コロナ禍のエジプト旅行～日本に帰れずまさかの救世主登場！？編～

2022/06/29 - 2022/07/11

いつも、なんだかんだトラブルがあっても
乗り越えてきたけど今回は動揺が隠せなかった



AM2:45

グランドスタッフに理由を言って新たに航空券を取ってもらえるよう頼んでみるが
全く聞いてくれない、
それどころか舌打ちをしてくる、、、
英語が喋れないと全く相手にされないのだ




別のグランドスタッフにお願いしたら
「どうにかしてくるから待ってて」
と言われたので安心して待つ事にした。






しかし



30分経っても1時間経っても戻ってくる事はなかった。




前の記事にも書いたが、
空港内に入るにはまず荷物検査をしてから
入ることが出来る。

そして一度入ったら余程のことが無い限り
外には出れない


売店もなくチェックインカウンターのみの空間でずっと空港にいるから身体も冷え切って
いた



しかし、
免疫低下だけは絶対に避けたかったので
メンタルが押し潰されそうになったが
何とか自分を落ち着かせ、
横に四つ並んだ椅子をベッド代わりにして横になり目を瞑ったりボーッとしていた



すると、遠くの方から女性の二人組がこちらに向かって歩いてきた




目を疑った


フルガダ空港で一緒に過ごさせてもらった彼女達だった


不安でいっぱいだった私は彼女達との再会に涙が溢れてきた

彼女達は大丈夫だよと強く抱きしめてくれた
子供のように泣きじゃくった

どうやら彼女達の飛行機は何らかのトラブルでカイロ行きになってしまってそこから目的地に向かう事になったらしい

すぐに移動をするらしく数分だけだったが
彼女達に会えて本当に嬉しかった

〝絶対に日本に帰るんだ〟と強く思った





AM9:30




一時半に空港に着いて
かれこれ9時間が経とうとしていた



iPhoneで日本行きの航空券を調べてみると
エミレーツ航空で昼の便があった


トランジットを含め20時間くらいだったので
即決だった



ターミナルが別だったので移動する事に



この時ようやく外の空気を吸えた
フルガダ空港からカイロ空港まで
飛行機に乗る時のバスで一瞬外に出れたくらいだったからかなり気持ちが楽になった



そしてまた空港内に入る為、荷物検査をした


まともに寝ていなくて
精神的にも体力的にも疲労があったが
無事に航空券は買えたし
あともう少しだから頑張ろうと自分に言い聞かせていた






しかし
次は自分のミスでトラブルが発生するのである




チェックインカウンターがオープンしたので
行ってみると
どうやらアプリを登録しなければいけないらしい


登録しようとするがどの項目を登録すればいいのかわからない
聞いてみても首を傾げて
「登録できたら戻ってきて」とだけ、、、


隣に中国人がいたのでやり方を聞いてみるがわからないとのこと、、、



頭を抱え苦戦していたら
日本に着いて登録するならいいよと言ってもらえた


私は全力で登録する！！！と答えた


乗務員は笑顔でOKと言い、搭乗手続きをしてくれた


そして証明書を見せてと言われ
ワクチン接種証明書を見せた



あーーー、やっと日本に帰れる、、、
色々あったし予想以上の出費もあったけど
何とか帰れる













すると、




〝PCR陰性証明書〟



ん？ワクチン接種証明書あるけど？？






完全なる確認ミスだった。
この時期に何故確認しなかったのか、
自業自得と思われるだろう。



日本入国するには
どの国から帰国しようが、日本人であろうが
〝72時間以内のPCR陰性証明書〟がないと
帰国できないのである




海外入国のばかり考えていて
日本入国についてはそこまで深く調べていなかった（確認ミスもいいところ、、、）

それにワクチン接種証明書があればいいと思っていた


すぐにPCRを検査をしたいと伝えると
なんとこのご時世で空港にPCR検査がないとのこと、、。

一度市内に戻って病院で検査するよう言われた




結果、、、



















また帰れず。



とりあえず飛行機をキャンセルしたいと伝えたらネットでやるよう言われたので
調べたらパソコンからでないとキャンセル出来ないとの事


急いで日本にいる友人達に助けを求めた


その内の一人がパソコンで操作してくれたのだが時間がギリギリな為、直接言うようにとの事、、、

（この時に連絡くれた友人の皆様、、、
本当に本当にありがとうございました、、）


どっちもあかんやーーーん







との事でキャンセル出来ず







航空代だけ飛んで行った




私も飛ばせてくれ








どん底へ落ちた私はとりあえず椅子に座って暫く何も考えずにいた











AM11:20

カイロでの怖い体験を思い出した
あの市内で検査してもらうなんて絶対無理。

また脅されたり嫌な思いをするに決まってる。

だけどPCRを受けなきゃいけない

でもこれで陽性だったら、、、？

８月上旬まで帰れないかもしれない、、、




色んな事が過ぎって不安でいっぱいになった


何も手につけなくなった私に日本にいる友人が大使館に連絡してくれて市内の病院を教えてもらった







とりあえず今は日本に帰れないのだから
カイロに戻ってPCRを受けるしかない





まず、カイロ中心部のホテルを取る事にした



事情を説明して外に出て
Uberでカイロに戻った
今回は2回目でマッチングした




PM15:00

ホテル近くに下ろしてもらい、
少し歩いて到着した

ブッキングドットコムの予約画面を見せて
その場でカード支払いをしようとしたら
カードを読み込む機械が壊れていて
カードが使えないとの事、、、

とことんついてない。

現金も残り少ないので何かの為に
使いたくない、、、


仕方ないので別のホテルにしますと伝えたら
ちょっと待ってと言われて数分待つと、、、



他のお店から機械を持ってきてくれたのだ


スタッフさんに感謝、、、



何とか部屋まで辿り着きベッドにダイブした


色々あり過ぎて涙も出てこなかった







とりあえず教えてもらった病院を検索するも
休診日らしいので明日の朝イチで行く事にした



ずっとホテルにいるのも息が詰まるので
散歩がてら外に出る事にした



外に出るとやたら見られる


ネットにも書いてあったが日本人が珍しいらしく、そんでもってモテるらしい。。。


エジプト人にモテたい方は是非エジプトへ！！笑


本当に面白いくらい見られるのだ


動画にその様子を収めておきたかったが
撮って何か要求されたら面倒なので
撮るのはやめた


街中に行くと何故か高校生や中学生くらいの男の子で溢れている

とても不思議な光景だった


しかも面白いくらいに笑いかけてくる
笑いかけてくるというか、、ニヤニヤ、、


すっぴんで疲れ切った顔の私だが
笑返すと嬉しそうに飛び跳ねて中学生らしい反応をしてくれる。

大人と違って嫌な気はしなかった笑




そういえば、
フルガダの空港からずっとご飯を食べていないのに気付き、グーグルマップでレストランを探す事にした



マップを見ながら歩いていると
路地裏に来ていた

人通りは一気に少なくなって地元の人しかいない





そして背後の何かの違和感に気付く、、、












2メートルくらいの感覚を空けて
いかにも悪そうな男性が付いてきている

なんというか、、、

黒髭に革ジャンで何か企んでそうな雰囲気な、、、笑



しかし、色んな事があった中で
〝怖さ〟という感情がなくなり

『あー、まぁ、ついてきるわぁ、、、このまま人通りが多い所に出ればいいやぁ～』


と、次の瞬間！！！















どこからか別の男性が現れたのだ


散々騙されてきたが
一目でこの人は悪い人ではないと確信した


エジプトでは珍しいバケットハットを被り
伊達メガネをして片手に本を持っている
（だいたいエジプトの男性は角刈りヘアに日本でいうやりらふぃーな格好をしている）


彼は私に、
「どうしてこんな所歩いるの？」
と尋ねてきた

私はお腹が空いたからレストランを探していたと答えた


すると後を付けていた男性が近付いてきて
話の輪に入ろうとしてきた

バケハメンズが表情で知り合い？と聞かれた感じがしたので小さく顔を横に振った


するとバケハメンズが悪メンにアラビア語で何か言うと少し口論になったが追い払ってくれた


バケハメンズが
「こんな危ない所女の子一人で歩いてはいけないよ、僕はびっくりだよ」
と言われた

それに対し、私は
「お腹が空いたからどこかレストランに連れて行って下さい」とお願いした笑


するとタクシーを停めて
後部座席に私を座らせ彼は助手席に乗り
タクシーを走らせた



このまま拉致されたらどうしようと
少し考えたがレストランに連れて行ってくれる事を願った


10分くらい経つと地元民しか知らなさそうなご飯街に着いた

何故かセキュリティもちゃんとしている

連れてきてもらったお店は
なんと日本食屋さん！！

お寿司とお味噌汁とお水を注文した

お味噌汁を飲んだ時思わず
〝うまっっ〟と声を出してしまった笑

まぁエジプト人にはわからないので良しとしよう！




ちなみにここのお寿司屋さんでもかなりぼったくられたが、
この人達はぼったくろうという悪の心しかないんだなぁー可哀想！と思うようにして
何も言わない事にした



その後どこか行く？と聞かれたが
ちゃんと睡眠を取ってなかったのもあり
今日は帰るが明日一緒にPCRの病院に付き添ってほしいと頼んだらOKしてくれた笑


めちゃくちゃ良い人である


Instagramを交換し、
DMで連絡を取り合う事にした




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～話は戻り～


食べ終わり、ホテルの近くのタハリール広場まで送ってくれた

タハリール広場は一番交通が多く渡るのが大変で渡れるタイミングを見ていたら
バケハメンズが手を引っ張り（何故かカップル繋ぎ笑）
無事に渡る事が出来た


渡った後もずっと手を繋いだまま、、、笑

旅先できゅんする事があるなんて、、笑





彼のおかげで、だいぶ前向きになれた気がした
　
彼に感謝だ

ホテルまで送ってもらい、
私は部屋に戻りシャワーを浴びて眠る事にした


～次回へ続く～

エリア カイロ(エジプト)