンの解放のための交渉材料としてロシア側に拿捕されたので、そいういう意味では人質ですが、自らを拿捕したディアナ号副艦長のリコルドに問題解決のために積極的な進言を行い、二国間での事件の拡大を防ぎます。
諸情勢を勘案した打算もあっての解決だとは思いますが、基本的な信頼関係がなければそれは叶わなかったこと。高田屋嘉兵衛とリコルドの間にはそうした信頼関係が築かれていたのだと思います。
世界情勢から見れば、南進政策を進めるロシアとその盾としての役割も負わされての日本は日露戦争へと進み、その後の第二次世界大戦でも南樺太の悲劇や北方領土の不法占拠を受けて困難さは増すばかり。この像を見ると余計に気が滅入るような気もしてしまいます。 -
最後にもう一つあって、これは長林寺。これも淡路島の七福神めぐり、福禄寿の寺。少し高台にあって、市街を見下ろす場所です。
ここは高田屋嘉兵衛の菩提寺なんですね。ちょっと荒れた感じもなくはないですが、御朱印をもらいに来る人の姿もあったりして、やっぱりまあまあ。ちゃんと歴史を継いでいるお寺なんだと思います。
さて、これで淡路島の旅は無事終了。ここから洲本に戻ってレンタカーを返したら、高速バスで帰路につきます。お疲れさまでした。
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この旅行記へのコメント (5)
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- travelさん 2023/11/23 14:45:19
- 淡路島
- たびたびさん、淡路島へは明石大橋が出来る前に明石から岩屋までフェリ-を利用して洲本まで行って馬に乗ってみたり釣りをしたりでちょくちょく出かけ最後の淡路は明石大橋の開通前に明石から大橋を徒歩で往復するイベントに参加した時でした。
今現在は随分変わってしまっていますね。
猫美術館もあるとの事、ほんとの猫がいればリアルで来訪者も増えるでしょう。
ちなみ私は猫派です。
お天気に恵まれて良かったですね。
潮の香りが旅行記が伝わって来るようです。
JRの快速や新快速で進行方向の左側の席に陣取って須磨から垂水までの海の景色を楽しむのが好きです。
ロス・トレス湖の旅行記に訪問いただき有難うございます。
トレッキング時は天気に恵まれほんと嬉しかったです。
つい昨日の事のように思い出されます。
travel
- たびたびさん からの返信 2023/11/29 23:41:34
- RE: 淡路島
- travelさんは、いろんな角度で淡路島を体験されているようですね。
今回の旅では、花の島ということで意外に美しい風景があることを知りました。どうかすると富良野なんかの風景にも負けないところがあるような気がしますね。
島だと後は子供の頃に行っただけの隠岐が気がかりなんですが、なかなか踏ん切りがつかなくて悩んでいるところです。
まあ、私は国内ばかりですので、悩むことはないんですけどね。
たびたび
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- zunzunさん 2023/03/10 10:15:17
- 嘉兵衛餅!!!
- たびたびさん、こんにちは~^^
上の投稿は間違えてしまいました。ごめんなさい。
私は淡路島出身なのですが、それこそ都志なのです。
田舎に帰ると必ず嘉兵衛餅を買うのです^^
4トラで嘉兵衛餅が出てきて嬉しかったですよ。
懐かしいがいっぱいの旅行記をありがとうございました^^
zun
- たびたびさん からの返信 2023/03/14 19:31:09
- RE: 嘉兵衛餅!!!
- 都志の出身とはそれはそれは。まさにドンピシャですね。
今回、私としては高田屋嘉兵衛の理解がそれなりに深まりましたが、地元での評価はどうなのか。やっぱり活躍した場所が遠いし受け止めにくい面はあるのではないかとも危惧していたところ。しかし、そこにこのお菓子を発見して、なんだかほっとしてしまいました。高田屋嘉兵衛がどんな人物なのかはっきりとは知らなかったとしても、zunzunさんの言われるような、地元には高田屋嘉兵衛のお菓子があったよねの記憶があるだけでもそれはすごいことですからね。私のお菓子屋さんチェックも当りということだったのかなと思います。
ところで、全国旅行支援も今月いっぱい。せっかくなのでぎりぎりまで活用させてもらおうかなと思っています。
たびたび
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- zunzunさん 2023/03/10 10:11:32
- 嘉兵衛餅!!!
- 嘉兵衛餅
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