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A 旅の概要<br />3月26日<br />ガスト川崎長尾店<br />中央高速<br />都立八王子霊園<br />元八王子スターバックスコーヒ<br />中央高速<br />タベルナヴァッカクアットロ<br />3月27日<br />ウィーン工房リリエンベルグ<br />いずれも妻と息子とともに。<br />B 背景と旅の評価<br />腰痛とコロナでここ2年は両親の墓参りに行けてなかった。<br />息子と交互に運転し、夫婦と息子で墓参りに行き、帰りに多摩川堤沿いの桜(今年初めて)を見ることができた。<br />今年初めて、カフェに行くこともできた。<br />ウィーン工房リリエンベルグに行き、自宅で久しぶりの洋菓子を味わうことができた。<br />C ウクライナ侵攻と企業<br />国家の安全保障上の利益は民間企業の利益より、優先すべきであると思う。国家なくして企業なしと思われるからである。<br />欧米では、大株主の意見により、ウクライナ大統領の指摘により、欧米国内の消費者の不買運動により、多くの企業がロシアから撤退した。<br />日本では、どうなのであろうか。最近、日本政府の方針により、ロシアへの新規投資は禁じられた。<br />日本企業の方針、大株主の意見、日本国内の消費者の意識、はどうなのか不明確である。<br />もともと日本企業も、日本人も安全保障についての意識は希薄なのかも知れない。<br />又は、遠くのヨーロッパの出来事として関心がないのかもしれない。<br />休憩に立ち寄ったのは、スターバックスコーヒーであり、ロシア制裁に参加している企業である。途中、マクドナルドの店を見た。ここもロシア制裁企業である。<br />両社の共通点は従業員に給与を支払い続けていることである。ロシア制裁が数か月で終了するならば両社の判断は正しいと思われる。ところが、ロシア制裁は1-2年で終わるどころか、さらに長くかかるだろう。<br />では、両社の取りうる手段は二つある。<br />一つは、直営店を現地企業に売り渡し、フランチャイズ化することである。この結果、現地直営店はフランチャイジーとして営業を再開することができる。<br />バーガーキングだと思ったが、ロシアには直営店がなく、フランチャイジーが営業を続けており、結果、米国での消費者の反感を買っているようである。<br />従って、この手段は取り難い。<br />二つ目は、現地従業員の給与の支払いは止めて、完全に閉店することである。<br />この手段は、ロシアが現地企業を接収し、ロシアの企業に売り渡すことになるだろう。<br />いずれの手段も取り難い。<br />最近の報道によれば、マクドナルドはついに、ロシア撤退を決めたとのことである。ロシアの店舗をロシアの民間企業に売却するとのことである。但し、マクドナルドというブランドの使用を認めてないとのことである。<br />スターバックスコーヒーの近くにトヨタのディーラーがあった。<br />トヨタはどうしているのであろうか。どうも、ロシア国内の工場は操業を停止しているようである。<br />トヨタは、サンクトペテルスブルグで車を生産している。100%ロシアで部品を生産しているとは思えないので、ロシア国外から多くの部品を輸入していると思われる。<br />トヨタ現地企業は二つの問題に直面していると思われる。<br />ひとつは部品代金の決済手段である。ロシアは輸入のための外貨、ドルが不足している。<br />二つ目は、ロシアと海外との輸送手段である。日本の船舶会社はシベリア鉄道の出発点であるハバロフスクへ寄港してない。<br />欧米の国ではロシア船の寄港を認めてない。<br />欧米日はロシア航空機の領空の通過を認めてない。ロシアも欧米日の航空機の領空通過を認めてない。従って、航空機による車の部品の輸送も不能である。<br />即ち、ロシアに進出した日米欧製造業のサプライチェーンは完全に崩壊している。<br />D タベルナヴァッカクアットロでの話題は2019年妻と息子のヨーロッパ旅行<br />a 息子と妻の旅の概要<br />以下の通り、鉄道を利用したイタリアからフランスへ地中海沿岸の風景を見ながらの旅である。時期は5月連休を利用した約二週間の旅である。<br />羽田発エールフランス→日本海上空→シベリア上空→バルト海→パリCDG→フィレンツェ泊→鉄道→ジェノバ泊→鉄道→ニース→マルセイユ2泊→鉄道→トゥールーズ2泊→鉄道→ボルドー泊→鉄道→パリ5泊→パリCDGエールフランス→バルト海上空→シベリア上空→日本海上空→成田着<br />私との旅と同様に、息子のヨーロッパ旅行の目的は食と食材探しの旅である。妻の旅の目的は観光特に美術品、印象派の作家ゆかりの地巡りである。<br />息子は、フィレンツエでは、ランゴロ デイ サポーリに立ち寄り食材を購入したとのことである。<br />当初、息子からルートを提示されたがルート上には、フランス海軍の母港トゥーロン港程度しかなく、息子と同行することを断念した。<br />私は、多少知識があるところに関心をもつ。トゥーロンについては大学浪人時代にアンドレ・モーロワの「英国史」「フランス史」と「ドイツ史」の三部作を読んだ。ただ、大学受験には役立たなかった。<br />役立ったのは、パリなどのフランスを旅行する際の基礎的な知識として役立っている。<br />高校時代にチャーチル著第二次大戦回顧録23巻を読んだ。これも大学受験には全く役立たなかった。但し、現在のヨーロッパの状況を理解するには役立っている。<br />トゥーロン港におけるフランス海軍の運命を決める出来事が1940年6月末より7月初めにかけて起こっていた。<br />その時期はフランスのドイツへの降伏が目前に迫り、まだ無傷で残っていたフランス海軍をどうするのか、フランス海軍は無傷のままフランス領、イギリス領に移動するのか、又はドイツに引き渡すのか。<br />世界第4位の規模のフランス海軍をどこに行くかによって、第二次世界大戦の制海権を握る国が決まる。<br />降伏後フランスがドイツにフランス海軍を引き渡すこととなったらドイツ海軍が制海権を握るだろう。<br />もしも、フランス海軍がドイツに引き渡されるならば、イギリスはフランス海軍を攻撃するだろう。<br />フランス海軍の運命、世界の将来は一人の人間、フランソワ・ダルラン提督の決断にかかっていた。<br />以下から引用している。<br />第二次世界大戦回顧録6巻最も輝かしい時(2)<br />第一編フランスの没落(下)<br />第11章ダルラン提督と佛艦隊、オラン p54-55<br />「ダルランは私(チャーチル首相)がこれまでに記述した会議のほとんどすべて全部に出席し、フランスの抗戦が近づいたころには何事が起こってもフランス海軍は断じて独軍に渡さぬと繰り返し確言したのであった。<br />今やボルドーにおいてこの野心強く、自己的な、しかも有能な提督の一生に運命的な時期が現れた。フランス艦隊に対するかれの権威は事実上絶対であった。<br />かれが艦に対して英米又はフランス植民地の港に赴くように命令を出しさえすれば、それは遵奉されたのである。<br />現に出発したものもあった。レイノー内閣(当時のフランス首相)瓦解後の6月17日朝、ダルランは右の命令を出す決心をしたことをジョジュル将軍(フランス陸軍司令官)に名言した。<br />翌日の午後、ジョジュルは彼に会って、どうなったかどうなったかと尋ねた。<br />ダルランは考えを変えたと答えた。なぜかと聞かれたかれは、ただ「わしは今海軍大臣だ」と答えた。かれは海相になるために考えを変えたわけではなく、海相になったがためにね別の観点をもったのである。<br />私利を図る人間の打算はなんとむなしいことか、その例として、これ以上的せっなものはめったにない。<br />ダルラン提督は、ドイツの支配圏外に置かれたフランスの全利益の主人公になろうとするには、指揮下の軍艦のひとつに乗って、フランス国外の港に向かえばよかったのである。<br />かれはドゴール将軍のように、ただ一つの不屈の魂と数名の同志とともに行くのでなかったであろう。<br />全将兵がかれに直接献身していた世界第4位の海軍を従えて独軍の手の届かぬところにでたであろう。<br />そうした行動ににでたならば、ダルランはその手に強大な武器を持つ抗戦フランスの首領になったであろう。<br />中略<br />全フランス帝国は、かれの下にはせ参じたであろう。<br />かれがフランスの解放者となることを妨げる得るものは何もなかったであろう。かれが塾望した名誉と権力とは、すでにかれの掌中にあった。しかるにかれはそうはせずに、2か年に亘る憂悶と不真面目な任務(ナチスに協力するフランス首相)を経て、惨死(暗殺)をとげ、不名誉の墓に入り、その名はかれがそれまであのように立派につくしてきたフランスの海軍と国民に忌み嫌われることになったのである。」<br />結局、ツーロン港のフランス海軍はイギリス海軍にはいることを拒否し、イギリス海軍に攻撃されることとなる。<br />残ったフランス海軍の最後はドイツ海軍への引き渡しを拒否して自沈する。<br />同様のことがデンマークでも起きている。<br />デンマークではデンマーク海軍のドイツへの引き渡しを拒否して、自沈している。<br />ノルウェーでは別のことが起きていた。<br />ノルウェー国王のイギリス亡命と同時に、世界で有数のノルウェー商船隊はイギリスに協力するためにヨーロッパの港から離れて、イギリスに協力するために、英米間などの食料と武器の輸送に従事する。<br />リンク<br />トゥーロン港自沈<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%B8%AF%E8%87%AA%E6%B2%88<br />フランソワ・ダルラン提督<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3<br />トゥーロン攻囲戦<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%94%BB%E5%9B%B2%E6%88%A6<br />アンドレ・モーロワ<br 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/>https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11160645/<br />ユーレイルパス発注先レイルヨーロッパより流出したカード番号、パスワード イタリア、スイスとフランスの旅の総括 11日12日目 CDG、チューリッヒ、成田まで<br />https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11311085/<br />C 遠くなったヨーロッパ<br />欧日本韓国などはロシア航空機の領空を通過禁止とした。これに対するロシアの対応はロシア領空の通過禁止である。<br />従って、どのような航路を辿っているか調べてみた。<br />成田発チューリッヒ行スイス航空<br />千島列島沿いを北上、東へカナダからグリーランド、ヨーロッパへ。<br />成田発ヘルシンキ行フィンランド航空<br />千島列島沿いを北上、北極経由、西へ、ノルウェー領キルゲネス付近で南下、ロシア領を避けた航路。<br />CDG発成田行エアフランス航空<br />パリ、フランス、ドイツ、オーストラリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、黒海、ジョージア、カザフスタン、モンゴル、韓国、日本海、成田<br />ロシア制裁に参加している欧日の航空機はいずれもシベリア上空を通過せず従来よりも長い距離を飛んでいる。<br />シベリア上空を飛行しているロシア航空機以外の国の航空機を調べて見た。<br />インド航空と中国航空がシベリア上空を利用してヨーロッパに行っていた。いずれもロシアへの制裁は行っていない。<br />この2か国はロシア産原油等の資源を安値で買いたたき、漁夫の利を得ている。<br />D 2倍になった原油<br />妻達が旅行した2019年5月1日の原油価格は53.50ドル/バレルである。2022年5月6日の原油価格は110.61ドル/バレルである。<br />欧日の旅客機は長い距離を飛んだ上に、高くなった燃料費負担をしている。<br />E 高くなったユーロ、安くなった円<br />妻達が旅行した2019年5月1日のユーロは121円72銭である。2022年5月6日のユーロは136円37銭である。ECBは政策金利を年内にはマイナス金利からプラス0.25%から0.5%に引き上げるだろう。<br />結果、日欧の金利差が拡大して、1ユーロ160円を超えても不思議ではない。<br />F 7-8%上昇しているフランス消費者物価<br />最近のフランス消費者物価指数を調べて見た。<br />妻達が旅行した2019年と2022年の消費者物価指数は7-8%上昇している。<br />食費もホテル代も交通費もあらゆる旅行にかかる費用が増加している。さらに追い打ちをかけているのは、為替レートである。<br />もう、とてもフランス旅行などはできなくなった。<br />G 原油高騰に対する欧米と日本の違い<br />a 第一次オイルショック<br />第一次オイルショックの時は、既に就職し、結婚していた。その時は、物価も上昇したが、賃金も上昇した。今は、物価もそれほど上昇しないが、賃金も上昇していないようである。<br />第一次オイルショックと現在との大きな違いは、組合が大きな力を持っており、ストを実施したり、ストを構えて、賃上げ交渉を行っていた。第一次オイルショックの頃は、国鉄私鉄のストは毎年のように行われていた。<br />第一次オイルショックとは<br />https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/history4shouwa2.html<br />b 妻のオイルショック対策はふるさと納税でトイレットペーパー<br />老妻にとっては、オイルショックと言えば、トイレットペーパーの不足である。妻にふるさと納税で何か頼むものはないかと聞いたら、「トイレットペーパー」。ところが10000円で納期が一か月、一か月後に同じサイトを見たら12000円納期二か月、またその一か月後にそのサイトを見たら、13000円で納期三月。本当にトイレットペーパーは足りないのであろうか。値上がりしているのであろうか。<br />c 日本のデフレマインド<br />物価が上昇しない原因は日本のデフレマインドにあると言われている。<br />その結果、原材料価格、部品価格が上昇しても、値上げもしなければ、賃金の上昇も行っていない。<br />その結果、企業の利益が減少する。<br />日本のデフレマインドとは<br />物価が上昇しない、または物価が低下するとの心理。「デフレ期待」とも呼ばれる。デフレマインドが定着すると、企業や消費者は物価が上昇しない、または低下することを前提として投資や消費を抑制するため、物価の低迷が悪循環する「デフレスパイラル」に陥るとされている。日銀が2013年4月に量的・質的金融緩和を実施した理由のひとつとして、デフレからの脱却が挙げられている。<br />しかしながら、資金をいかに大量に低金利で供給しても、企業の投資意欲は盛り上がらず、消費需要が増加することもなかった。<br />現在は、企業は原材料、燃料の値上がりを直接消費者へ価格転嫁してないが、いずれどうなるか。<br />この現象が典型的に表れているのが、企業物価指数と消費者物価指数の乖離現象である。企業物価指数の上げ幅ほど消費者物価が上昇して無い現象である。<br />企業が値上げしないことにより、経営が行き詰まれば、いずれ販売価格に原材料費、部品の値上がり分を転嫁せざるを得ず、消費者物価は上昇するだろう。<br />但し、消費者はコロナでの閉塞感、消費の手控えで、何かを購入したい、旅行したいとの欲求を抑えることができず、いかに高くなっても溜まった欲求を満たすための一時的な消費を行うだろう。<br />リンク<br />賃上げ率4年ぶり高水準 22年2.28%、好業績追い風に<br />https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC138KM0T10C22A5000000/<br />低金利と円安で日本人が“さらに貧しく”なるワケ<br />https://news.yahoo.co.jp/articles/147e04c47dd719740f45c9d8680269cc8f04b606?page=1<br />c 今回のインフレの原因、インフレの長期化、景気後退と不況への突入<br />いままでは、人、物、資金が自由に移動し、その結果、効率的な経済が確立された。ところが、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけとして、ロシア経済のデカップリングが行われている。<br />結果、あらゆる物の価格が上昇しつつある。ある資源の供給不足が生ずるとある部品の生産が不足し、ある製品の生産全体が停止する。<br />車の生産が停滞していることから世界的に中古車の価格が上昇していると言われている。<br />グローバリゼーション<br />https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3<br />デカップリング<br />https://kotobank.jp/word/%E3%83%87%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0-158481<br /><br /><br /><br />

墓参り、ロシア制裁参加企業で休憩、花見、パスタで昼食、ケーキ購入、遠くなったヨーロッパ

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2022/03/26 - 2022/03/27

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kirstiNorge

kirstiNorgeさん

A 旅の概要
3月26日
ガスト川崎長尾店
中央高速
都立八王子霊園
元八王子スターバックスコーヒ
中央高速
タベルナヴァッカクアットロ
3月27日
ウィーン工房リリエンベルグ
いずれも妻と息子とともに。
B 背景と旅の評価
腰痛とコロナでここ2年は両親の墓参りに行けてなかった。
息子と交互に運転し、夫婦と息子で墓参りに行き、帰りに多摩川堤沿いの桜(今年初めて)を見ることができた。
今年初めて、カフェに行くこともできた。
ウィーン工房リリエンベルグに行き、自宅で久しぶりの洋菓子を味わうことができた。
C ウクライナ侵攻と企業
国家の安全保障上の利益は民間企業の利益より、優先すべきであると思う。国家なくして企業なしと思われるからである。
欧米では、大株主の意見により、ウクライナ大統領の指摘により、欧米国内の消費者の不買運動により、多くの企業がロシアから撤退した。
日本では、どうなのであろうか。最近、日本政府の方針により、ロシアへの新規投資は禁じられた。
日本企業の方針、大株主の意見、日本国内の消費者の意識、はどうなのか不明確である。
もともと日本企業も、日本人も安全保障についての意識は希薄なのかも知れない。
又は、遠くのヨーロッパの出来事として関心がないのかもしれない。
休憩に立ち寄ったのは、スターバックスコーヒーであり、ロシア制裁に参加している企業である。途中、マクドナルドの店を見た。ここもロシア制裁企業である。
両社の共通点は従業員に給与を支払い続けていることである。ロシア制裁が数か月で終了するならば両社の判断は正しいと思われる。ところが、ロシア制裁は1-2年で終わるどころか、さらに長くかかるだろう。
では、両社の取りうる手段は二つある。
一つは、直営店を現地企業に売り渡し、フランチャイズ化することである。この結果、現地直営店はフランチャイジーとして営業を再開することができる。
バーガーキングだと思ったが、ロシアには直営店がなく、フランチャイジーが営業を続けており、結果、米国での消費者の反感を買っているようである。
従って、この手段は取り難い。
二つ目は、現地従業員の給与の支払いは止めて、完全に閉店することである。
この手段は、ロシアが現地企業を接収し、ロシアの企業に売り渡すことになるだろう。
いずれの手段も取り難い。
最近の報道によれば、マクドナルドはついに、ロシア撤退を決めたとのことである。ロシアの店舗をロシアの民間企業に売却するとのことである。但し、マクドナルドというブランドの使用を認めてないとのことである。
スターバックスコーヒーの近くにトヨタのディーラーがあった。
トヨタはどうしているのであろうか。どうも、ロシア国内の工場は操業を停止しているようである。
トヨタは、サンクトペテルスブルグで車を生産している。100%ロシアで部品を生産しているとは思えないので、ロシア国外から多くの部品を輸入していると思われる。
トヨタ現地企業は二つの問題に直面していると思われる。
ひとつは部品代金の決済手段である。ロシアは輸入のための外貨、ドルが不足している。
二つ目は、ロシアと海外との輸送手段である。日本の船舶会社はシベリア鉄道の出発点であるハバロフスクへ寄港してない。
欧米の国ではロシア船の寄港を認めてない。
欧米日はロシア航空機の領空の通過を認めてない。ロシアも欧米日の航空機の領空通過を認めてない。従って、航空機による車の部品の輸送も不能である。
即ち、ロシアに進出した日米欧製造業のサプライチェーンは完全に崩壊している。
D タベルナヴァッカクアットロでの話題は2019年妻と息子のヨーロッパ旅行
a 息子と妻の旅の概要
以下の通り、鉄道を利用したイタリアからフランスへ地中海沿岸の風景を見ながらの旅である。時期は5月連休を利用した約二週間の旅である。
羽田発エールフランス→日本海上空→シベリア上空→バルト海→パリCDG→フィレンツェ泊→鉄道→ジェノバ泊→鉄道→ニース→マルセイユ2泊→鉄道→トゥールーズ2泊→鉄道→ボルドー泊→鉄道→パリ5泊→パリCDGエールフランス→バルト海上空→シベリア上空→日本海上空→成田着
私との旅と同様に、息子のヨーロッパ旅行の目的は食と食材探しの旅である。妻の旅の目的は観光特に美術品、印象派の作家ゆかりの地巡りである。
息子は、フィレンツエでは、ランゴロ デイ サポーリに立ち寄り食材を購入したとのことである。
当初、息子からルートを提示されたがルート上には、フランス海軍の母港トゥーロン港程度しかなく、息子と同行することを断念した。
私は、多少知識があるところに関心をもつ。トゥーロンについては大学浪人時代にアンドレ・モーロワの「英国史」「フランス史」と「ドイツ史」の三部作を読んだ。ただ、大学受験には役立たなかった。
役立ったのは、パリなどのフランスを旅行する際の基礎的な知識として役立っている。
高校時代にチャーチル著第二次大戦回顧録23巻を読んだ。これも大学受験には全く役立たなかった。但し、現在のヨーロッパの状況を理解するには役立っている。
トゥーロン港におけるフランス海軍の運命を決める出来事が1940年6月末より7月初めにかけて起こっていた。
その時期はフランスのドイツへの降伏が目前に迫り、まだ無傷で残っていたフランス海軍をどうするのか、フランス海軍は無傷のままフランス領、イギリス領に移動するのか、又はドイツに引き渡すのか。
世界第4位の規模のフランス海軍をどこに行くかによって、第二次世界大戦の制海権を握る国が決まる。
降伏後フランスがドイツにフランス海軍を引き渡すこととなったらドイツ海軍が制海権を握るだろう。
もしも、フランス海軍がドイツに引き渡されるならば、イギリスはフランス海軍を攻撃するだろう。
フランス海軍の運命、世界の将来は一人の人間、フランソワ・ダルラン提督の決断にかかっていた。
以下から引用している。
第二次世界大戦回顧録6巻最も輝かしい時(2)
第一編フランスの没落(下)
第11章ダルラン提督と佛艦隊、オラン p54-55
「ダルランは私(チャーチル首相)がこれまでに記述した会議のほとんどすべて全部に出席し、フランスの抗戦が近づいたころには何事が起こってもフランス海軍は断じて独軍に渡さぬと繰り返し確言したのであった。
今やボルドーにおいてこの野心強く、自己的な、しかも有能な提督の一生に運命的な時期が現れた。フランス艦隊に対するかれの権威は事実上絶対であった。
かれが艦に対して英米又はフランス植民地の港に赴くように命令を出しさえすれば、それは遵奉されたのである。
現に出発したものもあった。レイノー内閣(当時のフランス首相)瓦解後の6月17日朝、ダルランは右の命令を出す決心をしたことをジョジュル将軍(フランス陸軍司令官)に名言した。
翌日の午後、ジョジュルは彼に会って、どうなったかどうなったかと尋ねた。
ダルランは考えを変えたと答えた。なぜかと聞かれたかれは、ただ「わしは今海軍大臣だ」と答えた。かれは海相になるために考えを変えたわけではなく、海相になったがためにね別の観点をもったのである。
私利を図る人間の打算はなんとむなしいことか、その例として、これ以上的せっなものはめったにない。
ダルラン提督は、ドイツの支配圏外に置かれたフランスの全利益の主人公になろうとするには、指揮下の軍艦のひとつに乗って、フランス国外の港に向かえばよかったのである。
かれはドゴール将軍のように、ただ一つの不屈の魂と数名の同志とともに行くのでなかったであろう。
全将兵がかれに直接献身していた世界第4位の海軍を従えて独軍の手の届かぬところにでたであろう。
そうした行動ににでたならば、ダルランはその手に強大な武器を持つ抗戦フランスの首領になったであろう。
中略
全フランス帝国は、かれの下にはせ参じたであろう。
かれがフランスの解放者となることを妨げる得るものは何もなかったであろう。かれが塾望した名誉と権力とは、すでにかれの掌中にあった。しかるにかれはそうはせずに、2か年に亘る憂悶と不真面目な任務(ナチスに協力するフランス首相)を経て、惨死(暗殺)をとげ、不名誉の墓に入り、その名はかれがそれまであのように立派につくしてきたフランスの海軍と国民に忌み嫌われることになったのである。」
結局、ツーロン港のフランス海軍はイギリス海軍にはいることを拒否し、イギリス海軍に攻撃されることとなる。
残ったフランス海軍の最後はドイツ海軍への引き渡しを拒否して自沈する。
同様のことがデンマークでも起きている。
デンマークではデンマーク海軍のドイツへの引き渡しを拒否して、自沈している。
ノルウェーでは別のことが起きていた。
ノルウェー国王のイギリス亡命と同時に、世界で有数のノルウェー商船隊はイギリスに協力するためにヨーロッパの港から離れて、イギリスに協力するために、英米間などの食料と武器の輸送に従事する。
リンク
トゥーロン港自沈
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%B8%AF%E8%87%AA%E6%B2%88
フランソワ・ダルラン提督
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%BD%E3%83%AF%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%B3
トゥーロン攻囲戦
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E6%94%BB%E5%9B%B2%E6%88%A6
アンドレ・モーロワ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%AF
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北朝鮮ICBM無警告で落下する日本海上空を飛行 雲しか見えないシベリア上空 コペンハーゲン、バルト海、フィンランド、シベリア、日本海、那須高原、成田まで
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11160645/
ユーレイルパス発注先レイルヨーロッパより流出したカード番号、パスワード イタリア、スイスとフランスの旅の総括 11日12日目 CDG、チューリッヒ、成田まで
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/editalbum/edit/11311085/
C 遠くなったヨーロッパ
欧日本韓国などはロシア航空機の領空を通過禁止とした。これに対するロシアの対応はロシア領空の通過禁止である。
従って、どのような航路を辿っているか調べてみた。
成田発チューリッヒ行スイス航空
千島列島沿いを北上、東へカナダからグリーランド、ヨーロッパへ。
成田発ヘルシンキ行フィンランド航空
千島列島沿いを北上、北極経由、西へ、ノルウェー領キルゲネス付近で南下、ロシア領を避けた航路。
CDG発成田行エアフランス航空
パリ、フランス、ドイツ、オーストラリア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、黒海、ジョージア、カザフスタン、モンゴル、韓国、日本海、成田
ロシア制裁に参加している欧日の航空機はいずれもシベリア上空を通過せず従来よりも長い距離を飛んでいる。
シベリア上空を飛行しているロシア航空機以外の国の航空機を調べて見た。
インド航空と中国航空がシベリア上空を利用してヨーロッパに行っていた。いずれもロシアへの制裁は行っていない。
この2か国はロシア産原油等の資源を安値で買いたたき、漁夫の利を得ている。
D 2倍になった原油
妻達が旅行した2019年5月1日の原油価格は53.50ドル/バレルである。2022年5月6日の原油価格は110.61ドル/バレルである。
欧日の旅客機は長い距離を飛んだ上に、高くなった燃料費負担をしている。
E 高くなったユーロ、安くなった円
妻達が旅行した2019年5月1日のユーロは121円72銭である。2022年5月6日のユーロは136円37銭である。ECBは政策金利を年内にはマイナス金利からプラス0.25%から0.5%に引き上げるだろう。
結果、日欧の金利差が拡大して、1ユーロ160円を超えても不思議ではない。
F 7-8%上昇しているフランス消費者物価
最近のフランス消費者物価指数を調べて見た。
妻達が旅行した2019年と2022年の消費者物価指数は7-8%上昇している。
食費もホテル代も交通費もあらゆる旅行にかかる費用が増加している。さらに追い打ちをかけているのは、為替レートである。
もう、とてもフランス旅行などはできなくなった。
G 原油高騰に対する欧米と日本の違い
a 第一次オイルショック
第一次オイルショックの時は、既に就職し、結婚していた。その時は、物価も上昇したが、賃金も上昇した。今は、物価もそれほど上昇しないが、賃金も上昇していないようである。
第一次オイルショックと現在との大きな違いは、組合が大きな力を持っており、ストを実施したり、ストを構えて、賃上げ交渉を行っていた。第一次オイルショックの頃は、国鉄私鉄のストは毎年のように行われていた。
第一次オイルショックとは
https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/history4shouwa2.html
b 妻のオイルショック対策はふるさと納税でトイレットペーパー
老妻にとっては、オイルショックと言えば、トイレットペーパーの不足である。妻にふるさと納税で何か頼むものはないかと聞いたら、「トイレットペーパー」。ところが10000円で納期が一か月、一か月後に同じサイトを見たら12000円納期二か月、またその一か月後にそのサイトを見たら、13000円で納期三月。本当にトイレットペーパーは足りないのであろうか。値上がりしているのであろうか。
c 日本のデフレマインド
物価が上昇しない原因は日本のデフレマインドにあると言われている。
その結果、原材料価格、部品価格が上昇しても、値上げもしなければ、賃金の上昇も行っていない。
その結果、企業の利益が減少する。
日本のデフレマインドとは
物価が上昇しない、または物価が低下するとの心理。「デフレ期待」とも呼ばれる。デフレマインドが定着すると、企業や消費者は物価が上昇しない、または低下することを前提として投資や消費を抑制するため、物価の低迷が悪循環する「デフレスパイラル」に陥るとされている。日銀が2013年4月に量的・質的金融緩和を実施した理由のひとつとして、デフレからの脱却が挙げられている。
しかしながら、資金をいかに大量に低金利で供給しても、企業の投資意欲は盛り上がらず、消費需要が増加することもなかった。
現在は、企業は原材料、燃料の値上がりを直接消費者へ価格転嫁してないが、いずれどうなるか。
この現象が典型的に表れているのが、企業物価指数と消費者物価指数の乖離現象である。企業物価指数の上げ幅ほど消費者物価が上昇して無い現象である。
企業が値上げしないことにより、経営が行き詰まれば、いずれ販売価格に原材料費、部品の値上がり分を転嫁せざるを得ず、消費者物価は上昇するだろう。
但し、消費者はコロナでの閉塞感、消費の手控えで、何かを購入したい、旅行したいとの欲求を抑えることができず、いかに高くなっても溜まった欲求を満たすための一時的な消費を行うだろう。
リンク
賃上げ率4年ぶり高水準 22年2.28%、好業績追い風に
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC138KM0T10C22A5000000/
低金利と円安で日本人が“さらに貧しく”なるワケ
https://news.yahoo.co.jp/articles/147e04c47dd719740f45c9d8680269cc8f04b606?page=1
c 今回のインフレの原因、インフレの長期化、景気後退と不況への突入
いままでは、人、物、資金が自由に移動し、その結果、効率的な経済が確立された。ところが、ロシアによるウクライナ侵攻をきっかけとして、ロシア経済のデカップリングが行われている。
結果、あらゆる物の価格が上昇しつつある。ある資源の供給不足が生ずるとある部品の生産が不足し、ある製品の生産全体が停止する。
車の生産が停滞していることから世界的に中古車の価格が上昇していると言われている。
グローバリゼーション
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%AA%E3%82%BC%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
デカップリング
https://kotobank.jp/word/%E3%83%87%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0-158481



交通手段
自家用車

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