2022/08/27 - 2022/08/27
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はなまりんさん
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京都迎賓館は、日本文化の粋を集め、贅を尽くして建てられた特別な建物です。国の大事な賓客をもてなすためですね。2005年開館。
我々一般庶民がここでもてなされるなんてことは一生無いでしょうが、見学だけなら可能です。
だったら、絶対見に行かなくっちゃ!!
せっかく京都に来ていて、時間が取れるんだからねっ!!
年中、一般に公開してるんだって!!
というわけで、京都南座での観劇の翌日、御苑の一角に建てられた迎賓館に向かいました。
通り一遍の見学記で、掘り下げも何もありませんから、既に迎賓館をご覧になった方には物足りないかもしれませんが、まだの方には少しはお役に立てるのではないかと、ざっくりまとめてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 友人
- 交通手段
- タクシー 新幹線
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
迎賓館の見学は予約制。空きがあれば当日でも可。
私たちが予約したのは、8月27日(土)午前10時45分の回です。料金は一人2000円。
寺町通りでタクシーを降り、清和院御門から入ります。清和院 寺・神社・教会
-
まず迎賓館休憩所で受付をし、荷物をコインロッカーに預け、グループタグをもらい、案内ビデオを見ながら、開始までの間しばし待機。館内に持ち込めるのはスマホとカメラだけで飲食物その他はNG。スマホとハンカチだったっけ、渡された青色の袋に入れます。館内ではトイレも使えないそうです。
10時45分になったら、グループ毎にガイドさんの案内で出発します。
所要時間は90分とのこと。京都迎賓館 名所・史跡
-
最初に地下のコンクリートの部屋で、セキュリティーチェックを受けました。厳重です。そこは撮影禁止。我々も、段々気持ちが引き締まって来ました。
見学者用の入り口から、スリッパに履き替えて、ガイドさんの先導で館内に入ります。1グループは6人ほど。女性のガイドさんが一人付いてくれます。
ソーシャルディスタンスに気を付けながらしずしずと歩きました。 -
正面玄関はココですが、我々はココからは入れません。
だって、VIPじゃないからね。
写真は、見学コースの途中でココから出入りして撮らせてもらったもの。
この扉は樹齢700年の欅の一枚板だそうです。
大層重くて、どっしりしていましたよ!
天井も凝った造りでした。 -
廊下はたしか杉板張り。灯りは折り紙のイメージですって。
どこを見ても、最高の芸術家さん、職人さんの技です。凄いな~ (゜o゜)
竹の仕切りのような物は、踏み込み禁止の印です。結界って感じ? -
転んで、障子や床に傷など付けぬよう、用心して歩きました。
だって、国宝級なんですから。障子だって、紙も貼り方も特別だそうですよ。
廊下にも部屋にもカーペットが敷いてあります。見学者はそこだけを歩きます。
国賓なら、もちろんカーペットなんか敷かないんでしょうけど。
外国の賓客の中には、ハイヒールのお客人もいらっしゃるそうです。なので、それでも大丈夫なように、廊下の床には特殊な加工を施してあるんだそうです。
(ここは日本なんだから、日本家屋に入る時は靴を脱いでネ、って言えないんだろうか??) -
先ずは夕映の間。通訳ブースもあり、会議場にも使える大広間です。最大約70名まで、と説明にありました。
側面の壁面は可動式。部屋を3分割出来るそうです。
この壁面、一見絵画のようですが、なんと織物なんです!凄いですね~! -
反対側の壁ももちろん織物。綴れ織りというんですって。 (*_*
夕日や月に映える山々の景色を表現してあるんだそう。美しいですね。 -
更に大きな広間。藤の間です。最大120名までの晩餐室だそうです。
華やかに舞踏会なんかも開催可能なのかしらん? -
洋食でもてなす場合の設えを一隅に展示してありました。
ふうん、こんな感じなんですね。
ここじゃ、お箸ありますか、なんて言えない雰囲気だわ … ('ω') -
藤と39種類の草木が描かれているという藤の間正面の壁面。こちらも綴れ織り。
床の段通には藤の花びらが散りばめられていました! -
せっかくなので、記念写真をば (#^^#)(*^。^*)
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天井も凄い!! 本美濃紙を使い、京指物の伝統技能で作られた格子光天井ですって。これ、高さが調節出来て、色んな表情が出せるそうです。
もう、上を見上げてお口あんぐり。。。 どこまでも究極の美の工芸品!! -
この奥には舞台が隠されています。
扉は人間国宝の故江里佐代子さんの作。金と銀のプラチナ泊で思いを託して描かれているのは、人と人との出会いだそうです。 -
次は桐の間。
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こちらは約50畳の和の晩餐室。
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座卓の天板はこの長さを一枚に仕立てた漆塗り。下は掘りごたつ。座椅子の背には、蒔絵の五七の桐が。
もう、どこまで豪華なんだか・・・
でも、豪華なんだけど、決して派手派手しくはなく、むしろ潔いほど簡素な佇まいです。 -
釘隠しも桐。
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お庭を美しい形で鑑賞してもらうため、和室に座った人の目の高さを計算して下げられた御簾。
心憎い演出ですね。 -
次の聚楽の間は、いわば控室。
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控えの間だって、手抜き無し。人間国宝の方たちの作品が惜しげもなく並んでいます。
こちらは何だったっけ? あんまり色々見て、忘れちゃいました。 sorry! -
西陣織を貼った椅子で待っていただくんですね。。
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これらの部屋部屋は、美しい池を囲んで建っています。
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錦鯉が悠々と泳ぐ池に映える常緑の草。京都の庭師たちの力作なのだそうです。
自然と共に暮らす日本人の世界観が、見事に表現されてますね! -
和船も用意されています。VIPの皆さんに、池遊びを体験してもらうのだとか。
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あちこちの柱や鴨居に、よく見ると小さな虫たちの飾りが。
大工さんたちの遊び心?? まさかね。何か意味があるのでしょうか。 -
昔の宮廷のようですね。間仕切りの几帳でしょうか。さりげなく置いてあります。
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今回の見学はここまで。
他にも部屋があるそうですし、宿舎もあるはずですが、すべてを見せてもらえる訳ではないようです。
しかし、あまりに豪華な世界を矢継ぎ早に覗き見て、頭が疲れてしまいました。
でも、全体としては、とてもすっきりした印象でした。
ヨーロッパの宮殿等に見るような欧米文化などとは、根本的に美のとらえ方が違うんだという事をしみじみ感じます。日本の美意識には、独特のものがありますね。
自然との一体感に裏打ちされた世界観を基底として、細部にまで神経を行き届かせ、最高の感性と極限の伝統技術を駆使して究極の美の極致を極めつつも、潔いほどの簡潔さ。
…な~んて、頑張って書いてみました。 (≧◇≦)
京都迎賓館は日本の美の結晶と言っても過言ではありません。さすがです。国の威信をかけて作られてるんですものね! 文化力は国力そのもの。人が居て富があって歴史に磨かれて生まれるものなんですから。誇りに思って当然ですね。
海外のお客人はもちろん、日本人にとっても、我が国の伝統と文化を改めて見つめる良いきっかけとなるに違いありません。
そんな感覚を再認識した90分でした。 -
迎賓館を出て、どっちに行ったらいいのか、お尋ねしました。
皇宮警察の方たちですよね、きっと。
カッコいいな~ (*^。^*) -
ちょっと距離はあるけど、蛤御門に出た方がタクシーを捕まえ易いですよ、というアドバイスに従って西へ向かいました。
ハマグリ御門の変、の門ですね! -
弾の跡が残ってます! そりゃそうだ、史実なんだもんね。
-
外に出てから撮りました。 う~ん、ドラマで見た通りだわ!
九州からやって来たお上りさんには、とても新鮮です。蛤御門 名所・史跡
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見学を終えたらちょうどお昼時。河道屋の晦庵でお昼にしよう!
え?! なに、この行列! 有名かつ人気店とは聞いてたけど・・・
かのスティーブ・ジョブズも黒澤明監督も贔屓にしてたんだとか。
それにしても、こんなに混むの?!
結局、暑い中1時間も並びました。。。総本家 河道屋 グルメ・レストラン
-
で、選んだのはまたもや「にしんそば」
昨日の松葉とどっちが美味しいか食べ比べ。
う~~ん、難しいけど、個人的には私は松葉かな?
でもやっぱり美味しかった。並んだ甲斐がありましたよ。
ごちそうさま! (^^♪ -
一泊二日の京都の旅もこれで終了。
歌舞伎「四谷怪談」と京都迎賓館。 日本文化堪能の二日間。よかったな~~♪
冷房の効いた建物の中だけに居られるように旅程を組めば、夏の京都も何とかなるものです。
☆☆何度も来てる町なのに、齢を重ねてやっと少し京都の魅力に気付き始めた私。
♪ 京都の町がそんなにいいの この私の 愛よりも~ ♪
ホントだね。。。。 って言っても分からないかな? 昭和なんだけど・・・
また新幹線に乗って博多へ戻ります。
ちなみに、今回の宿は、この京都駅直結のグランビア。駅からの移動がない分、楽ちんでした。
京都は結構近いんだよね。近いうちにまた来ようっと (´▽`*)ホテルグランヴィア京都 宿・ホテル
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この旅行記へのコメント (4)
-
- くわさん 2022/09/08 09:49:55
- 夕映えの間の織物の風景は・・・
- はなまりんさん、こんにちは。
御所に京都迎賓館があったのですね。知りませんでした。
その夕映えの間の織物の風景、私が子供の頃に育った近くの罧原堤からみた桂川と愛宕山ではありませんか。
https://4travel.jp/travelogue/11704664
ここは実家から5分程度のところで、子供の頃は自転車で、大人になってからはジョギングで走り回っていたところです。この景色は目に焼き付いていて、忘れろといわれても忘れることはできません。ただ、この場所、左手にラブホがあるのでじっさい行ってみるとがっかりするかもわかりませんが・・・
私は千葉在住ですが、毎朝、蛤御門前の放送局からのラジオを聴くのが日課です(ラジコで)。こんな歴史が詰まっているような土地柄なのに、ゆるい内容の番組で、おもしろくておもしろくて、10年以上のリスナーになってしまいました。いまもこのコメントを書きながらそのラジオ番組を聴いています。
くわ
- はなまりんさん からの返信 2022/09/08 17:57:09
- RE: 夕映えの間の織物の風景は・・・
- くわさん、こんにちは。
そうです、そうです。愛宕山の夕映えの景色が描かれているのだそうです。「愛宕夕照」と名付けられています。
くわさん、愛宕山はまさに裏山だったんですね?!!そりゃあ一目で見破っちゃっうのも当然ですね!!
でもでも、走って登ってたって、なんてこと (◎_◎;)
体育会系って平気でそんなことするんですね!びっくりです。
今でもケーブルカーがあれば、私だって登らないことはありませんが、やっぱり愛宕山って眺めるだけにとどめるのがいいような気がします。
登山編も拝見しました。ゆうさんも頑張られたんですね?お二人とも凄いナ〜! しかもオッパイの山だなんて・・・
ラジコのハマグリ御門前放送局の番組、面白そうですね。探してみようと思います。情報ありがとうございます。
はなまりん
- くわさん からの返信 2022/09/10 10:00:31
- RE: RE: 夕映えの間の織物の風景は・・・
- はなまりんさん、返信ありがとうございます。
子供の頃から見慣れたお気に入りの風景が、迎賓館に展示されていることに驚きというか、私と同じ感性の方がおられたことに感激してしまいました。私も是非行ってみたいです。ちょっと高いですが。
私が中学生の頃は近くの中学校では12月になると「愛宕登山」という学校行事があり、全員参加でした。
ただ、私の中学校ではありませんが、ひとり登山中に亡くなられた方がおられました。それでもこの行事は私が卒業するまで続いていました。今ではどうなんでしょうか。
回りくどい言い方をしてしまいましたが、蛤御門前の放送局は「KBS京都」です。番組は↓
https://www.kbs-kyoto.co.jp/radio/hokahoka/
もし、今度、京都に来られることがあれば是非聞いてみてください。
ちなみに土曜日はこの番組が無いので、百道浜にある放送局のラジオを聴いています。「じゃんけん、チャ〜ンス!」と言っている番組です。今もそれを聞きながらこのメッセージを打っています。
以前は天神にある放送局の番組を聴いていたのですが、縮小され今は百道浜のみです。
↓韓国釜山でも天神にあるラジオを聴いていました。どんだけラジオが好きやねん。
https://4travel.jp/travelogue/11190082
くわ
- はなまりんさん からの返信 2022/09/10 21:32:09
- RE: RE: RE: 夕映えの間の織物の風景は・・・
- くわさん、こんばんは。
そういうことでしたら、是非迎賓館に行って、愛宕山が京都にとってどんなに大事な山か、確かめて来て下さい。きっと、故郷のお山に誇りを感じられるとおもいますよ。
京都って、奥深くて複雑な所なんですね!!
ラジオは私も好きですが、民放はちょっと苦手で、専らNHKのらじるらじるを好んで聞いています。
寝る前だと、いい子守唄になりますし (;^ω^)
ところで、釜山には面白い街があるんですんね?! 何度も行ったのに、全然知りませんでした。ブログを拝見して、くわさんのユニークな旅にびっくりです。凄いナ〜〜
はなまりん
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