ベルグラーノ地区の３つのミュージアム イルティア美術館 サルミエント博物館 ラレータ博物館

2022/09/04 - 2022/09/04

久しぶりに３つのミュージアムシリーズ。３つとも７月に訪れていたのですが、その日はブエノスアイレスではめずらしい濃霧の日。イルティア美術館とラレータ博物館は中庭もきれいなので、後日晴れた日に、それも藤の花が満開の時期に再訪しました。

エリア ブエノスアイレス(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩

７月６日

ブエノスアイレスのベルグラーノ地区は中華街のあるエリア。例によって中華街に散髪に出かけたあと（技術が高くて丁寧なので）、夕方のコロン劇場での催し物まで時間があったのでミュージアム巡りをします。最初はイルティア美術館。入場は無料です。

イルティア美術館 博物館・美術館・ギャラリー

芸術家イルティアさんの自宅だった建物を寄贈して美術館にしたもの。エントランスホールに続く部屋は応接間のようです。

続いてサロンのような部屋。

窓のステンドグラスがきれいです。

次の間には絵画がたくさん。２番目の奥さんが画家なので、その作品もあるのでしょう。

イルティア美術館といえば彫刻のコレクション。そしてこの彫刻がインパクトがあります。２メートルほどの高さ。なぜこのコントのようなポーズなのでしょう。

中庭へ出ますが、天気が良くなかったので写真は後日。

ふたたび館内へ。実現しなかったモニュメントの紹介が。

７月９日大通りあたりに建てられるはずだったのでしょうか。見てみたかったです。

ふたたびエントランスホールに戻ってきて、反対側の部屋へ。

大学一年のとき、専門科目の講義で竹中大工道具館に行くよう勧められたのを思い出しました。

鉄製のデッサン人形が窓枠の上に。

頭像がずらりと並んでいます。

ゼウス像でしょうか。

芸術の中の女性、というテーマの部屋でしたが、

子猫が。

女性はあまり登場してません。

見終わってふたたびエントランスホールへ。全然知りませんでしたが、小さいのにぎゅっと詰まった美術館でした。無料。

今日はブエノスアイレスにはめずらしい濃霧。ついさっきまでこのマンションのてっぺんは霧の中でした。

続いてサルミエント歴史博物館へ。こちらも入場無料。サルミエントさんは第７代アルゼンチンの大統領。

サルミエント博物館 博物館・美術館・ギャラリー

最初に定期的にテーマが変わる特別展へ。

服飾の歴史を展示しているようです。

上品な色のピンクです。

そして常設の歴史博物館へ。

こちらがサルミエント大統領。

臨終の間際に使用していたものだそうです。

サルミエント大統領と科学のコーナー。

ヘリオファノグラフォ。日照量を記録する器具です。

これはなんの器具でしょう。アンティークのように美しいです。

かわいい猫のイラストですが「ここにはサルミエント大統領は住んでなかったの知ってた？」と爆弾を投下しています。まじかーい。

書斎のような部屋にピアノが。

ベルグラーノ将軍。アルゼンチンの２大将軍のもうひとりサンマルティン将軍のほうはもみあげが長いので覚えておきましょう。

メインホール。隣の部屋で講演が行われるようで参加者が待っています。

センサスの展示が。10年おきに行われるアルゼンチンの国勢調査。きりのいい2020年に行われるはずだったのがコロナでずれ込んで今年の５月に。センサスの日は休日になり、自宅に訪ねてくる調査員を待っていました。調査項目はオンラインで事前に回答でき、当日は回答終了のコードを調査員に見せるだけでした。

以上、サルミエント歴史博物館でした。まだ霧雨が降り続いています。

そして向かいにはラレータ博物館。３つとも近いので今回はラクです。

ラレータ博物館 博物館・美術館・ギャラリー

エントランスホールで入場料を払います。市民割引で100ペソ。中世の騎士の鎧がお出迎えです。

青の間。

キリスト教関係の展示がメインです。

中世っぽいキリスト像。

すいぶんと濃いレリーフです。

彫刻のほどこされたドアの隙間からさきほどの部屋がちらりと見えます。

ゴージャスな調度です。

この大きなホールを囲んで展示室が並んでいます。

髭の人がこの館の名前の由来になったエンリケ・ラレータさん。ウルグアイ系のアルゼンチン人だそうです。

続いて赤の間。

ここにも宗教画が。

以上、ラレータ博物館でした。天気が悪くて中庭には出られませんでした。後日再訪します。

ベルグラーノ地区のベルグラーノ広場。

向かいには大きなドームの教会があります。

そして２ヶ月後の９月、ふたたびラレータ博物館へ。

中庭の藤の季節は９月。９月に入ってすぐ、例によって中華街に散髪に行ったついでに咲き具合を確認したんですが、枯れた枝の先にポツポツと紫が見える程度でした。それが１週間後にこの咲き具合。南米の強い日差しで季節は一気に進みました。

入場料100ペソを払って、さっそく庭園へ。

いい天気です。

中庭に出るポーチのタイルの紋様。

スペインーアラブ様式の庭園だそうです。

噴水の脇にはカエルの置物が。

小さいですがいろいろと詰まっていてダイナミックな庭園です。

ところどころに彫刻が。

建物に沿って藤棚が。

ぼさぼさですが、なかなかのしだれ具合。

そういえばわたし、幼稚園のときふじ組でした。名前のバッチがこの薄紫色。他のクラスはばら組とかひまわり組とか、いかにもで華やかなクラス名の中、ふじ組。北海道で藤は見たことがなかったので、謎の花でした。地味ですが、大人になってよさがわかる花ですね。

南国風情の植物が。

グミみたいな不思議な質感の鉢植えが。

こちらが通りからも見えるメインの藤棚。

こちらの９月は日本の３月にあたりますが、やはり日本よりも花の時期が少し早いです。

きれいな紫色です。

シャクナゲ。

画像検索をしたら、カランコエ・テッサと出ました。ベル状の花がびっしりと。

クンシラン。いい天気でよかった。

イルティア美術館の庭にも寄ってみます。

池はあいかわらず休業中でした。

彫刻メインの美術館なので、中庭にも彫刻が。

この小さな建物の中に所狭しと展示が並んでいます。

ギリシア神話の登場人物っぽい頭像。解説は読みませんでした。

ここにもひっそりと藤が。以上、天気の良い日に庭園が見られてよかった。

ベルグラーノに来たので、グルタのジェラートで閉めます。

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